05館長の朗読日記(戦後75年/西暦2020年)

館長の朗読日記2531/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2531  (戦後75年09月27日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月26日)の13時30分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ5の第12回目、レッスン台本・岡本かの子原作「鮨」の第7回目のレッスンである。今回は、武漢コロナウイルスのせいで3月~6月の長期の中断をした後の、レッスン再開の第4回目である。

 この9月は、武漢コロナウイルスのせいで朗読発表会を中止したためレッスン会場がうまくとれず、レッスンは今回の1回のみである。もう1回のレッスンは、来年の1月09日(土)にスライドした。そういうわけで、前回のレッスンとは2ヶ月弱の間隔が空いた。そして、今回が第3期・朗読ステップ5の最後のレッスンとなった。

 今回はレッスン台本「鮨」の最後の仕上げの通し読みをおこなった。台本を10等分し、会場の一隅にステージ替わりの朗読席を設け、会員1人1人に読み継いでもらった。サークル内のミニ朗読会である。観客は、もちろん、朗読していない会員の皆さんである。読み継ぎ朗読がひと通り終わったところで、私から講評をおこなった。

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 この「新・みちの会」は、今回で第3期・朗読ステップ5が終了するので、まるまる17年の歴史がある。しかし、最初からいる第1期性はわずか2人である。今日でレッスン歴が6年に達したため朗読認証状を授与した会員をふくめ、在籍年数が6年~11年の第2期生が2人。他の過半の会員は在籍年数6年未満の第3期生である。

 第3期生に向けた講評は「語り口」に関するものが中心となる。まだ「語りかける語り口」の基本が出来ていない第3期生には、主語や述語や助詞を下げないという基本中の基本を指導したり、さらに次の段階としてどの言葉も1つ1つの2音目ないしは1音目をあげながら立てていくことを指導していった。それがなかなかできない。

 第2期生に向けた講評は、すでに「語りかける語り口」の基本はできるようになっているから、それをベースとしたその次の段階のことが中心となる。個人的な欠点や癖の矯正を別にすると、朗読する言葉の1つ1つに朗読者自身の心情とイメージを本気になってこめて表現することを指導する。これは「視点の転換」の発展形である。

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(3)

 第1期生に向けての講評は、作品としての朗読者自身の朗読を仕上げるための演出的アドバイスが中心となる。文学作品の作品世界を文字言語で表現している原作者の表現意図を解読して、その表現意図を朗読者の朗読でいかに表現するか、という問題が基本となる。その上で、さらに朗読者なりの創造的な表現意図を積み上げていく。

 その基本的な段階において、まずポイントとなるのは、山場となるべき短いセリフや短い地の文を識別すること、また、その山場のセリフや地の文の前に連なる文章の流れをその山場に向けてどう盛り上げて朗読表現していくかということ。この点で、今回の岡本かの子原作の「鮨」という文学作品は、最適なレッスン教材と思われる。

 とにかく、今回のレッスンを終了した後は、来月から第3期の最後の朗読ステップ6のレッスンに入っていく。途中から入会した会員にはさほどの感慨はないと思うが、最古参の第1期生や私にとっては3回目の朗読ステップ1~6の最後のステップということで、やはり特別なステップに思われる。私の朗読指導も18年目になった。

 

 

 

 

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館長の朗読日記2530/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2530  (戦後75年09月20日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月19日)の9時30分から千葉朗読サークル「風」のレッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ4の第15回目、今秋10月に予定している朗読発表会に向けた台本「ヴィヨンの妻」の第7回目のレッスンであり、立ち稽古である。今回は、午前~午後のほぼ1日がかりの立ち稽古である。

 レッスン会場は、午前は通常のレッスンをするサークル室、昼食を挟んで、午後1時~3時は朗読発表会の会場の多目的ホール、さらに午後3時~5時は集会室を予約していた。午前のサークル室では、ラジカセでバック音楽を入れながら、マイクを使った仮ステージ、第1部と第2部を通しで朗読してもらった。

 朗読的にはダメだししたい点が多々あったが、司会者の司会進行をふくめて全体を通しでおこない、それらのやり方を確認したり修正したりすることを優先した。午後1時~3時は、本番の会場と同じ多目的ホールを使って、午前の通し稽古で確認&修正したやり方を、実際の舞台で試して最終確認をおこなった。

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 この多目的ホールでは、音響設備の不具合などのために時間が足りなくなったので、司会者の司会進行と第1部の通しと、最後の舞台挨拶の立ち稽古に止まった。朗読については、やはり本舞台に立つと緊張して本気になるせいか、バック音楽の音色の違いのせいか、午前の通し稽古に比べ格段に良くなっていた。

 午後3時~5時は集会室に場所を移したが、会員の皆さんも私も疲れ切っていた。そこで、朗読自体の練習ではなく、今回のそれまでの立ち稽古に対する提案や反省や感想を述べてもらった。ほとんどの会員が、こういう読み継ぎ形式の朗読発表会は初めてなのだが、全体的にはかなり良い立ち稽古になっていた。

 次回のレッスンは、10月03日(土)の最終リハーサルである。このときには、本番の会場で舞台リハーサルもやるのがだが、その他の時間で通常のレッスンと同じように私からダメ出しをして欲しい、という要望があった。それがないで本番に臨むのは、やはり不安であるという。私の毒舌も役に立つらしい。

 

 

 

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館長の朗読日記2529/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2529 (戦後75年/西暦2020年09月18日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月17日)の15時00分から船橋朗読サークル「はなみずき」のレッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ3の第7回目、新しいレッスン台本・芥川龍之介原作「或日の大石内蔵助」の第2回目のレッスンである。前回は1人1人に朗読してもらいながら、作品のその部分における朗読的な留意点を簡単に指摘するに止めた。

 今回から、いよいよ会員1人1人の朗読に対する朗読表現的な指導をおこなっていく。朗読表現的な内容は、大きく分けて「語り口」と「心情&イメージ表現」という2つの要素からなっている。もちろん、その2つの要素は互いに密接に関連している。このサークルの大部分の会員は「語り口」の基本は修得しているので、次の段階の指導となる。

 それは、作品の文あるいは文章を「語りかける語り口」で朗読しながら、同時に、その文あるいは文章を構成している1つ1つの文節を立てて朗読する(それにふさわしい心情&イメージを籠めながら)という「語り口」を修得する段階である。これは「語り口」としては最終的な段階であり、しかも「心情&イメージ表現」と密接に関係している。

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 この、作品の文あるいは文章を構成している1つ1つの文節を立てて朗読する(それにふさわしい心情&イメージを籠めながら)という「語り口」をおこなうには、特に、1つ1つの文節を立てて朗読するためには「2音目(ないしは1音目)をクッキリと上げた表現」を実行する必要がある。これは、実は日常会話で普通にやっていることである。

 しかし、実際の朗読でこれを実行することはむずかしい。私は「思い切って語っちゃう」「ここまでやっていいんかい、というくらい演技する」ことを勧めているのだが、会員の皆さんはなかなか実行できない。これを実行できている少数の会員は、私の判定では今の日本では超一流の朗読家のレベルにある。会員全員にこのレベルになって欲しい。

 私は、北原白秋作詞・山田耕筰作曲の「からたちの花」が、1つ1つの文節の「2音目(ないしは1音目)をクッキリと上げた表現」をするための非常に良い参考例だと考えている。実は、この参考例を使った指導は、過去にもやったことがあるが、品川朗読サークル「あやの会」から改めて繰り返している。今回は、その2サークル目なのである。

 


○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月17日)の18時00分から習志野朗読サークル「茜」のレッスンをおこなった。本来は18時30分からレッスンを開始することになっているのだが、直前の船橋朗読サークル「はなみずき」のレッスンが順調に進んだので、習志野朗読サークル「茜」のレッスン会場に早めに着いた。会員も全員そろったので、早めに始めたのである。

 今回は、武漢コロナウイルスにより今夏6月から今秋10月に延期した朗読発表会に向けた8回のレッスンの第8回である。前々回から、司会者の司会を入れてプログラムどおりに朗読してもらう立ち稽古をしている。今回は、出演者の朗読所要時間を勘案し、前半と後半の時間的バランスを良くするために、プログラムを一部変更しておこなった。

 司会者の台本も、サークル代表が作成し、私が手を入れたものを、事前に2人の司会者に届けてもらっておいた。今回は、その台本によって立ち稽古をおこなったのである。今回が、このプログラムによる朗読会のための最終の立ち稽古である。あとは、来年の6月に想定しているこの朗読会の開催が決定したら、リハーサルをおこなうのみである。

 


○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 そして、今回の立ち稽古をもって、私はこの習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン指導から手を引くことになっている。今後は、もし、サークルの方から求められれば、朗読会のリハーサルを指導&演出することがあるかもしれない。しかし、基本的には、このサークルは、今後、自立的な朗読サークルとして、自主練習会を軸に存続していく。

 改めて振り返れば、この習志野朗読サークル「茜」は発足から波乱万丈の連続であった。多数の会員が入会し、多数の会員が退会した。退会したかなりの数の会員が、今も共同で朗読会などを催しているようである。私として何より心残りなのは、それらの会員のなかに、次代の朗読指導を任せられるレベルの朗読者を育成できなかったことである。

 今回の、最後の朗読レッスンを終了するに当たって、現会員の皆さんから、心のこもった感謝の挨拶と感謝状と花束を、そして、会員の1人1人が感謝の言葉を寄せ書きした寄せ書き状をいただいた。思い返せば、口やかましく怒ってばかりいた朗読指導者に、このようにあたたかい別れ方をしていただいて、恐縮すると共に感謝の念を新たにした。

 

 

 

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館長の朗読日記2528/品川「あやの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2528  (戦後75年09月16日 新規)

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月15日)の9時50分から品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ3の第7回目、今回から新しいレッスン台本「或日の大石内蔵助」のレッスンに入る。今回は、その第1回目のレッスンである。ところが、この大切な初日に私がそのレッスン台本を持って行くのを忘れてしまった。

 この台本は、千葉「わかば」と船橋「はなみずき」のレッスンでも使っている。そのために1つの台本を3つのサークルで併用している。レッスンの度に、そのサークル用のファイルに入れ替えている。その入れ替えを、今回は失念してしまったのである。今回は、サークル代表が急いで台本をコピーして来てくれたので、何とか事なきを得た。

 また、レッスンの前に、元サークル代表が私のブログ記事の間違いを指摘してくれた。前回のレッスンに関して私は「1人1人の朗読分担は事前に会員同士で決めておき、会員は自分の分担部分を集中的に練習してくる。そのせいか、今回の会員の皆さんの朗読は、それぞれのレベルにおいて、私がちょっと驚くくらい向上していた」と記した。

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 元サークル代表がいうには、あのときの朗読分担は、事前に決めたのではなく、当日のレッスン前に抽選で決めた、とのことである。すなわち、このサークルの会員は台本全体を熱心に練習しているから、どこを分担しようが、あの程度の朗読はできる、というわけである。私は誤りを訂正する約束をすると共に、改めて朗読の上達を称賛した。

 この元サークル代表は、私のブログの熱心な読者であるばかりでなく、ブログを読めない会員のために、自分のサークルに関する記事やその他の重要な記事をプリントして、それをそういう会員に回覧してくれている。そういう厳格かつ熱心な読者に読まれていることを考えると、下手なことは書けないと私の気持は大いに引き締まるのである。

 レッスンそのものは、今回は初回であるから、会員の1人1人に順々に朗読してもらい、私は、それぞれの会員の朗読そのものの指導ではなく、その場面に関する作品解読なり朗読的に重要なポイントの指摘と説明に重点を置いた。芥川龍之介の作家的生涯や他の作品に対してのこの「或日の大石内蔵助」の関連についても私の考えを説明した。

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(3)

 この「或日の大石内蔵助」は、使われている言葉がかなりむずかしい上に、漢字の読み方についても幾通りか考えられる。私は国語の先生ではないので、それらの読み方についてはほとんど何の注意もしなかった。すると、全員が朗読し終わった途端に、たまりかねたように、会員の皆さんの方から、読み方を統一したいという提案がなされた。

 そこで私が「どうぞ皆さんの意見を出し合って統一してください」と返したところ、堰を切ったように何人もの会員がいろいろな意見を提起してくれた。その意見提起に対して、さらに他の会員から異論が提起された。しかもそれぞれが自分が調べてきた結果を踏まえて、自分の考えを提起してくれるのである。そして読み方の統一が図られた。

 レッスン終了後に、私が帰り支度をしていると、他の会員に促されたサークル代表が、サークル代表がコピーして来てくれた台本を自分が預かっておく、と申し出てくれた。私が再び台本を忘れた場合の備えにするという趣旨である。それを察して私は思わず苦笑いをしてしまった。確かに過去にも何度か台本を忘れた前科があったからである。

 

 

 

 

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館長の朗読日記2527/『朗読の理論』の文章が予備校の教科書に利用されている

館長の朗読日記2527  (戦後75年09月12日 新規)

 


〇『朗読の理論』の文章が予備校の教科書に利用されている(1)

 先月(8月)の末に、河合塾から「ご作品利用についてのご報告(教材2019年度分)」という文書が郵送されてきた。河合塾は大手の受験予備校である。内容は、河合塾の『2019年度 完成シリーズ 高3・高卒 美大国語』という教材に、拙著『朗読の理論』の文章を利用したことの報告と、利用料を送金する旨の通知である。

 拙著『朗読の理論』は2008年3月の発行だが、翌年2009年の早春に立命館大学の入試試験としてその拙著の文章が出題された。それ以降、河合塾と駿台予備校の教材にその入試問題が採用されてきた。今回の文章はその一環である。従来は、看過してきたが、今回は「美大国語」という記述が気になり、電話で問い合わせてみた。

 その結果、この教材は美術大学を受験する受験生向けの教材であることがわかった。河合塾では、医学部向けとか経済学部向けとか、こまかく分けて教材をつくっているという。つまり、拙著『朗読の理論』の文章の一部が出題された入試問題は、もっぱら美術大学の受験を目指している受験生のための教材に採用されているわけである。

 


〇『朗読の理論』の文章が予備校の教科書に利用されている(2)

 河合塾で学んでいる美術大学あるいは美術学科の受験を目指す受験生が何人くらいいるのか知らないが、それほど多人数ではないと思う。正直、いささかがっかりしたが、それでもそういう受験生の眼に永年触れてきたことは良いことだと思っている。それらの受験生が、拙著『朗読の理論』を本格的に読む日がいずれ来るかも知れない。
 
 もともと、拙著『朗読の理論』は、百年後の読者を当てにして執筆したものである。現時点で、発行後12年を超えたが、美術大学の受験生が大学を卒業して美術を専門とする道に進んだ数十年後になっても、内容的に古びていないであろう、という自信がある。第2刷りになった現在でも、まことに少しづつだが確かに売れ続けている。

 この本の理論をベースにした朗読漫画『花もて語れ』は、本自体は在庫切れのようだが、電子版が出ていてこれも少しづつだが確かにダウンロードされ続けているようである。この『花もて語れ』がアニメ化されれば、また新たな動きが出てくると思うが、今のところその兆候はない。しかし、私としてはアニメ化の夢を持ち続けている。

 

 

 

 

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館長の朗読日記2526/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2526  (戦後75年09月11日 新規)

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月10日)の13時30分から千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ3の第8回目のレッスン、レッスン台本・芥川龍之介原作「或日の大石内蔵助」の第4回目である。武漢コロナウイルスのせいでレッスンが中断したので、このレッスン台本も今回で終了とし、仕上げの通し読みをおこなった。

 この「或日の大石内蔵助」をほぼ8等分し、会員4人に順々に読み継いで2巡してもらった。会員4人とは、ベテランの第1期生3人と、今回が4回目のレッスンである新規会員1人の組合わせである。この仕上げの通し読みの後で、私がひと通りの講評をおこなった。3人の第1期生はもちろん、レッスン4回目の新規会員も、とても良い朗読であった。

 まず3人の第1期生であるが、この3人は3人それぞれ別の朗読的な課題をかかえている。今回は、その3人とも、それぞれの課題をかなりクリアできていた。会員の1人は、キチンとした丁寧な朗読表現であり、すでに「語りかける語り口」の基本は修得できている。唯一残る課題は、作品世界のイメージと心情を自分の言葉で朗読することだけである。

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 会員の1人は、イメージ表現と心情表現は以前からかなりのレベルであったが、そちらに気を入れ過ぎて言葉の1つ1つの表現が早口になり、いわば端折ったような語り口になってしまっていた。それを矯正するために、意識して1つ1つの言葉を丁寧に表現する練習をしてきたのだが、今回はそれがほぼ出来た朗読をしていた。修得まであと一息である。

 会員の1人は、原作の「文」単位や「文章」単位のイメージ表現と心情表現はなかなかのものなのだが、その「文」や「文章」を構成する「単語」単位のイメージ表現と心情表現が十分に出来ていなかった。その点の矯正をしてきたのだが、今回はそれがかなり出来てきていた。以上3人の第1期生の朗読は、最後の壁を突き抜けるべき段階に達している。

 新規会員の1人は、入会前に少し朗読を経験したという。しかし、第1期生の1人の見立てでは「相当の朗読経験者にちがいない」ということである。私の『朗読の理論』を一所懸命に読んで、レッスンでの私の指導をメモを取りながら真剣に聴いて、次のレッスンの時にはそれがほぼ実行できている。今回も、レッスン4回目とは思えない朗読であった。

 

 

 

 

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館長の朗読日記2525/体調を維持するための散歩について(その8)

館長の朗読日記2525  (戦後75年09月07日 新規)

 


〇体調を維持するための散歩について(15)

 今夏の8月は、天気予報などで「危険な暑さ」と名づけられた猛暑がつづいた。そのため、7月間末ごろから9月初ごろまで、すっかり散歩から遠ざかっていた。その間、ときどき居間で踏み段の昇降運動を音楽つきで10分間おこなう運動、あるいは、実姉のところに定期的に出かけた際につき合う夕方の散歩、以外は運動をしなかった。

 昨日(9月06日)に、実に久しぶりに、自宅の周辺に定めた散歩コースを周回してきた。今年の台風10号が、沖縄県を通過し、鹿児島県に来かかっている影響があるのかどうかわからないが、八千代市辺りは空のあちこちに大きな雲の塊が浮かんでいる。その雲塊が、日差しを遮り、ときたま雨を降らせるので、いく分か涼しくなった。

 そこで、昨日の夕方に雨傘を持参して散歩に出かけたのである。いつもの散歩コースであるし、路上の様子はさほど変わりがなかった。一つ目の公園も、以前のように子供が遊んでいた。男の子が4~5人、ボールを蹴っていた。女の子が2人、ブランコを漕いでいた。その状況では公園のベンチで休むわけにはいかず、そのまま通過した。

 


〇体調を維持するための散歩について(16)

 二つ目の公園の方は、以前のように誰も遊んでいない。そこでその公園のベンチでしばらく休んだ。以前、私の眼を楽しませてくれたクローバーはすっかり刈られてしまい、芝のようなものがあちこちに盛んに生えていた。一瞬がっかりしたが、よく見ると、すっかり小さくなったクローバーの三つ葉があちこちに点在しているではないか。

 これが、来年の春になると、公園の約3分の1の面積いっぱいに逞しく広がるのであろう。そして、来年の初夏にはピンクの花を一面に咲かせるのであろう。植物というものは逞しいものである。三つ目の公園も、以前のように誰もいない。以前は、傍の宅地で新築工事がおこなわれていたが、今は出来上がった建売住宅の販売中であった。

 以前は、武漢コロナウイルスのせいで休校中だった近所の子供が、傍の路上でバスケットの練習をしていたが、今はその姿も消えていた。静かになったので鳥がもどってこないかとしばらく待っていたが、残念ながら1羽も姿を見せなかった。ただ、何匹かのセミが樹木で鳴いていたのと、数羽の蝶がヒラヒラと飛んでいたばかりであった。

 

 

 

 

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館長の朗読日記2524/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2524  (戦後75年09月06日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月05日)の9時30分から千葉朗読サークル「風」のレッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ4の第14回目、今秋10月に予定している朗読発表会に向けた台本「ヴィヨンの妻」の第6回目のレッスンである。この「ヴィヨンの妻」を前後の2部に分け、その前後を交互にレッスンする。今回は後半の3回目である。

 今回は、前回につづいて後半の朗読にバック音楽をつけていった。バック音楽をつけながらも、1人の会員の朗読が終わるたびにバック音楽を止めて、私からその会員の朗読について短く指導していった。会員の朗読は、それぞれの会員なりにかなり仕上がってきていた。今回は、朗読にマイクをつけなかったせいか、朗読が音楽に負けていた。

 今回は、私の指導だけでなく、会員同士で互いの朗読にコメントしてもらった。ところが、お互いに遠慮し合っているせいか、あるいは、まだ耳が出来ていないせいか、無難に褒め合ってばかりいる。最古参の会員は、さすがに的確なコメントをしていた。最新の会員に、観客の立場で、自分の朗読は棚に上げて感想をいうように発破をかけた。

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 このサークルも最近は自主練習会をやっており、今回も午後に自主練習会をやるという。私が「自主練習会でも今のように褒め合ってばかりでは何にもならない」と注意したら、自主練習会ではキチンと注意し合っているという。まあ、自主練習会も、仲間褒めはよくないし、言い過ぎて喧嘩になってもいけないし、むずかしいところではある。

 バック音楽をつけた朗読をした後に、私から何点か指導して、再び部分的に朗読をやり直してもらう。ある会員が「最初のバック音楽をつけた朗読と、再度のバック音楽をつけない朗読とで、こんなにちがうものかとびっくりした」という感想を漏らした。このサークルは、大部分の会員がバック音楽つきの朗読の経験がないことを再認識した。

 今回で、通常型のレッスンは一段落した。つぎは、立ち稽古、舞台リハーサル、本番と一気呵成に進行していく。そのプロセスで、会員の気持も高まっていき、本番ではバック音楽に、何よりも観客に乗せられて、それが一気に発揮される。本番での朗読は、普段の朗読より5割ほどレベルがアップする。そのアップ具合が今から楽しみである。

 

 

 

 

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館長の朗読日記2523/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2523 (戦後75年/西暦2020年09月05日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 一昨日(9月03日)の15時00分から船橋朗読サークル「はなみずき」のレッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ3の第6回目、今回から新しいレッスン台本・芥川龍之介原作「或日の大石内蔵助」のレッスンに入る。今回はその第1回目のレッスンである。今回は1人1人に朗読に対して朗読的な留意点を簡単に指摘するに止めた。

 この「或日の大石内蔵助」の台本を8等分して、約2頁くらいを会員1人1人に朗読していってもらった。会員全員が読み終わるまで、台本をだいたい2巡する。会員の朗読を聴きながら、初読ではあるけれど会員の1人1人がそれぞれのレベルにおいてかなり上達した、と改めて実感した。ほとんどの会員は事前の予習を十分にやってきたようである。

 逆にいえば、今回の会員の朗読は、私の直接の指導なしの状態でなされたものである。それにもかかわらず、ほとんどの会員は堂々たる朗読表現をしていた。このように地力のついてきた朗読者を指導する場合は、指導というより演出といった方が良いように思われる。有名な朗読家の朗読を聴いて演出したくてウズウズしたことがあるが、それである。

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 その指導(あるいは演出)の内容は、会員のレベルによってちがってくる。第3期生の場合は、やはり「語り口」の課題が中心になる。この課題は、その会員の朗読体験に大きく影響される。あるいは、その会員が「語りかける語り口」というものをどのくらい納得しているか否かに大きく影響される。いずれにしろ、これは身につけるべきものである。

 第2期生の場合は「語りかける語り口」を修得しつつ、併行してイメージ表現&心情表現を修得していくことが新たな課題になってくる。まず取り組み、修得するのが「文」や「文章」が表現しているイメージや心情を表現することである。それができた後は、「文」や「文章」を構成する1つ1つの言葉のイメージや心情を表現することが課題となる。

 第3期生の場合は、そういうプロセスで修得していくべき「自然な朗読表現」を完全に修得するとともに、それを土台として、その上により深くより高くより豊かな朗読作品を創造していくことが課題となる。この課題は、いわばエンドレスの芸術的な課題であるし、それ自体が自立的な課題でもある。併行して、朗読の指導力も修得すべき課題となる。

 


○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 一昨日(9月03日)の18時00分から習志野朗読サークル「茜」のレッスンをおこなった。本来は、18時30分からレッスンを開始することになっているのだが、直前の船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンが珍しく約1時間も早く終わってしまった。加えて、習志野朗読サークル「茜」の会員が早めに来たので早めに始めたのである。

 今回は、武漢コロナウイルスにより今夏6月から今秋10月に延期した朗読発表会に向けた8回のレッスンの第7回である。前回から、司会者の司会を入れてプログラムどおりに朗読してもらう立ち稽古をすることにした。今回は、出演者の朗読所要時間を実測してみた。その結果、2会員が20分、1会員が15分、1会員が7分ということになった。

 朗読時間が7分という会員については、詩の朗読なのでこんなものかと納得した。しかし、朗読時間が20分という会員が2人も出たのは意外だった。朗読時間を15分以下に収めるという約束で台本をつくってもらったからである。しかし、原作のカットはむずかしい。この2人の会員の台本を20分から15分に短縮してもらうのは無理だと思った。

 


○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 さらに、現在休会中の2人の会員が復帰するのは、当面は無理だと判断した。そこで、当面は、現在立ち稽古をやっている4人の会員で朗読発表会を開催する準備をすべきだと判断した。武漢コロナウイルスの感染予防からも、朗読発表会の途中で休憩を入れて会場の空気を入れ替える必要がある。すると、前半2作品、後半2作品のプログラムになる。

 朗読時間が、2会員が20分、1会員が15分、1会員が7分であるから、前半と後半の時間配分のバランスを考えれば、自ずからプログラムの選択肢は限られてくる。いずれにしてもプログラムの組み換えは私がやるべきなので、次回の最終的な立ち稽古までに新たなプログラムを策定し、司会者用のシナリオも手直しして事前に周知することにした。

 その上で、次回に最終の立ち稽古をおこない、いつになるか当面は予測がつかない朗読発表会に向けた事前準備を終了する。その後は、習志野市東習志野図書館が朗読会を主催する日程が決まった段階で、その1~2週間前にその開催会場で舞台リハーサルをおこない、そのまま本番に突入することになる。あとは武漢コロナウイルスの状況次第である。

 

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館長の朗読日記2522/品川「あやの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2522  (戦後75年09月02日 新規)

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月01日)の9時50分から品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ3の第6回目、レッスン台本「毛利先生」の第6回目のレッスンでもある。今回は、台本「毛利先生」の最後のレッスンであり、仕上げの通し読みをおこなった。簡単なステージを設定し、そこで朗読をしてもらう。

 この仕上げの通し読みは、1人の会員が台本の約2頁分(朗読時間約4~5分)を順々に読み継いでいき、最後に私が講評する。1人1人の朗読分担は事前に会員同士で決めておき、会員は自分の分担部分を集中的に練習してくる。そのせいか、今回の会員の皆さんの朗読は、それぞれのレベルにおいて、私がちょっと驚くくらい向上していた。

 第3期生の中心課題は「語りかける語り口」の修得である。そのもっとも基本的な課題は、助詞と述語を下げない語り口である。普通はこれを修得するには3年くらいかかるのだが、第3期生のほとんどがこれをクリアしていた。ちょっと気取った声出しをする会員や、空回りして端折るような朗読をしていた会員も、それらの癖が直っていた。

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 第2期生の中心課題は「語りかける語り口」の完全な修得である。今回の朗読を聴いて、改めて第2期生がこの課題をクリアしていることを確認した。それだけではなく、次の課題である言葉の1つ1つを立てながら、すなわち、言葉の1つ1つにイメージと心情を籠めながら、それらを滑らかにつなげていく語り口も出来つつあるのに驚いた。

 第1期生の中心課題は、文学作品の作品世界を的確に解読して、解読した作品世界のイメージや心情を自分事(わがこと)とし、かつ、それを自分の言葉で語りかける。そういう朗読表現を修得することである。これは、朗読の最終段階である。この段階では、朗読者の文学作品に関するイメージと心情のすべてが露出するので油断ができない。

 今回の第1期生の朗読を聴いて、改めて「語りかける語り口」が十分に身についていることを確認した。言葉の1つ1つを立てながら、それらを滑らかにつなげていく語り口もクリアできていることを確認した。後は、文学作品の作品世界を的確に解読すること、しかも深く高く豊かに解読することだが、これは朗読者の永遠の課題ともいえる。

 

 

 

 

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