館長の朗読日記3113/品川「あやの会」の朗読レッスン
館長の朗読日記3113(西暦2025年10月30日 新規)
○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン
今月の10月21日(火)に、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第4期・朗読ステップ2の第9回、新しいレッスン台本・太宰治原作「兄たち」の第3回目のレッスンである。この作品は、作品名からも明らかなとおり太宰治の3人の兄たちのことを、特に文学的にどのような影響を受けたかということを、記したものである。
長兄~次兄~三兄の順に記しているのだが、その中心は三兄に関することである。太宰治は、大学生時代にマルクス主義に傾倒し、青森県の大地主であった自分の実家(家族)に対して、階級的な敵とみなしていた。それだけに転向後は、家族(特に文学的な先導者であった兄たち)には、贖罪的な心情と特別な懐かしさがあったのではないか、と私は思っている。
その贖罪的な気持と特別な懐かしさが、この「兄たち」という作品には深く籠められているように、私には思われる。そのような贖罪的な気持ちと特別な懐かしさを、文学作品という形で吐露し公表して、当の兄たちに伝えることの出来る作家という人種に対して、私は非常なる羨ましさを感じざるを得ない。勿論、作家たちは別の対価を支払っているのだろうが。


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