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2025年3月

館長の朗読日記3054/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記3054(西暦2025年3月31日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン

 先日の3月22日(土)の13時00分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」のレッスンをおこなった。今回は、第4期/朗読ステップ4の第10回であり、レッスン台本・向田邦子原作「魚の目は泪」の第4回の朗読レッスンでもある。この朗読ステップ4は、意識して演出者の立場から朗読へ取り組むことを課題にしている。

 レッスン台本・向田邦子原作「魚の目は泪」は、随筆の一種である。その軽めの内容と巧みな表現から、原作者の表現意図、記述の持って行き方、内容の展開の仕方を、比較的容易に読み取ることができる。すなわち、作品世界の解読が比較的容易なのである。演出者の立場から朗読へ取り組むために、この解読は不可欠といって良い。

 もちろん、この作品世界の解読には、人によって高低、広狭、深浅の幅がある。当然、高くて広くて深い方が良いのだが、慣れないうちはどうしても低くて狭くて浅い解読になってしまう。最初のうちは解読が低くて狭くて浅くなるのはやむを得ない。たとえそうでも、先ずは自分でやってみることが大事なのである。実行して欲しい。

 

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館長の朗読日記3053/品川「あやの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記3053(西暦2025年3月30日 新規)

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン

 先日の3月18(火)に品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第4期・朗読ステップ1の第17回、今夏5月27日(火)に開催する朗読発表会『機関車先生』に向けたレッスンの5回目である。通常は午前中にレッスンするのだが、今回は会場が取れなかったということで、午後13時からになった。

 レッスンは前半の第1部と後半の第2部を交互にやるが、前回は後半の第2部をレッスンしたので今回は前半の第1部をレッスンした。この作品の主人公「吉岡誠吾」は、子どもの時の病気が原因で口がきけない。そこで、学校で教えるときも「口を利かない」。そこで「口を利かん先生」即ち「機関車先生」という綽名をつけられた。

 このように「口を利かない」人間を主人公にした作品を、朗読発表会の台本の原作に選定したとはいかにも品川朗読サークル「あやの会」らしい。そのかわり朗読表現に苦労することは仕方がない。その肝心な朗読表現は、まだまだである。まあ、立ち稽古、リハーサル、本番と進んでいくうちに、仕上がっていくことを期待している。

 

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館長の朗読日記3052/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記3052(西暦2025年3月29日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン

 先日の3月15日(土)に千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第4期・朗読ステップ3の第8回、今回は山本周五郎原作の「夕靄の中」のレッスンの第2回である。前回は、この台本をレッスンする際のパート分けをした手持ちの台本を持参することを忘れてしまったので、急きょその場で適当なパート分けをせざるを得なかった。

 今回は、改めて、本来のパート分けをおこなった。ほとんどは、変更する必要が無かったが、一部は変更することになった。この「夕靄の中」という作品は、ほぼ全篇に静かな緊迫感が籠っている。普段は、平穏な生活をしている会員の皆さん(そのほとんどが中高年の女性である)にとって、この緊迫感を朗読で表現することが、かなりむずかしい課題である。

 よく、朗読で「笑いを取る」ことはむずかしいというが、朗読で「緊迫感を出す」ことはそれに劣らずむずかしい課題であると思う。その意味で、この「夕靄の中」という作品は、レッスン台本として良い教材だと思われる。会員の皆さんには、精々緊迫感のある朗読をする課題に取り組んでもらいたいと思っている。良い意味での「芝居ッ気」を出して欲しい。

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館長の朗読日記3051/船橋「はなみずき」の朗読レッスン

館長の朗読日記3051(西暦2025年3月20日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン

 先日の3月13日(木)に、船橋朗読サークル「はなみずき」が今春の4月16日(水)に開催する朗読発表会『春琴抄』に向けた立ち稽古をおこなった。朗読レッスンとしては、第4期・朗読ステップ1の第19回、朗読発表会『春琴抄』に向けた第7回目のレッスンである。次は4月03日(木)のリハーサル、そして4月16日(水)の本番へと続く。

 今回の立ち稽古では、サークルの代表が提供してくれたCD『春の海』をバック音楽として試用してみた。このCD『春の海』で演奏されている楽器は、琴と十七弦と三弦と尺八であるから、朗読の通常のバック音楽用としては不似合いな楽器である。そこで、音量を少し抑えた状態で、朗読のバックに終始流し続けてみた。これが意外に朗読に合っていた。

 すなわち、谷崎潤一郎が『春琴抄』を表現した文体に、CD『春の海』に集録された琴と十七弦と三弦と尺八による音楽が合っていたということである。したがって、特定の箇所や流れを盛り上げるためのバック音楽ではなく、谷崎潤一郎が創作した『春琴抄』の背景音楽としてCD『春の海』を流し続けることにした。リハーサルの場で最終チェックする。

 

 

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館長の朗読日記3050/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記3050 (西暦2025年3月16日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン

 先日の3月08日(土)の13時00分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第4期/朗読ステップ4の第9回。今回はレッスン台本・向田邦子原作「魚の目は泪」の第3回の朗読レッスンである。前々回から、朗読ステップ4の演出者の立場からの朗読へ意識して取り組んでいる。

 演出者の立場から朗読に取り組むということを、短い文章で説明するのはむずかしい。しかし、それを敢て簡単にいうと、作家の文字言語によって表現された文学作品の作品世界を、構造的に解読し、そのように解読した立体的な作品世界を朗読者の和声言語(音声言語)で再表現するようにいろいろと工夫を重ねることをいう。

 そのような演出者の立場から朗読に取り組むということを、向田邦子原作「魚の目は泪」を教材として、何とか朗読サークルの会員の皆さんに理解してもらえるように、頑張ってレッスンしているのである。そして、その内容を現在執筆中の『朗読の上達法』においても、何とか文字言語で説明すべく考えているわけなのである。


 

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館長の朗読日記3049/船橋「はなみずき」の朗読レッスン

館長の朗読日記3049(西暦2025年3月16日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン

 先日の3月06日(木)に船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ1の第18回である。今回は、今年(西暦2025年)の4月16日(水)に上演する、朗読発表会『春琴抄』に向けた第6回目のレッスンである。作品としては6回目であるが、この台本の後半の第2部としては3回目のレッスンである。

 今回は、朗読発表会『春琴抄』に向けた通常型のレッスンとしては最後のレッスンである。次回は立ち稽古、次々回はリハーサルとなる。この朗読発表会『春琴抄』のバック音楽として、会員の代表から『春の海』という標題のCDを貸していただいた。他に良いアイデアもなかったから、この『春の海』をバック音楽の音源として使用することにしている。

 このCD『春の海』で演奏されている楽器は、琴と十七弦と三弦と尺八である。朗読の通常のバック音楽用としては不似合いな楽器である。そういうCD『春の海』に集録されている音楽をバック音楽に使用するためには、かなりの工夫がいる。次回の立ち稽古では、その工夫をいろいろと試してみようと考えている。どうなるか、ある意味では楽しみである。

 

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館長の朗読日記3048/品川「あやの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記3048(西暦2025年3月09日 新規)

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン

 先日の3月04(火)に品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第4期・朗読ステップ1の第16回、今夏の5月27日(火)に開催する朗読発表会『機関車先生』に向けたレッスンの4回目であった。この作品は、前半を第1部、後半を第2部とする2部構成でそれぞれを会員全員で読み継いで上演する。

 レッスンも、前半の第1部と後半の第2部を交互にやっていく。前回は前半の第1部をレッスンしたから、今回は後半の第2部をレッスンした。この作品の主人公である「機関車先生」こと吉岡誠吾は、子どもの時の病気が原因で口がきけなくなってしまった。そこで、子どもに教えるときはすべて黒板に字を書くかジェスチャーである。

 そのため、この「機関車先生」の言葉を朗読で表現するときは、そのほとんどが黒板に字を書くように、あるいは、黒板に書かれた字を読むように表現しなければならない。これが大変むずかしい。そこで今回は、その「機関車先生」の言葉を、一音節づつ区切って、それぞれを心の底から、腹式呼吸をしながら表現するように指導した。

 

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館長の朗読日記3047/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記3047(西暦2025年3月02日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン

 昨日の3月01日(土)に千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第4期・朗読ステップ3の第7回、今回から山本周五郎原作の「夕靄の中」のレッスンに入る。今回はその第1回であるから、この台本をレッスンする際のパート分けをしなければならない。ところが、そのパート分けをした手持ちの台本を持参することを忘れてしまった。

 仕方ないので、その場で急きょパート分けをした。レッスンは、だいたい会員一人当たり台本2ページちょっとになるようにパート分けをする。ただし、台本のページが行換えになる区切りの良いところでパート分けをすることにしている。そういう芸当は、なかなか急きょにはできない。会員たちがレッスンを待っている前でやったが、なかなかうまくいかない。

 そこで、会員の皆さんに正直に事情を打ち明けて、今回のパート分けは臨時ということにしてもらった。次回のレッスンでは、きっちりしたパート分けでジックリとレッスンするつもりである。この作品は、緊迫感のある雰囲気のなかで人情味あふれる朗読表現をしなければならない、大変にむずかしく、かつ、大変に面白くて朗読的なポイントの多い台本である。

 

 

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