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館長の朗読日記2334/「ふたたび朗読日和」を聴きに行った

館長の朗読日記2334  (戦後74年04月14日 新規)

 


○「ふたたび朗読日和」を聴きに行った(1)

 一昨日(4月12日)14時00分に開演した朗読会「ふたたび朗読日和」を聴きに行った。この「ふたたび朗読日和」は、品川朗読サークル「あやの会」の仲立ちで知り合った高橋美江子さんを中心とした朗読会である。元の「朗読日和」は長期間つづいた朗読会であったが、高橋さんの高齢を理由に数年前に終了したものである。

 その後、高橋さんは「高橋美江子・米寿一人語り」と銘打って、語りの独演会を開催された。私もお誘いをいただいたのだが、事情があって聴きに行けなかった。非常に残念に思っていたところ、今年3月に、今回の「ふたたび朗読日和」のお誘いをいただいた。高橋さんの卒寿を期して「ふたたび朗読日和の会を開催する」という。

 今度こそ、万難を排して高橋さんの「語り」を聴きに行かなければ、と家人と共に「なかの芸能小劇場」まで出かけたのである。今回、高橋さんが語ったのは十八番の「おこんじょうるり」(さねとうあきら原作)であった。体調が万全ではないなかで、台本をまったく見ずに35分間を語り通されたには、まったく感服させられた。

 


○「ふたたび朗読日和」を聴きに行った(2)

 昨日(4月13日)に礼状を発送したが、それが届く前の今日(4月14日)、高橋さんからお電話をいただいた。決して短くないお電話だったが、終始お元気そうなお声であった。今回の「ふたたび朗読日和」は、髙橋さんと同じ90歳台の石垣ふみ子さんのお二人を、岡尾智津子さんと戸松育子さんが引っ張り出したそうである。

 そのプログラムは、子狐裕介原作「ふしぎな駄菓子店」岡尾智津子朗読、H・モルナル原作/森鴎外翻訳「辻馬車」戸松育子朗読、平家物語より「敦盛最後・先帝身投」石垣ふみ子朗読、星新一原作「冬の蝶」岡尾智津子・戸松育子ドラマリーディング、さねとうあきら原作「おこんじょうるり」高橋美江子語り、の5本立てである。

 もう1人の出演者の戸松育子さんは、高知市でボランティア朗読を指導している朗読家・松田光代さんの仲立ちで、以前から知り合っていた。別方面からの仲立ちで知り合った2人の朗読家が、同じ朗読会「朗読日和」を主宰しているお仲間だったというのは驚きだった。朗読の世界は意外に狭いということを実感した瞬間であった。

 


○「ふたたび朗読日和」を聴きに行った(3)

 今回のお電話の中で、NHK「日曜名作座」の加藤道子に朗読を習った高橋さんが、なぜ朗読でなく「語り」をやるようになったのかを訊ねてみた。初めて舞台に出演したときの持ち時間が10分だったので、短い童話から斎藤隆介原作「花咲き山」を選んだのだが、これなら「語り」の方が良いと考えたのがきっかけだったという。

 たしかに「花咲き山」は、作品のほとんど(8割)が「山ンば」の一人ゼリフからなっている。しかも、朗読時間が約7分と短い。初めて「語り」をやるにはもってこいの作品かもしれない。しかし、この「花咲き山」は、私が朗読入門教室に使っている作品でもあり、朗読漫画『花もて語れ』で取り上げて好評だった作品でもある。

 これも奇しきご縁というものであろう。さらに、私が目指し、指導もしている朗読は、その土台を「語りかける語り口」に置いている。これは日本人が現実の生活の場において駆使している真っ当な日本語の音声言語の「語り口」である。その意味で私の朗読と高橋さんの「語り」とはきわめて近しい関係にある。これもご縁である。

 

 

 

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