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館長の朗読日記3058/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記3058 (西暦2025年4月13日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン

 先日の4月05日(土)に千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第4期・朗読ステップ3の第9回、今回は山本周五郎原作「夕靄の中」の第3回レッスンである。この「夕靄の中」という作品は、ほぼ全篇に静かな緊迫感が籠っている。平穏な生活を送っている会員にとって、緊迫感を朗読で表現することはかなりむずかしい課題である。

 しかし、これは逆に、朗読者がどれだけ本気で自分の心情を造れているか、を判定するための格好のテストケースになるとも言える。自分で作品世界に適合した心情を造って、それを自分の和声言語で表現することは、普通の人間は不慣れである。しかし、他人の和声言語の表現の良し悪しを聴き分けて判定することは、普通の人間でも十分得意で可能なのである。

 自分の朗読で緊迫感のある表現をすることはかなりむずかしいが、他人の朗読が緊迫感を表現し得ているか否かを判定することは普通の人間でも十分にできる。簡単に言えば、朗読は自分でやるのはむずかいが聴くのは簡単なのである。新規入門を希望する者で、朗読を甘く見て、私のレッスンを見学して尻尾を巻いて退散していくケースも少なからずあるようだ。

 

 

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