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館長の朗読日記2871/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2871  (戦後78年06月23日 新規)

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(6月22日)の13時30分から、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ6の第8回、レッスン台本・森鴎外原作「高瀬舟」の第2回のレッスンである。今回は、この「高瀬舟」の第2回、すなわち、この台本を仕上げる段階の朗読ステップ2に当たるので、セリフ表現に重点を置いてレッスンした。

 もちろん、朗読ステップの基軸的な段階としては、このサークルは現在第3期・朗読ステップ6であるから、聴き手の立場から朗読に取り組むことを念頭に置いてレッスンしている。この「高瀬舟」は、森鴎外の医者的のリアリズムによって描かれているので、作品の「セリフ」も「地の文」も両者の関連においても、朗読的なポイント(むずかしさ)が充満している。

 特に、この作品は「地の文」の流れの中に「セリフ」、あるいは、登場人物の内面の声とみられる表現(このような表現は朗読においては「セリフ」とほぼ同じ「語り口」が求められる)が多用されている。そして、このような表現は、普通の「セリフ」表現よりも格段にむずかしいのである。この作品は朗読ステップ2の段階のレッスン材料にはまったくこと欠かない。

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 ある会員は「語りかける語り口」と「心情&イメージ表現」はかなりのレベルだが、その「心情&イメージ表現」を強くするあまり、声が高くなり過ぎてしまう。意識して声を抑えようとすると、せっかくの「心情&イメージ表現」が弱くなってしまう。その根本的な解決方法は、自分自身の「心情&イメージ」に基づいて朗読することなのだが、その修得には数年かかる。

 ある会員は「心情&イメージ表現」の演技は上手なのだが、その演技に集中するあまり朗読のテンポが速くなり過ぎ(いわゆる早口)、個々の言葉の末尾がよく聴き取れない朗読になってしまっていた。その根本的な解決方法は、個々の言葉を立てながら朗読することなのだが、これがむずかしい。しかし、その会員は今回の朗読でそれをクリアしたようである。

 ある会員は「語りかける語り口」と「心情&イメージ表現」は相当なレベルに到達しているのだが、本当に自分自身の「心情&イメージ」に基づいて、主体的に自分の言葉で語る朗読には今一歩届いていない。それができれば、今の日本の朗読界では超一流と判定し得るのだが、その一歩がなかなか超えられない。その一歩をどうしたら超えさせられるだろうか。

 

 

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