館長の朗読日記2846/千葉「わかば」の朗読レッスン
館長の朗読日記2846 (戦後78年04月15日 新規)
○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)
一昨日(3月13日)の13時30分から、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ6の第3回、新しいレッスン台本/ハンス・ランド原作/森鴎外翻訳「冬の王」の第3回のレッスンである。今回から、このレッスン台本「冬の王」の本格的なレッスンに入る。
このサークルに対しても、レッスンの冒頭に、地の文を朗読する場合に、どのような立場で朗読することが最適か、という問題について解説した。文学作品には、いろいろな場面が展開される。その各場面を聴き手に朗読で表現していく。これともっとも類似しているのは、ラジオの実況中継放送ではないかと思う。
野球やテニスなどスポーツの実況中継でも、あるいは火事や水害など災害現場の実況中継でも同じである。スポーツをやる当事者の立場で表現したのでは、起こった事実を的確に実況中継することができない。反対に、事実だけを心情抜きで他人事のように表現したのでは、臨場的な実況中継にはならない。
○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)
ラジオの実況中継リポーターは、時には現場で活動する当事者の立場になり、時にはその現場に居合わせた立会人の立場になり、また時には現場の状況を冷静に観察する客観的な観察者の立場になって、その場面を視聴者に向けて自分の話声言語で表現するのである。朗読者の立ち位置と似ている。
この場合、朗読者がラジオの実況中継リポーターと類似の立ち位置になるには、文学作品に文字言語で表現されている作品世界の各場面がどのような状況なのかをリアルにイメージし、そのなかで活動している登場人物の認識や心情を的確に解読しなければならない。文学作品を深く解読する必要がある。
そして、その解読結果を自分の言葉で朗読の聴き手(ラジオの実況中継であればラジオの聴き手)に「語りかける語り口」でリポートしなければならない。その場合、各場面の状況や雰囲気をリアルにリポートするために、当然ながら、的確な「心情&イメージ表現」を聴き手に向けておこなわなければならない。
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