館長の朗読日記3061/千葉「風」の朗読レッスン
館長の朗読日記3061 (西暦2025年4月21日 新規)
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン
一昨日の4月19日(土)に千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ3の第10回、山本周五郎原作「夕靄の中」のレッスンの第4回である。この「夕靄の中」は、ほぼ全篇に静かな緊迫感が漂っている作品なのだが。レッスンが第4回になっても緊迫感を朗読で表現することはかなりむずかしいようである。
私は、朗読においては、それぞれの会員が自分が親しい知人友人と普段どおりに「語りかける語り口」で朗読するように指導している。そして、その「語りかける語り口」で朗読できるようになった会員には、作品世界に対応したイメージ&心情表現をするように指導している。そのためには、朗読者がかなりの芝居心を発揮して表現する必要が生じる。
放送アナウンサーがニュース記事を音読するような、平面的な和声言語(音声言語)表現では決定的に不十分なのである。芝居心を発揮するということは、朗読者自身の頭と心の内に作品世界に適合したイメージ&心情を高度かつ豊かに想像&創造することである。そして、それを想像&創造する必要があるがために、朗読は芸術となり得るわけである。
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