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館長の朗読日記2902/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン


館長の朗読日記2902  (戦後78年10月30日 新規)

 

 

○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 一昨日(10月28日)の13時00分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第4期・朗読ステップ3の第2回であり、レッスン台本・太宰治原作「黄金風景」の第2回でもある。今回から、会員個々の朗読に対する指導をおこなう。加えて、作品「黄金風景」に則しつつ「語りかける語り口」について解説した。

 サークル会員の「語りかける語り口」のレベルは、大きく三つの段階に分けることができる。第一段階は、サークル会員が「語りかける語り口」の基本を身につけていく段階である。平均的には、最初の朗読ステップ1~6を辿っていく段階である。第二段階は、サークル会員が「語りかける語り口」の基本を修得したが、まだ自分の言葉で朗読できない段階である。

 平均的には、二回目の朗読ステップ1~6を辿る以降の段階である。第三段階は、サークル会員が「語りかける語り口」を自分の言葉で朗読表現していく段階である。サークル会員が、この第三段階にいつ入っていくかは分からない。早い会員は二回目の朗読ステップ1~6を辿る途中で入っていくが、遅い会員はなかなかこの第三段階に入っていかない。

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 大部分の会員は、三回目の朗読ステップ1~6を辿った後でもなかなかこの段階に入っていかない。もっとも、この第三段階に到達した会員は、今の日本の朗読界においては、超一流の朗読家と見なし得る。また、第二段階における会員であっても、今の日本の朗読界においては、まあ一流の朗読家と見なし得る、と近年の私は確信できるようになった。

 ただし、朗読というものを芸術としてとらえた場合、本当の芸術的な朗読は、第三段階に到達してから始まるといって良い。その場合には、朗読の台本とした文学作品の作品世界をどのようにイメージするかがもっとも重要な課題となる。自分の朗読を一流の芸術とするためには、まず文学作品の作品世界のイメージを一流のレベルまで高めなければならない。

 本来、それをすべての朗読者が自力でおこなうことが望ましいが、現実にはなかなかそうはいかない。そういう場合には、一流のイメージづくりができる人間を、朗読の演出者あるいは助言者として迎える方法がある。あるいは、優れた文学作品論を参考書として勉強する方法もある。ともかく、一流の朗読には、一流の作品世界のイメージが不可欠なのである。

 

 

 

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