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2024年11月

館長の朗読日記3018/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記3018  (西暦2024年11月25日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン

 一昨日の11月23日(土)の13時00分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。そ今回は、第4期・朗読ステップ4の第4回、レッスン台本・山本周五郎原作「蜜柑畑」の朗読レッスンの第4回であった。レッスン会場はいつもと同じ八千代台公民館の会議室である。朗読レッスンのやり方はいつもの通りであった。

 八千代朗読サークル「新・みちの会」のもっともベテランに、とても朗読レベルの高い会員がいる。この会員の朗読を聴いていたら、文章の途中でかなり頻繁に切って表現していることに改めて気づいた。そのことを指摘したところ、その次に朗読した会員が、その真似をして同じようにかなり区切りながら朗読した。それも、なかなか良かったのである。

 なぜそういう朗読の仕方が良く聴こえるかというと、吾々が普通の日常会話で相手に話をする場合には、何を話そうかと考えながら言葉を継いでいる。そうすると、その話し方は、かなり言葉を区切りながら話しているのである。われわれは、そういう話し方に慣れている。話す方も、その話しを聴く方も。従って、そういう話し方は聴きやすいのである。

 

 

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館長の朗読日記3017/船橋「はなみずき」の朗読レッスン

館長の朗読日記3017 (西暦2024年11月22日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン

 昨日の11月21日(木)に船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ1の第13回。今回から、来年(西暦2025年)の4月16日(水)に上演する、朗読発表会『春琴抄』に向けた朗読レッスンを開始する。この『春琴抄』は谷崎潤一郎の原作であり、内容的にも文体的にも朗読表現がかなりむずかしい。

 今回は、第1回の朗読レッスンではあったが、満足な朗読もできずに、たどたどしい音読をするのが精いっぱいの会員もいた。なかには、かなり読み込んできたらしく、初回にもかかわらずかなりの朗読表現をしていた会員もいた。こういう会員が他の会員を引っ張って行ってくれると大変ありがたい。自主練習会を開く計画もあるようだから、今後に期待する。

 実は、会員の1人に、かつてこの「はなみずき」が上演した最初の朗読発表会『春琴抄』を聴いて、感動してこのサークルに入会した人がいる。その会員に「今度はあなたが朗読する『春琴抄』の朗読発表会を聴きに来て、感動して入会する人が出るように頑張るべきだ」と言ったら、何とも言えない表情で笑っていた、皆さんやる気満々のようで楽しみである。

 

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館長の朗読日記 3016/品川「あやの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記 3016 (西暦2024年11月20日 新規)

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン

 昨日の11月19(火)に品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。今回は、第4期・朗読ステップ1の第11回、レッスン台本・小山内薫原作「梨の実」の第5回のレッスンであった。この「梨の実」は短い作品なので、3つのパート(台本ンの約2頁)に分け、それぞれを1人の会員に朗読してもらってレッスンすることにしている。
 
 この作品の朗読的ポイントは、朗読する声の向きと距離と語る相手の人数である。それらを、作品世界のそれに合わせて的確にイメージし、それに基づいて的確に表現をする必要がある。朗読の聴き手(観客)は総て、たとえ自分は朗読が出来なくとも、日常会話的な日本語の達人である。したがって、作品世界を的確に表現しなければ見破られてしまう。

 たとえば、ピアノの世界的な名手たちを相手にピアノを弾くようなものである。音を外すことなど論外で、作曲者の曲想を的確にとらえて演奏しなければ即座に見破られてしまう。それだけではない、自分が演奏している曲に演奏者自身が感動し、その感動を聴き手に訴求する心情が表現できていない演奏では、聴き手を魅了し感動させることはできない。

 

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館長の朗読日記3015/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記3015 (西暦2024年11月19日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン

 一昨昨日の11月16日(土)に千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。このサークルは、前回から第4期・朗読ステップ3に入っているから、今回は第4期・朗読ステップ3の第2回、レッスン台本・太宰治原作「黄金風景」の第2回ということになる。前回は、朗読発表会「黒い雨」の打上げ会を兼ねたから、この「黄金風景」は解説のみおこなった。

 したがって、今回から会員の皆さんが取り組む「黄金風景」の朗読について、本格的なレッスンをおこなうことになる。この「黄金風景」は短い作品であり、私の手製のレッスン台本ではわずか7頁にすぎない。そこでレッスンでは、それを3つのパートに分け、それぞれのパートを1人づつ朗読してもらって、その朗読について私から指導やコメントをすることにした。

 私の朗読レッスンは、1つの台本につき6回のレッスンをおこなうから、3つのパートについては1パートにつき2回のレッスンとなる。すなわち、会員の皆さんは、それぞれのパートについて2回づつのレッスンを受けることになる。短い作品だけにかなり密度の高いレッスンになるわけである。この「黄金風景」は短いけれど、太宰治の傑作であるから、ちょうど良い。

 

 

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館長の朗読日記3014/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記3014  (西暦2024年11月10日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン

 先月の10月26日(土)と今月の11月09日(土)の13時00分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。それぞれ、第4期・朗読ステップ4の第2回と第3回、レッスン台本・山本周五郎原作「蜜柑畑」の朗読レッスンの第2回と第3回であった。レッスン会場はいつもと同じ八千代台公民館の会議室にもどった。

 このレッスン台本・山本周五郎原作「蜜柑畑」は山本周五郎の『日本婦道記』に集録された作品で、とても感動的な内容である。今の若い女性がどのように感じるかは分からないが、私がレッスンしている朗読サークルの会員の皆さんは、それぞれ感動しつつ朗読しているようである。感動して朗読すると、朗読する人間の声がとても素晴らしく聞こえる。

 かつて、ある朗読サークルの朗読発表会を聴きに来た観客から、上演後のロビーで、皆さんの声がとても素晴らしかったがどのような発声練習をしているのか、と訊かれたことがある。しかし、私は朗読レッスンで所謂「発声練習」なるものは一切していない。専ら、自分の声で作品に描かれているイメージと心情に基づいた表現をするよう指導している。

 

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館長の朗読日記3013/船橋「はなみずき」の朗読レッスン

館長の朗読日記3013 (西暦2024年11月09日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン

 一昨日の11月07日(木)に、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第4期・朗読ステップ1の第12回、レッスン台本・小山内薫原作「梨の実」の第6回のレッスンである。今回は、この「梨の実」の最後のレッスン、仕上げの通し読みをおこなうことになる。この仕上げの通し読みは、3つのパートにわけておこなった。

 この「梨の実」という作品は、短いけれども朗読的なポイントが数多くあって、朗読がかなりむずかしい。また、単に上手に朗読するだけでなく、作品世界に合った演出的な芝居が必要になる作品でもある。サークル会員の皆さんは、それなりに上手になっているのだが、この演出的な芝居が十分ではない。それは、この仕上げの通し読みでも、変わらなかった。

 このサークルは、来年(西暦2025年)の4月16日(水)に朗読発表会『春琴抄』を上演する。この『春琴抄』は谷崎潤一郎原作であるが、この「はなみずき」では2度目の上演になる。そうはいっても、前回の上演に出演した会員は、現会員10人のうちの3人だけである。他の7人の会員にとっては初めての朗読になる。今回はその朗読分担を発表した。

 

 

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館長の朗読日記3012/品川「あやの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記 3012 (西暦2024年11月06日 新規)

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン

 昨日の11月05(火)に品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。今回は、第4期・朗読ステップ1の第10回、レッスン台本・小山内薫原作「梨の実」の第4回のレッスンであった。この「梨の実」は短い作品なので、3つのパート(台本ンの約2頁)に分け、それぞれを1人の会員に朗読してもらってレッスンすることにしていた。

 しかし前回、この「梨の実」を1人づつの会員がそれぞれ全部朗読してレッスンすることが希望された。船橋朗読サークル「はなみずき」と同じようにやりたいというのである。そこで前回はその希望通りにやってみた。ところが品川朗読サークル「あやの会」は、船橋朗読サークル「はなみずき」より会員数が4人多い。時間的に厳しいことが分かった。

 そこで今回は、元に戻して会員1人1人に「梨の実」の3分の1(台本の約2頁)づつレッスンした。レッスンでは台本を多く読めば良いというものではない。たとえ朗読する頁数は少なくとも、じっくりとレッスンした方が良いのである。短い朗読時間に心情とイメージを集中し、朗読する気持ちを高めるという自分の精神のつくり方が大事なのである。

 

 

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館長の朗読日記3011/千葉「風」の朗読レッスンと打上げ会

館長の朗読日記3011 (西暦2024年11月03日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン

 昨日の11月02日(土)に千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンを開催した。サークル代表から、今回は朗読レッスンに合わせて先日の朗読発表会「黒い雨」の打上げ会を開催したいので、朗読レッスンは1時間にして欲しいと申し入れがあった。たった1時間ではまともなレッスンはできないので、新たなレッスン台本「黄金風景」の解説のみをおこなうことにした。

 この太宰治原作「黄金風景」のレッスンは実は2度目である。現在の「風」の会員のうち何人が「黄金風家」のレッスンを受けたか確認したところ、たった1人であった。しかも、その1人もほとんど覚えていなかった。そこで、いわば安心して「黄金風景」の解説をした。この「黄金風景」は太宰治のある意味での傑作であり、解読の仕方で内容がまったく変わって来る。

 私の解説を「風」の会員がどのように受け止めるか。その点に興味があった。しかし、私が期待したような反応は無かった。私としては残念であったが、まあこんなものかも知れないとも思った。ちなみに、会員の1人が「黄金風景」の私の解説は、朗読漫画『花もて語れ』で読んだとのことであった。次回のレッスンから、その私の解読の仕方をじっくりと説明していく。

 


○千葉朗読サークル「風」朗読発表会「黒い雨」の打上げ会

 その後、同じ会場で、先日の朗読発表会「黒い雨」の打上げ会が開催された。冒頭で、私から、家人の「午前の本番直前のリハーサルより、午後の本番の方が格段に良かった」という感想を披露した。家人の朗読を聴く耳はかなりのレベルなのである。会場に聴きに来ていた観客の反応も、かなり好評だったようである。皆の朗読に迫力があったという感想があったという。

 私は、上演中は、舞台袖でCDに録音してあるバック音楽を朗読に合わせて音入れすることに集中していた。したがって、会員の1人1人の朗読についてメモする余裕がなかった。そのため、ごく総体的な感想が言えるだけであった。今回は、バック音楽を、会員全員に入れた。それも各会員の前半の朗読にバック音楽を被せ、後半にはバック音楽をまったく入れなかった。

 それについては朗読した会員も気づいていたようで、前半のバック音楽入れも、後半のバック音楽無しも、それぞれ良かったということであった。前半はバック音楽に乗って朗読に気持が入り、後半はバック音楽無しの自分の朗読を観客に聴いてもらおうという気合が入った、ということであった。私も、今回のバック音楽の入れ方に手応えを感じ、まあ良かったと思った。

 

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