館長の朗読日記2858/千葉「風」の朗読レッスン
館長の朗読日記2858 (戦後78年05月21日 新規)
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)
昨日(5月20日)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」のレッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ1の第11回、レッスン台本・小山内薫原作「梨の実」の第6回である。今回は、この「梨の実」の最後のレッスンであるから、いつものように仕上げの通し読みをおこなった。レッスン会場に簡単なステージを設営し、朗読会形式で全員で読み継いでいく。
全員が一通り朗読した後に、私から講評をおこなった。冒頭に、朗読には「語りかける語り口」「自然な語り口」「主体的な語り口」があることを話した。最近は「主体的な語り口」についてあまり触れなかったので、これについて少しくわしく説明した。それから、会員一人一人の朗読について講評していった。他のサークルと同様この「風」も会員は大まかに3段階に分かれる。
レッスン歴が3年以内の会員は「語りかける語り口」の基本を修得する段階である。今回の読み継ぎを聴いてびっくりしたのだが、この段階の「風」の会員は、全員がほぼ「語りかける語り口」の基本を修得できていた。その事実に、最古参のベテラン会員も驚いていた。自分やかつての仲間たちと比べて修得の速度が格段に速いからである。その当人がそれに貢献しているのだ。
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)
レッスン歴が12年以内の会員は「語りかける語り口」と「心情&イメージ表現」の修得段階である。この段階の会員は「自然な語り口」を修得することが中心になるが、今回の読み継ぎを聴いたかぎりではかなり良く出来ていた。この段階では、まだ不自然に高い声で朗読したり、多少造った声と語り口で朗読する会員もいる。この声出しと語り口の修正には時間がかかる。
レッスン歴が12年を越した会員は自分の言葉と心情&イメージで朗読表現する段階である。この段階の会員は「主体的な語り口」を修得することが中心になる。この「主体的な語り口」を修得するには、どうやら当人の朗読をする気持を切り替える必要があるようである。この「風」にはそれをクリアした会員と、今まさにクリアしつつある会員がいる。その対比が大変に興味深い。
講評の後に今秋10月の朗読発表会『楢山節考』の読み継ぎの朗読分担を発表した。この『楢山節考』は、千葉朗読サークル「わかば」が今年の2月に再演した台本である。この「風」の会員の多くは、今回の「わかば」の再演を聴いている。そのため、この台本についてのイメージはすでにある程度は掴んでいる。自主練習会のスケジュールも早や決まったようで意欲満々である。
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