館長の朗読日記2686/この年末始のレッスン休みにとりかかりたい朗読的仕事(その5)
館長の朗読日記2686 (戦後76年12月31日 新規)***
○この年末始のレッスン休みにとりかかりたい朗読的仕事(9)
私が単行本『朗読の理論』(木鶏社)を上梓したのは2008年である。それから10数年が経ってしまった。その後、この『朗読の理論』の関係で朗読漫画『花もて語れ』(小学館)の共著者として朗読協力・朗読原案の面で参画したりした。しかし、この10数年間、『朗読の理論』の第2弾と構想していた『朗読の上達法』が私の念頭を離れたことはなかった。
実は、何度か執筆を開始したのである。しかし、まだ構想が不十分であったため、その度に執筆を中断してしまった。しかも、その途中で「朗読のための文学作品論」シリーズの構想が持ち上がり、その第1弾として2012年に『宮沢賢治の視点と心象』(木鶏社)を上梓したりした。この本は朗読漫画『花もて語れ』の関係で、出版を急いだという事情もあった。
それやこれやで、この『朗読の上達法』の構想&執筆は延びに延びてしまった。少数ながら、この本の出版を心待ちにしてくれている『朗読の理論』や『花もて語れ』の読者もいるので、気は急いているのである。前著『朗読の理論』が理論面とすると、次著『朗読の上達法』は実践面であるから、私が継続的に実践している朗読レッスンに一層密接に関係している。
○この年末始のレッスン休みにとりかかりたい朗読的仕事(10)
私が継続的に実践している朗読レッスンは、それ自体が試行錯誤の連続である。そのために、失敗も多いが、思いもしなかった進展も少なくない。現に、今年の後半に、私としては日本語の助詞に関する大きな進展があった。これなどは『朗読の上達法』には欠かせないものである。そんなものが今頃になってボコボコ出てくるのだから、構想が進まないわけである。
詳しくは記さないが、その他にもいくつかの進展があった。朗読の探究というものは、無限の広野を歩いていくようなところがある。そういう意味では、私の『朗読の上達法』は延びれば延びるだけ内容が豊富かつ高度になることは間違いない。しかし、そんなことを考えたら、単行本はいつまでも書けない。今年こそ全体構想をまとめて、本格的な執筆を始めたい。
併行して「朗読のための文学作品論」シリーズの第2弾『芥川龍之介の文学的軌跡』と第3弾『太宰治の文学的航跡』の構想&執筆も進めたい。そして、もし時間があれば、夏目漱石や樋口一葉や森鴎外の文学作品論にも取り組んでみたい。私の朗読関係の仕事としては、それくらいのものが書ければ良しとしようと考えている。後は次世代の朗読探究者に委ねたい。


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