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2025年5月

館長の朗読日記3071/品川「あやの会」の朗読発表会『機関車先生』

館長の朗読日記3071(西暦2025年5月28日 新規)

 


○品川朗読サークル「あやの会」の朗読発表会『機関車先生』(1)

 昨日の5月27日(火)に品川朗読サークル「あやの会」の朗読発表会『機関車先生』を上演した。今回は、この朗読発表会『機関車先生』の本番であるが、朗読レッスンとしては第4期・朗読ステップ1の第21回、朗読発表会『機関車先生』のための9回目のレッスンに相当する。この本番の当日は、午前10時30分から午後5時ギリギリまで会場に居たことになる。

 会場は、従来と同じ小山台会館で、午前中は直前の舞台リハーサル、昼食の後、12時30分頃から会場待機、午後は13時00分に開場、13時30分に開演である。直前の舞台リハーサルは、出演者の舞台への登降や椅子への離着の手順や所作などのチェック、台本の各自の最初と最後の試し読み、陰アナウンスのリハーサル、最後の舞台挨拶のリハーサルをおこなう。

 そういう一連のリハーサルは毎年のことなので、古参の会員は大筋は分かっている。新人や準新人も前回の舞台リハーサルを一週間前にやったばかりだから、それほどのモタモタはなかった。ただ、私を含めて全体的に老化が進んでいるから、心配の種は尽きない。後は、来場した観客を「お友だち」と考え、失敗は笑って許してもらうつもりで思い切ってやるしかない。

 


○品川朗読サークル「あやの会」の朗読発表会『機関車先生』(2)

 午後はいよいよ本番である。全体的には大過なく進行した。出演者たちも、レッスンやリハーサルのときよりも心の籠った良い朗読をしていた。ピアノのバック音楽とも良く嚙み合っていた。台本の機関車先生』は第一部(前半)も第二部(後半)もほぼ60分強の朗読時間であるが、内容的にはなかなか良い内容で、かつ、とても感動的なので、朗読のやり甲斐がある。

 ほぼ満席だった観客の皆様も、十分に朗読を楽しみつつ感動して下さったようである。一般的な朗読会は、出演者が一人づつ一つの作品を朗読するから、短い作品の朗読が多い(読時間が一人15分ないしは精々30分)。休憩時間を挟んで朗読時間が120分の長編を朗読することはまず無いといって良いであろう。従って、一般的には、手軽な内容の作品が多くなる。

 私が指導している朗読サークルの朗読発表会は、全会員が作品を短く読み継ぐやり方で、この問題を解決した。朗読者が変わることで、観客の皆様は、長時間の朗読であっても、集中力を切らさずに聴いて下さるのである。もちろん、朗読にピアノによるバック音楽をつけるなどの工夫は必要であるが。今回の朗読の出来栄えなどについては、別途また記することにする。

 

 

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館長の朗読日記3070/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記3070(西暦2025年5月25日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン

 昨日の5月24日(土)13時00分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」のレッスンをおこなった。今回は、第4期/朗読ステップ4の第14回であり、今秋11月08日(土)に開催する朗読発表会『ツナグ 母の心得』の2回目のレッスンである。今回は、その第2回目であるから、その『ツナグ 母の心得』の後半・第2部の第1回目のレッスンとなる。

 前回は、前半・第1部を一通り朗読してもらった後で、カットの仕方など台本についていろいろの意見が出なので、結局、前半・第1部をつくり直すことになった。今回はそのつくり直した部分が会員全員と私(と家人)に配布された。ついで、後半・第2部を朗読してもらったのだが、この後半・第2部については別に意見は出なかったので、そのまま採用になった。

 ちなみに、重要な登場人物の名前が男とも女ともにわかには区別がつかない。台本のどこにも男であるか女であるかの記述もない。原作のなかにはそれに関する記述があるのだが、その部分が台本ではカットされていた。仕方がないので台本の一部分に男女の区別がつく記述を補うことにした。カット以外に原作をいじるのは気が引けるが、こういう場合は仕方がない。

 

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館長の朗読日記3069/品川「あやの会」の舞台リハーサル

館長の朗読日記3069(西暦2025年5月22日 新規)

 


○品川朗読サークル「あやの会」の舞台リハーサル

 一昨日の5月20日(火)に品川朗読サークル「あやの会」の朗読発表会に向けた舞台リハーサルをおこなった。今回は、第4期・朗読ステップ1の第20回、今夏5月27日(火)に開催する朗読発表会『機関車先生』に向けたレッスンの8回目であり、その舞台リハーサルであった。このリハーサルは午前10時30分から午後4時30分頃まで一日がかりでおこなった。

 会場は、本番と同じ小山台会館で、午前中は2階の音楽室、午後は本番と同じ3階の大ホール。午前中は前半の第一部だけをおこない、午後には第一部と第二部を休憩を挟んでおこなった。特に午後は、朗読だけでなく、ピアノ演奏によるバック音楽との相性や朗読者の舞台上の所作などをチェックした。出演者15人のうち新人・準新人は数人程度だからほぼ順調にいった。

 原作の『機関車先生』自体がかなり感動的な内容であるため、ピアノ演奏のバック音楽を聴きながら心をこめて朗読すると、朗読する方が感動してしまうらしく、なかには「涙が出てきちゃった」などと自分の方が感極まってしまった出演者もいたようである。本番では観客の皆さんに是非そのように感動していただきたいものである。ピアノ演奏との相性は良かったと思う。

 

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館長の朗読日記3068/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記3068(西暦2025年5月21日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン

 先日の5月17日(土)に千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをやった。今回は、第4期・朗読ステップ3の第12回目、山本周五郎原作「夕靄の中」のレッスンの第6回目である。今回はその「夕靄の中」のレッスンの最終日であったから、仕上げの通し読みをおこなった。この作品は8つのパートに分けてレッスンしたから、今回の通し読みもそれに従った。

 今回のレッスンの参加者は11人であったから、まず8人で作品全体の通し読みをやってもらい、つぎに残りの3人で最初の3パートを通し読みしてもらった。それからは約15分の休憩をした後に、私から1人1人の朗読に対する講評をおこなった。全体的には、いつの間にか、全員の朗読レベルがかなり向上したと思った。古参会員は勿論、新人も同様であった。

 次回から、今秋10月19日(日)に開催する朗読発表会『雨あがる』のレッスンに入るので、その読み継ぎの朗読分担を発表した。かなりのレベルの朗読上演が期待できるが、問題は集客である。大勢のお客様は、舞台で朗読する人間にとって、最大の励ましであり力の根源となる。朗読発表会への集客力は、そのサークルの総合力の何よりの目安だと考えて良い。

 ちなみに、この「風」の有志8人が、今夏の8月10日(日)午後に井伏鱒二原作『黒い雨』を上演する(入場無料/事前予約不要)。開場は千葉市ハーモニープラザのハーモニーホールである。なお、詳細は、正式なチラシができた段階で改めてここに告知する。この作品の内容や上演の趣旨からいって、できるだけ多くの方々に聴いていただきたいと願っている。

 

 

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館長の朗読日記3067/船橋「はなみずき」の朗読レッスン

館長の朗読日記3067(戦後80年/西暦2025年5月18日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン

 一昨昨日の5月15日(木)に、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなた。今回は、第4期・朗読ステップ2の2回目のレッスンであり、新しいレッスン台本、太宰治原作「兄たち」の2回目のレッスンでもある。前回は、その前に開催した朗読発表会『春琴抄』の反省や意見や感想の交換で大半を費やした。

 そのため新しいレッスン台本、太宰治原作「兄たち」に関しては、実質的に今回が初めてのレッスンのような具合になった。そこで改めて、この太宰治原作「兄たち」について大まかな解説をおこなった。太宰治の実家が青森県でも有数の資産家であったこと。太宰治自身は大学生時代に左翼的政治活動を急進的におこなったこと。

 そのため、青森の実家からは絶縁されたこと。その後、太宰治が政治的に転向し、文学の道に転入したこと。そして、太宰治自身が自分の実家の良さを再認識し、自分の文学的な根っこもその実家にあったことを自覚し、彼の家族、特に3人の兄たちについての文学的な想い出を、この「兄たち」という作品に書き記したこと等々。

 

 

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館長の朗読日記3066/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記3066(西暦2025年5月11日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン

 昨日の5月10日(土)13時00分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」のレッスンをおこなった。今回は、第4期/朗読ステップ4の第13回であり、今回から今秋11月08日(土)に開催する朗読発表会『ツナグ 母の心得』のレッスンに入る。今回は、その第1回目、前半・第1部の第1回目のレッスンである。

 朗読発表会に向けた通常のレッスンの仕方は、通常のレッスン6回、立ち稽古1回、舞台リハーサル1回、本番1回であり、通算で9回のレッスンとなる。しかし、今回は、通常では9月に開催する朗読発表会を2ヶ月ずらして11月に開催することにしたので、レッスン回数が2ヶ月分、すなわち4回分も増えることになった。

 そのせいばかりではないが、実際に台本の前半・第1部を朗読してみたところ、会員の間からカットの仕方についていろいろな意見や改善希望が出てきた。これまで、このサークルはどこか他人まかせなところがあったから、このような議論がおこなわれることは大歓迎である。結果は、まず前半を大幅に変更することになった。

 

 

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館長の朗読日記3065/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記3065 (西暦2025年5月04日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン

 昨日の5月03日(土)に千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ3の第11回、山本周五郎原作「夕靄の中」のレッスンの第5回である。この「夕靄の中」は、ほぼ全篇に静かな緊迫感を漂わせなければならない作品なのだが。レッスンも第5回ともなると、多少は緊迫感らしきものが表われて来たように思われる。

 慣れないうちは、緊迫感を出すために声を変に下げるような朗読表現をしがちであった。実はこれは逆であって、緊迫感を出すためには声を高めに張り付けた感じで朗読しなければならない。このことは、我々が日常生活の場で、緊迫した状況を親しい知人友人に報告する場合を考えてみれば、自ずから明らかになる筈である。日常の話声言語が見本なのである。

 緊迫した場合でなくとも、日本語における話声言語表現は、声を高めに張り付けた感じで表現するものなのである。そういう表現が、なかなか朗読の場で出てこないのは、われわれが日常的に使っている話声言語表現というものを、当人自身が如何に知らないかということなのである。日本の国語教育の現状は、肝心なこの日常的な話声言語表現を教えていない。

 

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館長の朗読日記3064/船橋「はなみずき」の朗読レッスン

館長の朗読日記3064(戦後80年/西暦2025年5月02日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン

 昨日は、先月の4月16日(水)に開催した船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読発表会『春琴抄』の後の、初めてのレッスンである。いつもは、朗読発表会の直後のレッスンでは、会員の皆さんは達成感で盛り上がるのだが、今回は比較的に冷めた感じで批判的に振り返っていた。まあ、これも成長の一形態なのだと思う。

 今回のレッスンは、時間の3分の1を朗読発表会『春琴抄』に関する知人友人の方々からの感想の紹介、時間の3分の1を今度のレッスン台本・太宰治原作「兄たち」の初回レッスン、時間の3分の1を船橋朗読サークル「はなみずき」の打合せに費やした。ただし、最後の「はなみずき」の打合せの際には、私の方は早退した。

 今度のレッスン台本「兄たち」は、このサークルにおいては2度目の作品である。数人の古参の会員に打診してみたが、ほぼ忘れているようであった。まあ、サークルとして新鮮な気持でレッスンに取り組める点では幸いである。この「兄たち」は太宰治の作品としてどのように評価されているのか知らないが、私は好きである。

 

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