館長の朗読日記2852/千葉「風」の朗読レッスン
館長の朗読日記2852 (戦後78年05月07日 新規)
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)
昨日(5月06日)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」のレッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ1の第10回、レッスン台本・小山内薫原作「梨の実」の第5回である。今回も会員1人1人の朗読を指導する本格的なレッスンをおこなった。この「梨の実」は短いので、全体を3つのパートにわけ、それぞれを1人の会員が朗読したものを順に指導していく。
他のサークルも同じであるが、この「風」も会員の朗読レベルは大まかに3つの段階に分けることができる。レッスン歴が3年以内の会員は「語りかける語り口」の基本を修得する段階である。レッスン歴が12年以内の会員は「語りかける語り口」と「心情&イメージ表現」の修得段階である。レッスン歴が12年を越した会員は自分の言葉と心情&イメージで朗読表現する段階である。
レッスン歴がちょうど12年を越すか越さないかの境目の会員が、前回あたりから自分の言葉と心情&イメージで朗読表現する気配があったのだが、今回はかなり明確にそういう朗読表現をするようになった。その結果、声出し、文と文のつなぎ方、《間》のとり方すべてが格段に良くなった。すでにそのレベルに到達しているベテラン会員は、そのことを鋭敏に聴き分けていた。さすが、である。
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)
当の本人も、そのことをかなり自覚しているようであった。特に、《間》のとり方については、ここで《間》を取らないと次が読み出せない、という感覚が出てきたという。これは、近々に、超一流の朗読家(少なくとも現在の日本の朗読界においては)が新たに誕生することを期待させる出来事である。他にも数人の会員が、今回のレッスンで朗読レベル的にかなり飛躍できたように思われる。
このように会員のなかの何人かがその場で朗読表現的な飛躍をとげると、傍で聴いている他の会員はそれが良く分かる。たとえ、それがどういう飛躍なのを分析できなくとも、朗読が飛躍的に良くなったという事実は感知できる。他の会員も日本語(話声言語)の聴き手としては超ベテラン&達人だからである。そして、そういうことが会員同士の良き相互啓発や相互刺激になるのである。
そういう相互啓発や相互刺激がグループレッスンの最大の長所である。このサークルは会員数が13人であるが、そのくらいの会員数になると、レッスンの場でこのような朗読表現的な飛躍を遂げるケースがかなりの頻度で発生する。最適なのは会員数が15人以上の場合である(上限は20人)。反対にサークルの会員数が10人を下回ると、そのような飛躍は頻度が下がってしまう。
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