館長の朗読日記2831/千葉「風」の朗読レッスン
館長の朗読日記2831 (戦後78年03月05日 新規)
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)
昨日(3月04日)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」のレッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ1の第6回、今回から新しいレッスン台本・小山内薫原作「梨の実」に入る。今回は、その第1回である。今回は初回なので、会員1人1人の朗読を指導するのではなく、この「梨の実」の朗読的なポイントを解説することに重点を置いた。
この「梨の実」は、一応は童話あるいは子供向けの短編作品といえる。しかし、内容的には十分に大人の鑑賞に堪えるものである。とりわけ、朗読的にもきわめて面白いポイントを豊富に含んでいる。この作品は短いから3つのパートに分けて1人づつレッスンしていく。サークル会員数は13人だから4巡プラス1パートである。その間にポイントを解説していく。
基本的なポイントの解説から始めて、順々により高度なポイントを解説していくが、朗読的ポイントが豊富にあるから、同じ作品を4回繰り返してもまだ解説し切れないほどであった。それらのポイントをすべて自分の朗読表現に取り込んで朗読するのは大変である。朗読ステップ1のレッスン台本としては前回の「やまなし」とは別の意味で良い教材だと思う。
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)
このサークルは、今秋10月の朗読発表会には深沢七郎原作『楢山節考』をやることになっている。この作品は、先月2月に千葉朗読サークル「わかば」が朗読発表会で上演したものである。そこで、同じ作品を上演する挨拶がてら、このサークルの会員が大勢聴きに出かけた。2月の「わかば」は再演であるが、10月の「風」は初演だから緊張したようだ。
特に『楢山節考』には民謡風の短い歌謡がいくつも挿入される。朗読の中で歌謡を歌わなければならないという点で、千葉朗読サークル「風」の会員はより緊張感を高めたようである。もちろん、この作品を朗読発表会の台本に選定した時点で、作品中に歌謡が入っていることは先刻承知してはいたが、実際の舞台でのそれを聴くと改めて緊張したようである。
このサークルが朗読発表会『楢山節考』に向けたレッスンに入るのは今夏6月からである。会員の皆さんが、サークルとしてこの『楢山節考』の読み継ぎにどのように取り組んでいくのか、どのように仕上げていくのか、そして、実際の舞台でどのように上演していくのか、私はそれを今から楽しみにしている。今回のサークル同士の相互啓発は、極めて良いことである。
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