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2019年11月

館長の朗読日記2433/第16回「小さな朗読館」を開催した

館長の朗読日記2433  (戦後74年11月30日 新規)

 


○第16回「小さな朗読館」を開催した(1)

 昨日(11月29日)13時30分開演で、第16回「小さな朗読館~感動をつくる朗読をめざして~」を開催した。会場はいつも定会場にしている船橋市民文化創造館(きららホール)である。今回の観客数は、当日のプログラム(チラシ兼用)の配布数から計算すると151人。前回(第14回)より37人の増加であった。

 チケットの総発行数は165枚であった。そのうち無料の招待券は7枚。有料チケットは158枚であった。そのうちサークル会員を通して販売した前売チケットが103枚、電話の申込みにより販売した予約チケット(当日の受付で代金と引換えに引渡した分)が32枚、本番の会場で販売した当日チケットが23枚であった。

 今回は、チケットの総発行数においても、有料チケット販売数においても、前回より45枚くらいの増加であった。これまでの推移を見ると、有料チケット販売数については従来から100枚~130枚の間を1回ごとに行ったり来たりしている。前回の有料チケット販売数は113枚と少なかった。今回は増える順番であった。

 

 


○第16回「小さな朗読館」を開催した(2)

 増える番だったが、今回の有料チケット販売数は158枚と通常のサイクルよりも30枚近く多かった。前回も、前々回もいつものパターンより10数枚多かった。増減のパターンが、従来の100枚~130枚のサイクルより10数枚多い方にシフトして110枚~140枚となったのかも知れない。これは嬉しい傾向である。

 チケットの総発行数165枚に対して、観客の総数は151人。チケットを所有している人のうちの14人が来場しなかったことになる。その割合は1割弱である。私は儀礼的な無料招待券はほとんど出していないから、この1割弱という数は少ない方であろうと推察している。電話予約の無断キャンセルはわずか3人であった。

 私は、ゲスト出演者の所属サークルから、会場運営の支援者を6人お願いしている。今回の支援者もとても熱心かつ積極的に協力してくださった。司会進行役の飯野由貴子さんもいつものようにとても協力してくださった。宣伝用チラシのデザイン&発注は今回も千葉朗読サークル「風」の小田志津子さんにご協力をいただいた。

 


○第16回「小さな朗読館」を開催した(3)

 今回も、きららホールの会場スタッフの方々には大変お世話になった。最後に、今回の4人のゲスト出演者に感謝の意を表する。ゲスト出演者の4人は皆さんは、それぞれとても素晴らしい朗読であった。この「小さな朗読館」はレッスンの場ではないから、私から講評はしない。観客の皆様の反応がもっとも的確な講評である。

 ゲスト出演者の朗読作品は、吉屋信子原作「鬼火」、森鴎外原作「最後の一句」、樋口一葉原作「大つごもり」、芥川龍之介原作「枯野抄」であった。ゲスト出演の皆さんは、それぞれのベストな朗読表現をしてくれた。私が主宰する「小さな朗読館」は、以上のすべての方々の熱心なご協力のお陰で、ようやく継続できている。

 私は、今年は「岡本綺堂シリーズ」として「鐘ヶ淵」「穴」「妖婆」を朗読した。そして、いろいろと考えたが、来年ももう1年、この「岡本綺堂シリーズ」を続けようと思っている。岡本綺堂の作品から、中国(支那)の怪奇もの、戦前の日本の怪奇もの、そして「半七捕物帳」シリーズの中から一作づつ朗読する予定である。

 

 

 

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館長の朗読日記2432/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン 八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2432  (戦後74年11月25日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 一昨日(11月23日)の13時30分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ5の第3回目、レッスン台本・岡本かの子原作「家霊」のレッスンの第3回目である。今回も、このレッスン台本・岡本かの子原作「家霊」についての本格的なレッスンをおこなった。

 レッスン冒頭に、このサークルが11月16日に主催した第1回「ちっちゃな朗読会」について、私から寸評をおこなった。会場の喫茶店「ル・フルーレ」のこと、観客のこと、朗読会全体の雰囲気のこと、出演者の朗読の全体的なこと、出演した1人1人の朗読の出来栄えとそのポイントのことなどなどを、ごく手短に寸評した。

 それから、本来のレッスン台本「家霊」に取り掛かった。また「語りかける語り口」が十分に身についていない、まだレッスン歴の短い会員も、最近はかなり「語りかける語り口」ができるようになった。面白いことに、そういう会員たちは、朗読の前半は不十分だが、後半部分になるとかなり「語るかける語り口」ができてくる。
 

 

○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 私のレッスンでは、毎回のレッスンで1人の会員に約4分ほど朗読してもらう。したがって、レッスン歴の短い会員は、その前半の約2分間は「語りかける語り口」が十分にはできず、後半の約2分間は「語りかける語り口」がほぼ十分にできる、ということになる。すなわち、朗読開始から約2分間の助走期間が必要なのである。

 もちろん、レッスン歴の長い会員は、初めから「語りかける語り口」ができている。これは、すなわち、レッスン歴の短い会員は「語りかける語り口」の表現がまだ十分に身についていないため、というだけでなく、「語りかける語り口」で表現するための心情&イメージづくりがまだ十分には身についていないためなのであろう。

 この現象は、他のサークルでもほぼ同じである。朗読の上達の重要なプロセスとして、レッスン歴の短い会員の皆さんがこの「語りかける語り口」を修得するまでのプロセスは、入念に研究するに値する。今回記した現象は、私が指導するサークルにおいてかなり一般的にみられる。その意味で、大変に興味深い現象といって良い。

 

 

 

 

 

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館長の朗読日記2431/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2431 (戦後74年/西暦2019年11月22日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月21日)の15時から、船橋朗読サークル「はなみずき」のレッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ2の第11回目、今回から来年4月に開催する朗読発表会「地獄変」のレッスンに入る。台本は、芥川龍之介原作「地獄変」である。朗読発表会では、この台本を前後の2部に分ける。今回はその第1回目、前半のレッスンをやった。

 今回は前半の初読であり、次回は後半の初読である。この作品は、言葉がむずかしい上に、内容もなかなかむずかしい。そういう作品を会員が全員で読み継ぐ場合には、登場人物の人物設定や事件が発生する場面の設定が、たとえ大まかであっても統一させておく必要がある。そこで、台本を順に朗読してもらいながら、人物や場面を1つ1つ確認していった。

 私自身は、この作品をくわしく調べているわけではない。すなわち、私から人物や場面について1つ1つ会員の皆さんに問いかけたり、私自身が疑問に思った部分を質問していったりした。サークルのなかには、私のやり方を心得ている会員が何人もいて、私の問いかけに対して自分の考えや自分が調べてきたことを披露してくれた。一種のゼミナールである。

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 登場人物のなかで私がもっとも気になったのは、敵役の「大殿」の人物設定である。そして、表現主体のなかで私がもっとも分からなかったのは、この作品の地の文を物語る語り手の人物設定である。会員の1人がこの作品の映画を見ていて、その配役を紹介してくれた。問題の「大殿」を萬屋金之助がやったらしい。なかなかの適役であるように私は思った。

 最大の問題の地の文の語り手については、別の会員がとても良いヒントを出してくれた。江戸時代の大藩には、隠居した藩士のなかで教養のある優れた人間を選んで、その藩の歴史を語り継ぐ役目を託したという。この「地獄変」の語り手も、そういう類の人間ではないか、というのである。平安時代の大貴族の一門にも、その類の人間がいてもおかしくない。

 そういう一門の語り部が、非公式の場で、かつての「大殿」にまつわる逸話、特に「地獄変」の屏風絵の由来を、一門の関係者に語って聴かせる。こういう設定は面白い。かの「大殿」の艶聞を単なる噂と否定しながらくわしく紹介し、さらに「大殿」を持ち上げる形で否定してみせる。その「大殿」の残酷な所業も事実としてそれとなくくわしく語っている。

 


○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月21日)の18時30分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンをおこなった。今回は第2期・朗読ステップ6の第9回目、レッスン台本・藤沢周平原作「川の音」の3回目である。レッスン前に、サークルの代表から、今月11月20日に開催された習志野PTA連絡協議会の研修大会でこのサークルが朗読出演した結果が報告された。

 習志野市内の小学生の親たちが書いた文章のうち最優秀作品、優秀賞作品、優良賞作品に選ばれたものを、習志野PTA連絡協議会の研修大会で朗読することを依頼されたのである。今回の朗読にはヴァイオリンの生演奏によるバック音楽がついたという。出演した3人の会員は熱演し、大変な好評を得た、ということであった。私もそれを聴いてホッとした。

 さて、藤沢周平原作「川の音」の3回目のレッスンであるが、第3回目ともなると会員の皆さんもそれなりに朗読練習を積んでくる。もともと藤沢周平の作品は、人物設定や場面設定がはっきりしていて分かりやすい。良い意味でも悪い意味でも大人の文学である。したがって、会員の皆さんの朗読も、それなりに仕上がってくるし、各自の課題も明確になる。

 


○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 朗読を指導する方も、会員の皆さんに合わせたレッスンのポイントを絞りやすい。語り口や心情&イメージ表現は良いが、1つ1つの言葉をはしょり気味なのではっきり聴き取りにくい会員の場合は、1つ1つの言葉を丁寧にはっきり立てながら語っていくように指導すればよい。声が高めに浮き気味の会員の場合は、普段の声を心を籠めて出すよう指導する。

 レッスン歴は短いが、語り口や心情&イメージ表現がなかなか良い会員の場合、強調すべき言葉をより強調するように指導する。語りの経験の長い会員で、当初はイントネーションがちょっとズレていた会員が最近はかなり良くなってきた。しかし、まだ言葉が十分に立っていない。1つ1つの言葉の2音目あるいは1音目をさらに上げて語るように指導する。

 かなりレベルの高い語り口と心情&イメージ表現をするが、全体的に言葉が軽い感じの朗読をする会員には、今より滑らかでなくとも良いから、本気になって1つ1つの言葉に自分自身の心情やイメージを籠めるように注文した。ある程度「語りかける語り口」ができてきた会員には、助詞をもっと上げ気味にして前の言葉と後の言葉をつなげるよう指導した。

 

 

 

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館長の朗読日記2430/品川「あやの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2430  (戦後74年11月20日 新規)

 


○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月19日)の9時50分から、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ2の第11回目、レッスン台本・宮澤賢治原作「雁の童子」の第5回目である。レッスンも第5回目くらいになると、個々の会員の朗読がかなり仕上がってきて、それぞれの現時点の課題が鮮明になってくる。

 私は、朗読の上達論、特に最近は上達プロセス論を重視している。当初から上達ステップ1~6というのは考えていたし、最近は落語家のレベルの違いを参考に「語りかける語り口」における3段階の上達プロセスを考えていた。朗読指導としてはまず「語りかける語り口」の指導、次に「心情&イメージ表現」の指導という段階を考えていた。

 ごく最近には「美しい声出し」の指導ということを意識し始めた。ただし「美しい声出し」といっても、いわゆる美声のことではない。その人間が、現実の生活において何かを語るときのもっとも自然な声をベースに、何人かの人間の集団に対して何かを心を込めて訴えたり説得したりするときの声を、その人の「美しい声」とみなすのである。

 


○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 最近は、どのサークルも、かなりの会員が「語りかける語り口」を修得してきている。また「心情&イメージ表現」もかなりのレベルになっている。しかも「心情&イメージ表現」は、完成型とか到達点というものがあるわけではない。朗読が芸術であるかぎり、いわばエンドレスの課題である。今後も、この課題には継続的に取り組んでいく。

 そこで、ここ何回のレッスンでは、かなり優れた「心情&イメージ表現」ができるようになってきた会員に、その会員なりの「美しい声」で朗読することを求めている。その結果、意識的に「美しい声」で朗読するように努めると、声自体は割合すみやかに「美しい声」になることが分かった。しかし「美しい声」で朗読することはむずかしい。

 特に、登場人物のセリフを自分自身の「美しい声」で表現することはむずかしい。これは、落語家のレベルに対応した「語りかける語り口」の3段階の上達プロセスの第3段階の表現がむずかしいことと通底している。とにかく、朗読の上達論、特に最近は上達プロセス論について、会員の皆さんと議論したり実体験することは、本当に楽しい。

 

 

 

 

 

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館長の朗読日記2429/第1回「ちっちゃな朗読会」を聴きに行った

館長の朗読日記2429  (戦後74年11月18日 新規)

 


〇第1回「ちっちゃな朗読会」を聴きに行った(1)

 一昨日(11月16日)の午後、八千代朗読サークル「新・みちの会」が主催した第1回「ちっちゃな朗読会」を聴きに行った。会場は「ル・フルーレ」という喫茶店である。普通の喫茶店であり、私が到着したときには、朗読会の会場はできており、テーブルと椅子は観客席用に設定されていた。観客席は30席ほどだった。

 観客は「満天星」のメンバーが5人、出演者の友人が1人、私と家人の2人、それに八千代朗読サークル「新・みちの会」から出演者の5人と応援者(そのうちの1人は司会進行役)が3人、計16人であった。今回は、初回であるということもあって、八千代市民にも他のサークル会員にもほとんど広報や勧誘をしなかった。

 出演者は椅子に座り、ほとんど観客と膝をつき合わせるような感じで朗読した。もちろんマイク無しである。こういう会場で、こういう距離で、肉声の朗読をじっくり聴くと、改めて朗読の原点に触れた想いがした。朗読者の朗読が聴き手の心に沁み込んでくる。また、改めて、出演者の朗読レベルが上がったことを痛感した。

 


〇第1回「ちっちゃな朗読会」を聴きに行った(2)

 今回の「ちっちゃな朗読会」は、八千代朗読サークル「新・みちの会」が自立的に企画・開催したもので、私は直接には一切関与していない。当日の私は朗読指導者として聴きに行ったわけでもなく、朗読批評家として聴きに行ったわけでもない。一人の朗読の愛好者として出演者の朗読を聴いて楽しむためにいったのである。

 したがって、出演者1人1人の朗読について、ここで講評するつもりはない。レッスンの場では、依頼されれば、簡単な講評をするかもしれないが。ただ、出演者の全員が、実に伸び伸びと、実に生き生きと、実に素直に自分の心を込めて、自分の選んだ文学作品を朗読していた、ということは指摘しておくべきかもしれない。

 当日の司会進行は、このサークルの最古参の会員(この会員は私が指導している朗読サークルの全体を見渡しても最古参であり、かつ、もっともレベルの高い朗読家でもある)が務めていたが、実に自然な、そして、行き届いた、そして、心のこもった司会ぶりであった。最後に、喫茶店のマスターも親切で素敵な人であった。

 

 

 

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館長の朗読日記2428/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2428  (戦後74年11月17日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月16日)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ4の第2回目、レッスン台本・藤沢周平原作「白い顔」の第2回目である。前回はこの「白い顔」の初読みだったから、読み方の確認をする程度だった。今回からいよいよ本格的なレッスンに入る。

 どのサークルも同じであるが、このサークルも第1期生~第3期生が混在している。そして、サークルに入会する前の朗読経験もバラついている。そういう多種多様なサークル会員を、私は大きく2つのグループに区分している。すなわち「語りかける語り口」をまだ修得していない会員と、すでに修得した会員の2つである。

 まだ「語りかける語り口」を修得していない会員には、それを修得するためのレッスンをメインとし、心情&イメージ表現を指導するレッスンは、前者を実現するための補助としておこなう。そして、すでに「語りかける語り口」を修得した会員には、心情&イメージ表現を指導するレッスン、かつ、演出的な指導もおこなう。

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 加えて、近年になって意識的におこなっているレッスンがある。それは声出しの仕方の問題である。声出しの仕方といっても、いわゆる発声練習などといった類のものではない。その会員が、現実の生活において常用している声出し、そういう声出しをベースとして、その会員の本来のもっとも良い声を探るという問題である。

 朗読でいうその会員の本来のもっとも良い声とは、いわゆる美声ではない。この場合に、私が大いに参考にしているのが、落語家の声である。前にも記したが、まだ前座であるような未成熟な若い落語家の声は、その落語家の本来の声よりもかなり高い。張り上げたような、ともすると裏返りかねないような気負った声になる。

 大看板の落語家の声は、その落語家の本来の声をベースに、その落語家のとしての表現者の心と、登場人物としての心情とイメージをその落語家本人のものとした自然な心情とイメージが、自然に融合したような複雑な味わいのこもった声になっている。そういう意味においては、朗読と落語における良い声には共通点がある。

 

 

 

 

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館長の朗読日記2427/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2427  (戦後74年11月15日 新規)

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月14日)の13時30分から、千葉朗読サークル「わかば」のレッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ2の第16回目、来年2月に開催する朗読発表会「ツバキ文具店」のレッスンの第4回目である。この台本は、前後に分けてそのそれぞれを全員が読み継いでいく2部構成である。今回は第2部をやる。

 さて、今回の会員の皆さんの朗読は、第2部の2回目ということもあって、なかなか良くなっていた。ある会員は、述語と助詞が下がる語り口がかなり改善されてきた。ただし、前回は言葉の1つ1つがそれなりに立った朗読をしていたのが、今回はずらずらと続けて読んだためにすべての言葉が寝てしまっていた。一歩後退である。

 他の第2期生は、まだ「語りかける語り口」を完全には修得していないものの、かなり良くなっている。より良い心情&イメージ表現をするために、さらに「語りかける語り口」を改善する、という方向で指導していった。第1期生は、それぞれの会員なりにかなり仕上げてきており、すでに「語りかける語り口」は修得できている。

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 したがって、第1期生には、心情&イメージ表現と演出的な表現を主に指導し、従として「語りかける語り口」に注文をつけることになる。ただし、まだ1つ1つの言葉を立てることが完全でない会員についてはその点を指導した。朗読において、このことはとても重要なのだが、いまだに出来たり出来なかったりを繰り返している。

 そうはいっても、このサークルは全員が真面目かつ真剣にこの「ツバキ文具店」の台本に取り組んでいるし、また3人の第1期生が自主練習会をリードして後輩会員にいろいろとアドバイスしているようである。こういう先輩会員は本当に頼もしい。また、後輩会員も素直に先輩会員たちのアドバイスを受け止め練習しているようだ。

 このサークルは、来月12月02日に「朗読入門講座」を開催する。私が講師を務めるのだが、昨日のレッスンをした時点では、受講申込者は2人ということであった。今日(11月15日)サークルの代表から連絡があり、地域新聞のイベント情報欄で募集を図ったところ、今日の時点で受講申込者は早くも10人になったという。

 

 

 

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館長の朗読日記2426/今年も11月の中旬になった

館長の朗読日記2426  (戦後74年11月13日 新規)

 


○今年も11月の中旬になった(1)

 私は、年3回(3月、7月、11月)の定期朗読会「小さな朗読館~感動をつくる朗読をめざして~」を主宰している。今月の11月29日(金)にも、その一環として、第16回「小さな朗読館」を開催する。この直近の第16回「小さな朗読館」の準備も多々あるが、その開催日までは2週間余りもあるのでまだまだ余裕がある。

 毎年11月の上半期には、次の年に開催すべき3回分の「小さな朗読館」の全体的な準備をしなければならない。この年3回の定期朗読会「小さな朗読館」を主宰するときに、もっとも基本的で大切な準備項目はなにかというと、①「会場の確保」と②「自分の朗読作品の選定」と③「ゲスト出演者の選定と依頼」の3つなのである。

 ①「会場の確保」は、具体的には船橋市民創造館(きららホール)の会場予約をすることである。このきららホールは、JR総武本線・船橋駅と京成本線・京成船橋駅の中間に位置し、どちらからも徒歩数分の近距離にある。しかも、客席の階段席を壁に収納すればダンスホールとしても使えるので、会場の使用希望が毎回殺到する。

 


○今年も11月の中旬になった(2)

 ダンスに使えるという情報が知られていなかった時代には、かなり余裕で会場予約ができた。しかし、その情報が知れ渡ると、多数のダンスグループがどっと押し寄せるようになり、会場予約がむずかしくなった。非営利の市内団体は、月ごとの予約を1年前の同月の第2土曜日(9時30分~10時00分)に受け付けるのである。

 先週の土曜日(11月09日)にも、来年(西暦2020年)の11月に開催予定の第19回「小さな朗読館」のために会場予約に出かけて行った。わずか30分の予約受付時間内に、来年(西暦2020年)11月のほとんどはあっという間に予約申込で埋まってしまった。幸い11月24日(火)が空いていたので、予約できた。

 ②「自分の朗読作品の選定」も難問である。今年は「岡本綺堂シリーズ」と銘打って、岡本綺堂の「鐘ヶ淵」「穴」「妖婆」の3作品を自分の朗読作品として選定した。いずれも、江戸時代(ないしは明治維新直後)の侍の世界を扱った作品である。来年はどうするか。考えた末、もう1年「岡本綺堂シリーズ」を続けることにした。

 


○今年も11月の中旬になった(3)

 今年の3月と7月に朗読上演した「鐘ヶ淵」と「穴」に対する観客の評判も悪くなかったが、何よりも私自身がこの「岡本綺堂シリーズ」を続けているうちに、すっかり岡本綺堂のファンになってしまったのである。日本にこんな愉快な作家が居たのかという驚であった。この作家の別のジャンルの作品を朗読したくなったのである。

 しかし、いざ「小さな朗読館」に向いた作品を選定する段になると、実に困難を極めた。私の朗読時間は35分に収めようと決めている。その朗読時間に収まる短い作品は少ない。また、いくら岡本綺堂でも、その作品の出来栄えにはバラツキがある。出来栄えは良くても、朗読上演の向き不向きがある。私の方でも好き嫌いはある。

 ③「ゲスト出演者の選定と依頼」は、実はこれがもっともむずかしい。朗読のレベルだけが選定基準ならば、それほどむずかしくはない。そこに、サークル間のバランスと全体のバランスを両立させる、という別の基準をいれると急にむずかしくなる。それに、入会前の朗読実績と年齢という条件を加えるとますますむずかしくなる。

 

 

 

 

 

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最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第197版

最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第197版

                  (戦後74年11月12日 更新)

 

 

【カレンダー】

 

 

●戦後74年(西暦2019年)

 

 

11月16日(土)第1回「ちっちゃな朗読会」 NEW!
 /八千代朗読サークル「新・みちの会」主催

11月28日(木)第50回「ふなばし東老朗読会」 NEW!
 /船橋市東老人福祉センター主催
 /船橋朗読サークル「はなみずき」主宰

11月29日(金)第16回「小さな朗読館~感動をつくる朗読をめざして~」
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

12月02日(月)「朗読入門講座」 NEW!
 /千葉朗読サークル「わかば」主催

12月02日(月)第2回「わかば朗読会」 NEW!
 /千葉朗読サークル「わかば」主催

12月11日(水)第2回「朗読日和」 NEW!
 /船橋朗読サークル「はなみずき」有志主催

 


【くわしいご案内】

 


●戦後74年(西暦2019年)

 


1回「ちっちゃな朗読会」 NEW!

〔日時〕戦後74年(西暦2019年)11月16日(土)
    開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕Cafe&Pub ル・フルーレ

〔場所〕八千代市大和田241(Tel:047-483-1603)

〔交通〕京成本線・大和田駅より徒歩5分

〔プログラム〕

1「野ばら」小川未明原作           小畑勝彦
2「イヤシノウタ」吉本ばなな原作       山村弥生
3「おくのほそ道」松尾芭蕉原作       吉崎瑠璃子
           <休憩>
4「話したがる女たち」犬丸りん原作     山上さつき
5「ミリアム」トルーマン・カポーティ原作   中島浩美

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔主催〕八千代朗読サークル「新・みちの会」

〔問合せ〕043-253-4977(小畑)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047ー487ー3721 (東)
【注】ただし、この「ふなばし東老朗読会」は、船橋朗読サークル「はなみずき」が自立的に参加&上演する朗読会であり、館長は直接は関与していない。

 


ふなばし東老朗読会(第50回) NEW!

〔日時〕戦後74年(西暦2019年)11月28日(木)
    開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

1「月売りの話」竹下文子原作   井上みつ江 
2「最後の一句」森鴎外原作    村木ひろみ
3「鼻」芥川龍之介原作       亀田和子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔主宰〕船橋朗読サークル「はなみずき」

〔参加〕入場無料(定員25名)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047ー487ー3721 (東)
【注】ただし、この「ふなばし東老朗読会」は、船橋朗読サークル「はなみずき」が自立的に参加&上演する朗読会であり、館長は直接は関与していない。

 


第16回「小さな朗読~感動をつくる朗読をめざして~」

〔日時〕戦後74年(西暦2019年)11月29日(金)
    開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市民文化創造館(きららホール)

〔交通〕JR総武本線・船橋駅/京成本線・京成船橋駅より徒歩2分(フェイスビル6階)

〔プログラム〕

1「鬼火」吉屋信子              片桐 瑞枝
2「最後の一句」森鴎外原作          井出 陽子
3「大つごもり」樋口一葉原作         助川 由利
            <休 憩>
4「枯野抄」芥川龍之介原作          江本なつみ
5「妖婆」岡本綺堂原作(岡本綺堂シリーズ3)  東 百道
  
〔司会進行〕飯野由貴子

〔主宰〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが満席になりしだい消防法のために締め切りとなります
    出来るだけ事前にお電話でお申し込みください
     047-487-3721(東/ひがし)

 

「朗読入門講座」 NEW!

〔日時〕戦後74年(西暦2019年)12月02日(月)
    10時00分~12時00分

〔会場〕千葉市都賀コミュニティセンター 2階 講習室2・3

〔交通〕JR総武線・都賀駅西口より徒歩6分 「若葉区役所」の並び
    新都市モノレール・都賀駅または桜木町駅より徒歩6分

〔講師〕東 百道(ひがし ももじ)

〔主な内容〕

① 朗読とはなにか
② 文学作品の朗読的な読み込み方(教材:斎藤隆介「花咲き山」)
③ 朗読の上達ステップ

〔参加〕500円(当日の会場で受付けます)

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔後援〕千葉市教育委員会

〔申込先〕043-265-5310(高木)
     FAXも同じ

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047ー487ー3721 (東)

 


第2回「わかば朗読会」 NEW!

〔日時〕戦後74年(西暦2019年)12月02日(月)
    開場12時30分  開演13時00分

〔会場〕千葉市都賀コミュニティセンター 2階 講習室2・3

〔交通〕JR総武線・都賀駅西口より徒歩6分 「若葉区役所」の並び
    新都市モノレール・都賀駅または桜木町駅より徒歩6分

〔プログラム〕

1「力」宮本輝原作        金子可代子
2「水仙月の四月」宮澤賢治原作   井出陽子
3「スッピン」七瀬ざくろ原作   吉野久美子
4「あわてんぼう」友朗原作    吉野久美子
5「卒業式」赤川次郎原作      仲田紘基

〔参加〕無料

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔申込先〕043-265-5310(高木)
     FAXも同じ

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047ー487ー3721 (東)

 


第2回「朗読日和」 NEW!

〔日時〕戦後74年(西暦2019年)12月11日(水)
    開場14時00分  開演14時30分

〔会場〕石井食品コミュニティハウス『ヴィリジアン』

〔交通〕JR船橋駅南口より徒歩10分

〔プログラム〕~12月のテーマは「クリスマス」~

1「ある夜の物語」星新一原作        御代川裕子 
2「メリークリスマス」太宰治原作      久保田和子
3「クリスマスプレゼント」沢木耕太郎原作   中山慶子

〔参加〕入場無料(自由参加)

〔主催〕船橋朗読サークル「はなみずき」有志

〔連絡先〕090-8508-3799(飯野)
     留守電にメッセージをのこしてください

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047ー487ー3721 (東)

【注】ただし、この「朗読日和」は、船橋朗読サークル「はなみずき」有志が自立的に参加&上演する朗読会であり、館長は直接は関与していない。

 

 

 

 

 

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館長の朗読日記2425/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2425  (戦後74年11月11日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 一昨日(11月09日)の13時30分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ5の第2回目、レッスン台本・岡本かの子原作「家霊」のレッスンの第2回目である。今回から、いよいよこのレッスン台本・岡本かの子原作「家霊」についての本格的なレッスンに入る。

 いつものように、会員の1人1人に順次レッスン台本「家霊」を少しづつ(約4~5分くらいづつ)朗読してもらい、私からいろいろと指導していった。このサークルの会員数は11人だが、1人は長期休会中だから、今の実質的な会員数は10人である。今回は、そのうちの2人が欠席した。出席者が8人と10人を割ると、寂しい。

 出席者が少ないと、1人当たりのレッスン時間が多くなるから、一見、1人1人の会員にとっては良いように思われるかもしれない。しかし、実際は真逆である。人間は、自分の朗読の良し悪しをなかなか自覚できない。したがって、面と向かって指導されても分からない場合が多い。多くは、他人のふり見て我がふり直すことになる。

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 すなわち、私が自分以外の会員の朗読を指導する内容を傍聴して、自分の朗読の欠点や至らないところを悟り、自分の朗読を上達させていくのである。したがって会員は多い方が良い。また、唯我独尊的性格が強い会員や、他の会員の朗読やそれに対する私の指導を我がこととして聴くことが苦手な会員は、上達に苦労することになる。

 今回はレッスンの最後に、先月9月28日に開催した朗読発表会「博士の愛した数式」の後半(第2部)の録音を少しづつ聴きながら、私から講評した。公民館から借りたラジカセの音質が悪いため、せっかくの朗読があまり良く再生されなかった。本来はもっと良い朗読だっただけに残念である。録音を使ったレッスンもむずかしい。

 このサークルは、来週の土曜日(11月16日)に、自主的な朗読会「ちっちゃな朗読会」を京成本線・勝田台駅に近い「ル・フルーレ」という会場で開催する。この日は、私は千葉朗読サークル「風」のレッスンがあるが、今回はこの朗読会の初回ということで自動車で直接駆けつけることにした。家人も別途聴きに行く予定である。

 

 

 

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館長の朗読日記2424/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2424 (戦後74年/西暦2019年11月10日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 一昨昨日(11月07日)の15時から、船橋朗読サークル「はなみずき」のレッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ2の第10回目、レッスン台本・宮澤賢治原作「雁の童子」の第5回目、仕上げの通し読みである。通常は、1本のレッスン台本ごとに、第6回目のレッスンで仕上げの通し読みをおこなう。今期は例外的に第5回目でおこなう。

 会場は、いつもの船橋市海神公民館の第3集会室にもどった。この会場で、椅子2つを並べて臨時のステージとし、会員の皆さんを2組に分け、それぞれの組ごとにレッスン台本「雁の童子」を読み継ぎ形式で仕上げの通し読みをしてもらった。今回、あらためて会員の皆さんの読み継ぎ形式による通し読みを聴き、全体的なレベルが上がったことを痛感した。

 このサークルは、第1期生が5人、第2期生が9人、第3期生が3人という構成である。今回は、第1期生の向上というか充実ぶりが特に目を引いた。その1人1人が、長年の自分の課題を克服しつつあることが明らかにわかった。頼もしい限りである。第2期生は、今や人数的にも役割的にもこのサークルの中心になっている。めっきりと実力もついてきた。

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)
 
 すでに第1期生並みの実力を身につけた会員もいれば、急速に実力を向上させている会員もいる。これも頼もしい限りである。第3期生は、人数的にはまだ少ないが、それぞれが朗読経験者ぞろい、個性派ぞろいである。それぞれが先輩会員を見習いつつ急速に伸びているが、同時に、先輩である第1期生と第2期生にこれ以上ない大きい刺激をあたえている。

 私からは、講評を兼ねてアクセントについて最近考えていることを話した。また、落語家のレベルについて話しつつ、朗読における「語りかける語り口」の上達3段階についても話した。会員の皆さんにどれだけ理解してもらえたか分からないが、こういうことを自分が指導する朗読サークルで話せるということ自体が幸せであるとつくづく感じながら話した。

 最後に、つぎの朗読発表会に向けて、芥川龍之介原作「地獄変」の朗読分担を発表した。この作品の朗読は、1人当たりの朗読分量は少なめだが、それぞれの朗読部分の密度は濃い。自分の分担する部分だけでなく、できれば作品全体、少なくとも自分の分担部分の前後だけでも十分に練習するようにして欲しいと注文した。どれだけ密度の濃い朗読になるか。

 


○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 一昨昨日(11月07日)の18時15分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンをおこなった。今回は第2期・朗読ステップ6の第8回目、レッスン台本・藤沢周平原作「川の音」の2回目である。レッスンの冒頭に、最古参の会員が医療検査で体調に異変があることが判明し、急きょ退会したい旨の挨拶があった。これは大きなショックであった。

 このサークルの会員数は、これで6人となった。気を取り直して、藤沢周平原作「川の音」の2回目のレッスンをやった。今回の、会員の皆さんの朗読は、さすがに前回のようなことはなかった。会員の皆さんは、それぞれの実力に応じて、それぞれ練習してきたらしい朗読をしていた。もちろん、それぞれの朗読は、それぞれの実力に応じた表現であったが。

 今回は、私が提供したレッスン台本・藤沢周平原作「川の音」のレッスンに加えて、今月11月20日に開催される習志野PTA連絡協議会の研修大会で、このサークルが依頼されて朗読するものについて練習した。習志野市内の小学生の親たちが書いた文章のうち最優秀作品、優秀賞作品、優良賞作品に選ばれたものを、朗読することを依頼されたのである。

 


○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 それぞれの作品は、そう長い文章ではない。また、それぞれの作品の内容もそれほどむずかしいものではない。しかし、せっかく多数のPTAの皆さんの前で朗読する機会をあたえられたのだから、不出来な朗読はできない。レッスンのなかで、一度やってみるので、指導して欲しいと頼まれたのである。急きょ退会した最古参の会員も朗読するはずであった。

 その急きょ退会した最古参の会員のかわりに急きょ代役になった会員も含め、朗読を依頼された3つの作品について、臨時のレッスンをおこなった。いささか意外に思ったり、驚いたりしたのだが、その3つの文章を朗読した3人の会員は、けっこう聴かせる朗読をした。これまで指導してきた私のレッスンは決して無駄ではなかったとつくづく嬉しく思った。

 この習志野PTA連絡協議会の研修大会は、この11月20日(水)に開催される。本当は、もっと練習につき合いたいという気持ちもあったが、会員の皆さんも私もいろいろと都合があるので、そうもいかない。ほぼぶっつけ本番のような感じで、出演してもらう他はない。しかし、伊達に朗読レッスンをやってきたわけではない。堂々と、朗読して欲しい。

 

 

 

 

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館長の朗読日記2423/ 館長の朗読日記2423/品川「あやの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2423  (戦後74年11月07日 新規)

 


○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 一昨日(11月05日)の9時50分から、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ2の第10回目、レッスン台本・宮澤賢治原作「雁の童子」の第4回目である。今まさに会員1人1人の朗読について本格的なレッスンに入っている。会員1人1人の朗読表現の当面の課題に重点を置いた。

 冒頭に、日本語の標準語におけるアクセントの意味と、落語家のレベルを実例にしての「語りかける語り口」を修得した会員の上達過程について、最近の私の考えを解説した。ただし、この場合の日本語の標準語とは、必ずしも明治維新後の標準語だけを意味しない。日本民族の有史以来の日本語の標準語化に基づいた標準語のことなのである。

 このサークルも、第1期生、第2期生、第3期生が混合している。第1期生は、だいたい「語りかける語り口」を修得している。したがって、指導の重点は心情&イメージ表現や演出的な内容になる。しかし「語り口」や声出しも完璧ではない。その完璧ではないところは、晴れ着にツギがあたっているようなもので、もの凄く目立つのである。

 


○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 ある1期生に晴れ着のツギの部分を集中的に指導した。そこが直ると朗読のレベルが一段階上がる。それだけではなく、直後に朗読した第3期生の「語り口」が急に良くなった。直前の第1期生の晴れ着のツギの部分の欠陥と、それを直すコツが明快に分かったようである。第3期生は幸せである。逆に第1期生は自分の立場をどう生かせるか。

 ある第1期生は、かなり上達してきたが、声が若干うわずっている。これは、落語家の実例でいうと「語りかける語り口」を修得した者の上達過程の第1段階に相当する。その会員が母親のセリフをとても深みのある良い声で表現した。その声をもっと使って朗読するように指導した。その会員は声が高いことを自覚している。今後どうなるか。

 ある第3期生は語りのベテランである。入門講座で、その場の空気を変えるほどの優れた表現をした。その後、私の指導を気にするあまり少し朗読がぎこちなくなった。前回、私の指導を一旦忘れて本来の語りの表現をするように勧めた。今回の朗読にはその表現が出てきた。とても素晴らしい朗読になっていた。ベテランの指導は工夫が要る。

 

 

 

 

 

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館長の朗読日記2422/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2422  (戦後74年11月06日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 11月02日(土)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回から第3期・朗読ステップ4に突入する。今回はその第1回目、レッスン台本・藤沢周平原作「白い顔」の第1回目である。今回は、第21回「小さな朗読館・ちば」後初めてのレッスンなので、まずその感想・意見を訊いた。

 私から、他のサークルから提起された、舞台上での靴の音が耳についた、という意見を伝えた。近年の私は、舞台上のこういうことは、極力、そのサークルの自主性に任せている。先輩会員から後輩会員に申し送りをして欲しいと思っている。今回は朗読ステップ4の初日なので、朗読ステップ4の目的と主な内容を説明した。

 藤沢周平の作品、特に『三屋清左衛門残日録』は、その朗読ステップ4の目的と主な内容をレッスンする上で、最適な作品である理由を説明した。ついで日本語の標準語におけるアクセントの意味について、私の最新の見解を解説した。さらに、落語家の実例をあげて「語りかける語り口」の上達過程について私見を解説した。

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 それから、最初のレッスン台本「白い顔」を会員1人1人に順々に4分くらいづつ朗読してもらった。今回は、初めてであるから、固有名詞の読み方や用語の意味について、会員の皆さん同士でチェックし合ってもらった。今回は朗読そのものについてほとんど触れなかった。ただ「語り口」が飛躍した会員については褒めた。

 レッスン後に、昼食会を兼ねて朗読会の打上げ会が開かれた。私からは、先日の朗読発表会「小さな朗読館・ちば」で、第1期目の朗読ステップ1~6を修了した2人の会員に「朗読認証状」を授与した。また、先日の朗読発表会を機に退会する、このサークルの発足以来15年間在籍した古参会員2人が、退会の挨拶をした。

 この2人の会員には、朗読家あるいは朗読指導者として今後も朗読活動を続けてもらいたかったのだが、それぞれの事情により、今後は朗読とは一線を画すということである。せっかくプロ並みの朗読レベルに達しているのだから、実にもったいないと思うが、それぞれの事情と人生を生きているのだから、仕方ないとも思う。

 

 

 

 

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