長の朗読日記2922/千葉「風」の朗読レッスン
長の朗読日記2922 (戦後78年12月28日 新規)
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)
先日の12月16日(土)に、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第4期・朗読ステップ2の第3回、レッスン台本・太宰治原作「雪の夜の話」の第3回である。太宰治の作品は、ダラダラとおしゃべりしている感じの文体で表現されていることが多い。すなわち、一つ一つの文がかなり長くなっている。
そのため、文の途中で何度か朗読を区切らなければならないことになる。朗読を区切る場合は二通りある。一つは、文の途中で意味の流れが途切れ別のことを表現し出すため、その途切れるところで《間》を取る場合である。二つは、言葉の意味は続いているのに、途中で区切って息を継がないと朗読を続けられない場合である。
一つ目の、意味の流れが途切れて《間》を取る場合は、その《間》の前後の表現の仕方と《間》の時間の組み合わせがむずかしい。二つ目の、意味は続いているのに息を継ぐために途中で区切る場合は、息を継ぐ前後の文をつなげるように朗読表現することがむずかしい。特に二つ目の区切りは「語りかける語り口」のポイントである。
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)
現在やっている太宰治原作「雪の夜の話」は、そういう二通り区切り方を実習するための絶好の教材である。こういうことは、私自身が近年になって気づいたことである。その意味では、改まってふり返ってみると、私の朗読指導も徐々に進化しているようである。その結果、サークル会員の朗読はもちろん、私自身の朗読も進化している。
私の朗読指導は、朗読ステップ1~6を辿るという基軸的なラインに沿っておこなっている。しかし、その内容は常に真剣勝負的にその場その場の観察(会員の朗読を聴くこと)と考察(会員の朗読を聴いて指導することを考えること)を繰り返している。そのために、指導内容が少しづつ変化している部分がかなり多いと思われる。
しかし、その反面、基本的な部分は変わらずに一貫しているところも多いはずである。そういうところは、サークル会員が出来るようになるまで同じことを繰り返し指導することになる。あまり同じことを繰り返し指導していると、自分の認知症を懸念しなければならないような気になる。私に、あまり同じ指導をくり返させないようにして欲しい。
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