館長の朗読日記2847/千葉「風」の朗読レッスン
館長の朗読日記2847 (戦後78年04月16日 新規)
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)
昨日(4月15日)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」のレッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ1の第9回、レッスン台本・小山内薫原作「梨の実」の第4回である。今回も会員1人1人の朗読を指導する本格的なレッスンをおこなった。この「梨の実」は短いので、全体を3つのパートにわけ、それぞれを1人の会員が朗読したものを順に指導していく。
この「梨の実」はごく短い作品だから、3つのパートを3人の会員で一通り朗読できてしまう。このサークルの会員数は10数人だから、繰り返して4回くらいの朗読をすることになる。すなわち、同じパートごとに、4人の違った朗読を聴き比べながら、それぞれの良し悪しを指摘し、指導していくことになる。しかも、この「梨の実」は、短いながら、朗読的なポイントが満載の作品なのである。
会員の皆さんは、他の会員の4種類の朗読の総てを聴き比べることができると共に、自分も会員の1人として自分のパートを他の会員の前で朗読しなければならない。これは、他の会員の朗読を聴いて非常に勉強になると共に、自分が朗読する時にはその勉強を活かして朗読しなければならないことになる。それを指導する私も、非常に緊張すると共に、非常に勉強になるのである。
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)
実際の朗読はどうかというと、最古参の会員の朗読はさすがであった。この会員の朗読は、今の日本の朗読水準においては、超一流といってよい。文章の全体的な朗読によって、作品世界における場面イメージと心情イメージを十分に表現していると共に、一つ一つの言葉にも朗読者の心情とイメージが籠められているために、きわめて説得力のある朗読表現であることが改めて分かった。
他のベテラン会員の朗読は、文章の全体的な朗読によって作品世界における場面イメージと心情イメージは十分に表現できているのだが、今一つもの足りない感じが以前からあった。今回は、そのもの足りない原因がどこから来ているのかが明確になった。すなわち一つ一つの言葉にその朗読者の心情とイメージが充分には籠められていなかったのである。今回は、その点を特訓して是正した。
他の、新人の会員や中堅の会員にも、その点を主軸に据えてレッスンした。会員の皆さんは、それぞれの水準や実力に基づいて、一所懸命に私の指摘や指導に応えようと努力していた。そして、そういう努力は、それにふさわしい効果を上げていた。毎回のように痛感することだが、指導される会員と指導する私のいわば真剣勝負によって、レッスンを通して相互啓発がおこなわれるのである。
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