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館長の朗読日記2337/船橋「はなみずき」の立ち稽古と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2337 (戦後74年/西暦2019年04月19日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の立ち稽古(1)

 昨日(4月18日)の10時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の立ち稽古をおこなった。今回は第3期・朗読ステップ1の第23回目、今年5月に開催する朗読発表会「恩讐の彼方に」の第9回目のレッスンである。この台本は、前半(第1部)と後半(第2部)の2部構成。今回は、本番に則した通しの立ち稽古である。

 今回の立ち稽古の主な目的は2つある。1つは、本番どおりに全体を通しでおこなった場合の実際の流れや雰囲気を確認すること。2つは、会員の朗読表現とバック音楽の相性を実際にチェックすること。午前中にまずひと通りの通しの立ち稽古をやってみた。ほぼ本番どおりにやったところ、実際の流れや雰囲気はまあまあ良かった。

 会員の朗読表現とバック音楽の相性については、会員の皆さんの意見を訊いたが、だいたいは良かったようである。だが、部分的には相性の良くないバック音楽があったり、バック音楽を入れる時間が長すぎる、という意見もあった。このサークルも、自分の意見をかなりはっきり言うようになってきた。この点は大変にグッドである。

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の立ち稽古(2)

 朗読表現についても、私から部分的にコメントした。昼食後、本番に則した通しの立ち稽古の2回目をおこなった。今回は、午前中にやった1回目の意見を取り入れて、バック音楽を少し変えてみた。また、会員の皆さんも1回目の朗読表現に対する私のコメントを参考にしていくらか改善されていた。全体的にさらに良くなってきた。

 今回は会員の1人が朗読時間を測ってくれた。前半(第1部)は40分弱、後半(第2部)は60分強、全体で約100分であった。途中の休憩時間と最後の舞台挨拶をふくめて約120分(約2時間)である。開演は13時30分であるから、終演は15時30分。朗読発表会としては、このくらいの時間がちょうど良いと思われる。

 朗読表現とバック音楽の相性はかなり改善されたが、後半(第2部)の最後に近い1箇所だけはなかなか朗読表現とバック音楽が合わない。この箇所は緊迫感、緊張感を全面的に出さなければならないところである。この緊迫感、緊張感を出す朗読表現がむずかしい。バック音楽の方は、緊迫感・緊張感が強まっていく曲想なのである。

 


○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 昨日(4月18日)の18時10分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第2期・朗読ステップ5の第17回目。今回は、6月に開催する朗読発表会に向けたレッスンの第5回目である。このサークルの朗読発表会は1人1作品形式で上演するが、1人当たりの朗読時間は15分以内としている。

 このサークルには、6月に開催する朗読発表会が朗読の初舞台となる新人が2人いる。そういう会員には、斎藤隆介原作の童話を私が選定して朗読してもらうことにしている。ただ、この2人の新人は、朗読の初心者と自称する割には朗読のレベルが高い。原作の童話の作品世界をよく把握して、かなり的確な朗読表現をしている。

 まだレッスン歴は短いが新人ではない会員が中川季枝子原作の童話を朗読する。その童話作品に改めて眼を通すと、中川季枝子は文字言語としては標準語で書いている。ところが、この会員は実に手慣れた感じで方言っぽく朗読している。今更ながら驚いて、その方言っぽさの土台を訊いたところ、市原弁を土台にしているという。

 


○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 訊けば市原出身だという。こういう朗読もありか、と改めて思った。日本のほとんどの文学作品は標準語で書かれている。それを、自分が馴染んでいる方言のイントネーションを土台に、方言っぽく朗読する方法である。文字言語的には標準語なのだが、音声言語のイントネーションとしては方言を土台とする朗読方法なのである。

 別の会員はレッスン歴はかなり長いのだが、音声言語があまり明瞭ではない。そのため、自分の言葉が観客に聴きとりやすくするのに、永年苦労してきた。言葉の1つ1つに心を込めて語ろうとする。その努力の甲斐あって、近年、かなり聴き取りやすくなってきた。ところが、そうなると今度は滑らかに語ろうとするようになる。

 そうすると、言葉の1つ1つに心を込めて語ろうとする語り口が変わってしまった。その結果は、朗読表現としては面白くも何ともないものになってみまう。たとえ滑らかではなくとも、言葉の1つ1つに心を込めて表現した語り口の方が、画然と聴き手の心に届く朗読表現になるのである。今回のレッスンは、良い教訓になった。

 

 

 

 

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