02過去の朗読イベント記録(朗読会などの記録)

過去のイベント記録/戦後71年(西暦2016年)後期

過去のイベント記録/戦後71年(西暦2016年)後期

                 (戦後71年08月02日 新規)

                 (戦後72年06月20日 更新)




【過去のカレンダー】




12月17日(土)習志野朗読サークル「茜」発表会 NEW!
             〜ピアノの調べにのせて〜
 /習志野朗読サークル「茜」発表会

11月24日(木)ふなばし東老朗読会(第32回) NEW!
 /船橋市東老人福祉センター主催

11月05日(土)習志野朗読サークル「茜」朗読発表 NEW!
 /習志野市民活動フェア第13回「みんなでまつちづくり」
 /習志野市「みんなでまちづくり」参加団体主催

10月26日(水)第7回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」 NEW!
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

10月16日(日)第14回「小さな朗読館・ちば」 NEW!
 /千葉朗読サークル「風」主催

10月11日(土)「満天星」ライブ第5回 NEW!
 /「満天星」主催

10月01日(土)第16回「品川朗読交流会」 NEW!
 /品川「あやの会」および他グループの共催

9月30日(金)第13回「小さな朗読館・ちば」 NEW!
 /千葉朗読サークル「わかば」主催

9月29日(木)感動をつくる朗読基礎講座 NEW!
 /「感動をつくる・日本朗読館」主催

9月29日(木)ふなばし東老朗読会(第31回) NEW!
 /船橋市東老人福祉センター主催

9月24日(土)八千代「新・みちの会」朗読発表会『母と暮せば』 NEW!
 /八千代朗読サークル「新・みちの会」主催

7月28日(木)ふなばし東老朗読会(第30回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

7月12日(月)ボランティア朗読会『ホタル帰る』
           〜特攻隊員と母トメと娘礼子〜
 /品川「あやの会」/於品川区立荏原第6中学校

7月12日(月)命の大切さを学ぶ教室  
 /富津市立大貫中学校 主催
 /千葉県警犯罪被害者支援室 講師派遣
 /千葉朗読サークル「風」 朗読協力



【くわしい内容】




習志野朗読サークル「茜」発表会 NEW!
     〜ピアノの調べにのせて〜

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)12月17日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕習志野市東習志野コミュニティセンター3階
     サンロード津田沼(京成津田沼駅ビル)5階 

〔プログラム〕

「きつね三吉」佐藤さとる原作               今関研一郎
「もちもちの木」斎藤隆介原作               下屋美樹子 
「かるいお姫様」マクドナルド原作・脇明子訳      平野かほる
「蜘蛛の糸」芥川龍之介原作                土田 和子
               <休 憩>
創作民話2題                            松本 恵
「あなたに贈りたい三篇の詩」すわ麦穂原作       すわ麦穂
「わたしは生き残った」                      央 康子

ピアノ演奏                              菅生澄子

〔主催〕習志野朗読サークル「茜」

《館長のコメント》

 この朗読会は、習志野「茜」が完全に自主・自立的に主催・開催したもので、私はまったく関与していない。今回は、菅生澄子さんのピアノ演奏とのコラボレーションという上演形式であった。これがとても良かった。彼女のピアノ演奏によって、1人1作品の朗読はかなり助けられていた。観客数は約50人、ほぼ満席であった。

 私が指導&演出するいつもの朗読(発表)会の場合は、私自身がどうしても身びいきになって、客観的に良し悪しの判定ができない懸念がある。しかし、今回のようにほぼ完全に1人の観客の立場で聴くと、かなり客観的な判定と要改善点やそのための改善方法が判然とするような気がした。私の指導&演出力もまだまだだと思う。

 最後の舞台挨拶のときに、司会進行役のサークル代表が客席にいた私を朗読講師として紹介してくれた。そのばかりか、挨拶するように促された。私の朗読会での挨拶では定番なのだが、まず、来場者の皆さんに、長時間の朗読を最後まで聴いて下さったことに感謝を申し上げた。今回は特にピアノの菅生澄子さんにお礼を言った。




ふなばし東老朗読会(第32回) NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)11月24日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「蜜柑」芥川龍之介原作         鳥海治代
「タイムミリット」辻村深月原作       平松 歩
「ままや繁盛記」向田邦子原作   遠田利恵子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この「ふなばし東老朗読会」は、定期開催日(奇数月の第4木曜日)が私のレッスン日と重なる。そのため、毎回の開催模様を担当役員が報告してくれている。このコメントは、その報告に基づいている。今回の来場者数は14人(初参加者は1人)。今回は、朝から大雪という悪天候にもかかわらず、これだけの来場者があった。

 この朗読会には、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員たちも、毎回、多数が聴きに行く。今回も、出演者と担当役員と司会進行役を含めて15人が参加した。したがって、観客は全体で29人。この手の朗読会としては立派なものである。司会進行は、このサークルの会員(プロの司会者)が作品解説をしながら進めていく。

 「蜜柑」の朗読は、トンネルを出た踏切の辺りで、小娘が弟たちにバラバラと蜜柑を投げた様子と、主人公の心情の変化をリアルに表現していた。観客は気持ちを引き込まれて、熱心に聴き入っていたという。

 「タイムリミット」の朗読は、推理小説で、かくれんぼ「ゲーム」が始まり、忘れ物を取りに戻ったところでチャイムが鳴り、玄関のシャッターが降りてしまう。敵に見つかると殺される。妹を洗濯機の中に隠し、自分は屋上から逃げ出す様子を、5、4、3、2、…と、迫力ある表現力で、タイムリミットになる過程を、聴き手を巻き込みながら、助かるかどうか…! 皆さんが推理してくださいで、で終了。

 「ままや繁盛記」の朗読は、向田邦子の自伝的小説。妹の和子と、赤坂に手作りの小料理屋開店の当日、大風雨で、入口に生け花を飾ったのだが、お客が誰も来ない。傘をさして外に出てみると、「準備中」の札がかけてあった。その後、大入り満員になり、ビニールの算盤が張り付いて動かない。「ままや」がママ(ご飯)が無くなったと、悪戦苦闘の様子をテンポよく表現していた、という。

 観客の皆さんは、朗読者3人それぞれが個性的でバラエティーに富んだ作品で、とても楽しませていただきました、との感想を残して、笑顔で雪の中を帰っていかれたという。




習志野朗読サークル「茜」朗読発表 NEW!
〜習志野市民活動フェア第13回「みんなでまちづくり」〜

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)11月05日(土)
     12時30分〜13時30分

〔会場〕習志野市男女共同参画センター 研修室
     サンロード津田沼(京成津田沼駅ビル)5階 

〔プログラム〕

「もちもちの木」斉藤隆介原作                          平野かほる
「知念安一の話」山崎豊子原作(『運命の人』から)            央  康子 
「世界でいちばんやかましい音」ベンジャミン・エルキン原作  伊東 佐織
「蜘蛛の糸」芥川龍之介原作                          土田 和子
「蜘蛛の糸その後」島根一郎原作                      すわ 麦穂

〔主催〕習志野市「みんなでまちづくり」参加団体主催

《館長のコメント》

 この朗読会は、習志野市「みんなでまちづくり」のイベントの参加団体の1つとして、習志野朗読サークル「茜」が自立的に取り組んだものである。私は、直接の関与はしていない。しかも、残念ながら、私は朗読レッスンの日程が重なってしまったので、聴きに行くこともできなかった。




第7回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」 NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)10月26日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「猟銃」井上靖原作                藤田多恵子
2「ハナレイ・ベイ」村上春樹原作        井手陽子
3「エファの見た夢」アンネ・フランク原作   昌谷久子
         <休 憩>
4「第一夜」夏目漱石原作(「夢十夜」より)  志村葉子
5「霧の夜」藤沢周平原作             東 百道
  (『三屋清左衛門残日録』シリーズ・第7話)

〔司会進行〕飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが満席になりしだい消防法のために締め切りとなります
     出来るだけ事前にお電話でお申し込みください
     047−487−3721(東/ひがし)

《館長のコメント》

 観客数は約100人弱であった。前回は約120人とかなり増えたが、今回は前回より約20人も減ってしまった。チケット販売数は95枚だった。招待券などの無料券は7枚発行したから、チケットの発行総数は約102枚であった。観客数は会場の受付で配布する資料で検討はつくが、約100人弱というのも厳密ではない。

 会場の船橋市民文化創造館(きららホール)は、きれいで、交通の便が良い。会場スタッフは充実しており、スキルも高い。事務スタッフも含めて、応対も親切かつ丁寧である。今回も、ゲスト出演者が所属している3サークルから2人づつ、計6人が当日の運営スタッフとして応援に来てくれた。とてもありがたいと、感謝している。

 毎回、司会進行役をお願いしている飯野由貴子さんにも感謝している。司会進行役がキチンとしていると、朗読イベント全体が引き締まる。私はもちろん他の4人のゲスト出演者も、司会進行にずいぶん支えられている。今回は風邪をおしての司会進行であった。しかし、体調の不良をまったく感じさせない司会進行ぶりだった。

 また、前回から宣伝用チラシのデザインを依頼している、志村葉子さんにも深く感謝している。志村葉子さんは、今回のゲスト出演者でもあった。夏目漱石原作の『夢十夜』より「第一夜」を朗読したのだが、この「第一夜」の朗読は出色の出来栄えであった。これぞ、本来の「第一夜」の作品世界だ、というような朗読だった。

 他の3人のゲスト出演者にも、その熱演に感謝したい。私は、舞台袖でモニターを通して聴いていたため、会場でどのように聴こえたかは定かでない。しかし、ゲスト出演者の1人1人がずいぶん上達したと感じた。もちろん、ある程度のレッスンを積んだサークル会員に出演を依頼しているのだが、さらに一段と上達していた。

 絶対的なレベルはまだまだの段階であるとは思うが、これまで10年前後も朗読レッスンをしてきた私にとっては、よくここまで上達したものだと感慨深いものがあった。さらに、ゲスト出演を依頼した後の努力ぶりを知っている私は、今回も、この「小さな朗読館」を始めて良かった、という想いが心底から沸き上がってきた。

 終演後のロビーで、来場者の方々と短いお話しをした。遠路、山梨県や神奈川県から聴きに来てくださった方々もいた。私が指導しているサークル会員でも、その会員の知人友人でもなく、私にはまったく未知の方々もいた。その中には、毎回来て下さるリピーターの方々もいる。しかし、ゆっくりお話しすることができない。

 この「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」は、当日の会場設営や会場運営、および、司会進行やチラシのデザインは、私が指導している朗読サークルの会員有志にお願いしている。しかし、事前事後の準備その他は、もっぱら私とそのマネージャー役の家人の2人でやっている。それが、けっこう大変なのである。

 そこで、なるべく簡単化し、手を抜けるところは極力手を抜くことにしている。来場者の芳名帳も用意しなければ、アンケートもとらない。したがって、次回の「小さな朗読館」についても、今回の来場者にダイレクトメールを郵送するなどのこともしていない。受付で次回の「小さな朗読館」のチラシを配布するだけに止めている。

 広報も、船橋市の市報『広報ふなばし』や地域情報紙『地域新聞』のイベント情報欄に投稿して掲載してもらう程度である。今回は『船橋よみうり』がイベント情報欄への掲載を申し出てくれた。次回から、さらにマスコミの地域情報欄に投稿することも考えようと思う。しかし、基本的には口コミが頼りな点に変わりはない。




第14回「小さな朗読館・ちば」 NEW!

〔日時〕戦後71年(2016年)10月16日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1 「仇討三態(その3)〜とよ女の場合〜」菊池寛原作 
        小田志津子、吉田光子、金附ひとみ、藤田多恵子
            杉山佐智子、内嶋きみ江、内田升子(朗読順)
2 「天の笛」斎藤隆介原作                   石田幸子
3 「あんず林のどろぼう」立原えりか原作        森川雅子
                    <休 憩>
4 「とげぬき地蔵」西澤實原作                 村井とし子    
5 「小太郎の義憤」玄侑宗久原作             細川美智子
6 「山椒魚」井伏鱒二原作                   松尾佐智世
7 「尾瀬に死す」藤原新也原作               助川由利
8 「羽衣」菊池寛原作                       吉永裕恵子                                               
〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は約80人(客席数80席)で、完全に満席であった。この会場の客席数は80席しかない。整理券の発行が100枚を超えたので、立ち見が出るのではないかと心配したが、何とか満席で収まったようである。それでも、電話の申込みを何件かはお断りしたということだった。

 朗読会終了直後、その場で私は講評を求められた。最初は、菊池寛原作の「仇討三態(その3)〜とよ女の場合〜」を7人で読み継ぐ朗読である。7人の会員は声も語り口も違うのだが、全体のイメージは統一されていて良かった。

 その後は、7人の会員が1人1作品形式で朗読していったのだが、台本とした作品もバラエティに富み、朗読表現もそれぞれの会員が自分の朗読レベルの上限近くまで仕上げた表現を披露していた。会員の朗読や語り口もけっこう個性に富んでいた。観客の皆さまも、かなり楽しんでいただけたのではないかと思う。

 この千葉朗読サークル「風」は、今回の朗読会をもって第2期の朗読ステップ1〜6の全過程を終了する。2回目の朗読ステップ1〜6を終了した1期生7人には、2期目の「朗読認証状」を手渡した。1回の朗読ステップ1〜6を終了した2期生の1人には、1期目の「朗読認証状」を手渡した。他の2期生も順次これに続く。

 このサークルは、現会員が全員つぎの第3期目の朗読ステップ1〜6に突入していく。特に1期生7人(休会中の1人を含めれば8人)は入会歴が丸12年となり、来月の11月からは13年目に突入する。2期生も陸続と1期目の朗読ステップ1〜6を終了していく。これほど永く朗読レッスンを続けてくれたことに感謝している。

 私自身も、かつての生業(会社勤務)をリタイアし、朗読活動を本格化させてから10年が経ち、今年は11年目に突入している。最初の10年を1区切りとして、次の10年の朗読活動をどうしていくかを新たに構想しなければならない。朗読サークルの会員たちと連携し、次の10年も頑張っていきたいと考えている。




「満天星」ライブ第5回 NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)10月11日(火)
     開場12時30分 開演13時00分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

【第一部】 司会:誉田信子
1 居留地の女(原作:平岩弓枝)         江本なつみ
2 うしろ姿(原作:藤沢周平)              成川洋子
3 どんぐりと山猫(原作:宮沢賢治)        小林正子
                      <休 憩>
【第二部】 司会:江本なつみ
4 驟り雨(原作:藤沢周平)               上田悦子
5 シューシャインボーイ(原作:浅田次郎)   大野栄子
6 鼓くらべ(原作:山本周五郎)            誉田信子

〔主催〕満天星

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔申込〕「満天星」代表 上田悦子
       047−450−6648

《館長のコメント》

 「朗読くらぶ 満天星」の第5回LIVEは、開場が12時30分、開演が13時00分、会場は船橋市のきららホールである。私は、その日の午前中は東京に先約の用事があり、そこから駆け付けたのだが、ギリギリで開演に間に合わなかった。最初の朗読は会場ロビーのスピーカーで聴くことになってしまった。

 私は開演直後に着いたのだが、受付には「満天星」の代表と八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員3人が遅れて来た来場者の応対をしていた。逆に、9月に開催した八千代朗読サークル「新・みちの会」朗読発表会『母と暮らせば』の会場ロビーでは「満天星」の会員が受付を担当していた。お互いに助け合っている。

 実はこの「朗読くらぶ 満天星」の構成員は「新・みちの会」の1期生の有志7人からなっている。その内訳は、現会員1人、元会員6人というように、現会員も入っている。従って「満天星」と「新・みちの会」の絆は固いのである。また私が指導している他の朗読サークルの会員との関係も長く、多くの会員が聴きに来ていた。

 最初の朗読が終わった段階で、ロビーに待機していた遅刻した来場者は入場を案内された。私も最後に入場したが、ほぼ満席であった。客席数は恐らく200席以上は配置されていたと思われるので、観客数は200人を超えていたのではないだろうか。まさに大盛況であった。この「満天星」は代表を中心に集客に努力している。

 その努力が実ったわけである。演目は、平岩弓枝原作「居留地の女」江本なつみ朗読、藤沢周平原作「うしろ姿」成川洋子朗読、宮澤賢治原作「どんぐりと山猫」小林正子朗読、藤沢周平原作「驟り雨」上田悦子朗読、浅田次郎原作「シューシャインボーイ」大野栄子朗読、山本周五郎原作「鼓くらべ」誉田信子朗読、である。

 他に、浅田次郎原作「ひなまつり」櫻井芳佳朗読もプログラムにはあったのだが、出演者が体調を崩したため出演ができなくなったということだった。当人と、私は会場のロビーで立ち話しをしたくらいだから、体調をくずしたタイミングのせいで欠演の止むなきにいたったらしい。本人はもとより私も朗読が聴けず残念であった。




第16回「品川朗読交流会」 NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)10月01日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区荏原第五地域センター・第1集会室

〔交通〕東急大井町線下神明駅より徒歩3分

〔プログラム〕

☆品川朗読サークル「あやの会」
「おきなぐさ」宮澤賢治原作          藤本敦子
「水菓子屋の要吉」木内高音原作   山本俶子
「夢応ずの鯉魚」上田秋成原作     山本扶美子

☆都留文科大学朗読研究会
「室尾犀星の動物詩 数編」室尾犀星原作 
             坂本碧・海老名ゆき乃、田中麻子
            杉浦有美、清水わかな、濱中聡子

☆朗読サークル“こだま”
「喪服」浅野あつこ原作  
「エッセー・父の涙」高倉健原作
「雲のさぶろう」神沢利子原作

〔共催〕品川朗読サークル「あやの会」
     朗読サークル“こだま”

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔問合せ先〕品川朗読サークル「あやの会」
           03−3786−0006(山本)

【注1】品川朗読交流会は、合同の朗読会を通じて、互いに学び合うことを目的として年2回(春・秋)開催しています
【注2】終了後、懇親会を予定しています

《館長のコメント》

 この「品川朗読交流会」は、だいたい私の朗読レッスンと重なるため聴きに行くことができない。したがって、品川朗読サークル「あやの会」の渉外担当役員からの報告に基づいてこのコメントを記すことになる。参加者数は約60人。そのうち開催関係者は約20人、一般の観客が約40人であった。勉強会としては大盛況である。

 今回もっとも注目されたのは、遠路山梨県から参加した都留文科大学朗読研究会の6人の大学生が、ゲスト出演で「室尾犀星の動物詩 数編」を朗読したことであったという。品川「あやの会」の代表をしている会員が、その「室尾犀星の動物詩 数編」の朗読を録音したCDを前回の朗読レッスンのときに私に貸してくれた。

 そのCDを聴いたが、非常に好感のもてる爽やかな朗読であった。6人が次々に朗読するのだが、合間に笛やギターなどの短い演奏が入る。室尾犀星の動物詩の何篇かを選択し、朗読の合間に演奏する楽器と曲目を選択して、約25分間の朗読作品として構成するという試みを6人の大学生が実行し、上演してくれたということが嬉しい。

 彼らは朗読漫画『花もて語れ』を高く評価してくれているようである。朗読については「語り口」が気になった。音声言語の本来の法則性を踏まえた朗読をすれば、今以上にさらに感動的な表現になる。こういう素晴らしい大学生たちに「語りかける語り口」をレッスンしたい、と、心底から思った。そういう機会があれば良いのだが。




第13回「小さな朗読館・ちば」 NEW!

〔日時〕戦後71年(2016年)9月30日(金)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「とんかつ」三浦哲郎原作   吉野久美子、金子方子、田中和代
                           仲田紘基、井手陽子、高木幸恵
2「神様捜索隊」大崎善生原作                         的場正洋
3「涙いっぱいのシャンパン」秋山ちえ子原作        石井せい子
                    <休 憩>
4「アガテ叔母さん」ミヒャル・エンデ原作              大山玲子
5「庭」山本文緒原作                            神田和子
6「吹く風は秋」藤沢周平原作                     金子可代子
7「二十年後」O・ヘンリー原作                     石井春子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

〔問合せ&申込み先〕043−252−2665(石井)
          043−231−1363(石井)

《館長のコメント》

 会場(小ホールのは座席数は80席、観客数は約70人で、ほぼ満席の状態であった。前半は、先ず、三浦哲郎原作の「とんかつ」を会員の半数が読み継ぎ形式で上演した。その後は、1人1作品形式のものを2作品上演した。1つは大崎善生原作「神様捜索隊」、2つは秋山ちえ子原作「涙いっぱいのシャンパン」であった。

 休憩後の後半は、1つがミヒャエル・エンデ原作「アガテ叔母さん」、2つが山本文緒原作「庭」、3つが藤沢周平原作「吹く風は秋」、4つがО・ヘンリー原作「二十年後」。総ての会員の朗読が、従来のレッスンやリハーサルよりも格段に良くなっていた。そればかりでなく、会員の多くが、各自の欠点を克服しつつあった。

 終演後、別の場所で行なう打上げ会までにはかなり時間があったので、朗読会場でそのまま講評を行なった。先ず、私が全体的な講評と、出演者1人1人の朗読について簡単な講評を行なった。次に、会員の1人1人が順々に今回の朗読会についての感想&意見を発表していった。1期生は、全員に対し堂々たる講評をしていた。

 2期生は、自分の朗読に対する反省が主で、1期生を初めとする他の会員に対する感想表明は褒める方が主でそれ以外の感想&意見は控え目だった。しかし、全員が、それぞれの朗読に対しても、会員全体の朗読に対しても、かなりの手ごたえを感じ、達成感を得ているようであった。ロビーで訊いた観客の反応も良かったという。

 講評会の席上で、2期生から自主勉強会における1期生の指導(ダメだしやコメント)に対する感謝の声が多かった。色々と細かく具体的に指摘されたことがとても参考になり役に立ったという。これは2期生のためばかりではない。私の経験からも言えるが、2期生を指導することが1期生の上達にも大変役立っている筈である。

 今回は、前回に比べ朗読も着実に上達していたが、それぞれの原作も面白かった。やはり、朗読は原作選びが大切である。朗読会の朗読は、原作選びから始まる。朗読があまりに下手な場合は、良い原作を選んでもダメであるが、ある程度の朗読が出来るようになっている場合には「感動をつくる朗読」は原作選びが重要になる。

 このサークルは、第2期に入る前年に、朗読入門教室を開催して一斉に2期生を募集した。そのためか1期生と2期生ともに足並みがそろっており、途中入会者はほとんどいない。したがって、来年ごろから3期生の募集をどうするかについて計画を立てていく必要がある。計画立てて仕事を進めていくと、鬼が笑う話が多くなる。




感動をつくる朗読基礎講座 NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)9月29日(木)
     13時30分〜16時00分

〔会場〕八千代市八千代台東南公民館・会議室(3階)

〔内容〕
1 朗読の基本の解説
2 斎藤隆介原作「花咲き山」の朗読的な解読
3 斎藤隆介原作「花咲き山」の朗読ミニレッスン

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館

〔参加〕事前の申込みが必要(申込み順 約10名)
     参加料(500円/資料代)

〔申込〕047−487−3721(東)

《館長のコメント》

 今回のイベントのPR手段は、八千代市の市報「広報やちよ」の市民伝言板欄に参加者募集案内の記事を投稿したのみである。結果的には7人の応募者があり、当日は7人全員が参加した。今回の講座を開催した目的は、積極的に朗読に関心がある八千代市民を対象に、朗読の基礎を理論的に解説すること、これが目的であった。

 今回は、八千代朗読サークル「新・みちの会」の現代表の会員と最古参の会員の2人に手伝ってもらった。講座終了後、3人でお茶を飲んだ。現代表の会員は2期生であるが、その感想は、今回のような講座をサークル会員を対象に開催して欲しい、というものであった。レッスンでの私の指導がより良く理解できたそうである。

 最古参の1期生会員の感想は、今日の講座内容は、難しすぎたのではないか、というものであった。この最古参の会員は、作品解読力も朗読の実力も抜群の水準である。自分は今回の講座内容を十分に理解した上で、そのような感想&意見を表明したわけである。したがって、この最古参の会員の感想&意見は尊重せざるを得ない。

 今後の講座内容を見直す必要があるかもしれない。なぜなら、今回のような講座を、今後も、八千代市その他でときどき開催していくことを考えているからである。朗読サークルで私のレッスンを受けた会員にしか理解できないことを、公開講座で話しても仕方がない。使用する用語や説明の仕方にさらに工夫を重ねていくことにしたい。




ふなばし東老朗読会(第31回) NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)9月29日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「おかあさんの木」大川悦生原作  井上みつ江
「姥ざかり」田辺聖子原作         谷千和子
「花言葉」連城三紀彦原作        畑野欸子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この「ふなばし東老朗読会」は、定期開催日(奇数月の第4木曜日)がいつも私のレッスン日と重なる。そのため、毎回の開催模様を担当役員が報告してくれている。このコメントは、その報告に基づいている。今回の来場者数は26人(初参加者は3人)。ここ数年は少しづつだが着実に増えている。今回も前回より4人も増えた。

 この朗読会には、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員たちも、毎回、多数が聴きに行く。今回も、出演者と担当役員と司会進行役を含めて14人が参加した。全体で40人、もはや立派な朗読会といえる。司会は、このサークルの会員であるが、プロの司会者でもある。その司会者の名司会により和やかな雰囲気のなかで始まった。

 「おかあさんの木」の朗読は、7人の息子を、次々に出征させ「お国の為」と、畑に「一郎の木、二郎の木、三郎の木、……」と木を植え、息子達と重ね合わせた。母が大切に育てた息子の訃報に接し、「一人でいいから返してくれや」と訴える朗読者の「言葉」に、わがことのように涙ぐんで居られる様子が印象に残ったという。

 「姥ざかり」の朗読は、「嫁・姑」との大阪弁での熱演で、会場からも笑い声が聞こえ、毎回聴きに来る常連さんからも「大阪弁、お上手ね」と褒められたという。会場を笑いに巻き込める語り口は、さすがであったという。
「花言葉」の朗読は、ベテランろしく物語りの中に皆さんを引き込んで行く語り口と朗読表現であったという。

 観客からの感想についても、以下に「ふなばし東老朗読会」担当役員の報告文をそのまま転載する。
*初めて参加された方
 1.こんなに良いとは思わなかった。又、参加します。
 2.人に物語りを読んで貰う機会はなかなか無かった。
  とても豊かな時間を過ごす事が出来ました。
 3.聴きながら、目の前の光景が浮かんできました。
*常連の感想
 1.三作品、読み方も三者三様。
  それぞれの作品の世界に引き込まれました。
  とても楽しかった。
 2.バラエティーに富んでとても面白かった。




八千代「新・みちの会」朗読発表会『母と暮せば』 NEW!
             〜第3期・朗読ステップ1修了記念〜

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)9月24日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔演目〕山田洋次&井上麻矢原作『母と暮せば』

〔プログラム〕

【第1部】『母と暮せば』前半
       <休 憩>
【第2部】『母と暮せば』後半

〔出演〕

 市川すすむ、植本眞弓、江本なつみ、大塚拓一、小畑勝彦、倉林成年、篠原知惠子、竹川則子、冨田博子、丸山節子、吉崎瑠璃子(五十音順/八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員)

〔朗読指導〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「新・みちの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は受付名簿で約100人、受付を素通りした来場者を加えるとさらに増えるかも知れないが、実数は不明である。客席は300席近く配置したが、けっこう座席が埋まっている感じであった。雨模様の曇り空という天気にしては、まあまあの来場者数だったと思う。回収したアンケートの中身を読むと、かなり好評であった。

 出演した会員たちは、本番の舞台では、かなり自分の心情をこめて朗読していた。会員ごとに上手下手はあったが、精いっぱいに表現していた点は、皆、同じであった。朗読は、最終的には、朗読者の人間そのものを観客にぶつけるものである。今回の出演者は、そういうことがかなり出来ていたように思った。それで良いのだ。

 今回は、最古参の男性会員が、急きょ検査入院しなければならなくなって、出演できなくなった。そういう事態は誰にでも起こり得る。そのための備えをしているので、公演自体は支障なく終えることができた。後は、その会員の回復を願うのみである。このサークルは来月から結成後14年目に入る。古参会員の健康が心配だ。

 体調の関係で舞台の上で介助が必要な会員が1人いる。当人の個人的に親しい知人友人が、毎年、数人は介助その他の手伝いに来てくれる。その会員も、そういう体調をものともせず、精いっぱいの朗読をしていた。まさに、その会員の人間そのものを身体ごと観客にぶつけるような朗読をしていた。観客も感動してくれていた。

 その会員だけでなく、出演した会員は全員、達成感にひたっていた。さすがの私も、本番当日にダメ出し的な講評は差し控える。次のレッスンでは、本番の朗読の録音を聴きながら、1人1人の朗読について講評を行なうことになっている。レッスンの場では私は、褒めるべき点は褒めるが、改善すべき点は遠慮なく改善を求める。

 終演後は、会場に近いイタリア料理店で打上げ会を行なった。入会してからの歳月を計算すれば、今回、最初の朗読ステップ1〜6を終了した会員が1人いた。本来なら、ささやかな朗読認証状を授与すべきなのだが、その会員は体調の関係で最初の1年間はほとんど休会していた。そこで、朗読認証状の授与は来年に持ち越した。

 それから、第3期・朗読ステップ2のレッスン計画表と最初のレッスン台本・宮澤賢治原作「紫紺染について」を全員に配布した。私の挨拶の後は、食事やら懇談やらをしばらくしたが、途中から、回収したアンケートを会員が少しづつ交代で朗読し始めた。アンケートに書かれた文章は、短いが、皆、大変に褒めてくれていた。

 それを聴きながら、会員の皆さんは大変に盛り上がっていた。まあ、アンケートにわざわざ悪口を書くような人は例外的な人間だ。したがって、かなり割り引いて受けとらなければならない。ただ、昨年より良くなったとか、毎年着実に上達しているとかいう感想が多かったので、そういう感想は素直に嬉しく受けることにした。




ふなばし東老朗読会(第30回) 更新!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)7月28日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「旅する絵描き・パリからの手紙」伊藤英子原作       田中幸子
「東慶寺花だより/鬼五加の章おこう」井上ひさし原作  小林いさを
「よなき」三浦哲郎原作                           亀田和子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》 NEW!

 船橋朗読サークル「はなみずき」の「ふなばし東老朗読会」担当役員が、第30回「ふなばし東老朗読会」の開催模様を報告してくれた。この朗読会は定期開催日(奇数月の第4木曜日)がいつも私のレッスン日と重なる。そこで、毎回の開催模様を担当役員が報告してくれることになっている。このコメントはその報告に基づいている。

 今回の来場者数は22人(初参加者は3人)。ここ数年は少しづつだが着実に増えている。この朗読会には、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員たちも、毎回、勉強のために多数が聴きに行く。今回も、出演者と担当役員と司会進行役を含めて14人が参加した。それに、東老人福祉センターの担当者1人を含めて、計37人。

 東老人福祉センターの会場(和室)は大盛況だったという。今回は、私のブログでこの朗読会を知り、ぜひ聴きたいということで見えた50歳代の女性がいたという。この施設の利用条件は、年齢60歳以上の船橋市民であることを原則としている。今回は、特別に入場を認められたという。こういう融通性は、非常に良いことだと思う。

 「パリからの手紙」の朗読は、司会者による作者の絵本の紹介から始まり、パリ滞在中の窓から見た情景や、老人との出来事等がリアルに表現されており、朗読者の明快な語り口に楽しく皆さんは聴き入っていたという。「東慶寺花だより/鬼五加の章おこう」の朗読は、すっきりと自然な語り口で会場の皆さんを引き込んでいたという。

 「よなき」の朗読は、老人ばかりの過疎の村の出来事を、若者の居ない村に、赤ん坊の泣き声を通して会話の青森弁を巧みに表現していたという。この「ふなばし東老朗読会」は足かけ5〜6年になるが、その間、船橋市東老人福祉センター側の窓口役・伊藤さんが一貫して熱心に担当してくれた。改めて深く感謝の意を表したいと思う。




ボランティア朗読会『ホタル帰る』
   〜特攻隊員と母トメと娘礼子〜

〔日時〕戦後71年(2016年)7月12日(火) 

〔会場〕品川区立荏原第6中学校/教室

〔演目〕赤羽礼子・石井宏原作『ホタル帰る』

〔プログラム〕

1回目『ホタル帰る』    8時50分〜9時40分
2回目『ホタル帰る』    9時50分〜10時40分
3回目『ホタル帰る』  10時50分〜11時40分

〔出演〕

 赤塚弘子、岡林和子、片桐瑞枝、木下徳子、志村葉子、白澤節子、山本扶美子(品川朗読サークル「あやの会」の会員有志7人)

〔台本化〕 東百道

〔参加〕品川区立荏原第6中学校/生徒

《館長のコメント》

 このボランティア朗読会『ホタル帰る〜特攻隊員と母トメと娘礼子〜』をやった当日の夜に、品川朗読サークル「あやの会」の渉外担当役員の会員から電話があった。当日の模様をで報告してきたのである。品川区立荏原第6中学校の3年生の3クラスそれぞれの各教室で、1日に3回のボランティア朗読会をこなしたわけである。

 昨年の担当教師が変わって、後任の教師は当初あまり積極的でななかったようだった。しかし、朗読を聴いた後は一転して、来年もよろしくお願いしますというように、改めて依頼されたという。これは大成功であった。
ともあれ、同じ日に3回も同じ朗読をするのは大変だったと思う。体力に合わせ、朗読時間を調整したという。

 その会員は、来年こそ品川区立荏原第6中学校で3年生全員を一堂に集め、念願の『白旗の少女』を上演したいという。やはり、狭い教室よりも、体育館など広い会場で朗読した方がやりやすい。この品川「あやの会」と千葉「風」また船橋「はなみずき」も、自立的な朗読会の実施模様をキチンと報告してくるのはさすがである。




命の大切さを学ぶ教室

〔日時〕戦後71年(2016年)7月12日(火)
     10時00分〜11時00分

〔会場〕富津市立大貫中学校(体育館)

〔プログラム〕

【解説】「命の大切さを学ぶ教室」について 
                   (千葉県警犯罪被害者支援室)
【犯罪被害者の手記の朗読】
1「娘を殺されて 命ある限り娘の無念を訴える」萩野美奈子手記
2「誰でも犯罪被害者になりうる」市原裕之手記
          朗読:吉田光子、吉永裕恵子、内田升子
               (朗読順/千葉朗読サークル「風」)

〔主催〕富津市立大貫中学校

〔講師派遣〕千葉県警犯罪被害者支援室

〔朗読協力〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕富津市立大貫中学校・1学年の全生徒

《館長のコメント》

 この「命の大切さを学ぶ教室」を開催した当日の夜、出演した千葉朗読サークル「風」の会員有志の代表格から電話があった。その日の模様を報告してくれたのである。当初の予定では、富津市立大貫中学校の2学年と3学年の全生徒が相手という筈であった。しかし、実際には、聴き手が1学年の全生徒に変わっていたという。

 その1年生たちは、あらかじめ朗読の感想を作文に書くように言われていたとみえ、朗読中に一所懸命にメモをとっていたという。朗読の聴き方としてはどうなんだろうと、電話口で大笑いした。今後も、当面は、今回の3人を軸に犯罪被害者の手記を朗読していく。日本の社会から犯罪を無くす一助になれば、と願っている。








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過去のイベント記録/戦後71年(西暦2016年)前期

過去のイベント記録/戦後71年(西暦2016年)前期

             (戦後71年02月16日 新規)
             (戦後71年03月09日 更新)
             (戦後71年05月06日 更新)
             (戦後71年05月21日 更新)
             (戦後71年06月29日 更新)

             
                         


【過去のカレンダー】



6月22日(水)第6回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」 NEW!
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

6月19日(日)第2回「小さな朗読館・ならしの」 NEW!
 /習志野朗読サークル「茜」主催

6月17日(金)丸山さわやか学級・例会( “満天星” 朗読会) NEW!
 /船橋市丸山公民館主催

6月05日(日)第12回「小さな朗読館・ちば」 NEW!
 /千葉朗読サークル「風」主催

5月30日(月)命の大切さを学ぶ教室 NEW! 
 /木更津拓大紅陵高等学校 主催
 /千葉県警犯罪被害者支援室 講師派遣
 /千葉朗読サークル「風」 朗読協力

5月26日(木)ふなばし東老朗読会(第29回) NEW!
 /船橋市東老人福祉センター主催

5月17日(火)品川朗読サークル「あやの会」朗読発表会『シューシャインボーイ』
 /品川朗読サークル「あやの会」主催

4月27日(水)船橋朗読サークル「はなみずき」朗読発表会『東慶寺花だより』
 /船橋朗読サークル「はなみずき」主催

4月11日(月)第2回「朗読と音楽の刻(とき)・虹」
 /「朗読と音楽の刻・虹」主催

3月29日(火)第15回「品川朗読交流会」
 /品川「あやの会」他2グループ共催

3月10日(木)ふなばし東老朗読会(第28回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

2月29日(月)第11回「小さな朗読館・ちば」
 /千葉朗読サークル「わかば」主催

2月24日(水)第5回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

2月21日(日)第1回「小さな朗読館・ならしの」
 /習志野朗読サークル「茜」主催

1月28日(木)ふなばし東老朗読会(第27回)
 /船橋市東老人福祉センター主催




【くわしい内容】




第6回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」 NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)6月22日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「梅咲きぬ」山本周五郎原作       片桐瑞枝
2「春の鳥」国木田独歩原作       金子可代子              
3「虔十公園林」宮澤賢治原作       亀田和子
           <休 憩>
4「飛鳥山」藤沢周平原作        吉永裕恵子
5「平八の汗」藤沢周平原作        東 百道
(『三屋清左衛門残日録』シリーズ・第6話)

〔司会進行〕 飯野由貴子

〔主宰・企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕 感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕 入場料1000円(会場受付/全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は約120人であった。前回は約90人と初めて100人の大台を下回った。今回は第1回の約130人の近くまで回復してきた。チケット販売数は約120枚だった。今回は招待券などの無料券を約10枚発行したから、チケットの総発行数は約130枚であった。チケットを持ちながら来場しなかった方が約10人いた。

 今回、無料のチケットを発行した中には、視覚障害(車椅子)者1人とその付添い者2人の分、計3枚が入っている。今回の措置は電話で先方から申し込まれたことに基づいているが、今後も、視覚障害とその付添いの方々には同じように無料チケットを発行していく方針である。そういう方々にこそ聴いていただきたいと思う。

 会場の船橋市民文化創造館(きららホール)は、きれいで、交通の便が良い。会場スタッフは充実しており、スキルも高い。特に舞台照明は、出演者の色々な注文に的確に対応してくれた。事務スタッフも含めて、応対も親切かつ丁寧である。こういう会場とスタッフは、千葉県内の公的施設ではめずらしい。大いに感謝している。

 今回も、ゲスト出演者が所属している3サークル(品川「あやの会」は免除)から2人づつ、計6人が当日の運営スタッフとして応援に来てくれた。その応援の皆さんも、とても協力的に受付役(2人)や会場案内兼避難誘導役(4人)をこなしてくれた。マネージャー役の家内も私も、とてもありがたいことだと感謝している。

 毎回、司会進行役をしてくれる飯野由貴子さんにも感謝している。司会進行役がキチンと仕切ってくれると、イベント全体が引き締まってくる。私はもちろん、他の4人のゲスト出演者も司会進行にずいぶん支えられた。また、今回から宣伝用チラシのデザインを新たに依頼した「あやの会」の志村葉子さんにも深く感謝している。

 また、ゲスト出演してくれた4人の出演者に感謝したい。私は、舞台袖でモニターを通して聴いていたが、ゲスト出演者の1人1人がずいぶん上達したと感じた。もちろん、あるレベルになった会員に出演を依頼しているのだが、出演の準備過程でさらに一段と上達していた。ゲスト出演が、良い意味での刺激になったようである。

 絶対的なレベルはまだまだの段階であると思うが、これまで10年前後も朗読レッスンをしてきた私にとっては、よくここまで上達したものだと感慨深いものがある。さらに、ゲスト出演を依頼した後の努力ぶり、一段の上達ぶりを知っている私には、この「小さな朗読館」を始めて良かったという想いもあって特に感慨深かった。

 終演後のロビーで、高橋美江子さんから大変に興味深いお話しを伺った。高橋美江子さんは80歳代のご高齢だが、故・加藤道子さんの教えを受け継ぐ「結の会」のリーダーであり、また朗読会「朗読日和」の主要出演者として活躍されている。今でも、台本を見ずに空でかなり長い作品を語る「語り」を、舞台で実演されている。

 その高橋美江子さんが、かつて有名な演劇俳優の講演を聴いたとき、その俳優が「セリフ表現における大切なポイントの1つは《息》である」という趣旨の話しをしたという。そして、今回の私の朗読には、その《息》が感じられたという。そのため、聴いていて気持ちが良かった、と褒めていただいた。実にうまい褒め方である。

 この、演劇表現や朗読表現における《息》の問題は、私にもピンと来るものがあった。その《息》における主なポイントの1つは、言葉と言葉、文と文のつなぎ方にあるのだが、これを《息》の問題を含めてうまく実現するのはなかなかむずかしい。これは、私たちが現実の言語表現では実現している技だが、朗読ではむずかしい。

 それにしても、こういう高度な問題を、終演後のロビーの短いやり取りの中で、簡潔かつ的確に表現される高橋美江子さんには、深く感心させられる。失礼ながら80歳代のご高齢とはとても思えない。拙著『朗読の理論』も読み、かつ、高い評価をいただいている。こういう方を間近にすると、私は叱咤激励された想いがする。



第2回「小さな朗読館・ならしの」 NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)6月19日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕習志野市東習志野コミュニティセンター・2階和室

〔交通〕京成本線・実籾駅より徒歩8分

〔プログラム〕

1「雁の童子」宮澤賢治原作  伊東佐織、三浦邦子、山本時子
                    松本 恵、すわ麦穂、土田和子
2「もちもちの木」斎藤隆介原作             平野かほる
                                 <休 憩>
3「なくなった人形」小川未明原作            今関研一郎
4「無口な手紙」向田邦子原作              下屋美樹子               
5「知念安一」(『運命の人』から)山崎豊子原作     央 康子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕習志野朗読サークル「茜」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は約60人(客席数70席)であった。私の気づいた限りでは、私が朗読指導している朗読サークルからの来場者は1人だけだった。大部分は、会員の知人友人および近隣の住民の皆さんであった。朗読の出来栄は、会員たちの現在の朗読レベルからいえば、もっとも良くできたと思う。それぞれが良く頑張ったと思う。

 この会場は音響設備がプアなので、私の手持ちの音響装置を持ち込んで対応した。そのために午前中の直前リハーサルを少し念入りにやった。昼食時に私から、間が取れていないこと、最後の部分が唐突に読み終わる感じであることを注意した。間を十分に取るよう、最後の部分は例えばユックリ読むように、と指導したのである。

 終演後、面白いことがあった。観客を見送っていると、一人の男性が近づいて来て「今回の朗読会の朗読は間が取れていなかったが、あなたは間を取ることを教えていないんですか!」といささか詰問する口調で話しかけてきた。私は「間の取り方は指導しているんですが、むずかしいとみえてなかなかできないんです」と応えた。

 すると、おそらく私より高齢と思われるその男性は「間は朗読の基本じゃないですか。ちゃんと指導すれば簡単に直ぐ取れるはずです。あなたはチャンと指導していないんじゃないですか」と重ねて迫ってきた。その後、多少は《間》に関する問答をした。間は簡単に直ぐ取れるといったその男性は、演劇の経験者だそうである。

 昼食時に、間が取れていないと注意した私としては、その男性の感想には、確かに同意できる点もあった。また「間は朗読の基本」という指摘もある程度は同意できる。しかし、その男性の「間は簡単に直ぐ取れる」という主張には全く同意することができなかった。逆にその主張から、その男性の間に関するレベルが推察できた。



丸山さわやか学級・例会( “満天星” 朗読会) NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)6月17日(金)
      9時30分〜11時30分

〔会場〕船橋市丸山公民館・講堂(2階)

〔プログラム〕

1 詩「夕方の30分」黒田三郎原作                     小林正子
2「冬の青空」池波正太郎原作                        大野栄子
3「美女ありき」田辺聖子原作(『田辺聖子の今昔物語』より)      成川洋子
                   <休 憩>
4 詩「最後だとわかっていたなら」ノーマ・コーネット・マレック原作  上田悦子
5「よだかの星」宮澤賢治原作                       江本なつみ
6「金モクセイ」重松清原作                           誉田信子

〔出演〕朗読くらぶ “満天星”

〔主催〕船橋市丸山公民館

〔参加〕丸山さわやか学級のメンバー
     (丸山さわやか学級の例会であり、一般公開ではありません)

【注】朗読くらぶ “満天星”は八千代朗読サークル「新・みちの会」の元・現会員の有志が結成した朗読グループである。その朗読くらぶ “満天星”が昨秋開催した朗読会を聴きに来た船橋市丸山公民館の人が、このグループの朗読に感動し、今回の丸山さわやか学級・例会( “満天星” 朗読会)への出演を依頼してきたという

《館長のコメント》

 一昨日(6月17日)に朗読くらぶ “満天星”の代表から電話があり、その日に開催した丸山さわやか学級・例会( “満天星” 朗読会)の模様の報告を受けた。朗読くらぶ “満天星”は、八千代朗読サークル「新・みちの会」の元・現会員の有志7人で結成の朗読グループである。毎秋定期的に船橋きららホールで朗読会を開催している。

 昨秋、その朗読会を聴きに来た船橋市丸山公民館の関係者が、このグループの朗読に感動し、今回の丸山さわやか学級・例会への朗読出演を依頼してきた。丸山さわやか学級・例会は、船橋市丸山公民館の主催でほぼ毎月1回定期的に開催している、高齢者向けの生きがいづくりと仲間づくりのための学習会ということなのである。

 朗読くらぶ “満天星”のメンバーは、自分たちの朗読会に来場した船橋市丸山公民館の関係者が、朗読を聴いて感動し、その上、こういう形で朗読を依頼されたことが非常に嬉しかったという。今秋に開催予定の自分たちの朗読会の練習は後回しにし、この丸山さわやか学級・例会( “満天星” 朗読会)の練習に専念したらしい。

 その後、メンバーの1人が体調を崩し出演できなくなったため、急きょプログラムの1部を変更する必要が生じた。体調を崩したメンバーは、心情を込めた迫力のある朗読で、今回の朗読会で特に期待されていた1人だった。従って、今回の朗読会を期待どおりに成功させるために、なお一層、練習する必要が生じたようである。

 今回の丸山さわやか学級・例会は約100人が集まったという。観客たちは、今回の “満天星” の朗読にとても感動してくれたようである。報告してきた朗読くらぶ “満天星”の代表はもちろん、出演者は大いに達成感に浸っているようであった。私も今回の丸山さわやか学級・例会( “満天星” 朗読会)の成功は非常に嬉しかった。

 朗読くらぶ “満天星”の代表の話しによると、メンバーは、息つく暇も無く、今秋10月に予定している第5回の朗読会の準備にかからなければならない、という。今回の丸山さわやか学級・例会( “満天星” 朗読会)のために、朗読の練習だけでなく、すべての準備を後回しにした結果である。是非、無理をせず頑張って欲しい。



第12回「小さな朗読館・ちば」 NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)6月05日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「仇討三態(その1)〜惟念の場合〜」菊池寛原作    大島範子、森川雅子
     松尾佐智世、細川美智子、村井とし子、助川由利、吉永裕恵子(朗読順)
2「もんがく」斎藤隆介原作                          金附ひとみ
3「川べり」三浦哲郎原作                          小田志津子
                        <休 憩>
4「吉原十二月(水無月は垂髪の上臈」松井今朝子原作       杉山佐智子
5「鱗雲」藤沢周平原作                                   藤田多恵子
6「虎」久米正雄原作                                      内嶋きみ江
7「よだかの星」宮澤賢治原作                                吉田光子
8「桃太郎」芥川龍之介原作                                内田升子                      
〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

《館長のコメント》

 私は9時30分に会場に着いたが、千葉朗読サークル「風」の会員たちはそれ以前に集合し、会場の設営や式次第の手順を確認していた。このサークルは、主体的に、ドシドシ準備を進めていく。遅れて着いた私は、サークルの主体的な準備に任せておけば良い。一連の準備を終えた後に、本番直前の最後のリハーサルを始める。

 私が指導する朗読サークルは、第2期以降はいつでも会員の入会を認めている。そのために、どのサークルにも新人(レッスン歴1〜2年)の会員が数人はいる。朗読(発表)会のときには、その新人をどの位置に当てるか、どの作品を当てるかに頭をひねる。新人に妥当な出演の場を与え、全体のレベルを落とさないようにする。

 しかし、今回の「小さな朗読館・ちば」を客席で聴いて、私は内心、驚いた。目立った穴が無かったからである。数人いた新人は、かなり高いレベルで朗読していた。その他の2期生のレベルはさらに上がっていた。ベテランの1期生も、体調に不安のある会員や、家族の介護に疲れているはずの会員も、皆、頑張った朗読だった。

 1期生の会員の何人かは、すでに、どこに出しても恥ずかしくない朗読者になっている。要するに、今回の「小さな朗読館・ちば」は、全体的にかなり高いレベルのものになっていた。もちろん、まだまだの点も多々あった。私自身にもかなりのダメ出しやコメントの種があった。しかし、全体的にはかなりのレベルであった。

 朗読会の要である司会進行役もまあまあの出来であった。本番直前の最後のリハーサルでは不安が残ったが、本番では見違えるようにうまくやっていた。手違いのあったところもうまくフォローしていた。朗読もそうだが、司会進行も、このサークルは本番に強いのである。観客数は約80人(客席数80席)でほぼ満席だった。

 終演後の約1時間半ほどは、同じ会場で講評会を開いた。私が一通りの講評を行ない、その後は会員が順に自分を含めた会員全員の朗読に対して感想や意見を述べていった。新人も含め、会員たちは皆、堂々と自分の考えを発表していた。このサークルは1期生が2期生より人数が多い。その1期生が2期生の面倒を良く見ている。

 場所を変えた打上会も盛り上がった。全員が細長い1つの食台を囲んで座ったので、1つの話題が全体に行き渡ったことも良かった。打上会は基本的にフリートーキングだから、多弁な会員、話題が豊富な会員、元気な会員がイニシアティブをとる。話すより聴く方が好きな会員は聴き役に廻る。私はどちらかというと後者である。

 ただ先日の「命の大切さを学ぶ教室」(木更津拓殖大学紅陵高等学校主催)に3人のサークル会員が出演し、犯罪被害者の手記を2つ朗読した模様は、私から積極的に話題にした。この社会活動は、千葉朗読サークル「風」として取り組んでいるし、今後の展開によっては他の会員にも出演する機会があると思ったからである。



命の大切さを学ぶ教室 NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)5月30日(月)
     14時00分〜15時00分

〔会場〕木更津拓殖大学紅陵高等学校(体育館)

〔プログラム〕

【解説】「命の大切さを学ぶ教室」について                 鵜沼幸詞
                                      (千葉県警犯罪被害者支援室)
【犯罪被害者の手記の朗読】
1「娘を殺されて 命ある限り娘の無念を訴える」萩野美奈子手記
2「誰でも犯罪被害者になりうる」市原裕之手記
                      朗読:吉田光子、吉永裕恵子、内田升子
                                   (朗読順/千葉朗読サークル「風」)

〔主催〕木更津拓大紅陵高等学校

〔講師派遣〕千葉県警犯罪被害者支援室

〔朗読協力〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕木更津拓大紅陵高等学校・全学生徒

《館長のコメント》

 このイベントの主催は木更津拓殖大学紅陵高等学校。聴き手は木更津拓殖大学紅陵高等学校の全生徒(1〜3年生)、人数は1200人。それに学校の先生方が10人ほどいたであろうか。当日は、鵜沼幸詞さん(千葉県警犯罪被害者支援室)の運転する車で木更津拓殖大学紅陵高等学校に行き、会場の体育館で舞台の設定をした。

 基本設定は舞台担当の先生と放送部の生徒さんが事前にやってくれていたので、私はマイクと椅子の設置位置とマイクの音量&音響の確認だけを行なった。早くも13時30分頃から生徒たちが次々と入場し、事前に整然と並べられていたパイプ椅子に着席し始めた。1200人もの人数になると全員が着席するにも時間がかかる。

 開演後は、初めに鵜沼幸詞さん(千葉県警犯罪被害者支援室)から「命の大切さを学ぶ教室」の目的と内容の説明、そして千葉朗読サークル「風」と朗読者の紹介があった。その後、萩野美奈子さんの手記「娘を殺されて 命ある限り娘の無念を訴える」と市原裕之さんの手記「誰でも犯罪被害者になりうる」を朗読していった。

 千葉朗読サークル「風」の会員3人(吉田光子、吉永裕恵子、内田升子)が、2つの手記をそれぞれ読み継いでいった。切々とした3人の朗読を1200人の高校生たちは静まり返って聴き入っていた。千数百人の観客を相手にしても、朗読はそれだけで十分な存在感を示し、十分な感動をつくることが可能だと私は実感した。

 私は、自分の朗読の舞台を含めて、千人を超す観客を相手にした朗読の舞台を今まで体験したことがない。今回の初体験で、千数百人の観客を相手にしても朗読は十分に通用する事実が実証された。ただ3人の朗読者が舞台の上に立って、台本を読み継いでいくだけの朗読で、である。この初体験は、私には大きな自信となった。

 今回の「命の大切さを学ぶ教室」が開催されたのは、昨年(戦後70年/西暦2015年)の11月に、千葉県犯罪被害者支援センターからの依頼によって、千葉市生涯教育センター・ホールにおける「千葉県犯罪被害者支援/千葉県民の集い」において、今回と同じ手記を同じ千葉「風」の会員3人が朗読したことに起因する。

 今回の木更津拓殖大学紅陵高等学校における「命の大切さを学ぶ教室」が引き金になって、千葉県下の高等学校や中学校で同じような教室が開催されていく可能性がある。もし、その開催数が多くなれば、千葉朗読サークル「風」だけでは間に合わなくなり、私が指導する他の朗読サークルの協力・参加も必要になるかも知れない。

 また、今回の千葉県警(犯罪被害者支援室)の試みが、全国の県警を通して全国的に展開していく可能性もないではない。もし、そうなれば、日本全国で朗読を志している朗読者にとって、新たな社会活動の機会が開けていく可能性がある。私は、そのようなイメージをもって、今後の「命の大切さを学ぶ教室」に取り組んでいる。



ふなばし東老朗読会(第29回) NEW!

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)5月26日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「トロッコ」芥川龍之介原作   黒田裕子
「お千代」池波正太郎原作  村木ひろみ
「邪魔っけ」平岩弓枝原作    中山慶子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この朗読会は、開催日(奇数月の第4木曜日)が私のレッスン日と重なるため、毎回報告してくれることになっている。今回は、今年度の初回、来場者数は21人(初参加者は3人)、ここ数年は少しづつ増えている。この朗読会には、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員たちも、毎回、勉強のために多数が聴きに行く。

 今回も出演者と担当役員と司会進行役を合わせ14人が参加した。それに東老人福祉センターの担当者1人を合わせて計36人。盛況だったという。今年度の初回ということで、東老人福祉センターの所長から挨拶があったという。毎奇数月の第4木曜日に「ふなばし東老朗読会」が開催されて6年目。小さな文化の灯火である。



品川朗読サークル「あやの会」朗読発表会『シューシャインボーイ』
〜第2期・朗読ステップ4終了記念〜

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)5月17日(火) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕小山台会館・3階大ホール

〔演目〕浅田次郎原作「シューシャインボーイ」

〔プログラム〕

【第1部】 「シューシャインボーイ」前半
            <休 憩>
【第2部】 「シューシャインボーイ」後半 

〔出演〕

 根本泰子、松倉美那子、中込啓子、中村洋子、福永尚彦、木下徳子、岡林和子、藤本敦子、白澤節子、小松里歌、佐々木澄江、馬場圭介、山本淑子、片桐瑞枝、赤塚弘子、山本扶美子、志村葉子(朗読順/品川朗読サークル「あやの会」の会員)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 当日は雨が降っていたが、設置した130席の客席に対して観客数は100人を超えた。会場の壁際に並べた出演者席を合わせると、会場は120人を悠に超す人数となった。前回(昨年)は観客数は約70人であった。前々回(一昨年)は約130人であったから、前回(昨年)と前々回(一昨年)の中間ということになる。

 朗読の出来栄えはかなり良かった。今までのレッスンや立ち稽古や舞台リハーサルよりも格段に良かった。会員の1人1人が今のそれぞれのレベルにおいて、大いに頑張ったのではないか。何人かの出演者の朗読の声が、本人そのものの本気の声になっていたようである。観客の何人かが泣いてくれていた、という報告もあった。

 この『シューシャインボーイ』のレッスンの過程で、何人もの会員の朗読レベルが飛躍的に向上した。そういうことを、毎年聴きに来てくれている観客は、良く聴き取って下さったようである。このサークルは熱心に自主勉強会をやり、そこで会員同士がお互いを厳しく的確に指導し合っている。私よりも厳しく的確であるらしい。

 私が朗読サークルを指導する目的のうち、主要な1つは次の朗読指導者を育てることにある。独立して朗読を指導する意欲のある会員には、指導する力を持てるように指導する。そうでない会員にも、自分のサークルで後輩を指導する力を持てるように指導する。いずれにしろ、自主勉強会はそのための絶好の実践の場なのである。

 今回は、朗読の最初と最後に生のピアノ演奏を入れた。最初は朗読の前奏として入れたが、最後は少しの間だけ朗読にピアノ演奏を重ねて入れた。ピアノ演奏と朗読をまともに重ねたら、人間の声はピアノに負ける。人間の声をマイクで増幅しても負けてしまう。ピアノ演奏をどの程度加減するか。これが重要なポイントとなる。

 今回は、選曲も演奏もまあまあうまくいった方だと思う。朗読と音楽を重ねてうまくいったときは、朗読も引き立つが、音楽も引き立つ。文学作品もこんなに良い作品だったかと見直してしまうが、音楽の方もこんなに良い楽曲だったかと見直すことがままある。ただ聴くよりも、さらに良い楽曲のように聴こえてくるわけである。

 終演後の打ち上げ会は、会場と同じ建屋の地下の談話室(?)でやった。場所だけを借りて、料理や飲み物を他から取り寄せたのである。こういうやり方は気軽で安くてなかなか良い。打ち上げは談話も食事も大いに盛り上がった。しかし、私は疲労困憊だったので会の途中で居眠りをしてしまった。こんなことは初めてである。



船橋朗読サークル「はなみずき」朗読発表会『東慶寺花だより』
〜第2期・朗読ステップ4終了記念〜

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)4月27日(水)
      開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市民文化創造館(きららホール)

〔演目〕井上ひさし原作『東慶寺花だより』

〔プログラム〕

【第1部】梅の章 おせん
     <休 憩>
【第2部】桜の章 おぎん

〔出演〕

 田中幸子、小糸洋子、黒田裕子、鳥海治代、御代川裕子、平松歩、谷千和子、井上みつ江、小林いさを、飯野由貴子、村木ひろみ、中山慶子、遠田利恵子、畑野欸子、昌谷久子、亀田和子、久保田和子(朗読順/船橋朗読サークル「はなみずき」の会員) 

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕船橋朗読サークル「はなみずき」

〔参加〕入場無料

《館長のコメント》

 会場の船橋市市民文化創造館(きららホール)には電動収納式移動観覧席が136席ある。これは階段状の客席であり、会場の後部分の半分を占めている。前部分の半分は平らな床になっており、必要に応じてパイプ椅子を並べる。標準型はそのパイプ椅子を電動収納式移動観覧席の前面に一列に並べたもの(16席分)である。

 今回は、当初は、その標準型に加えて、さらにパイプ椅子を2列(16席×2列)並べた。総客席数は184席である。ところが、開場時間が過ぎて開演5分前になった頃、客席を1列分くらい増やした方が良いと会場スタッフからアドバイスされた。そこで急きょ、開演時間を3分ズラしてパイプ椅子を1列(16席)増やした。

 最終的に総客席数は200席になったが、それほど空席は残らなかった。観客数は170人〜180人と思われる。昨年は約150人だったから、今年はさらに20人〜30人も増えたことになる。これは大変に嬉しいことであった。観客数が多いと、それが出演者のパワーとなる。まして、前回より増えた場合はなおさらである。

 そのためか、出演者の朗読も、今までのレッスンやリハーサルより格段に良かった。もちろん、絶対的なレベルはまだまだである。絶対的なレベルはまだまだではあるが、毎年、全ての会員が、前の年の朗読発表会より朗読のレベルを向上させている。これは確かであるし、これが私の朗読指導者としての何よりの誇りなのである。

 このサークルは、今回の朗読発表会で設立10年の節目となる。会員の3分の1はレッスン歴10年になる。しかし、レッスン歴2年の会員もいる。会員によってレッスン歴が色々である。事前の自主勉強会では、会員同士がかなり相互啓発を行なったという。特にレッスン歴10年の先輩会員が、指導的役割を果たしたという。

 終演後の打上げ会は盛り上がった。私は疲労困憊だったのであまり発言しなかったが、会員の皆さんは元気一杯であった。最長老の会員も、周りの会員たちに大切にされながら、最後まで元気に参加していた。会員1人1人が感想を述べたが、その日本語の語り口がとても良かった。朗読表現の最良の基本型がここにあると思った。

 その後「ふなばし東老朗読会」の現状と、新たな船橋市南老人福祉センターの朗読会の企画の見通しの報告があった。その上で、今後の役員構成が検討された。サークル3役の他に、従来の「ふなばし東老朗読会」担当役員を1人、新たな南老人福祉センターの朗読会を担当する役員1人を加えた、5役体制にすることが決まった。

 最後に、旧3役と新たな5役の紹介と、それぞれの挨拶があった。さらに、来年の朗読ステップ5段階における朗読発表会のあり方を検討した。結局、来年も今年と同じく、朗読時間2時間の大作を全員で読み継ぐ形式の朗読発表会を開催することになった。1人1作品形式の朗読は「ふなばし東老朗読会」で上演すれば良い、と。




第2回「朗読と音楽の刻(とき)・虹」
〜朗読とピアノとオカリナのコラボレーション〜

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)4月11日(月)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市美浜文化ホール(2F音楽ホール)
      ・JR京葉線検見川浜駅より徒歩8分
      ・JR総武線新倹見川駅よりバス10分

〔プログラム〕

【朗 読】
「カーニバルのおくりもの」レミイ・シャーリップ&バートン・サプリー原作
「花咲き山」斎藤隆介原作
「雪の夜の話」太宰治原作                  
「知恵子抄」高村光太郎原作
「名前」角田光代原作
 ♪朗読作品への挿入曲
 村の踊り(ベートーヴェン)/アラベスク第1番(ドビュッシー)/ソルヴェイグの歌(グリーク)/愛の挨拶(エルガー)/他

【オカリナ・ピアノ演奏】
「愛のよろこび」ジャンポール・マルティーニ作曲

朗 読   吉田光子 内田洋子 吉永裕恵子 助川由利
ピアノ   杉本美津子
オカリナ 積田由史子   

〔主催〕「朗読と音楽の刻・虹」

〔参加〕 入場無料(定員150名)

〔お問い合わせ・お申し込み〕
     043−277−3255(杉本)
     043−265−8793(助川)

館長のコメント》

 観客数は150席の客席が文字通り満席であった。さらに、会場に入れずロビーの椅子で聴いた観客や、仕方なく帰った観客などが20人ほどいたという。まさに大盛況であった。ピアノとオカリナの演奏者は「美音の会」の所属であり、朗読の出演者4人は私が朗読指導している朗読サークルの現会員3人と元会員1人である。

 この「朗読と音楽の刻(とき)・虹」は、そういう音楽演奏者2人と朗読者4人による自立グループである。しかし、今回は、当日に配布したプログラムにおいて、朗読者4人のプロフィール欄に次のように記して私との関係を明記していた。曰く「『朗読の理論』の著者・東百道氏が指導する朗読サークルの元会員と現会員」と。

 クラシック音楽の世界は、音楽家のプロフィールに、その音楽家の学歴やコンクール受賞歴や演奏実績と並べて音楽指導者の名前を明記している。例えば「齋藤秀雄氏に師事」というように。朗読の世界は、マイナーでもあるし、高いレベルの指導も少なく、芸術としての文化も未成熟だから、そういう慣例が確立されていない。

 終演後、観客のいない会場に出演者が集まり、私から感想や意見を聴く場を設けてくれた。私は、音楽と朗読のコラボレーションの組み合わせのあり方を体系的に例示し、今後はそういう色々な組み合わせを試してみるよう提案した。出演者の皆さんは、前向きに検討すると応えていた。そういう前向きな姿勢が、私は好きである。




第15回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)3月29日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区荏原第五区民集会所・第1集会室

〔プログラム〕

☆朗読サークル“こだま”
「子供役者の死」岡本綺堂原作  

☆品川朗読サークル「あやの会」
「波の上の人形」中里恒子原作    赤塚弘子
「名前」角田光代原作            岡林和子
「第二夜」「第三夜」夏目漱石原作   白澤節子
(「夢十夜」より)
「終回に臨んで」井上靖原作      片桐瑞枝
(「わが一期一会」より

〔主催〕
朗読サークル“こだま”
品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 この「品川朗読交流会」は、私の朗読レッスンと重なるため、だいたいは聴きに行けないのだが、今回は運よく私のスケジュールと重ならなかったので聴きに行った。会場の客席数は77席だったが、来場者は50数名であった。全体的に、まあまあの盛況であった。この会は、本来が相互勉強が目的だから来場者数は気にしない。

 前半は、朗読サークル“こだま”の4人が、岡本綺堂原作「子供役者の死」を読み継ぎ形式で朗読した。原作の内容と場面展開も、4人の読み継ぎ朗読も、次はどうなるのかとハラハラドキドキさせ、聴き手を最後まで魅了した。後半は、品川朗読サークル「あやの会」の会員有志4人が、自選の作品を1人1作品形式で朗読した。

 この「品川朗読交流会」は、戦後64年(西暦2009年)11月28日(土)に第1回が開催されている。したがって、今年で7年目を迎えることになる。同じ品川区内に在籍していて指導者の異なる3つの朗読グループが、まったく自主的に7年間もこういう朗読交流会を継続させたということは、特筆に値すると思われる。

 ただ、残念なことに、今回は発足以来のその3つの朗読グループのうち、朗読の会〈宙(そら)〉が離脱してしまったという。従って、今回は、朗読サークル“こだま”と品川朗読サークル「あやの会」の2グループの主催で開催されたのである。残念だが、朗読の会〈宙(そら)〉にも色々と事情があったようなので、仕方がない。

 当面は、朗読サークル“こだま”と品川朗読サークル「あやの会」の2グループ体制でやっていくが、新たな朗読グループを探し出し、参加を呼びかけて行くという。広い品川区であるから、朗読グループが他に2つや3つは必ずあると思う。遠からず、新たな3グループ体制あるいは4グループ体制が実現することを願っている。

 ところで、今回は、嬉しい出来事があった。山梨県の大学生2人が、彼らの先輩1人(現在は小学校の教師)といっしょに、この「品川朗読交流会」を聴きに来てくれたという。受付のところで「あやの会」の代表の会員が、彼らのうちの2人が朗読漫画『花もて語れ』第1巻を小脇に抱えているのを目ざとく見つけたのである。

 そして、朗読漫画『花もて語れ』の朗読協力&朗読原案者がいると言って、彼らを私のところに引っ張って来たのである。訊けば、彼らの大学には朗読グループがあり、10人くらいのメンバーがいるという。彼らの先輩格の1人(現在は小学校の教師)が、朗読漫画『花もて語れ』が参考になると、彼らに紹介してくれたらしい。

 朗読漫画『花もて語れ』に込められた朗読の理論を、彼らはよく理解していたようである。これは非常に嬉しかった。目端のきく「あやの会」の渉外担当役員は、早速、その3人に、今年9月に開催する予定の第16回「品川朗読交流会」に、彼らの大学の朗読グループに参加するよう、盛んに勧誘していた。実現すれば嬉しい。




ふなばし東老朗読会(第28回)

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)3月10日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「六の宮の姫君」芥川龍之介原作
黒田裕子、井上みつ江、谷千和子、小林いさを、畑野欸子、飯野由貴子、久保田和子
「狐」山本周五郎原作
小糸洋子、田中幸子、鳥海治代、御代川裕子、平松歩、村木ひろみ、中山慶子、遠田利恵子、昌谷久子、亀田和子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 船橋朗読サークル「はなみずき」の「ふなばし東老朗読会」の担当役員から、第28回「ふなばし東老朗読会」の報告をファックスしてきた。今回は今年度の最後なので船橋朗読サークル「はなみずき」の会員17人が全員出演した。今回の来場者数は今年度最高の20人だったという。そのうち、初参加者は4人だったという。

 全員が2組に分かれ、芥川龍之介原作「六の宮の姫君」と山本周五郎原作「狐」をそれぞれのグループが読み継ぎ形式で朗読した。船橋朗読サークル「はなみずき」の会員たちは、毎回、この朗読会のために自主勉強会を行なったという。主催する船橋東老人福祉センターの担当者・伊藤さんも、毎回、素敵なポスターやチラシをつくってくれたという。会場も広い方に変わり、来場者も着実に多くなっていったので非常に嬉しかったという。

 今回はさらに嬉しいニュースが報告された。来年度も引き続き「ふなばし東老朗読会」を継続したいので、その運営と朗読出演を依頼されたという。この「ふなばし東老朗読会」も今年度で丸5年、1つの節目を迎えた。そこで、来年度はどうなるのかと心配していた。継続が決まって「はなみずき」の会員たちも張り切っている。

 今年度の「ふなばし東老朗読会」担当役員3人は退任し、来年度は新しい担当役員が就任するという。近年の「ふなばし東老朗読会」担当役員は、年度毎の交代制になっている。同時期から、私も、この「ふなばし東老朗読会」に関することは、総てサークルの自立性に任せている。自立性に任せると、サークルの皆さんは頑張る。

 この「ふなばし東老朗読会」が発足した後の数年間は、船橋朗読サークル「はなみずき」の実力が十分でなかった。そこで、私が指導する他の朗読サークルからの朗読出演を依頼する必要があった。その全体的な調整を私が担ったのである。。しかし、数年前から「はなみずき」単独で運営と朗読を担うようになったのである。




第11回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)2月29日(月)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「六の宮の姫君」芥川龍之介原作   石井せい子、田中和代、大山玲子
                                  仲田紘基、井手陽子、高木幸恵
2「つばくろ会からまいりました」筒井康隆原作                的場正洋
3「蜘蛛飼い」水上勉原作                              吉野久美子       
                          <休 憩>
4「夏と冬」川端康成原作                                 金子方子        
5「大根の月」向田邦子原作                              神田和子    
6「件」内田百間原作                                  金子可代子
7「冬の星座」浅田次郎原作                              石井春子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

《館長のコメント》

 会場(メディアエッグ)は座席数80席、観客数は約80人、文字通り満席であった。前半は、先ず、芥川龍之介原作「六の宮の姫君」を会員の半数が読み継ぎ形式で上演した。その後は、1人1作品形式のものを2作品上演した。1つは筒井康隆原作「つばくろ会からまいりました」、2つは水上勉原作「蜘蛛飼い」であった。

 休憩後の後半は、1つ目が川端康成原「夏と冬」、2つ目が向田邦子原作「大根の月」、3つ目が内田百間原作「件」、4つ目が浅田次郎原作「冬の星座」。総ての会員の朗読が、従来のレッスンやリハーサルよりも格段にレベルアップしていた。すなわち、総ての会員が、それぞれの水準において、確実にレベルアップしていた。    

 終演後、場所を変えて打上げ会を行なった。歓談しながら食事をした後に、私から改めて簡単な講評をした。出演した総ての会員の朗読に関して、論点を絞って簡単な講評をしたのである。その一つ一つについては省略するが、そういう個人講評については省略するが、その他、私から個人指導の仕方について皆の意見を訊いた。

 個人指導の仕方には、もっぱら良い所を指摘する方法と、良い所だけでなく悪い所も指摘する方法がある。どちらが良いか、という点を訊いたのである。このサークルの会員たちは、良い所だけでなく悪い所も指摘する方が良いという意見であった。否、むしろ、悪い所をビシバシと指摘された方が良いという意見の方が多かった。

 それから、素晴らしい朗読というものは、そうでない朗読とどこが違うかという点についても、現時点における私の考えを説明した。これら、個人指導の仕方についてと、素晴らしい朗読はどこは違うかについては、これからの各朗読サークルのレッスンにおいて、順次、同じように提起し、私の考え方を説明していくことにする。

 今回の第11回「小さな朗読館・ちば」で、千葉朗読サークル「わかば」は第2期・朗読ステップ4を終了する。第1期の朗読ステッップ1〜6で6年、第2期の朗読ステップ1〜4で4年、合計でこの朗読サークル「わかば」のレッスンは丸10年となる。全会員の3分の1が1期生、3分の2が2期生という構成になっている。

 したがって、レッスン歴が丸10年といっても、レッスン歴が約10年の1期生は少数派であり、レッスン歴が約4年の2期生の方が数的には2倍に当たる多数派である。しかし、サークル全体は少数派の1期生がリードしている。例えば、自主勉強会においても、1期生が2期生の朗読に対して積極的に助言しているようである。

 その効果は、はっきり出ている。近年の2期生の上達ぶりがまことにめざましい。そして、その効果は、1期生の上達ぶりにも反映されている。2期生の朗読に対して指導&助言することは、1期生の朗読に対しても大きな効果をもたらすのである。近年の1期生の上達ぶりは、2期生のそれを上回っている。これは素晴らしい。




第5回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)2月24日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「かわうそ」向田邦子原作              内嶋きみ江
2「身体髪膚」向田邦子原作               土田和子              
3「赤いろうそくと人魚」小川未明原作         山本淑子
                  <休 憩>
4「モノレールねこ」加納朋子原作            平松 歩
5藤沢周平原作『三屋清左衛門残日録』シリーズ(第5話)
 「川の音」藤沢周平原作                東 百道

〔司会進行〕 飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕 感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕 入場料1000円(会場受付/全席自由)

《館長のコメント》

 この「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」は、一昨年の7月に第1回を開催し、昨年から年3回の定期開催という形で本格化させた。今回は、その年3回定期開催の2年目の初回である。観客数は約90人。この朗読会は芳名帳を用意していないから、観客数はチケットの販売数と当日配布した資料の数から推計した。

 観客数の推移は、第1回が約130人、第2回と第3回が約110人、前回の第4回が約100人、今回の第5回が約90人である。残念ながら、毎回、少しづつ減少している。今回こそ下げ止まりを期したが叶わなかった。当面は、何とか100人の大台を回復させたい。しかし、そのために無理な観客増加策は決してとらない。

 チケット販売数は約100枚だったから、実経費的な損益分岐点はクリアしている。しかし、最も大切なのは実際に会場に来て我々の朗読を聴いてくださるお客様の数である。ただし、関係者に招待券を多数ばらまいて客席を埋めるようなことはしたくない。市報や地域情報紙の広報や口コミによる正攻法で観客を増やしていく。

 会場の船橋市民文化創造館(きららホール)は、きれいで、交通の便が良い。会場スタッフは充実しており、スキルも高い。特に舞台照明は、出演者の色々な注文に的確に対応してくれた。事務スタッフも含めて、応対も親切かつ丁寧である。こういう会場スタッフは、千葉県内の公的施設ではめずらしい。大いに感謝している。

 今回も、ゲスト出演者が所属している3サークル(今回は品川「あやの会」は免除)から2人づつ、計6人が当日の運営スタッフとして応援に来てくれた。その応援の皆さんも、とても協力的に受付役(2人)や会場案内兼避難誘導役(4人)をこなしてくれた。マネージャー役の家内も、とてもありがたかったと感謝していた。

 毎回、司会進行役をしてくれる飯野由貴子さんにも感謝している。司会進行役がキチンと仕切ってくれると、イベント全体が引き締まってくる。私はもちろん、他の4人のゲスト出演者も司会進行にずいぶん支えられた。また、前回と今回と次回の宣伝用チラシをデザインしてくれた千葉「風」の杉山佐智子さんにも深謝している。

 最後に、ゲスト出演してくれた4人の出演者に感謝したい。舞台袖で聴いていたが、それぞれがそれぞれの過程において、ずいぶん上達したものだと感慨深かった。もちろん、絶対的なレベルにおいては色々と言いたいこともある。しかし、これまでのレッスン過程を知っている私からすると、それぞれ実に立派な朗読をしていた。

 ゲスト出演を依頼するのは、基本的には朗読ステップ1〜6をひと通り終了した会員たちである。しかし、ひと口に朗読ステップ1〜6をひと通り終了したといっても、各人各様である。私は秘かに、果たして「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」に相応しい朗読ができるか心配していた。しかし、それは杞憂だった。

 今回は一人だけ、朗読ステップ1〜6を終了していない出演者がいた。この会員は、現役のプロの声優として活動している。そういう会員は、私がめざしている「感動をつくる朗読」に到達していると私が認定した場合には、朗読ステップ1〜6の途中であってもゲスト出演を依頼している。今回の朗読は、私の期待通りであった。




第1回「小さな朗読館・ならしの」

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)2月21日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕習志野市東習志野コミュニティセンター・2階和室

〔交通〕京成本線・実籾駅より徒歩8分

〔プログラム〕

1「毒 蛾」宮澤賢治原作      川崎三保子、平野かほる
                今関研一郎、下屋美樹子、央康子
2「天狗笑い」斎藤隆介原作                           伊東佐織
3「死神ドンブラ」斎藤隆介原作            三浦邦子       
              <休 憩>
4「葉っぱのフレディー」パスカールリア原作   山本時子        
5「銀座に生きる」鈴木真砂女原作         松本 恵    
6「ラブ・ミー・テンダー」江國香織原作       すわ麦穂
7「あだ桜」向田邦子原作                土田和子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕習志野朗読サークル「茜」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

《館長のコメント》

 習志野市東習志野コミュニティセンター・2階和室は、旅館の宴会場のような大きな和室を2間打ち抜いたものである。片方の和室の左手には低い舞台があり、舞台の袖には出演者が待機する空間もある。舞台用の特別な照明や音響の設備はない。スピーカーはハンディタイプである。マイクスタンドは私のアーム式を持参した。

 出演者はほとんどは立って朗読するが、その場合は身長の違いがモロに効いてくる。なかには1人だけ椅子に座って朗読したいという会員もいたので、1人1人のマイク位置を調整することにした。アーム式マイクスタンドを扱い慣れているのは、持参した私しかいない。結局、私が1人1人のマイクの位置を調整することになった。

 本番の舞台はおおむね上手くいった。客席数88席のところに来場者数は約70人(芳名帳の記入者61人)であった。会場全体にはまあまあの盛況感が漂っていた。本番における出演者の朗読は、従来のどのレッスンやリハーサルよりも格段に良かった。やはり本番の舞台では、普段より2〜3割はレベルアップした朗読になる。

 最初の演目である宮澤賢治原作「毒蛾」は朗読時間が約30分、4人の会員が読み継ぐのだが、最後まで保つか心配だった。しかし、本番では、この作品の持つ面白さがそれとなく滲み出ていた。これはレッスンやリハーサルを通じて初めてであった。ようやくここまで漕ぎ着けたという感じだが、観客も最後まで聴いて下さった。

 斎藤隆介原作の「天狗笑い」と「死神どんぶら」は、2作とも新人とは思えぬ出来栄だった。レオ・パスカリーナ原作「葉っぱのフレディ」は、朗読者のシットリとした声質にとても合っていた。鈴木眞砂女原作「銀座『卯波』開店」の朗読者は、入会した当座は言葉がよく聴き取れなかったが、見違えるような朗読ぶりだった。

 江國香織原作「ラブ・ミー・テンダー」は、朗読者のシットリとした声質と語り口に加えて原作のもつ軽妙さも滲み出ていた。向田邦子原作「あだ桜」は、さすが1期生という朗読だったが、特に最後のところで聴かせていた。こうした和室での小さな朗読会は、全体的な雰囲気がアト・ホームの良さがある。成功だった、と思う。

 終演後、近くの居酒屋で打上げを行なった。サークルの代表がときどき友人たちと来る店だという。出された料理も美味かったし、打上げの話しも盛り上がった。私はアルコールが少しでも入ると口が重くなる。口を利くのが面倒になるのである。逆に、会員の皆さんは、達成感からか、緊張から解放されたためか、饒舌になる。

 私も最低限の抗戦をしたが、おおむね喋り倒される仕儀となった。喋り倒されながらも、この饒舌さの中に含まれている素晴らしい表現力(イメージ喚起力&心情表現など)が、なぜもっと朗読の場で発揮されないのか、と不思議でならなかった。日常のお喋りの場では、日本人は皆すばらしい日本語の音声言語表現者なのである。




ふなばし東老朗読会(第27回)

〔日時〕戦後71年(西暦2016年)1月28日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「黄金風景」太宰治原作     小糸洋子
「旅の人」星新一原作       畑野欸子
「一房の葡萄」有島武郎原作  亀田和子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 今回の来場者数は19人(初参加者は1人)、今年度最多となった。この朗読会には、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員たちも、勉強のために多数が聴きに行く。今回も8人が参加したという。さらに出演者が3人と進行役が3人が加わるから計14人。来場者とサークル会員の総計が33人。会場は満席だったという。

 この「ふなばし東老朗読会」は、今年度末で丸5年間も続いたことになる。毎回、来場者は15人前後、出演者は3人という文字通り小さな小さな朗読会である。しかし、来場者のほとんどがリピーターとなり、毎回、朗読を楽しんでくれている。こういう朗読会が、日本のあちこちでひっそりと開催されている図は何か心嬉しい。

 朗読は、小糸洋子「黄金風景」太宰治原作、畑野欸子「旅の人」星新一原作、亀田和子「一房の葡萄」有島武郎原作の3本である。報告によると、小糸洋子の朗読は、昨年9月から懸命に練習してきた成果が現われ、熱意あふれる明瞭な地の文とセリフの語りで、場面に登場する人物とその場の情景が表現できていたという。

 畑野欸子の朗読は、説得力のあるゆったりとした語り口で、次に何が起こるのか、という期待感を持たせて聴き手を引き込んでいたという。亀田和子の朗読は、少年と女性教師の心情を巧み、かつ、軽快な語り口で表現し、会場を魅了したそうである。初参加者も、情景が浮かんできて、とても良かったという感想だったという。

 報告者は今年度の「ふなばし東老朗読会」担当役員である村木ひろみ会員であるが、電話口での追加報告によると、司会役の飯野由貴子会員の司会が良かったという。その司会のお蔭で、朗読作品の面白さをさらに引き立ててくれたという。飯野会員はプロの司会者で、新人の司会者の指導&講習も行なっているベテランである。








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過去のイベント記録/戦後70年(2015年)後期

過去のイベント記録/戦後70年(2015年)後期

             (戦後70年10月03日 新規)
             (戦後70年10月29日 更新)
             (戦後70年11月09日 更新)
             (戦後70年12月05日 更新)
             (戦後70年12月30日 更新)

             
                         



【過去のカレンダー】



12月13日(日)「響」朗読ライブ Vol 6 NEW!
 /朗読の会「響」主催

12月08日(火)第8回「東百道・講演と朗読の会」 NEW!
          〜太宰治の文学とその航跡(再出発期)〜
 /「感動をつくる・日本朗読館」主催

11月26日(木)ふなばし東老朗読会(第26回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

11月22日(日)収穫祭(畑の朗読会)
 /さくら農園みらい塾 桜井勝子

11月21日(土)音楽と朗読のプラザ 
 /ブルーローズ楽団&習志野朗読サークル「茜」

11月15日(日)千葉県犯罪被害者週間/千葉県民のつどい
 /千葉県・公益社団法人 千葉犯罪被害者支援センター

10月30日(金)第4回「朗読くらぶ 満天星」朗読会
 /朗読倶楽部「満天星」主催

10月18日(日)第10回「小さな朗読館・ちば」
 /千葉朗読サークル「風」主催

10月17日(土)第14回「品川朗読交流会」
 /品川「あやの会」他2グループ共催

10月12日(月)朝日新聞「Reライフ」欄「朗読に心をこめて」掲載
 /朝日新聞(全国版 朝刊)掲載

9月30日(水)第4回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

9月26日(土)八千代朗読サークル「新・みちの会」朗読発表会『鉄道員(ぽっぽや)』
 /八千代朗読サークル「新・みちの会」主催

9月24日(木)ふなばし東老朗読会(第25回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

9月24日(木)第9回「小さな朗読館・ちば」
 /千葉朗読サークル「わかば」主催

7月23日(木)ふなばし東老朗読会(第24回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

7月10日(金)「東百道・講演と朗読の会」DVD&BD(ブルーレイ盤)発売
           〜太宰治の文学とその航跡(前死闘期)〜
 /〔著作&出演〕東百道 〔発行〕木鶏社

7月09日(木)ボランティア朗読会『ホタル帰る』
           ——特攻隊員と母トメと娘礼子——
 /品川「あやの会」/於品川区立荏原第6中学校




【くわしい内容】



「響」朗読ライブ Vol 6 NEW!

〔日時〕戦後70年(2015年)12月13日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕カノンホール

〔アクセス〕

 東葉高速鉄道/八千代中央駅より徒歩6分(八千代市保健センター向い)

〔プログラム〕

原体剣舞連(宮澤賢治原作)  
        〜ちょっと一息〜      
馬鹿囃子(宮部みゆき原作)    恵比寿こよみ 
迷 子(沢木耕太郎原作)        守田公子
おみちの客(池波正太郎原作)    猪俣智子            
          〜休 憩〜   
転生(志賀直哉原作)          須藤美智子         
利休にたずねよ(山本兼一原作)   館はとみ          

〔主催〕朗読グループ「響」
(元八千代朗読サークル「こちの会」会員有志が中心になって結成)

〔参加〕参加費500円
    ※要予約 先着50名様
     会場の都合上、ご予約お願い致します
     会場は土足厳禁になっています(スリッパをこちらでご用意しています)

〔ご予約・お問い合わせ〕047−459−3975(舘)

《館長のコメント》

 元八千代朗読サークル「こちの会」の元会員有志が中心になって上演している、この「響」朗読ライブ(Vol 6)は定期的に年2回の開催である。そのうちの1回は12月中旬に開催するので、従来から私が12月上旬に開催している「東百道・講演と朗読の会」と時期が重なる。従って、残念ながらほとんど欠席せざるを得ない。




第8回「東百道・講演と朗読の会」 NEW!
〜太宰治の文学とその航跡(再出発期)〜

〔日時〕戦後70年(2015年)12月08日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千代田区立内幸町ホール

〔交通〕

○JR新橋駅(日比谷口)より徒歩4分(広場より階段を下りる)
○都営浅草線、銀座線:新橋駅7番出口に向かい内幸町地下通路(E方面)より徒歩5分
○都営三田線:内幸町駅A−5番出口より徒歩5分(広場より階段を下りる)
【注意】専用駐車場はありません。お車の方は新幸橋ビルなど周辺の有料駐車場をご利用ください

〔講演&朗読〕 東 百道

〔プログラム〕

【第1部】 講 演  「太宰治の文学とその航跡(純創作期)」
                     <休 憩>
【第2部】 朗 読  「富嶽百景」

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館

〔参加〕チケット予約券/2000円(事前にチケット予約券をお求めください)
      チケット当日券/2500円(当日満席になりしだい販売を中止します)
     (全席自由/133席限定)

【注】会場の座席数183席のところ録音録画用スペース確保のため133席に限定

《館長のコメント》

 今回の観客数は70人で昨年より10数人ほど少なかった。昨年は朗読サークルの会員と一般の観客(会員の知人なども含む)の数がほぼ半々だったが、今年は一般の観客の方が少なかったような気がする。ともあれ、来場してくださった70人の観客各位には感謝している。少しでも聴きに来て良かったと思われたら幸いである。

 私は、原則として、招待券なるものを積極的には出していない。今回も、色々なご縁があって本来ならばこちらからご招待すべき相手の中で、遠路からわざわざ聴きに来ていただけることが判明した場合にのみ、いわば受動的に招待券を発行するに止めた。その数もせいぜい5枚くらいのものである。宣伝のための招待券ではない。

 今回は、毎回、宣伝用のチラシや講演資料の表紙にイラストを提供してくれている池田憲昭さんが、わざわざ来場してくれた。今回も、海上のロビーに池田憲昭さんのポストカードを展示&販売した。今回のチラシや講演資料に使用したイラストは評判が良く、そのイラストのポストカードを中心になかなか売行きも良かった。

 第1部の講演の所要時間は80分弱であった。これは自宅練習の所要時間とほぼ同じで、予定通りである。内容的にも、話すべきことはほぼ話し切ったように思っている。今回の講演は、半分以上の時間を「富嶽百景」「黄金風景」「新樹の言葉」「走れメロス」の作品解読に使った。特に「走れメロス」の解読には力が入った。

 第2部の「富嶽百景」の朗読の所要時間は50数分であった。これも予定通りである。講演後に約15分の休憩を挟んだが、80分弱の講演の後の50数分の朗読は少々キツかった。ところどころ細かいミスが出たし、最後のところは色々な意味で限界ギリギリであった。ただ、心情とイメージの表現は、自宅練習以上にはできた。

 今回も、例年の通り、講演と朗読の一部始終を録音録画し、BDとDVDに収録して製品化するつもりである。当然、それを発行元/木鶏社(出版社)、発売元/星雲社という形で、出版物の全国流通ルートにのせるつもりである。また、この太宰治シリーズの講演内容は、いずれは単行本としてまとめて出版するつもりである。

 毎年、この「東百道・講演と朗読の会」の準備のために費やす体力と知力と気力は、われながら相当のものがある。その成果を1回の朗読イベントだけで消滅させるもはもったいないと思い、それを録音録画したもののBDとDVDの製品化を考えたのは4年前である。これは全国販売すると共に、国立国会図書館に寄贈している。

 また、宮澤賢治にしても、芥川龍之介にしても、また、今回の太宰治にしても、これらの作家たちの文学作品論は、やはり、講演するだけではなく、単行本にまとめて上梓すべきだと考えている。宮澤賢治については『宮澤賢治の視点と心象』(木鶏社)として上梓した。今後は、芥川龍之介と太宰治の文学作品論を頑張っていく。



ふなばし東老朗読会(第26回)

〔日時〕戦後70年(2015年)11月26日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「隣の神様」向田邦子原作         井上みつ江
「七福神」斉藤洋原作               田中幸子
「身体髪膚」向田邦子原作          遠田利恵子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 昨日(11月29日)の夕方、船橋朗読サークル「はなみずき」の「ふなばし東老朗読会」の担当役員から、第26回「ふなばし東老朗読会」の模様をファックスで報告してもらった。開催日(奇数月の第4木曜日)が千葉朗読サークル「わかば」のレッスン日と重なり、私がこの朗読会に参加できないために報告してくれるのだ。

 今回の来場者数は14人だったという。そのうち、初参加者は3人だったという。この朗読会には、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員たちも、勉強のために多数が聴きに行く。今回も7人が参加したという。それとは別に、出演者が3人と進行役が2人が参加しているから、計12人。何やかやで、会場に26人が入った。

 お蔭で会場は満席だったという。会場は和室だが、東老人福祉センターが和室用の椅子を増やしてくれたので、参加者全員が椅子に座れるようになったという。毎奇数月の第4木曜日に定期的に和室で朗読会が催されるというのもなかなか楽しい。目立たないかも知れないが、日本の文化のために貢献していることは確かである。

 朗読は、 井上みつ江「隣の神様」向田邦子原作、田中幸子「七福鳥」斉藤洋原作、遠田利恵子「身体髪膚」向田邦子原作の3本である。報告者によると、井上みつ江の朗読は、真摯で優しい語り口が、日常の大切なことを気づかせてくれ、向田邦子の世界に観客を引き込んでいたそうである。朗読は朗読者の人柄が滲み出てくる。

 田中幸子の朗読は、物語自体が楽しく、また、九官鳥やインコの語りが絶妙で、会場をわかせたようである。直後に「声が明快でとてもよかった」という感想があったという。遠田利恵子の朗読は、三人の子供のケガと両親の対応をそれぞれ絶妙な語りで際立たせ、会場から共感の声と笑いが起こったそうである。何よりである。

 報告者は今年度の「ふなばし東老朗読会」担当役員を引き受けてくれた村木ひろみ会員であるが、電話口での追加報告によると、進行役の飯野由貴子会員の司会が良かったという。面白く的確な作品紹介で、朗読の面白さを引き立ててくれたという。飯野会員はプロの司会者で、新人の司会者の指導&講習もしているということだ。




収穫祭(畑の朗読会) 

〔日時〕戦後70年(2015年)11月22日(日)
     13時00分〜14時00分

〔会場〕実籾3丁目 こばと児童遊園集会所
    (習志野市実籾)

〔プログラム〕

1「いとしの犬ハチ」いもとようこ原作                         山本時子
2「父の詫び状」向田邦子原作   遠藤昌子/すわ麦穂/央康子
3「赤いテープ」赤羽礼子&石井宏原作                 下屋美樹子
4「あだ桜」向田邦子原作                                土田和子

〔出演〕習志野朗読サークル「茜」の現・元会員有志

〔主催〕さくら農園みらい塾 桜井勝子

《館長のコメント》

 観客数は約30人。朗読の評判も良かったという。こういう朗読会が末永く継続されていくことを祈念している。




音楽と朗読のプラザ 

〔日時〕戦後70年(2015年)11月21日(土)
     開場13時00分  開演13時30分

〔会場〕習志野市東習志野コミュニティーセンター

〔プログラム〕

【音楽演奏】ブルーローズ楽団

【朗読】(バック音楽/ブルーローズ楽団)
「ざしき童子のはなし」宮澤賢治原作                すわ麦穂
「赤いテープ」                                下屋美樹子
 (赤羽礼子&石井宏原作『ホタル帰る』より)
「虔十公園林」宮澤賢治原作  央康子/遠藤昌子/土田和子

【音楽演奏】ブルーローズ楽団

〔出演〕

【音楽演奏】ブルーローズ楽団

【朗読】習志野朗読サークル「茜」の現・元会員有志

〔主催〕ブルーローズ楽団&習志野朗読サークル「茜」

《館長のコメント》

 ブルーローズ楽団の音楽演奏はとても楽しかったし、習志野朗読サークル「茜」の朗読「ざしき童子のはなし」「ホタル帰る〜赤いテープ〜」「虔十公園林」もなかなか良かった。今回の朗読にはブルーローズ楽団がバック音楽を演奏してくれた。観客数は40人〜50人くらいであろう。皆、楽しんでいたようである。

 実は、この習志野市東習志野コミュニティセンターは、私の散歩コースの範囲にある。このような近場のコミュニティセンターにおいて、無料で、このような音楽演奏と朗読を楽しむことができるというのは、とても幸せなことではないだろうか。日本が平和で、そこそこに文化が普及してきている証左であるように思う。

 今回のこの「音楽と朗読のプラザ」の準備過程においては、私も多少は関与した。もちろん、習志野朗読サークル「茜」に対しては私が定期的に朗読指導をしている。また、今回、会員たちが朗読した作品は、これまでのレッスンで私が指導したものである。しかし、今回のイベントのために、改めての指導はしていない。

 せいぜい、事前の打合せに1回参加したことと、事前の音合わせに1回立ち合った程度である。まして、朗読のバック音楽については、ブルーローズ楽団の皆さんにすべて任せっ放しであり、私は何の寄与もしていない。それにもかかわらず、朗読の上演が終わった後に、出演した会員が朗読指導者として観客に紹介してくれた。

 私は、客席の最後列の一番奥に座っていたので、紹介してもらった際には、ただ自席から立ち上がり無言で会場の皆さんにご挨拶した。こういう紹介のされ方も悪くないとつくづく思った。とても自然であり、このような飾らない音楽演奏と朗読のコラボレーションにふさわしい紹介のされ方だとも思い、大変に嬉しかった。




千葉県犯罪被害者週間/千葉県民のつどい

〔日時〕戦後70年(2015年)11月15日(日)
     13時00分〜16時00分(受付開始12時00分)

〔会場〕千葉市生涯学習センター・ホール

〔プログラム〕

【第1部】
基調講演 「犯罪被害者とその支援〜私の体験〜」 平井紀夫
【第2部】
朗 読 「被害者の声を聴く」 千葉朗読サークル「風」
【第3部】
音楽演奏 植草学園大学附属高等学校/吹奏楽部・合唱同好会

〔主催〕千葉県・公益社団法人 千葉犯罪被害者支援センター

《館長のコメント》

 私は、このイベントにおける朗読出演者の人選、朗読の上演形式および指導&演出を依頼されたので、一種のイベント関係者とも言えるかも知れない。当日は、9時30分に現地に出向き、第2部の朗読に関する舞台設営、舞台振付、音響&照明および直前の舞台リハーサルに、いわばアドバイザー的な立場で参画した。

 朗読する3人の出演者(吉田光子、吉永裕恵子、内田升子)は、まさに真剣で、午前中の待機時間にも控室で朗読全部をおさらいしていた。私も付き合って、ダメだしとコメントを行なった。この3人は、すでにどこに出しても恥ずかしくないレベルの朗読者であるが、今回のイベントに対してはさすがに緊張していた。

 第1部の基調講演は「犯罪被害者とその支援〜私の体験〜」という演題で、講演者は平井紀夫さん(全国被害者支援ネットワーク理事長)であった。犯罪被害者としてのご自身の体験、全国被害者支援ネットワークにかかわった経緯、全国被害者支援ネットワークの紹介と課題などを淡々と語る、すばらしい講演だった。

 第2部の朗読は、娘と父を殺された2人の犯罪被害者の手記のそれぞれを、3人の朗読者が語り継ぐ形式で上演した。私の立場からすると、午前中に控室で行なった私のダメだしとコメントの内容が見事に取り入れられていた。身びいきの評価かも知れないが、すばらしい出来栄えだった。観客の評判も良かったと思う。

 第3部の音楽演奏は、植草学園大学・付属高等学校の合唱同好会によるコーラスと、同じくその吹奏楽部によるハンドベル演奏であった。出演者全員が女子高校生であり、さらに舞台では指導の先生方がきわめて控えめに振舞っておられたため、終始、若さと初々しさに溢れた舞台であった。観客はかなり癒されたと思う。

 今回の朗読出演者3人が所属する千葉朗読サークル「風」からはもちろん、私が朗読指導している各地の朗読サークルの会員の皆さんともチラホラと会場のあちこちで会った。特に、品川朗読サークル「あやの会」の会員たちが遠路から来ていたのが目についた。ボランティア朗読のあり方として関心があったのだろう。

 品川朗読サークル「あやの会」も、ボランティア朗読を軸とした社会活動に熱心に取り組んでいる。特に、地域の中学校で先の大戦の悲劇をノンフィクションで描いた作品を朗読している。今回のように、犯罪被害者の手記を朗読することも素晴らしいボランティア活動だが、中学生に戦争を語り継ぐ活動も素晴らしい。

 私が朗読指導した朗読者たちが、朗読サークルとして、あるいは、個人として、このように朗読を通していろいろな社会活動に参画していってくれることは、私にとっては本当にありがたく、また、素晴らしいことである。私が蒔いた少量の種子が、徐々に実り、かつ増えていって、いつの間にか社会の役に立っている。




第4回「朗読くらぶ 満天星」朗読会

〔日時〕戦後70年(2015年)10月30日(金)
     開場12時30分 開演13時00分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)/フェイスビル6階

〔プログラム〕

【第1部】
「高瀬川」森鴎外原作         成川洋子・上田悦子
「キンモクセイ」重松清原作             誉田信子
「ここが青山」奥田英朗原作             櫻井芳佳  
             <休 憩>
【第2部】
「冬の青空」池波正太郎原作            大野栄子
「夢十夜」夏目漱石原作                小林正子
「春は馬車に乗って」横光利一原作        江本なつみ   

(司会進行:小林正子/誉田信子)

〔主催〕朗読倶楽部「満天星」

〔参加〕入場無料(全席自由/150席〜)

【注】開場・開演が従来より30分早くなっておりますのでご留意ください

【注】お問い合わせ先「満天星」代表/上田悦子
    047−450−6648

《館長のコメント》

 私は開場直前に着いたが、開場の受付には八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員がズラッと並んでいた。会場の案内係は同じ「新・みちの会」の男性会員が担当していた。そういえば、今年9月に開催した八千代朗読サークル「新・みちの会」朗読発表会『鉄道員(ぽっぽや)』の受付は「満天星」の会員が担当していた。

 実はこの「朗読くらぶ 満天星」の構成員は「新・みちの会」の1期生の有志7人からなっている。その内訳は、現会員2人、元会員5人というように、現会員も入っている。従って「満天星」と「新・みちの会」の絆は固いのである。また、私が指導している他の朗読サークルの会員との関係も長く、その多数が聴きに来ていた。

 この「朗読くらぶ 満天星」は、毎年1回の割合で定期的にこのような朗読会を開催している。当日の観客数は170人を超え、パイプ椅子を含めて約200席を設置した客席はほぼ満席状態であった。演目は、思想的な作品が3作、物語的な作品が3作と、硬軟のバランスが良く、最後まで飽きることなく聴くことができた。

 私は、自分が朗読指導している朗読サークルの朗読会は必ず聴きに行くようにしている。聴きに行くというより、舞台周りで演出担当や音響担当のスタッフとして参加しに行くといった方が正確である。朗読指導を離れて聴きに行くという機会はほとんどない。今回は、現会員が2人いるとはいえ、多数である5人は元会員である。

 しかも、演目である朗読作品を直接指導したわけではない。総ては「満天星」の自主練習の成果なのである。しかも、出演者の気心は充分に分かっている。聴いていると、皆、なかなか上手になっているし、よくやっている。こういう朗読会は本当に楽しい。当夜、現会員から電話があったので、感想その他の話しを色々とした。

 今回は、直前に、出演者の一人に不幸があったり、あるいは、別の出演者の体調が不安定になったりで、出演者の皆さんはなかなか大変だったらしい。それでも、満天星の皆さんは、仲良し7人組として互いに励まし合ったり、注意をし合ったりして、なんとか本番の舞台まで漕ぎ着けたという。皆さんは、頑張ったようである。

 朗読的なコメントを少し記す。改めて基本としての「語りかける語り口」が大事だということを痛感した。元会員はそれぞれ上達していたし、朗読に慣れてきてもいた。しかし、肝心な「語りかける語り口」を十分に修得しないままに私の指導から離れてしまった。その点で私には若干の悔いが残っている。もうひと息だったのに。

 いささか驚いたのは、現会員の朗読は、2人ともその「もうひと息」のところが出来ていた。その分、イメージ(場面と心情)のつくり方と《間》のつくり方も「もうひと息」のところに手が届いていた。元会員がその「もうひと息」に手が届けば、さらに強烈な感動を聴き手の心につくることができるようになると思うのだが。




第10回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後70年(2015年)10月18日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「じねんじょ」三浦哲郎原作    森川雅子、小田志津子、松尾佐智世
              杉山佐智子、内嶋きみ江、助川由利、吉永裕恵子
2「あったかくなんかない」よしもとばなな原作         細川美智子
3「妹の着物」川端康成原作                      大島範子
                  <休 憩>
4「とくべつな早朝」江國香織原作                藤田多恵子
5「宗旦狐」澤田ふじ子原作                    村井とし子
6「イン・ザ・カラオケボックス」石田依良原作           内田升子
7「苦海浄土〜ゆき女聞き書き〜」石牟礼道子原作      吉田光子                       
〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

《館長のコメント》

 今回の観客数は、70数人(客席数80席)であった。私は家人と共に9時30分に会場に着いたが、千葉朗読サークル「風」の皆さんは9時00分頃には集合し、会場の設営や式次第の手順を確認していた。このサークルは、良く言えば主体的に、悪く言えば勝手にドンドン物事を進めていく。そのうちに直前のリハが始まった。

 直前リハーサルも主体的(勝手)に進めていく。そのうちに、誰かが思い出したように、私にもダメ出しやコメントをしてくれと言い出した。直前リハで指導したところで手遅れだと思ったので、私は気乗りがしなかった。そのうち誰かがマイクのスイッチを入れ忘れていたことに気がついた。これで私の頭にスイッチが入った。

 直前リハで、マイクのスイッチを入れ忘れてリハを始めるとは何事であるか。それからは、私から積極的にダメ出しやコメントを繰り出していった。誰かが、これでいつもの先生になった、などと発言していた。直前リハの私の指導は、少なくとも1期生の何人かにはかなりの効果があった。私もこの何人かの修正能力には驚いた。

 このような舞台裏を記したのは、今回の第10回「小さな朗読館・ちば」では、出演者が、それぞれのレベルにおいてではあるが、かなりの出来栄を示したからである。観客の反応も良好であったし、出演者もかなりの達成感を感じていたようであった。現に、食べ放題のしゃぶしゃぶ料理屋での打上げ会は、かなり盛り上がった。




第14回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後70年(2015年)10月17日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区荏原第五区民集会所・第1集会室

〔プログラム〕

☆朗読の会「宙(そら)」
「お母さんの木」大川悦生原作
「絵に描いた嫁さま」松谷みよ子原作

☆品川朗読サークル「あやの会」
「ドンドコ山の子ガミナリ」斎藤隆介原作  木下徳子
「おきなぐさ」宮澤賢治原作        山本扶美子
「ろくでなしのサンタ」浅田次郎原作     志村葉子

☆朗読サークル“こだま”
「文芸落語『蜘蛛の糸』」芥川龍之介原作  
「紙吹雪」宮部みゆき原作

〔主催〕
朗読サークル“こだま”
朗読の会「宙(そら)」
品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今回の「品川朗読交流会」も、私は他のレッスンと重なったので、参加できなかった。品川朗読サークル「あやの会」の渉外担当役員の話しでは、参加者は約50人、演目もバラエティーに富んでいて面白かったということであった。時間の関係で、今回は、終演後の話し合いはできず、別途の場を設けてやることになったという。

 初めは4グループで始めた「品川朗読交流会」は、現在は3グループになっている。しかし、毎年2回のペースで順調に回数を重ね、今では3グループの年間行事としてしっかり根付いたようである。お互いの違いを前提に「みんな違って、みんな良い」という精神で、互いに刺激し合いながらやってきたのが良かったのであろう。




朝日新聞「Reライフ」欄「朗読に心をこめて」掲載

〔日時〕戦後70年(2015年)10月12日(月)

〔掲載紙〕朝日新聞/2015年10月12日(月曜日)朝刊 全国版

〔記事の構成〕

○インタビュー「視点を転換 イメージつかむ」東百道(ひがし・ももじ)インタビュー
○イラスト「朗読のプロセス/朗読はイメージに始まりイメージに終わる」東百道への取材から
○学ぶ場は「サークルなど 自主練習も」
○いかすには「学校や高齢者施設で朗読会」
○専門的に「視覚障害者らへの『音訳』」

【注】くわしい記事内容は本ブログ「紹介された記事 54」に引用

〔記事制作〕

石前浩之(デスク/朝日新聞大阪本社・生活文化部次長)
十河朋子(記者/朝日新聞大阪本社・生活文化部)
山中位行(グラフィック)

〔発行〕朝日新聞社

《館長のコメント》

 2015年10月12日の朝日新聞(朝刊)の文化欄「Re ライフ 人生充実」に「朗読に心をこめて」という標題の下に、私の理論に基づいて朗読の紹介がなされた。朝日新聞の文化欄は、日本では一流という評価を得ている。そこに、入門用の紹介記事とはいえ、私の「朗読の理論」が紹介された意義は大きい、と考えている。

 そこで、ここにいたる経緯を簡単に整理しておく。今から12年前に本格的な朗読指導を始めた私は、日本の朗読文化の向上に少しでも寄与したいという想いをもっていた。私の朗読指導は、朗読サークルの指導が主である。この指導方法は、身近で詳しい指導ができる反面、指導の範囲や人数が制限され、その点で限界があった。

 そこで朗読を理論的に解明した単行本を執筆&公表することを決意し、今から7年前(西暦2008年3月)に木鶏社から『朗読の理論』を発行した。この本は、学問的な批判にも耐えるように、論理性を重視した。従って、必ずしも一般受けする内容ではなかった。私は、百年後の読者に宛てて執筆したと、独りで豪語していた。

 ただ意外にも、出版直後に日本図書館協会選定図書に指定された。さらに意外だったのは、翌年(西暦2009年)2月、この『朗読の理論』の文章が立命館大学の入学試験(国語問題)として出題されたことである。極め付きの意外さは、同年10月に小学館から、この『朗読の理論』に基づいた協力を依頼されたことであった。

 小学館の編集者・高島雅さんの話しは、次のようなものであった。朗読をテーマにした漫画を企画した後、朗読について取材と調査を重ねてきたが、このままでは漫画にならないと悩んでいた。たまたま『朗読の理論』を読んで、これなら漫画になる、と考えて電話した。この『朗読の理論』に基づいた朗読協力をして欲しい、と。

 文字通り世界をリードしている日本漫画界の水準に、従来から私は一目置いていた。従って、この申し出は、意外でもあり、嬉しくもあった。かくして、その翌年(西暦2010年)1月から日本初の朗読漫画『花もて語れ』(片山ユキヲ&東百道)の連載が始まった。これが、拙著『朗読の理論』の最初の具体的な成果であった。

 朗読漫画『花もて語れ』は幸いに高い評価を受け、新聞各紙の記事にされたりもした。私の「朗読の理論」にも言及されたが、ほとんどは朗読漫画『花もて語れ』の記事の一部として扱われた。朗読そのものを正面から取り上げた記事ではなかった。それも、漫画の連載が終わった昨年(西暦2014年)7月以降は途絶えていた。

 ところが今年(西暦2015年)8月末に、朝日新聞(大阪本社)の十河朋子記者から電話があり、50歳〜60歳の読者向けに朗読を紹介する紙面づくりに協力を依頼された。十河さんの上司(デスク)の石前浩之さんが、以前から『花もて語れ』を高く評価してくれていて、朗読のことならと、私を強く推薦してくれたらしい。

 すなわち、今回の朝日新聞の記事は『朗読の理論』〜『花もて語れ』という流れの延長上に位置づけるべき成果なのである。今後、拙著『朗読の理論』〜朗読漫画『花もて語れ』〜朝日新聞(朝刊)文化欄「Re ライフ 人生充実/朗読に心をこめて」の流れの上に、どんな成果が出てくるか。結果はどうあれ、少し楽しみである。




第4回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」

〔日時〕戦後70年(2015年)9月30日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「二十三年」藤沢周平原作               高木幸恵
2「夏の葬列」山川方夫原作              飯野由貴子
3「雛」芥川龍之介原作                   助川由利
                <休 憩>
4「檸檬」梶井基次郎原作                江本なつみ
5藤沢周平原作『三屋清左衛門残日録』シリーズ(第4話)
 「梅雨ぐもり」藤沢周平原作               東 百道

〔司会進行〕 飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕 感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕 入場料1000円(会場受付/全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は約100人であった。観客数の推移は、第1回が約130人、第2回と第3回が約110人、今回が約100人である。ゆるやかな減少傾向をたどっているが、今回はかろうじて100人を少し上回る水準で踏み止まった。実経費的な損益分岐点は十分にクリアしているが、今後も100人の大台はぜひ維持していきたい。

 船橋市民文化創造館(きららホール)は、きれいで、交通の便が良い。会場スタッフが充実しているだけでなく、スキルも高い。事務スタッフも含めて、応対も親切かつ丁寧である。こういうスタッフは、千葉県内の公的施設ではめずらしい。大いに感謝すると共に、この良き伝統をいつまでも引き継いでいくように期待している。

 今回も、ゲスト出演者が所属している3サークル(今回は八千代「新・みちの会は免除)から2人づつ、計6人が当日の運営スタッフとして応援に来てくれた。その応援の皆さんも、とても協力的に受付役(2人)や会場案内兼避難誘導役(4人)をこなしてくれた。マネージャー役の家内もとてもありがたかったと感謝していた。

 毎回、司会進行役をしてくれている飯野由貴子さんは、今回はゲスト出演者も兼ねていた。1人2役は大変だったと思うが、2役ともとても上首尾にこなしてくれた。他のゲスト出演者3人も、とても良かった。こういう一種の晴れ舞台(真剣勝負の場)は、出演者の飛躍を促進させる。そういうことを実感させる舞台であった。

 もちろん、今回のような有料の朗読会は、聴き手の皆様に楽しんで満足していただくことが最も肝心である。その点で、今回の演目はバラエティに富んでいたし、出演者の朗読レベルもある段階にまでは達していたので、まあまあの合格点をいただけたのではないかと考えている。もちろん、今後も精進に励まなければならない。




八千代朗読サークル「新・みちの会」朗読発表会『鉄道員(ぽっぽや)』

〜第2期・朗読ステップ6修了記念〜

〔日時〕戦後70年(2015年)9月26日(土) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔演目〕

 浅田次郎原作『鉄道員(ぽっぽや)』

〔プログラム〕

【第1部】『鉄道員(ぽっぽや)』前半
        <休 憩>
【第2部】『鉄道員(ぽっぽや)』後半

〔出演〕

 小畑勝彦、丸山節子、篠原知惠子、竹川則子、冨田博子、倉林成年、市川すすむ、守田公子、植本眞弓、吉崎瑠璃子、小林正子、大塚拓一、江本なつみ(朗読順/八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員)

〔台本・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「新・みちの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今回は、第2期の最後にあたる朗読ステップ6の終了を記念する朗読会でもある。レッスン歴はまるまる12年になる。私が朗読指導しているサークルの中では最古参のグループである。次回からは第3期(朗読ステップ1〜6)に突入する。第3期を終了した段階ではレッスン歴が18年になる。気の遠くなるような歳月である。

 今回の観客数は受付名簿で105人、受付を素通りした人を加えると約120人であった。終演後における会場ロビーでも観客の反応、および、回収したアンケートの中身を読むと、かなり好評であった。これまで積み重ねてきたレッスンや立ち稽古やリハーサルに比べて、本番の出来栄はやはり格段に良く、まあまあであった。

 今回は、途中で思わぬハプニングがあった。出演者の奥様が、前半の最後の方で意識を失ってしまったのである。急きょ呼んだ救急車が、ちょうど休憩時間に到着し、その休憩時間の間に当人を搬出していった。その間、さすがに会場も若干ざわめいたが、幸い休憩時間を5分延長しただけで、後半の舞台を始めることができた。

 当人の夫である出演者は救急車に同乗していったので、読み継ぎ形式の場合にはその出演者の朗読部分に穴が空いてしまう。そこで、緊急時に備えたかねての手順に従って、その出演者の前後を読み継ぐ会員が、半分づつその穴埋めをした。その他にもいろいろと緊急対応の必要があったが、全員が主体的に的確な対応をしていた。

 また、出演者の1人が体調を崩したため、車椅子を使わなくてはならなくなった。舞台袖から舞台上までは、介添えの友人の手を借りて歩いて出演したが、最後の舞台挨拶は車椅子での登場となった。レッスン歴が12年ともなると、色々なことが出てくる。今回は、特に、関係する方々の多大なご支援をいただいた舞台となった。

 終演後は、イタリア料理店で打上げ会を行なった。救急車に同乗していった会員は欠席したが、車椅子の会員は元気に出席した。イタリア料理に舌鼓をうった後、指名されて私は挨拶をした。挨拶の前に、まず、第2期をすべて無事に終了した会員に朗読認証状を手渡した。1期生には2期目の、2期生には1期目のものである。

 ところで、朗読発表会の翌日(9月27日)の午前中に、救急車で運ばれたご当人(奥様)とその夫である会員の二人が、突如、自動車でわが家を訪ねてきた。こちらはびっくりしたが、当の奥様はニコニコとして顔色も良かった。夫の会員もホッとしたような表情をしていた。昨日の出来事は一時的なものだったという。

 私と家内は安心すると共に、わざわざ事後の報告に来ていただいたことに恐縮した。恐縮しながらも、こういう人間関係の温かさに感激もしていた。その夫の会員は1期生だったので、昨日、手渡すことのできなかった2期目の朗読認証状を手渡した。今後も、いろいろと緊急事態が起こるであろうが、何とか切り抜けていきたい。




ふなばし東老朗読会(第2回)

〔日時〕戦後70年(2015年)9月24日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「にごりえ」樋口一葉原作        小林いさを
「夏の葬列」山川方夫原作       飯野由貴子
「椋鳥の夢」浜田広介原作         昌谷久子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この朗読会の実際の主催者は、船橋市東老人福祉センターである。私は、開催日時(奇数月の第4木曜日13時30分開演)が千葉朗読サークル「わかば」のレッスン日時と重なるために、これまでこの「ふなばし東老朗読会」に参加したことはほとんどない。今回(第25回)も、いつもと同じで参加することができなかった。

 そこで毎回「ふなばし東老朗読会」担当役員が、この朗読会の模様をファックスで報告してくれるのである。今回も観客は16人だったという。そのうち13人はリピーター、3人が初参加だったという。それに、船橋「はなみずき」から傍聴しにきた会員が7人、朗読者3人と司会&運営役2人が加わり、総勢28人であった。

 朗読は、 小林いさを「にごりえ」樋口一葉原作、飯野由貴子「夏の葬列」山川方夫原作、昌谷久子「椋鳥の夢」浜田広介原作の3本である。報告者によると、小林いさをは、事前に用語解説を資料として配布し、擬古文を理解しやすい工夫をし、その質実な語り口とも相まって、観客を樋口一葉の世界に引き込んでいたという。

 飯野由貴子の朗読は、迫力のある熱演によって、作品世界の情景が眼の前に浮き上がって来るようで、その展開の意外さに観客は息を飲んだという。昌谷久子の朗読は、音楽を奏でるような語り口で、父親鳥の愛情が滲み出てきたような表現だったという。観客から「父親鳥の気持が良く出ていた」という感想をいただいたという。




第9回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後70年(2015年)9月16日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「龍」芥川龍之介原作   吉野久美子、的場正洋、金子方子
                 神田和子、石井春子、金子可代子
2「ばらの家」川端康成原作              石井せい子              
3「私のひめゆり戦記」宮良ルリ原作         仲田紘基
 (加賀美幸子選『読み聞かせる戦争』より)
              <休 憩>
4「この手のひらほどの倖せ」布施明原作      田中和代
5「あちゃという娘」平岩弓枝原作           大山玲子
 (平岩弓枝『御宿かわせみ』より)
6「卵のスケッチ」池波正太郎原作           井手陽子
7「うらぼんえ」浅田次郎原作              高木幸恵           

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

《館長のコメント》

 会場(メディアエッグ)は座席数80席、観客数は70人強、ほぼ満席であった。出演者は、それぞれが、従来のレッスンやリハーサルより数段もレベルアップした朗読表現をしていた。終演後の打上げ会で、私から簡単な講評をした。その後、会員の皆さんが自由に意見や感想を述べ合ったのだが、面白い議論が2つほどあった。

 1つは、ある会員が朗読した台本のつくり方に関するものである。この会員の台本では、主人公の心情がよく分からなかった。この問題は、以前から私が指摘していたものである。当の会員もよく分からなかったらしいのだが、本番前に原作を改めてよく読み直したら、主人公の心情がちゃんと書かれてあったというのであった。

 台本ではその部分をカットしてしまったので、よく分からなくなってしまったらしい。朗読会では朗読時間を短く制限されることがある。原作のままでは、ほとんどがその制限時間を越えてしまう。そこで、選んだ原作をカットすることになる。どんな原作を選ぶか、その原作をどうカットするか。これがとても重要な課題となる。

 2つは、プログラムに朗読作品の著者を表記する場合に、何々作とするのが良いのか、何々原作するのが良いのか、という問題であった。私は、何々原作と表記することにしている。なぜなら、私がプログラムに表記する作品名は「文学作品」の作品名ではない。朗読する「朗読作品」の作品名であるべきだと考えている。

 従って、その「朗読作品」に付すべき「文学作品」の著者名は、あくまで「朗読作品」の原作者としての著者名ということになる。原作をカットしたか否かという問題ではない。朗読者が朗読する「朗読作品」は独立した作品である。従って、その「朗読作品」の原作たる「文学作品」の著作者は「朗読作品」の原作者なのである。

 私に質問した会員は、先生の考え方は理解する。しかし「原作者」と表記すると、世間的にはこの「朗読作品」は元の「文学作品」を好き勝手に書き直したものと誤解されかねない、という意見であった。私は、私は従来の日本の朗読文化に革命を起こそうと考えているので、そのような誤解も打ち破ろうと考えていると答えた。




ふなばし東老朗読会(第24回)

〔日時〕戦後70年(2015年)7月23日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「誰かに聞いた話」恩田陸原作   御代川裕子
「詩人の靴」尾崎翠原作         谷 千和子
「むかしも今も」山本周五郎原作   中山慶子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この朗読会の実際の主催者は、船橋市東老人福祉センターである。私は、開催日時(奇数月の第4木曜日13時30分開演)が千葉朗読サークル「わかば」のレッスン日時と重なるために、これまでこの「ふなばし東老朗読会」に参加したことはほとんどない。今回(第24回)も、いつもと同じで参加することができなかった。

 そこで毎回「ふなばし東老朗読会」担当役員が、この朗読会の模様をファックスで報告してくれるのである。今回は観客は16人だったという。そのうち12人はリピーター、4人が初参加だったという。それに、船橋「はなみずき」から傍聴しにきた会員が7人、朗読者3人と司会&運営役3人が加わり、総勢29人であった。

 朗読は、 御代川裕子の「誰かに聞いた話」恩田睦原作、谷千和子の「詩人の靴」尾崎翠原作、中山慶子の「むかしも今も」山本周五郎原作の3本である。報告者によると、御代川裕子会員は謎解きのポイントとなる「荀」と「旬」の字を、朗読後に大きく掲示して説明し、耳だけで聴く聴き手にも分かるように工夫していたという。

 また、谷千和子会員は、作品のクライマックスに向けて個性ある語りかけで熱演したという。最後の中山慶子会員は、周五郎作品を情緒たっぷりの中山節で語り、観客から盛んな拍手をいただいたという。司会をした飯野由貴子会員(プロの司会者)が原作者と原作をうまく紹介し、出演者から「助けられた」と感謝されたという。

 「ふなばし東老朗読会」の本来の目的は、もちろん、船橋市東老人福祉センターの利用者に「感動をつくる朗読」を聴いて楽しんでいただくことである。しかし、船橋「はなみずき」の会員たちからすると、この朗読会は自分の朗読の演技その他を試すための絶好の機会、それも真剣勝負の場である。会員たちは、張り切っている。




DVD&BD「東百道・講演と朗読の会」ライブ盤発売
       太宰治の文学とその航跡(前死闘期)
  〜〜文学、思想、生活、社会における太宰治の前死闘期の航跡〜〜

〔発行日〕戦後70年(西暦2015年)7月13日

〔著作&出演〕東 百道(ひがし・ももじ)

〔公演ライブの収録内容〕

【第1部】 講 演                              
1 太宰治の総体的なイメージ            
2 太宰治の文学的な全体像
3 太宰治シリーズにおける二つの課題
4 太宰治の《前死闘期》における全体像
5 《前死闘期》における死闘1(非文学的な死闘)
6 《前死闘期》における死闘2(文学的な死闘)
7 太宰治における自殺の意味(「度はずれ」や死闘に備えた《担保》)

【第2部】 朗 読
1『燈籠』
2『姥捨』

〔定価〕3500円+税

〔製盤〕DVDあるいはBD(ブルーレイ盤)の各2枚組

〔付録〕プログラム&講演資料(公演当日配布したものの縮小版)

〔発行〕木鶏社

〔発売〕星雲社

〔撮影&制作〕kami企画

《館長のコメント》

 今回、発行&発売したのは、昨年の12月に千代田区立内幸町ホールで上演した第7回「東百道・講演と朗読の会〜太宰治の文学とその航跡(前死闘期)〜」の公演ライブ盤である。BD盤とDVD盤の校正用のものを何度もチェックした。ただ1箇所だけ「芥川龍之介」というべきところを「太宰治」と言い間違えていた。

 しかし、前後の文脈から,言い間違えたことも分かるし、本来の趣旨もわかるので、そのままにした。全体的には、我ながらまあまあの出来栄だと思っている。特に、講演の内容にはいささか自信をもっている。太宰治が本格的な文学を創造していく重要な前段階である。この「前死闘期」が分からないと、太宰文学は分からない。




ボランティア朗読会『ホタル帰る』
  ——特攻隊員と母トメと娘礼子——

〔日時〕戦後70年(2015年)7月09日(木) 

〔会場〕品川区立荏原第6中学校/教室

〔演目〕赤羽礼子・石井宏原作『ホタル帰る』

〔プログラム〕

1回目『ホタル帰る』    8時50分 〜 9時40分
2回目『ホタル帰る』    9時50分 〜10時40分
3回目『ホタル帰る』  10時50分 〜11時40分

〔出演〕
 赤塚弘子、岡林和子、片桐瑞枝、白澤節子、山本淑子、山本扶美子(品川朗読サークル「あやの会」の会員有志6人)

〔台本化〕 東 百道

〔参加〕品川区立荏原第6中学校/生徒

《館長のコメント》

 このボランティア朗読会『ホタル帰る——特攻隊員と母トメと娘礼子——』を中学3年生に向けて初めて上演したのは、戦後66年(2011年)3月07日(月)、場所は品川区立荏原第5中学校の体育館であった。奇しくも東日本大震災&福島原発大人災の4日前であった。以後、学校は替わったが、毎年1回は上演してきている。

 今回の品川区立荏原第6中学校の授業の一環として上演したボランティア朗読会『ホタル帰る』は、品川朗読サークル「あやの会」が朗読発表会で使った台本(朗読時間約130分)を、さらに朗読時間を約45分に短縮した台本を使用した。中学校の授業1コマ分の時間(50分)内に朗読できるよう、作成し直したわけである。

 品川朗読サークル「あやの会」は、このような学校や福祉施設などに向けたボランティア朗読、あるいは、品川区内の朗読交流会など、社会的な朗読活動に積極的に取り組んできている。そのための「渉外担当役員」を会員の中から特別に選任しているほどである。その「渉外担当役員」から、今回の朗読模様の電話報告があった。

 今回は3年生の3クラスに順次上演したので、3クラス目では相当疲れたようである。しかし、その3クラス目には副校長先生が聴きに来てくれて、涙を流すほど感動してくれたという。その副校長先生の涙を見て、出演者の方も疲れが吹っ飛んだという。その後、先生方と歓談しながら、給食とコーヒーをご馳走になったという。

 そして、来年は3クラスの3年生を一同に集め、約2時間のボランティア朗読を上演する企画が合意されたという。演目は比嘉富子原作『白旗の少女』である。この『白旗の少女』は今年の朗読発表会で上演したが、その台本(朗読時間120分)を私がさらに朗読時間100分弱に短縮したものを使用する。嬉しい話しである。




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過去のイベント記録/戦後70年(2015年)前期

過去のイベント記録/戦後70年(2015年)前期

             (戦後70年01月27日 新規)
             (戦後70年02月01日 更新)
             (戦後70年03月02日 更新) 
             (戦後70年03月19日 更新)
             (戦後70年04月04日 更新)
             (戦後70年05月02日 更新)
             (戦後70年05月05日 更新)
             (戦後70年05月23日 更新)
             (戦後70年06月09日 更新)
             (戦後70年06月30日 更新)

                         



【過去のカレンダー】




6月21日(日)「響」朗読ライブ Vol 5 NEW!
 /朗読の会「響」主催

6月20日(土)習志野朗読サークル「茜」朗読発表会『流れる星は生きている』 NEW!
 /習志野朗読サークル「茜」主催

6月07日(日)第8回「小さな朗読館・ちば」
 /千葉朗読サークル「風」主催

5月28日(木)ふなばし東老朗読会(第23回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

5月19日(火)品川朗読サークル「あやの会」朗読発表会『白旗の少女』
 /品川朗読サークル「あやの会」主催

5月13日(水)第3回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

5月07日(木)「わかば mini 朗読会」at 圓(まる)
 /千葉朗読サークル「わかば」主催

5月02日(土)「交流会(朗読会)」
 /桜井勝子主催

4月27日(月)第1回「朗読と音楽の刻(とき)・虹」
 /「朗読と音楽の刻・虹」主催

4月24日(金)ガーデン サロン 朗読会
 /「ルルヴェ」主催

4月22日(水)船橋朗読サークル「はなみずき」朗読発表会『月の光』
 /船橋朗読サークル「はなみずき」主催

3月28日(土)第13回「品川朗読交流会」
 /品川「あやの会」他2グループ共催

3月12日(木)ふなばし東老朗読会(第22回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

2月24日(火)千葉朗読サークル「わかば」朗読発表会『ひとごろし』
 /千葉朗読サークル「わかば」主催

2月08日(日)「朗読会 in 野田」
〜第55回「岩手の読書週間」協賛事業〜
 /野田村立図書館・野田村教育委員会事務局主催

1月28日(水)第2回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」
 /「感動をつくる・日本朗読館」主催

1月22日(木)ふなばし東老朗読会(第21回)
 /船橋市東老人福祉センター主催




【くわしい内容】




「響」朗読ライブ Vol 5 NEW!

〔日時〕戦後70年(2015年)6月21日(日)
     開場13時30分 開演14時00分

〔会場〕カノンホール

〔アクセス〕

 東葉高速鉄道/八千代中央駅より徒歩6分(八千代市保健センター向い)

〔プログラム〕

耳なし芳一(小泉八雲原作)        
夜の雷雨(藤沢周平原作)    
彼と小猿七之助(川口松太郎原作)             
〜悟道軒円玉シリーズ第二弾〜 
       <休 憩>    
おこんじょうるり(さねとうあきら原作)          
母の記憶(百田尚樹原作)           
葉桜と魔笛(太宰治原作)

〔出演〕〜朗読順〜

 恵比寿こよみ 猪俣智子 須藤美智子 依田紀美子 守田公子 舘はとみ

〔主催〕朗読グループ「響」
(元八千代朗読サークル「こちの会」会員有志が中心になって結成)

〔参加〕参加費500円
     会場の都合上、ご予約お願い致します
     会場は土足厳禁です(スリッパをこちらでご用意しています)

〔ご予約・お問い合わせ〕047−459−3975(舘) 

《館長のコメント》

 この「朗読の会『響』」は旧「こちの会」の会員を中心に結成された自立的な朗読グループで、年2回のペースで「朗読の会『響』の朗読ライブ」を開催している。会場のカノンホールはパイプ椅子の客席が70席ほど設営できるが、文字通り満席であった。ホール内の雰囲気もなかなか良かった。朗読会にピッタリの会場である。

 出演者6人のうち、私が指導した朗読サークルの元会員が4人、現会員が1人、全く未指導が1人であった。こういう経緯で自立した朗読グループの朗読会を聴きに行くのは、気安くて楽しい。朗読を純粋に楽しむ気持が3分の2。私の朗読指導後の上達ぶりを講評する気持が3分の1。朗読を聴く際の気持がかなり安定している。

 私が指導している朗読サークルの朗読(発表)会を聴く場合は、出演者の朗読を講評する気持が3分の1。朗読(発表)会を成功させようとする朗読指導者や演出者あるいは舞台スタッフのような気持が3分の2。朗読を純粋に楽しむ気持などはほとんどゼロに近い。これでは、気安くて楽しい気分で朗読を聴くことはできない。

 私の指導とは全く無縁な朗読会を聴きに行く場合は、初めは朗読を純粋に楽しむ気持が百パーセントで聴き始める。しかし、聴いているうちに、ムクムクと朗読を講評する気持が湧き上がってくる。結局、その気持が3分の1くらいに膨らんでしまう。基本的には気安くて楽しい気持が主なのだが、どこか安定しない気分である。

 そういう意味で、今回の朗読会はとても気安くて楽しかった。気楽に聴きながらも、私が指導した朗読サークルの元会員の数人が、前回よりも格段に上達していたように感じられたのは嬉しかった。また、現実の音声言語の語法に則った「自然な語り口」を土台にした朗読表現が大切だと、改めて再確認できたことも収穫であった。




習志野朗読サークル「茜」朗読発表会『流れる星は生きている』 NEW!
〜第2期・朗読ステップ1終了記念〜

〔日時〕戦後70年(2015年)6月20日(土) 
      開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕習志野市市民会館

〔演目〕藤原てい原作『流れる星は生きている』

〔プログラム〕

【第1部】1.宣川の日本人会に引揚げの機運動く
      2.三百円儲けた話
      3.観象台疎開団の分裂
      4.親書の秘密
      5.赤土の泥の中をもがく
      6.凍死の前
      7.かっぱおやじの禿頭
        <休 憩>
【第2部】8.二千円の証文を書く 
      9.市辺里につく
      10.草のしとね
      11.川を渡るくるしみ
      12.死んでいた老婆
      13.三十八度線を突破する

〔出演〕

 山本時子、石田和美、平野かほる、三浦邦子、高橋妙子、今関研一郎、松本恵、下屋美樹子、すわ麦穂、央康子、土田和子(朗読順/習志野朗読サークル「茜」の会員)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕習志野朗読サークル「茜」

〔参加〕入場無料(全席自由)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にどうぞ
    047−487−3721 (東)

《館長のコメント》

 観客数は約100人だった。来場者名簿の記載人数が89人。プログラムの配布数が110枚。従って、実際の来場者数は両方の中間値・約100人であろうと見当をつけた。昨年は、第1期(朗読ステップ1〜6)終了記念として1人1作品の上演形式だったが、来場者数は約150人だった。今年は昨年の約3分の2であった。

 朗読表現は、現時点のこのサークルの会員の実力を十二分に出し切った出来栄だったと思う。このサークルは1期生が3人、準1期生が1人、他の7人が2期生という構成である。なかにはレッスン歴がまだ4ヶ月という新人もいた。それにしては、朗読時間140分の大作『流れる星は生きている』をかなり良く上演できていた。

 終演後の打上げ会では、自主勉強会で先輩の1期生がかなり厳しく2期生を指導したことが話題になった。もちろん、後輩である2期生もかなり率直に意見を返したらしい。このように、同じサークル内で、互いに指導し合い、意見をぶつけ合うことは、相手だけでなく自分の朗読を上達させるための力になり、大変に好ましい。

 そのようにサークル内で仲間同士で指導し合う経験を重ねていくことが、将来の朗読指導者としての実力を身につけるための最良の方法でもある。私は、私の朗読指導を受けたサークルの会員が、それぞれに自立した朗読指導者になって欲しいと心から願っている。朗読指導用の参考書も、何冊か書き残しておきたいと考えている。

 習志野市民会館(3階ホール)の会場スタッフには、大変に協力していただいた。会場の方は、古い造りのために色々と問題がある。ホールは3階であるにもかかわらず、エレベーターがなく、狭く急な階段を上下しなければならない。エアコンも温度調整ができず、オンオフで調整するしかない。来場の方々には気の毒であった。




第8回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後70年(2015年)6月07日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「とんかつ」三浦哲郎原作
                       花崎ななみ、細川美智子、藤田多恵子
                           大島範子、吉田光子、内田升子
2「なんむ一病息災」斎藤隆介原作                    森川雅子              
3「庭」山本文緒原作                           小田志津子
4「葉桜と魔笛」太宰治原作                       松尾佐智世
                   <休 憩>
5「蜜柑」芥川龍之介原作                        杉山佐智子
6「秘密」藤沢周平原作                          内嶋きみ江
7「供物」浅田次郎原作                         助川由利           8「飛鳥山」藤沢周平原作                        吉永裕恵子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047−487−3721 (東)

《館長のコメント》

 観客は80数人であった。会場の千葉市生涯学習センター・メディアエッグは客席数80席であるから、完全に満席であった。出演者用にパイプ椅子を会員数分だけ借りていたが、数人の観客にはそのパイプ椅子に座っていただいたようである。サークル会員の皆さんは、慣れているので、ドンドン自主的に準備をすすめていく。

 私は、その様子を、椅子に座って、ただ見ているだけであった。準備が完了した後、約1時間ほど、直前のリハーサルをやった。朗読そのものについてはさすがに私がダメ出しをしたが、司会進行や出演者の出入りや所作(台本の持ち方やめくり方にいたるまで)は、会員(特に1期生)がドシドシとダメ出しをして直していく。

 会場のメディアエッグのステージのバックには、映画のスクリーン用に大きなガラス窓のようなものが装備されているが、そこに朗読作品にふさわしい写真類をパソコンから映写するように工夫したのも会員である。司会進行役が出演者を紹介する仕方も内容も、司会進行役と出演者の間で話しがついており、自主的にやっている。

 上演中、私は1観客として最後列中央の席に座っていただけである。ただ、1つ1つの朗読について講評用のメモをとっていた点だけが、他の観客と違っていた。身贔屓かも知れないが、出演者はそれぞれ前回より確実に上達していた。終演後、引き続き会場で朗読の講評をした。遠慮のない講評をしたが、良ければこそである。

 打上げ会は、千葉市生涯学習センターの真向かいのレストランであった。会員の年齢は20数歳から80数歳までの幅があるが、朗読に取り組んでいるという点では同じである。和気藹々というかワイワイガヤガヤというか、全体的に非常に会話がはずんでいた。このサークルも多士済々であるから、話しの内容もが大変に面白い。



ふなばし東老朗読会(第23回)

〔日時〕戦後70年(2015年)5月28日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

「紫陽花」辻邦生原作        黒田裕子
「モノレール猫」加納朋子原作   平松 歩
「十三夜」藤沢周平原作      久保田和子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047−487−3721 (東)

《館長のコメント》

 「ふなばし東老朗読会」(第23回)の報告が、船橋朗読サークル「はなみずき」の「ふなばし東老朗読会」担当役員からファックスされてきた。この「ふなばし東老朗読会」は、船橋「はなみずき」が実質的に主宰し、出演者や司会進行役も自主的に選定している。この朗読会の実際の主催者は、船橋市東老人福祉センターである。

 私は、開催日時(奇数月の第4木曜日13時30分開演)が千葉朗読サークル「わかば」のレッスン日時と重なるために、これまでこの「ふなばし東老朗読会」に参加したことはほとんどない。今回(第23回)も参加することができなかった。そこで毎回担当役員が、この朗読会の模様をファックスで報告してくれるのである。

 今回は観客は15人だったという。そのうち11人はリピーター、4人が初参加だったという。それに、船橋朗読サークル「はなみずき」の見学者が8人、それに朗読者3人と司会進行役3人が加わり、総勢29人であったという。今回から朗読する会場が図書室から和室に変わった。和室の方は40人〜50人は入れそうである。

 報告者によると、黒田裕子会員は気品ある語り口でデジャヴ(既視感)の世界を表現し、平松歩会員は若さあふれる語り口で作品世界に引き込んで観客の笑いを誘い、久保田和子は気っぷの良い語り口で江戸時代の作品世界とその色香に観客を引き込んだという。初参加の観客もリピーターになってくれそうな雰囲気だったという。

 船橋市東老人福祉センターの利用者に「感動をつくる朗読」を聴いて楽しんでいただくことが、この「ふなばし東老朗読会」の本来の目的である。しかし、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員たちにとっては、それ以上にこの朗読会は自分の朗読の演技その他を試すための絶好の真剣勝負の場であり、ありがたい場なのである。



品川朗読サークル「あやの会」朗読発表会『白旗の少女』
〜第2期・朗読ステップ3終了記念〜

〔日時〕戦後70年(2015年)5月19日(火) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区五反田文化センター・音楽ホール

〔演目〕比嘉富子原作『白旗の少女』

〔プログラム〕

【第1部】 避難民の群れのなかへ
          <休 憩>
【第2部】 おじいさん、おばあさんとの運命的な出会い 

〔出演〕

 根本泰子、中村洋子、福永尚彦、岡林和子、白澤節子、片桐瑞枝、佐々木澄江、藤本敦子、馬場圭介、山本淑子、山本扶美子、赤塚弘子、小松里歌、志村葉子(朗読順/品川朗読サークル「あやの会」の会員)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047−487−3721 (東)

《館長のコメント》

 観客数は約70人であった。昨年の朗読発表会『あ・うん』は、受付記帳数が120人〜130人であり、実際はそれ以上であったと見込まれた。したがって、昨年に比べると観客数は半減したということになる。この原因は、いろいろと考えられる。それらの原因を分析し、今後の対応策につなげていかなければならないと思う。

 しかし、朗読表現のレベルは確実に向上していた。作品の内容も、先の大戦における沖縄戦の実態を少女の視点から描いたもので、すぐれたものである。会場で聴いてくださった観客の皆さんにも大変に感動し、高く評価していただいたと思う。他のサークルの上演実績を踏まえ、朗読作品としても高い完成度に達していたと思う。

 これだけ高い完成度に達している朗読発表会『白旗の少女』を、1回かぎりの上演で終わらせるのはもったいない。機会があれば、どこかで再演したいものだと思っている。実は、この台本の朗読時間を90分に短縮して(今回の朗読時間は約130分)、中学生や高校生を観客とした朗読会を実現できないかという企画がある。

 このサークルは、すでにある中学校の授業の一環として、先の大戦の特攻隊の悲劇の実話をあつかった『ホタル帰る』をボランティア朗読してきた。これは、授業の1コマ(50分)以内におさめるために朗読時間は45分に抑えている。授業の2コマ分の朗読会『白旗の少女』(朗読時間90分)を企画&実現したいという。

 朗読時間130分のものを、さらに40分も削って90分にするのは、かなりむずかしい。しかし、朗読時間90分バージョンの朗読台本『白旗の少女』は、用意しておけばいろいろの使い道があると思われる。もうひと頑張りして、その台本づくりに励んでみるか。朗読で先の戦争を語り継ぐの私の重要な仕事と考えて頑張ろう。

 この朗読発表会『白旗の少女』の舞台挨拶で、サークルの代表がとても感動的な締めくくりの挨拶をした。この代表の実父は、先の大戦において、インパール作戦に従軍し、その惨状を体験した。その体験談を、娘であるこの代表にたびたび語って聴かせた。その惨状が『白旗の少女』に描かれているとおりの内容であったという。

 そういう自分の父親のことを語った後に、ISIL(イスラム国)に拉致され今年(2015年)3月に殺害された後藤健二氏が、生前に日本のある学校で語ったという言葉を引用して挨拶を締めくくった。この代表の挨拶それ自体が、とても感動的な朗読作品であるかのようで、会場の皆さんの大きな感動をいただいたようであった。

 終演後の打上げ会には、品川朗読サークル「あやの会」の全員が参加した。まさに和気藹々とした楽しい打上げ会であった。身体の不調で、出演できなかった会員も、客席で聴いた仲間の朗読について、自分の感想や意見を大いに語っていた。もう1人の体調が不安視されていた会員も、打上げ会が終わるまで元気に参加していた。




第3回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」

〔日時〕戦後70年(2015年)5月13日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「蛍」織田作之助原作                   赤塚弘子
2「二人小町」芥川龍之介原作             大塚拓一
3「心 音」中山聖子原作                  内田洋子
              <休 憩>
4「朝」太宰治原作                      内田升子
5藤沢周平原作『三屋清左衛門残日録』シリーズ(第3話)
 「白い顔」藤沢周平原作                 東 百道

〔司会進行〕 飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕 感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕 入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕 なるべく事前に電話でお申し込みください
     047−487−3721(「感動をつくる・日本朗読館」 東/ひがし)

《館長のコメント》

 この第3回から会場を船橋市民文化創造館(きららホール)に変更した。これまでの第1回〜第2回は八千代台東南公共センター・5階ホールであった。会場を変更したことが観客数にどう影響するか気になっていた。観客数は約110人であった。過去は第1回がご祝儀的な観客も含めて約130人、第2回が約110人だった。

 第3回は、第2回とほぼ同数の観客だった。前回の第2回からわずか4ヶ月しか経っていないという事情と、会場を変更した直後という事情その他を勘案すれば、まあまあの観客数だったと思う。ちなみに、第1回と第2回の間隔は6ヶ月であった。船橋市民文化創造館(きららホール)の客席数は、最もノーマルで約150席。

 「小さな朗読館」にはちょうど良い客席数である上に、交通の便が非常に良い(JR船橋駅と京成船橋駅の中間)。また、上演時には会場スタッフが3人もついてくれる(全体調整担当、照明担当、音響担当)。その3人ともスキルが高い上に、とても感じが良く親切である。ハイレベルな照明装置や音響装置も装備されている。

 会場やロビーなどが綺麗な上に、窓口の事務員もとても感じが良く親切である。それらのお蔭で、当日の私の仕事はかなり軽減され、それに伴ない私の疲労度もかなり軽減された。さらに、ゲスト出演者の所属サークルからは2人づつ計6人の会員が、当日の運営スタッフとして応援に来てくれた(品川のサークルは除く)。

 その応援の皆さんも、とても協力的に、受付役や会場案内役をこなしてくれた。毎回、司会進行役を引き受けてくれる飯野由貴子さんは船橋朗読サークル「はなみずき」の会員だが、現役のプロの司会者である。さすがと思われる司会進行であった。約110人の来場者の半数以上は、私が指導する朗読サークル会員以外であった。

 なかには、毎回のように聴きに来てくださる常連の方々もいる。そういう常連の方々のご期待を裏切らないような朗読会にしていかなければならない。もちろん、そういう方々は、私が目指している「感動をつくる朗読」を理解し、賛同し、鑑賞して下さる方々であろう。それだけに、なおさらそういう方々のご期待に添わねば。




「わかば mini 朗読会 at 圓(まる)」

〔日時〕戦後70年(2015年)5月07日(木)
     開演13時30分

〔会場〕キッチン圓(MARU)
    JR西千葉駅北口から徒歩約5分
    【住所】千葉市稲毛区轟町1−2−6
    【電話】043−290−0051

〔プログラム〕

「蜜 柑」芥川龍之介原作           井手陽子
「蜘蛛の糸」芥川龍之介原作       金子可代子
「蜜柑畑」山本周五郎原作  高木幸恵&石井春子

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕ドリンク代300円ご用意下さい

〔問い合わせ〕
     043−255−7157(金子)
     043−264−9128(井手)

《館長のコメント》

 小さな会場なので、観客数は10人〜20人で満席だったらしい。私はスケジュール的に参加できなかったので、これ以上のことは分らない。主催した会員たちも、今回の朗読会は「アレヨアレヨ」という間に急きょ企画したらしく、今後どういう形で開催していくかまだ決まっていないという。まあ、その積極性は買えるのだが。




「交流会(朗読会)」

〔日時〕戦後70年(2015年)5月02日(土)
     13時00分〜14時00分

〔会場〕さくら農園みらい塾
    (習志野市実籾に設置されたビニールハウス)

〔プログラム〕

1「八 郎」斎藤隆介原作         平野かほる&山本時子
2「ざしき童子のお話」宮沢賢治原作           すわ麦穂
3「青い玉」沓沢小波原作                  土田和子

〔朗読指導者〕 東 百道(ひがし ももじ)

〔主催〕桜井勝子

〔参加〕入場無料(定員約20人)

〔問い合わせ〕043−259−6503(平野)

《館長のコメント》

 一昨日(5月2日)と昨日(5月3日)に、習志野朗読サークル「茜」の2人の会員から、5月02日(土)に開催された「さくら農園みらい塾」交流会(朗読会)の模様が電話で報告された。1人はこの交流会(朗読会)の窓口担当の会員、1人は習志野朗読サークル「茜」の代表である。来場者の方々には好評だったという。

 この「さくら農園みらい塾」は農場主の桜井勝子さんが、自分の土地を区分けして農作希望者に貸したり、農作を指導したりしている農園の名である。その「さくら農園みらい塾」内のビニールハウスを会場に、農作希望者の交流会が桜井勝子さんの主催で定期的に開催されている。今回、その交流会に朗読を依頼されたのである。

 来場者は約20名、それに習志野朗読サークル「茜」から出演者4人と司会進行役2人(サークル代表と今回の窓口担当)を加えると、会場のビニールハウスに30人弱の人間が集まったことになる。ビニールハウスだから、夏の季節には暑くて会場には使えない。五月初旬のこの季節が、会場に使うラストチャンスだったという。




第1回「朗読と音楽の刻(とき)・虹」
〜朗読とピアノとオカリナのコラボレーション〜

〔日時〕戦後70年(2015年)4月27日(月)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕STUDIO「さゆ」
     千葉県四街道市大日7−6 吉岡宅内
     JR四街道駅から徒歩約15分(四街道西中学校近く)

〔プログラム〕

♪音楽で楽しむ絵本
「ねぇ だっこして」竹下文子・作/田中清代・絵
「すずおばさんのハーモニカ」あまんきみこ・作/黒井健・絵
  おはなし                        秋山満子
  ピアノ                        杉本美津子
  オカリナ                       積田由史子
            <休 憩>
♪朗読と音楽で味わう宮沢賢治の世界
「セロ弾きのゴーシュ」宮沢賢治原作
  朗 読  助川由利 吉田光子 吉永裕恵子 内田洋子
  ピアノ                        杉本美津子
  オカリナ                       積田由史子   

♪ティータイム

〔主催〕「朗読と音楽の刻・虹」

〔参加〕 入場料1000円(紅茶とお菓子付き)

〔お問い合わせ・お申し込み〕
     043−423−7561(STUDIO「さゆ」吉岡)
     043−277−3255(「虹」代表 杉本)

《館長のコメント》

 第1部の読み聴かせ者、ピアノの演奏者、オカリナの演奏者は、いずれも私には未知の方々である。第2部の朗読を読み継いだ4人は、私が指導している朗読サークルの現役会員である。未知の方々と既知の方々による朗読とピアノとオカリナのコラボレーションは、とても面白い試みで、私はそれを心から楽しむことができた。

 会場の「STUDIO(さゆ)」はオーナーの私邸を改造したもので、ピアノを置いたステージ周り、パイプ椅子を40席ほどギッシリと並べた客席、および、紅茶と菓子を用意するオープン型の厨房コーナーからなるホールである。客席はまさに満席であった。私が指導している朗読サークルの会員たちも約10人ほど来場していた。

 朗読と音楽が終わった後は、ティータイムとして紅茶と菓子のサービスがあった。このティータイムは自由解散ということで、用事のある来場者は各自の都合に合わせて三々五々帰っていった。紅茶と菓子を飲食したり、別れの挨拶をしたり、出演者に自分の感想を述べたり、なかには紅茶をこぼす人もいたりで、賑やかであった。

 私は、招待していただいた立場を考え、一応、最後まで残って様子を見ていた。観客がすべていなくなった頃に、出演者の皆さんから感想を求められた。こういう場合、自分が指導している既知の朗読者に対する感想は言いにくい。そこで、主に、読み聴かせ者と音楽演奏者の今回のイベントに対する想いを聴くことに力を注いだ。

 読み聴かせ者は保育園などに長く勤め、子どもに絵本を読み聴かせる経験が豊富な方である。今回のイベントは大人が相手なので、大人にも感動してもらえる絵本作品を選ぶのに力を注いだという。また絵本の内容に合う音楽演奏に感謝していた。この会場は床が平らで客席から絵本が見えずらい。その改善が今後の課題だという。

 ピアノの演奏者は、今回のイベントで演奏した音楽を選ぶことに大変な精力を傾けたという。読み聴かせや朗読に合う原曲を選び、原曲の多種多様な編曲のなかからピアノとオカリナの演奏に合うものを選び、その演奏の仕方を工夫する。今回のイベントの音楽演奏を仕上げるのは大変だったという。聴いていてなるほどと思った。

 私は、毎年1回くらいの定期開催をイメージしていたが、なかなかそう簡単にはいかないという。そうかといって1回だけで終わらせるのはもったいない。何回か再演を考えたらどうかと提案したら、そうなると観客を集めるのが大変だという。確かに大変だとは思う。しかし、たった1回の上演で終わりにするのは残念である。

 会場「STUDIO(さゆ)」は四街道市の中心部分から徒歩で15分くらいの住宅街にある。すぐ近くに中学校があることからも分かる通り、とても感じの良い住宅街である。その一角のごく普通の住宅内にこの小ホールはある。主婦であったオーナーが一念発起して、地域の文化に貢献しようと、ご自宅の1階を改造したのである。

 その会場に、音楽家2人と、読み聴かせのベテランと、永年本格的に修練した朗読者4人が、音楽と朗読のコラボを手づくりで開催し、約40人の観客が集ってそれを楽しむ。終演後に、心のこもった紅茶と美味しい菓子をいただく。こんなに豊かで平和で文化的な小イベントが、まったく自主自発的に企画&実行されたのである。

 帰途の路上で、まったく偶然に会場「STUDIO(さゆ)」のオーナーの妹さんと出会い、しばらく同道することになった。色々と話しながら四街道市の街並を歩いたが、ゆったりとした街路、広大な規模のスーパー、かなりな規模のマンション、同じくかなりな規模の公園と文化センターがあった。とても豊かな地域空間であった。




ガーデン サロン 朗読会

〔日時〕戦後70年(2015年)4月24日(金)
     ランチタイム 11時30分〜12時30分(随時)
     朗読開演   13時00分〜14時50分(予定)
     ティータイム 15時00分〜(自由解散)

〔会場〕貝殻亭 リゾート内
    八千代市勝田台北2ー4ー1ー5

〔アクセス〕京成本線・東葉高速線「勝田台駅」北口から徒歩5分

〔プログラム〕

「助五郎の転生記」小泉八雲原作       糸久 初江
「晩夏光」高田郁原作               本間かおる
               <休 憩>
「猿若町月明り」藤沢周平原作         内田 升子         
「寒い母」斎藤隆介原作              吉田 光子

〔主催〕「ルルヴェ」

〔問合せ〕043ー276ー5063 「ルルヴェ」本間かおる

《館長のコメント》

 「ガーデン サロン 朗読会」のメニューは、初めに昼食のためのランチタイム、次にメインの朗読会、最後にケーキとお茶を喫するティータイムで流れ解散となる。メインの朗読会は休憩を挟んで、前半が主催者「ルルヴェ」の構成員2人の朗読、後半が私が朗読指導している千葉朗読サークル「風」の会員2人のゲスト出演。

 「ルルヴェ」の構成員2人も元は私が朗読指導する八千代と習志野の朗読サークルの会員だった。しかし、今は退会して私の指導から全く離れている。今回の出演者は4人とも朗読ステップ1〜6までのレッスンは終了している。従って、4人ともかなりの朗読表現をしていた。40〜50人の観客も、朗読に集中して聴いていた。

 特に、ゲスト出演者の2人はどこに出しても恥ずかしくない朗読者である。今回も、並みのプロを自称する朗読者より、高いレベルの朗読であった。この「ガーデン サロン 朗読会」を主催したのは「ルルヴェ」というグループだが、構成員は今回出演した2人だけである。2013年に発足したときは、構成員は5人であった。

 ところが、昨年の戦後69年(2014年)11月の3回目の朗読会「ガーデン サロン 朗読会」の後、構成員が2人になってしまった。今後はその2人が適宜ゲスト出演者を依頼して朗読会を開催するという。そのゲスト出演者を依頼する件で、私は協力を求められた。しかし、ゲスト出演者の選考はデリケートな問題である。

 私が協力する場合の条件を提示したが、それが2人の考えに合わなかった。今後は、原則として、私が指導する朗読サークル以外の朗読者にゲスト出演を依頼するという。昨日の「ガーデン サロン 朗読会」は既に約束済みのゲスト出演者が出演したが、これが私が何らかの形で関係した最後の「ルルヴェ」ということになる。




船橋朗読サークル「はなみずき」朗読発表会『月の光』
〜第2期・朗読ステップ3終了記念〜

〔日時〕戦後70年(2015年)4月22日(水)
      開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市民文化創造館(きららホール)

〔演目〕井上靖原作『月の光』/映画『わが母の記』の原作

〔プログラム〕

【第1部】 『月の光』前半
     <休 憩>
【第2部】 『月の光』前半

〔出演〕

 黒田裕子、鳥海治代、田中幸子、御代川裕子、小糸洋子、谷千和子、小林いさを、井上みつ江、平松歩、飯野由貴子、村木ひろみ、遠田利恵子、中山慶子、昌谷久子、畑野欸子、亀田和子、久保田和子(朗読順/船橋朗読サークル「はなみずき」の会員) 

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕船橋朗読サークル「はなみずき」

〔参加〕入場無料

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にどうぞ
    047−487−3721 (東)

《館長のコメント》

 観客数は約150人(受付記帳者数132人)であった。会場の船橋市市民文化創造館(きららホール)に設定した客席は約170席だった。客席数170席のところに150人も座ると、ほぼ満席状態のように見える。会場全体に盛況感が漂い、それが出演者に多大な力を与えてくれる。朗読会は、観客との交流の場なのである。

 船橋市は人口が約62万人という大都市である。私が居住している八千代市は人口が約19万人である。同じ市報や地域新聞に記事が載っても、反響の大きさがまるで違う。代表のところには事前に8人もの人が電話で問い合わせてきたという。このサークルは会員数も多いので知人友人の数も多かったが、一般市民も多かった。

 朗読の出来栄は、立ち稽古やリハーサルに比べて、やはり2〜3割は良くなっていた。この点は、どの朗読サークルも同じである。しかも、今回の『月の光』の内容は、出演者も観客も決して他人事(ひとごと)ではない。朗読する出演者だけでなく、会場にいた聴き手の気持の入り方も一般の文学作品と全く違ったようである。

 会場ロビーでも、多くの来場者が感動した旨の感想を語ってくれたという。作品の内容に感動したのか、朗読の表現に感動したのか、あるいは両方なのか。それはともかく、客席の前列中央に座っていた観客の1人(高齢の女性)が、初めから頭を客席の背にのけぞらせて眠ってしまい、あまつさえ、鼾をかいていたそうである。

 朗読が未熟なために舞台への集中力が切れてしまい、思わず眠ってしまったというなら出演者の方に問題がある。しかし、初めから眠ってしまい、しかも、他人の妨げになるような鼾をかいていたというのは、明らかにその観客の方に問題がある。周りの観客も、当人の体調を懸念する意味でも、注意するのがエチケットだと思う。

 このサークルは船橋市東老人福祉センターから依頼され、奇数月に「ふなばし東老朗読会」を上演している。その朗読会の常連の方や船橋市東老人福祉センターの担当者の方が聴きに来たばかりか、差入れまでしていただいた。私が指導している朗読サークルの会員たちも来ていたが、会員同士が顔見知りになっている場合が多い。

 一般客も多数いたが、そういう方々は、皆さん朗読を聴くのを楽しみにして下さっている。したがって、来場者の大部分は温かい眼と耳で聴いてくださっている。今回は、上演開始の冒頭で少々手違いがあったが、代表が率直にそのことを説明し、やり直す旨をアナウンスすると、会場からは励ますような温かい拍手をいただいた。

 終演後の打上げ会でも、その温かい拍手のことが話題になった。同時に、鼾をかいていた高齢の女性のことも話題になった。しかし、全体的には、成功裡に今回の朗読会をやり終えたという達成感で盛り上がっていた。このサークルは会員数が18人と定員(20人)上限に近い多さだが、それがこの良い雰囲気の源になっている。




第13回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後70年(2015年)3月28日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区荏原第五区民集会所・第1集会室

〔プログラム〕

1.品川朗読サークル「あやの会」
「同居」吉村昭原作          山本扶美子
「黄色いスカーフ」安房直子原作   山本淑子
「つなみ」森健原作            片桐瑞枝
2.朗読サークル“こだま”
「雪隠成仏」川端康成原作
「オシラサマ」(語り部)柳田國男原作
「ビルマの竪琴」竹山道雄原作
3.朗読の会〈宙(そら)〉
「十三夜」藤沢周平原作  
「夜の雪」藤沢周平原作

〔主催〕
品川朗読サークル「あやの会」
朗読サークル“こだま”
朗読の会〈宙(そら)〉

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 第13回が3月28日(土)に開催された。 開場13時00分、開演13時30分、会場は品川区荏原第五区民集会所・第1集会室であった。この「品川朗読交流会」は、毎回のように私の朗読レッスンと重なる。今回も聴きに行くことができなかった。そこで、その度に品川「あやの会」の会員が、開催模様を報告してくれる。

 今回の来場者はあまり多くなく、30人少々だったという。当日は陽気が良いので桜が開花し、絶好の花見日和になった。その花見の方に観客を取られたらしい。出演者などを加えると50人ほどの人数になったという。

 品川朗読サークル「あやの会」から出演した3人の朗読はそれぞれ良かったという。山本扶美子「同居」吉村昭原作は内容的にもとても面白い朗読だったし、山本淑子「黄色いスカーフ」安房直子原作は内容にぴったりの朗読だったし、片桐瑞枝「つなみ」森健原作は東日本大震災を扱った感動的な朗読だったということであった。          

 交流相手の2グループ、朗読サークル“こだま”と朗読の会〈宙(そら)〉の朗読もそれぞれとても良かったという。朗読サークル“こだま”には、新たに入会した男性が多芸で、その男性会員が楽器演奏などを交えた朗読を上演したので、舞台全体がひときわ面白くなったという。全体に、なかなか力の入った朗読だったようである。

 朗読の会〈宙(そら)〉の朗読も、登場人物の男女に合わせて、朗読者も男女の配役をしたようで、なかなか工夫をこらした舞台であったようである。朗読交流している3つの朗読グループが、それぞれ内容的、舞台構成的、その他の面で色々と工夫をこらし、充実していたようである。観客の多寡は本来的にあまり問題ではない。

 この「品川朗読交流会」は、その名前が示すように、もともと複数の朗読グループが相互交流のために、お互いの朗読を披露し合うことが目的で始めたものである。もちろん、外部からの来場者も歓迎こそすれ、拒みはしなかったので、結果として観客が増えていったにすぎない。今回も、終演後に皆で意見交換会を催したという。




ふなばし東老朗読会(第22回)

〔日時〕戦後70年(2015年)3月12日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

1「『硝子戸の中』より」夏目漱石原作 
 田中幸子、鳥海治代、御代川裕子、谷千和子、村木ひろみ、中山慶子、遠田利恵子、平松歩、畑野欸子(朗読順/船橋朗読サークル「はなみずき」の会員)
             <休 憩>
2「じいさんばあさん」森鴎外原作
 黒田裕子、小林いさを、井上みつ江、小糸洋子、昌谷久子、亀田和子、内田洋子、久保田和子(朗読順/船橋朗読サークル「はなみずき」の会員)

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この「ふなばし東老朗読会」は、船橋「はなみずき」が実質的に主宰し、前回からは出演者も自主的に選定している。私は、開催日時(奇数月の第4木曜日13時30分開演)が千葉「わかば」のレッスン日時と重なるために、これまでこの「ふなばし東老朗読会」に参加したことはわずか1度しかない。今回も同じであった。

 そこで毎回「ふなばし東老朗読会」担当役員が、この朗読会の模様をファックスで報告してくれる。今回は晴天にも恵まれ、寒い季節にもかかわらず観客は14名だったという。新たに男性が2名聴きに来たという。その他の大部分はリピーターで、船橋「はなみずき」の皆さんともすでにかなりの顔なじみになっているという。

 今回は2014年度の最終回ということで、会場もいつもの狭い図書室ではなく、広い畳の部屋だった。上演形式も、船橋「はなみずき」が全員を2組に分け、一方の組が夏目漱石原作「硝子戸の中(抄)」を、他方の組が森鴎外原作「じいさんばあさん」を読み継ぐ形式で上演した。そういう上演形式が新鮮であったらしい。

 今回は仕事でどうしても都合のつかない1人を除き、船橋「はなみずき」の全員が出演した。アンケート結果も次のように大変好評だった。①毎回良い朗読をありがとう。②今日の朗読は特に良くて、感動して涙が出た。③出演者の数も多くて豪華だったし、今までで最高だった。④今回のような読み継ぎ形式の上演も良い。

 今回の第22回「ふなばし東老朗読会」は、今年度(2014年度)の最後を締めるものであった。ありがたいことに、来年度も継続するように船橋市東老人福祉センターから依頼されている。来年度は、初めから船橋「はなみずき」が総てを自主的に主宰する。朗読サークルの自主活動として、非常に意義ある朗読会だと思う。




千葉朗読サークル「わかば」朗読発表会『ひとごろし』
〜第2期・朗読ステップ3修了記念〜

〔日時〕戦後70年(2015年)2月24日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・ホール

〔演目〕山本周五郎原作『ひとごろし』

〔構成〕

【第1部】『ひとごろし』前半
     <休 憩>
【第2部】『ひとごろし』後半

〔出演〕

 的場正洋、石井せい子、吉野久美子、金子方子、大山玲子、神田和子、田中和代、井手陽子、仲田紘基、金子可代子、高木幸恵、石井春子(朗読順/千葉朗読サークル「わかば」の会員)

〔朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は80人ほどであった。昨年は晴天かつ温暖であったためか客足が良く100人ほどであったが、今年は寒くはなかったが雨まじりの曇天であったためか、昨年より観客数が減っていた。会場の千葉市生涯学習センターのホールは300席なのでかなり空席があったが、観客数が会場全体に坐ったせいかそう寂しくなかった。

 今年も、このサークルの会員たちがボランティアとして関与している視覚障害者施設から、視覚障害者と付き添いの方々が10数人も聴きに来て下さった。この施設の定期的行事「お楽しみツアー(年何回かの食事付き外出行事)」の一環として、ここ数年千葉「わかば」の朗読発表会を聴きに来て下さっている。感謝感謝である。

 朗読の出来栄は、立ち稽古や舞台リハーサルの2〜3割は良くなっていた。ただし、今回の山本周五郎原作「ひとごろし」は、かなりむずかしい作品である。武力や強さの本質とその限界に対する、いかにも山本周五郎らしい考え方を、ある種の落語的な面白さでくるんで表現している。それを朗読で再表現しなければならない。

 また、登場人物の人間像をどう造形するかもむずかしい。主人公は、ただの臆病者ではない。敵役もただの悪人ではないし、ただ強くて武芸が達者なだけの人間ではない。主人公の妹や主人公の相方も、主人公や敵役ほどではないにしても、かなり複雑で面白い人間として描かれている。普通の人ではなかなか認識&表現できない。

 単にセリフや地の文を上手く表現しただけでは、まったく不十分なのである。まして、セリフや地の文の表現そのものがまだまだの場合は、何をか言わんや、なのである。たとえ、登場人物の人間像を的確に造形できたとしても、それが的確に表現できないからである。レッスンでも、終演後の講評でも、私はあまり褒めなかった。

 ところが「わかば」の会員たちはかなりの達成感に浸っていた。場所を変えて開催された打上会でも、その達成感の気分は盛り上がっていた。なぜなら、今回はバック音楽をほとんど付けなかったにもかかわらず、会場はシーンと最後まで舞台に集中してくれた。終演後のロビーでも知人友人の皆さんからかなり褒められたらしい。

 かなりの自主勉強会を積み重ね、その自主勉強会では、1期生は2期生を、1期生は1期生同士でかなりきびしく注意したらしい。レッスンでの私の指導よりも、きびしく具体的で細かいところまで注意したらしい。その成果が、本番ではかなり発揮されたという。2期生は1期生に、1期生は1期生同士で、盛んに感謝していた。

 2期生は、自分たちも後輩を1期生のように注意できるようになるだろうか、と心配していた。私は、必ず出来ると確答しておいた。私の指導する内容や方法を理解し、その一定部分を修得できていれば、後輩の朗読的な欠点はいやでも耳につくし、その点を指摘&注意することは簡単だからである。1期生がその良き実例である。

 2期生が、自主勉強会における1期生の指導に盛んに感謝した後で、私に気をつかってか、その1期生の指導も先生の指導に基づいたものだったとつけ加えていた。私は、そんな気づかいは無用であると明言してあげた。私のレッスンは、単に朗読の指導をするばかりでなく、朗読の指導法を指導することも兼ねているからである。

 すなわち、私の朗読レッスンは、サークル会員が朗読者として上達することも目的としているが、それと同時に、サークル会員が朗読指導者としての力をつけることも目的としているのである。従って、自主勉強会は、先輩が後輩を指導しながら、朗読指導者としての力を身につけるための、まさに絶好の機会であり場なのである。

 さらに、他人を指導することは、すなわち、自分自身を指導することである。どの芸術分野でも同じことが言えると思うが、特に朗読という芸術分野はこのことがストレートに当てはまる。同じサークルの同じレッスンの場で、私のレッスン歴が大きくことなる会員を、私が同時併行的に指導するのも、その一つの実践なのである。




「朗読会 in 野田」
〜第55回「岩手の読書週間」協賛事業〜

〔日時〕戦後70年(2015年)2月08日(日)

〔会場〕野田村立図書館・多目的ホール

〔プログラム〕

【こどもの部】おはなし会 11時00分〜

1 民話語り「もどり鐘/千葉寺の話」            吉田光子
2 読み聞かせ「ゆきのよあけ」いまむら あしこ原作  江本なつみ
            <休 憩>
3 ストーリーてリング「やまなしもぎ」平野直(再話)
         野田村「読み聞かせグループあっぷっぷ」廣内けい子
4 紙芝居「ゆきおんな」                      吉田光子

【中学生以一般の部】朗読会 13時00分〜

《第1部》
1 民話語り「もどり鐘/千葉寺の話」             吉田光子
2 読み聞かせ「ゆきのよあけ」いまむら あしこ原作   江本なつみ
3 朗読「寒い母」斎藤隆介原作                  吉田光子
              <休 憩>
《第2部》
4 朗読「よだかの星」宮澤賢治原作               江本なつみ
5 朗読「高瀬舟」森鴎外原作                    東 百道

【交流の部】講話と茶話会 15時00分〜  ※参加費 100円(茶菓代として)
1 講話「『感動をつくる朗読』をめざして               東  百道
2 交流と親睦

〔主催〕野田村立図書館(第55回「岩手の読書週間」協賛事業)
    野田村教育委員会事務局

〔協力〕読み聞かせグループ『あっぷっぷ』

〔参加〕参加無料(全席自由)

〔問合せ先〕0194ー78ー2938 野田村立図書館 

《館長のコメント》

○「こどもの部/おはなし会」

 当日最初のイベント「こどもの部/おはなし会」を開始する11時まで約1時間半。その間に、イベント関係者の皆様との初対面の挨拶や会場の設営などを行なう。主宰者の小谷地節子さんはカラー刷りのきれいな舞台看板を制作して下さった。その看板の掲出、舞台や椅子の配置、マイクテストなど色々な準備を手早く行なった。

 今回の司会進行をして下さった大沢伸子さん(野田村教育委員長)や出演者との打合せなどを舞台を中心に急いで行なった。今回、ストーリーテリング「やまなしもぎ」で出演される廣内けい子さんを初め、舞台周りをいろいろと手伝っていただく野田村の読み聞かせグループ「あっぷっぷ」のメンバーとも必要な打合せをした。

 アッという間に11時になり「こどもの部/おはなし会」が始まった。会場には30人を越す来場者がいたが、残念ながらというか、思わず笑ってしまったというか、肝心の「こども」が5〜6人しかいないのである。小谷地さんや大沢さんは「野田村にはこどもが少ない上に学校の行事が重なった」などと盛んに恐縮していた。

 しかし、出演した皆さんは全く動ぜず、会場にいた大きな「こども」を相手に熱演していた。その大きな「こども」の多くは、それぞれが自ら民話語りや読み聞かせや紙芝居をやっておられる方々である。この「こどもの部/おはなし会」は、一種の実践的な交流会(勉強会)という性格をもっていたから、それで良いのである。

 吉田光子さんの民話語り「もどり鐘」、江本なつみさんの読み聞かせ「ゆきのよあけ」は、共に良かった。また廣内けい子さんのストーリーテリング「やまなしもぎ」はとても良かった。最後の吉田光子さんの紙芝居「ゆきおんな」も良かった。吉田さんが持参した小型蛍光灯で、紙芝居の下辺から照明した点が特に好評であった。

 昼食時であったか、江本なつみさんが「ゆきのよあけ」を読み聞かせている間、傍で「ゆきのよあけ」を観客に掲示しつづけて下さった「あっぷっぷ」のメンバーの一人が、この「ゆきのよあけ」を強く推薦した理由を話して下さった。東日本大震災の津波から逃れて避難所で一夜を明かした次の日の東の空が忘れられないという。

 太平洋上の東の空が一面、すごいほどに鮮やかな赤色に覆われていた。それは、それまで見たこともないような美しい空であったという。自然というものは、昨日のあの恐ろしい地震と津波を現出させたあの同じ自然が、翌日にはこのように美しい空を現出させる。その理不尽さあるいは不可思議さが、極めて印象的だったという。

 その夜明けの空と絵本『ゆきのよあけ』の最後の「よあけ」が、心の中で重なって強く感動したのだという。実は、絵本『ゆきのよあけ』の作者である今村葦子さんは、今回の司会進行をして下さった大沢伸子さん(野田村教育委員長)の実姉である。自然と人間の《縁》というものを、このときも改めて強く感じたものである。

 これも、昼食時であったか、とても印象深い話しを聴いた。野田村を流れている川の河口に水門がある。東日本大震災の大津波が襲った後、海水を海に戻すために、水門を管理していた消防関係者の一人が水門を開けた。その方は機転を利かして水門の開け方を少しにした。そのため、水死者は海に流出せず、全遺体が収容できた。

 野田村の水死者は38人だったが、機転を利かして水門を開けたその人も、その38人に含まれているという。どういう経緯で、その方が水死されたのか、くわしいことは分からないという。このような隠れた功労者が、あの東日本大震災の被災者のなかに、いく人もいたし、今もいると思う。決して忘れてはならないと思う。

 わずか一日の、それもわずか1時間足らずの昼食時でさえ、このように印象深い逸話や功労者の話が語られた。実際には、もっとずっと多くの出来事があったに違いない。それらの出来事を、可能な限り記録すること、そして、それを語り継ぐことは大切である。宮澤賢治は「ヨクミキキシワカリ/ソシテワスレズ」と祈願した。

○「中学生以上一般の部/朗読会」

 用意していただいた昼食用のお弁当と、小谷地さんの手づくりのデザートをいただき、野田村の関係者の方々のお話しを聴いているうちに、開演の時間となった。観客は約60人ほどであった。午前中に聴いて下さった約30人ほどの観客が、午後の観客としてどのくらいダブっていたのかは分からない。半分ほどはそうだろうか?

 また全員が野田村在住の方々だったわけでもない。北隣りの久慈市や南隣りの普代村・田野畑村など近隣の市町村から聴きに来て下さった方々もいたようであった。ともあれ、人口4千人の野田村の朗読会としては、観客数が60人というのは大盛況であったと思う。小谷地さんたち主催者が熱心に広報して下さったお蔭であろう。

 プログラムは、第1部が吉田光子さんの民話語り「もどり鐘」、江本なつみさんの読み聞かせ「ゆきのよあけ」、そして、吉田光子さんの朗読「寒い母」の3本である。民話語り「もどり鐘」と読み聞かせ「ゆきのよあけ」は、午前の「こどもの部/おはなし会」の再演である。ただ、子供向けと大人向けでは演技が若干違う。

 休憩を挟んだ第2部は、江本なつみさんの朗読「よだかの星」と私の朗読「高瀬舟」の2本である。吉田光子さんの朗読「寒い母」を聴いたのは、私は2回目である。江本なつみさんの朗読「よだかの星」を聴いたのは、私は3回目である。吉田光子さんの「寒い母」も江本なつみさんの「よだかの星」もこれまでで最も良かった。

 私の朗読「高瀬舟」は何回目だろうか。5回以上は朗読したと思う。今回の台本は、朗読時間を30分にカットしたものである。吉田光子さんの「寒い母」と江本なつみさんの「よだかの星」と同じように、朗読した後に観客の心のこもった拍手をいただいた。拍手を聴けば、観客が本当に感動して下さったかどうかは直ぐ分かる。

 午後の「中学生以上一般の部/朗読会」も、午前に引き続き、大沢伸子さん(野田村教育委員長)が司会進行をして下さった。野田村の読み聴かせグループ『あっぷっぷ』の皆さんも、舞台周りなどでとても行き届いた支援をして下さった。今回の「朗読会 in 野田」を実質的に主導した小谷地節子さんは、黒子に徹しておられた。

 それらの方々のお蔭で、とにもかくにも、今回のメインイベントである「中学生以上一般の部/朗読会」は無事に上演が終了した。主催者側の皆さんは、その直後に計画されていた「交流の部/講話と茶話会」の準備に追われていたが、出演者3人は朗読を終えてホッとしていた。3人ともかなり熱演したので、気分も良かった。

 後で聴いたところでは、岩手県は朗読が盛んな県だという。特に盛岡市には立派な朗読者&朗読指導者が何人か活躍しておられるという。そういう方々が、ときどき来村して朗読会を催すこともあるらしい。朗読には色々なスタイルがある。今後は、岩手県で朗読活動をしておられる方々との交流も是非お願いしたいと思っている。

○「交流の部/講話と茶話会」

 本番(2月08日)の3番目(最後)は、午後3時30分からの「交流の部/講話と茶話会」であった。まず私が「『感動をつくる朗読』をめざして」という標題の講話を30分し、その後は質疑応答等の茶話となった。
この「交流の部/講話と茶話会」は参加費(茶菓代100円)をとったが、約30人の方々が参加してくれた。

 その中には、近隣の市町村で読み聞かせや民話語りや朗読をやっていたり、あるいは、宮澤賢治を研究していたりする方々も参加していたが、その正確な人数は分からない。交流の部が終了した午後6時00分まで、参加者の発言が絶えることはなかった。その発言の内容と仕方がとても素晴らしかったので、私は大いに感嘆した。

 こういう「交流の部/講話と茶話会」では、ともすると、自分の知識や実績をひけらかす場と勘違いしたような、鼻持ちならない発言が多くなりがちである。しかし、今回の参加者にそういう雰囲気は毛ほどもなく、各自の豊かな教養が滲み出ていた。私に対する質問や意見の内容も、鋭く豊かで要点を押えたものが多かった。

 立場上、出演者の中でもっとも多く発言(回答その他)したのは私であったが、江本なつみさんと吉田光子さんも要所要所で、実に的確かつ内容ある発言(回答その他)をしていた。指導者がいない場合の、朗読への取り組み方、上達の仕方に関する質問もあった。宮澤賢治の童話作品や心象スケッチに関する質問や意見も出た。

 「雨ニモマケズ」の朗読方法ついての質問や意見、また同じ岩手県でも地域で方言が違う場合の宮澤賢治の朗読の仕方に関する質問や意見も出た。従来の「読み聞かせ」という言葉が上から目線のように聴こえるという意見もあったが、私も全く同感であった。とにかく、私は素晴らしい時間を過ごすことができて大満足であった。




第2回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」
=「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」助成対象事業=

〔日時〕戦後70年(2015年)1月28日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市東南公共センター・ホール(5階)

〔プログラム〕

1「貨 幣」太宰治原作                山本芙美子
2「『智恵子抄』より」高村光太郎原作       小林正子
3「木綿ぶれ」藤沢周平原作            石井春子
              <休 憩>
4「明 烏」藤沢周平原作             吉田光子
5藤沢周平原作『三屋清左衛門残日録』シリーズ(第2話)
 「零 落」藤沢周平原作              東 百道

〔司会進行〕 飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕「感動をつくる・日本朗読館」

〔参加〕 入場料1000円(会場受付/全席自由)

【「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」助成対象事業】
 「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」は、かつてフランスのシャンソン歌手イベット・ジローが八千代市でチャリティコンサートをやった際の収益金を原資に、その他の寄付金をも加えて、昭和61年に誕生した文化福祉基金です。毎年、申請のあった文化・福祉活動の中から2件程度を選定して、助成しています。この「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」は、平成25年度の「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」助成対象事業に選定されました。

《館長のコメント》

 今回の観客数は約110人、第1回の約130人に比べれば20人ほど少ないが、初回はご祝儀的な観客もいた筈だから、2回目としてはまあまあの観客数だったと思われる。今回も、私が指導する4つのサークルから4人の会員にゲスト出演してもらった。私は、舞台袖で、音響関係の機器(私の持込み)を調整しながら聴いた。

 身びいきだとは思うが「それぞれに上達したな」とシミジミ感慨深かった。約10年間の朗読レッスンの成果がいくらか出てきたように想った。観客は朗読に集中していた。風邪のためか客席で咳をしていた観客もいたが、少しすると席を外して外に出ていった。会場全体がシーンとしていたので、いたたまれなくなったようだ。

 朗読の出来栄といい、客席の雰囲気や観客のマナーといい、ようやくわが朗読会も一流のクラシック音楽会らしいレベルに近くなってきたなと、想ったものである。何とか無事に終わったが、私は文字通り疲労困憊であった。早朝から持込みの音響装置を車に積み込み、9時前には会場に着いて車から5階のホールまで運び込む。

 会場の舞台や客席の椅子のセッティングを指示し、ひと通りの会場設営が終わった段階で、その日の簡単な予定や役割分担を説明するミーティングを行なう。その後に、音響装置の配置とセッティング&調整を行なう。舞台上のマイクの位置を決め、1人1人についてマイクの高低などを調整する。司会進行役がゲスト出演者にインタビューする簡単なリハーサルをし、1人1人の声出しとバック音楽の入れ方のリハーサルを簡単に行なう。

 最後に舞台挨拶の段取りを確認する。それから、昼食の弁当をかき込み、衣服を着替えるなど、観客の受け入れ体制を整える。ポツポツと来場する観客と挨拶したり、ときには談笑もする。その間に、幕間のバック音楽の調整などもする。朗読が始まると、舞台袖で音響全般の調整をする。マイを調整するために舞台にも出ていく。

 八千代台東南公共センターの会場担当者は、皆さんとても親切でよく協力してくれる。しかし、イベントホールとしては多々問題がある。先ず、会場予約が3ヶ月前からというのが短すぎ、企画&広報の制約となる。入場料を1円でもとると営利と見なされ使用料が倍額になるし、イベント中の会場スタッフの配置も皆無である。

 スピーカーの配置が悪くハオリやすい。舞台照明装置も不十分である。しかも、音響や照明の調整室が客席後方の2階にあるだけで、舞台袖からの調整ができない。副調者が私だけという素人集団では使用不能である。仕方がないから、私は持参の音響装置を設置し、舞台袖で調整することになる。舞台照明はつけっぱなしである。

 舞台袖から控え室までの直通の通路がない。出演者は客席を通って舞台に登壇するか、狭い舞台袖に終始待機していなければならない。また会場の防音対策がほとんどないため、外部の音がそのまま聴こえてくる。災害対策用の街頭マイクによる呼びかけ、物売りのマイク音などが直に聴こえる。典型的な悪しき箱モノ施設なのだ。

 昨年7月と今年1月の2回、この施設を「小さな朗読館」の会場に使って、私は2回ともヘトヘトに疲労困憊してしまった。10年前ならともかく、今の私にとってこの疲労困憊具合は限界を超えている。次回、第3回「小さな朗読館」は、八千代市外の会場に変えざるを得ない。八千代市内の朗読会は別に考えることにしよう。

 平成26年度は八千代市民文化福祉基金(ジロー基金)の助成対象事業に選定され、金5万円を頂戴した。平成26年度内の昨年7月と今年1月の2回、私はヘトヘトに疲労困憊しながら、この使いにくい会場で助成対象事業の「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」を開催し、ジロー基金を受けた責任は果したと思う。

 次回からは、朗読会のイベント会場としてまともな体制と設備を備えた施設で「小さな朗読館」を続行する予定である。必要十分な音響装置&照明装置、会場スタッフ数人、常設の客席が150席程度、十分な防音対策。入場料も千円までは非営利扱いで会場使用料は最低水準。残念ながら、今の八千代市にそういう会場はない。




ふなばし東老朗読会(第21回)

〔日時〕戦後70年(2015年)1月22日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

「お辞儀」向田邦子原作     鳥海治代
「葉桜と魔笛」太宰治原作    村木ひろみ
「うたかた」浅田次郎原作    内田洋子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 「ふなばし東老朗読会」(第21回)の報告が、船橋朗読サークル「はなみずき」の「ふなばし東老朗読会」担当役員からファックスされてきた。この「ふなばし東老朗読会」は、実際の主催者は船橋市東老人福祉センターであるが、実質的に運営してきたのは船橋「はなみずき」であり、前回まで私が出演者を構想してきた。

 しかし、今年(戦後70年/西暦2015年)からは、出演者の構想を含めて「ふなばし東老朗読会」に関する企画&運営&出演の総てを、船橋朗読サークル「はなみずき」が実質的に担うことになった。船橋朗読サークル「はなみずき」の力が十分向上したので、私はこの「ふなばし東老朗読会」から完全に手を引くわけである。

 今回の観客は11名であったという。そのうち、初参加は1名であったという。当日は、寒いばかりか雨まで降っていたので、予約していた方のうち3名が欠席したという。その3名を入れれば、ほぼ前回並みの観客数であったといえる。船橋朗読サークル「はなみずき」からは担当役員3人を含めて9名の会員が参加したという。








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過去のイベント記録/戦後69年(2014年)後期

過去のイベント記録/戦後69年(2014年)後期

             (戦後69年08月02日 新規)
             (戦後69年09月11日 更新)
             (戦後69年10月06日 更新)
             (戦後69年10月25日 更新)
             (戦後69年12月08日 更新)
             (戦後69年12月21日 更新)

             

                         



【過去のカレンダー】



12月14日(日)「響」朗読ライブ Vol 4 NEW!
 /朗読の会「響」主催

12月09日(火)第7回「東百道・講演と朗読の会」 NEW!
          〜太宰治の文学とその航跡(前死闘期)〜
 /「感動をつくる・日本朗読館」主催

11月27日(木)ふなばし東老朗読会(第20回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

11月26日(水)ガーデン サロン 朗読会
 /「ルルヴェ」主催

10月21日(火)第3回朗読倶楽部「満天星」朗読会 
 /朗読倶楽部「満天星」主催

10月19日(日)第7回「小さな朗読館・ちば」
 /千葉朗読サークル「風」主催

9月30日(火)朗読漫画『花もて語れ』第13集発売
  /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

9月27日(土)朗読発表会『少年口伝隊一九四五』
 /八千代朗読サークル「新・みちの会」主催

9月25日(木)ふなばし東老朗読会(第19回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

9月07日(日)第12回「品川朗読交流会」
 /品川「あやの会」他2グループ共催

7月28日(月)朗読漫画『花もて語れ』の『週刊スピリッツ』連載完結
 /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

7月27日(日)習志野朗読サークル「茜」朗読発表会
 /習志野朗読サークル「茜」主催

7月24日(木)ふなばし東老朗読会(第18回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

7月09日(水)第1回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」
 /「感動をつくる・日本朗読館」主催

7月06日(日)第1回「世田谷朗読交流会」
 /「朗読の会・くれまちす」主催

7月01日(火)ボランティア朗読会『ホタル帰る』——特攻隊員と母トメと娘礼子——
 /品川「あやの会」/於品川区立荏原第6中学校




【くわしい内容】



「響」朗読ライブ Vol 4  NEW!
  雪降る前に賢治のぬくもりを part2
   〜童話的な、あまりに童話的な〜

〔日時〕戦後69年(2014年)12月14日(日)
     開場13時30分 開演14時00分 終演16時00分

〔会場〕緑が丘公民館(緑が丘プラザ内)4F講習室

〔アクセス〕

 東葉高速線/緑が丘駅より徒歩4分
 京成線/八千代台駅西口よりバス2番乗り場 緑が丘駅下車

〔プログラム〕

【第一部】癒しの小品集
さびしいクリスマス(村岡花子原作)     恵比寿 暦   
詩 朗読(中原中也、谷川俊太郎原作)   依田紀美子
かけす(川端康成原作)             猪俣 智子  
クリスマスプレゼント(沢木耕太郎原作)   守田 公子  
永訣の朝(宮沢賢治原作)           須藤美智子
ぶらんこのり(いしいしんじ原作)         舘 はとみ
            <休 憩>
【第二部】       
北守将軍と三人兄弟の医者(宮沢賢治原作)

〔主催〕朗読グループ「響」
(元八千代朗読サークル「こちの会」会員有志が中心になって結成)

〔参加〕入場無料(要予約)
     会場都合により予約お願いします
     【お問い合わせ】047−459−3975(舘) 

《館長のコメント》

 この「朗読の会『響』」は旧「こちの会」の元会員が中心になって結成された自立的な朗読グループで、新会員もすでに2人入会している。年2回(5月と12月)のペースで定期的に朗読会を開催している。昨年12月に開催された「朗読の会『響』の朗読ライブ」Vol.2は、私は他の用事と重なって残念ながら聴きに行けなかった。

 従って、緑が丘公民館の講習室で行なわれる朗読会は初めてであり、私も新鮮であった。確かに会場は普通の講習室なのだが、この建物は新しく建てられたばかりなので内装は綺麗であった。床は平らで舞台はないため、出演者と観客の高低もない。客席はパイプ椅子で50席くらい配置されていた。それが文字通り満席であった。

 プログラムは2部構成で、1部は1人1作品形式の朗読であった。内容は小説の朗読が4つ、詩の朗読が2つであった。小説は原作者も内容もバラエティーに富んでいて、とても面白かった。小説の合間に詩の朗読が2回も入ったので変化があって、観客はいつも新鮮な気持ちで聴いていられた。構成的にも、とても良かったと思う。

 2部は、宮澤賢治原作の「北守将軍と三人兄弟の医者」を5人で朗読した。朗読形式としては、ドラマリーディング形式と読み継ぎ形式を合わせたものであった。成程、こういうやり方もあり得るし、これはこれで大変に面白いと思った。朗読クラブ「満天星」のメンバーも聴きに来ていたが、かなり刺激を受けたようである。

 この「朗読の会『響』」は、自立性の高いグループである。そういうグループの朗読会の場合、私はほぼ完全に1人の観客の立場、1人の朗読鑑賞者の立場で聴くことにしている。もちろん、朗読指導者あるいは朗読研究者の立場で聴いている部分もあるが、主な力点は観客の立場で聴く方にある。その意味でも、大いに楽しかった。




第7回「東百道・講演と朗読の会」 NEW!
〜太宰治の文学とその航跡(前死闘期)〜

〔日時〕戦後69年(2014年)12月09日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千代田区立内幸町ホール

〔交通〕

○JR新橋駅(日比谷口)より徒歩4分(広場より階段を下りる)
○都営浅草線、銀座線:新橋駅7番出口に向かい内幸町地下通路(E方面)より徒歩5分
○都営三田線:内幸町駅A−5番出口より徒歩5分(広場より階段を下りる)
【注意】専用駐車場はありません。お車の方は新幸橋ビルなど周辺の有料駐車場をご利用ください

〔講演&朗読〕 東 百道

〔プログラム〕

【第1部】 講 演  「太宰治の文学とその航跡(前死闘期)」
                       <休 憩>
【第2部】 朗 読  「燈籠」「姥捨」

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館

〔参加〕チケット予約券/2000円(事前にチケット予約券をお求めください)
      チケット当日券/2500円
     (全席自由/133席限定)

《館長のコメント》

 当日は、かなり寒くはあったが、天気は快晴であった。今回の観客数は80人〜90人の中間くらいで、昨年とほぼ同じであった。半数は朗読サークルの会員だったが、半数は非会員の方々(会員の知人なども含む)であった。朗読サークルの会員はもちろん、非会員の方々も、その大部分がリピーターのような感じであった。

 客席内にある種の一体感のような雰囲気が漂っていた。私の講演と朗読を、それなりに楽しむ気構えが会場全体に漂っているように感じられた。舞台と客席の一体感もあったと思う。第1部の講演は71分であった。一応70分を予定していたが、75分までは良しとしていた。それが、ほぼ予定時間で話し終えたのは嬉しかった。

 朗読時間は、そう変動しない。最初の「燈籠」が23分前後、最後の「姥捨」が37分前後、それぞれの作品の朗読に入る前の間合いと前振りを合わせる計65分くらいになった。今回も、一部始終を録音録画し、BDとDVDに収録して製品化する。それを発行元/木鶏社、発売元/星雲社で、出版物の全国流通ルートにのせる。

 今回は、録音録画を委託した上河弘之さん(kami企画)と相談して中央部分の座席の後部4列(44席分)を録音録画スペースとして全面閉鎖することにした。また、脇カメラを設置したコーナー(舞台に向って右側中間部の6席分)も閉鎖した。すなわち全183席のうち50席分を閉鎖したので、実質座席数は133席となった。

 このところの観客数は80〜90人くらいに落着いてきた。今後は、それを何とか100人の大台に乗せたいと考えている。しかし、聴いていただいても、私の講演を理解し、面白いと受けとめてくれる観客でないと意味がない。また、私の朗読の良し悪しをキチンと評価し、感動できる耳のレベルをもった観客でないと意味がない。

 私の主宰する「東百道・講演と朗読の会」は、どんな観客でも数が多ければ良いという類の芸能イベントではない。もちろん、いずれは観客の数がもっと多くなることを心から望んではいる。しかし、観客の数を増やすために、講演の内容や朗読の表現について観客に媚びるつもりはない。自分の確信している道を進むのみである。

 それだけに、ほとんどがリピーターである現在の観客の皆様には心からの感謝と敬意の気持を抱いている。現在の観客の皆様により満足していただけるよう、さらに精進を重ねていくつもりである。また、単に観客であるばかりでなく、さまざまな形でこのイベントを支援して下さる朗読サークルの会員たちに心から感謝している。

 特に、自身の大切な知人友人にこのイベントを勧奨して下さっている会員の皆さん、あるいは、当日のイベントの運営を午前中から支援して下さっている地元の品川朗読サークル「あやの会」の有志の皆さんには、心から感謝している。また朗読を通じてご縁のできた山梨県や東京都世田谷区や高知県の方々には心から感謝している。

 さらに、宣伝用のチラシや講演資料の表紙にイラストを提供して下さった池田憲昭さんにも心から感謝している。また、ボランティアで池田さんの絵画やポストカードの展示&販売をして下さった方々にも心から感謝している。池田さんの展示&販売コーナーがあると、会場のロビーに明るく華やいだ雰囲気ができる。これが楽しい。




ふなばし東老朗読会(第20回)

〔日時〕戦後69年(2014年)11月27日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

「手袋を買いに」新美南吉原作  井上みつ江
「花の名前」向田邦子原作      山本淑子
「雪明り」藤沢周平原作         片桐瑞枝

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 「ふなばし東老朗読会」(第20回)の報告が、船橋朗読サークル「はなみずき」の「ふなばし東老朗読会」担当役員からファックスで送信されてきた。この「ふなばし東老朗読会」は、これまでは船橋「はなみずき」が実質的に主催し、私が出演者を構想してきている。朗読会の実際の主催者は船橋市東老人福祉センターである。

 私は、開催日時(奇数月の第4木曜日13時30分開演)が千葉朗読サークル「わかば」のレッスン日時と重なるために、これまでこの「ふなばし東老朗読会」に参加したことは1度しかない。今回(第20回)も、いつものように参加することができなかったのである。そこで毎回朗読会の模様をファックスで報告してくれる。

 今回の観客は15名であったという。そのうち、初参加は2名であったという。逆にいえば、ほとんどがリピーターということになる。もはや皆さん顔なじみであるという。また、初参加者の1人からは、朗読レッスンの見学希望があったという。船橋朗読サークル「はなみずき」からは全部で10名の会員が参加したという。

 今回の出演者は、船橋朗読サークル「はなみずき」が1人、品川朗読サークル「あやの会」からゲスト出演者が2名朗読した。三人の朗読は大変好評だったらしい。ところで、船橋朗読サークル「はなみずき」以外からゲスト出演者を招聘するのは今回が最後となる。来年からは船橋朗読サークル「はなみずき」が単独で朗読する。

 つまり、これまでは隔月に朗読出演者を船橋朗読サークル「はなみずき」でまかなうことはできなかった。しかし、今は船橋朗読サークル「はなみずき」の会員数も実力も単独で担う力がついた。そこで、名実共に船橋朗読サークル「はなみずき」が単独で自立的に「ふなばし東老朗読会」を企画&運営することになったのである。




ガーデン サロン 朗読会

〔日時〕戦後69年(2014年)11月26日(水)
     ランチタイム 11時30分〜12時30分(随時)
     朗読開演 13時00分

〔会場〕貝殻亭 リゾート内
     八千代市勝田台北2ー4ー1ー5

〔アクセス〕京成本線・東葉高速線「勝田台駅」北口から徒歩5分

〔プログラム〕

「こはだの酢」北原亜以子原作      糸久 初江
「うたかた」浅田次郎原作          内田 洋子
               <休 憩>
「極楽」菊池寛原作             本間かおる 
「蓑虫(みのむし)」               吉永裕恵子
「雛」芥川龍之介原作           助川 由利

〔主催〕「ルルヴェ」

〔問合せ〕043ー276ー5063 「ルルヴェ」本間かおる

《館長のコメント》

 この「ガーデン サロン 朗読会」は、今年3月に開催された「Beat Sweet(ビートスイート)ティータイム朗読会」をさらに発展させたものである。貝殻亭という、八千代市内外でかなり有名なフランス料理店の軽食堂「貝殻亭ガーデンサロン」を会場にした、ランチとケーキ&飲物がついて2000円という朗読会である。

 来場者は50人と「貝殻亭ガーデンサロン」の定員(約40人)をかなり超過する盛況であった。それでも、まだ何人もの来場希望者をお断りしたほどの人気であったという。朗読は、主催者「ルルヴェ」のレギュラー出演者の2人も、今回のゲスト出演者の3人も、それぞれの実力と心情に基づいたなかなかの出来栄であった。

 もちろん、指導者の立場から聴くと、言いたいことはいろいろある。しかし、一般の観客の立場から聴くと、生のステージ朗読の魅力と迫力をかなり味わっていただけたのではないか。ところで、私はこの「ガーデン サロン 朗読会」に基本的に関与していない。しかし、過去の経緯から、本番直前のリハーサルには立合った。

 しかし、直前リハーサルといっても、実際は時間に追われてマイク・テストをするのが精一杯であった。結局、私が個々の出演者のマイク設定を担当することになった。早い話しが、マイク係である。ところが、最後の最後に、司会者から朗読指導者として紹介され挨拶させられてしまった。これは、司会者の全くのアドリブである。

 しかし、折角の機会だから、この時は私も図々しく今年12月に開催する第7回「東百道・講演と朗読の会」と来年1月に開催する第2回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」の宣伝をさせてもらった。そういう意味では、司会者のアドリブと私の図々しい自己宣伝はいわばアイコである。元々アバウトな運営なのだ。

 とまれ、全体的には、和気藹々とした雰囲気の楽しいランチとケーキ&飲物付きの朗読会であった。来場者の皆さんは、それぞれ、楽しみ、かつ、満足して帰られたのではないかと思う。もちろん、初めてこういう朗読会に来た来場者と、いろいろな朗読会を聴き歩いている来場者では、自ずから受け取り方が違ったと思うけれど。




第2回朗読倶楽部「満天星」朗読会

〔日時〕戦後69年(2014年)10月21日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「偉丈夫」藤沢周平原作              成川洋子
2「三つ星の頃」野尻抱影原作           小林正子
3「喪が明ける」梅原満知子原作          櫻井芳佳 
4「みみをすます」他                  江本なつみ
  谷川俊太郎、北原白秋、中原中也他原作    
             <休 憩>
5「夕靄の中」山本周五郎原作           上田悦子
6「わかれ道」樋口一葉原作              誉田信子
7「うたかた」浅田次郎原作              大野栄子   

(司会進行:大野栄子〜成川洋子)

〔主催〕朗読倶楽部「満天星」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 この日は午前中に品川朗読サークル「あやの会」のレッスンがあった。そこで会場に直に駆けつけたのだが、残念ながら開演時間にはかなり遅れてしまった。朗読はようやく3番目の途中から聴くことができた。終演から打上げ会までの間に聴きそびれた朗読の録音を聴いたが、やっと1番目の朗読を聴くだけの時間しかなかった。

 朗読会そのものは大盛況であった。観客は180人くらいであった。前回も観客が多くて大盛況であったが、今回の観客数はそれをさらに上回っていた。すごい観客数だねと感心したら、それなりの努力をしているという応えが返ってきた。来場者名簿に住所を記入してくれた人全部に、案内状を郵送しているという。なるほど!

 「朗読くらぶ『満天星』」の第3回Liveに対する講評を依頼され、終演後に行なわれた打上げ会に参加した。この「朗読くらぶ『満天星』」の7人のメンバーとは、すでに丸々11年のお付き合いである。メンバー同士はもちろん私ともお互いの気心が分かっているから、和気藹々としている。本当に心楽しい打上げ会であった。

 個々のメンバーの朗読についてそれなりに講評をした。ただし、台本なしで聴いたので、あまり具体的な内容には言及できなかった。かなり辛口の講評をしたが、私の辛口に慣れているだけでなく、満天星の普段の勉強会ではもっと厳しい相互啓発をしているせいか、皆、平然と聴いていた。さすが朗読歴11年目のベテランである。

 第1回目と第2回目にも、朗読レベルをグッと上げたメンバーがいたが、今回の3回目にもそういうメンバーがいた。そのメンバーは11年前に全くの初心者として入会してきたばかりではなく、身体がかなり不調だった。声が弱々しく、自分で署名もできなかった。それが、今回は会場全体に響き渡るような声でセリフ表現していた。

 ただし、他のメンバーの朗読表現は前回に比べて目立った伸びが感じられなかった。普段の勉強会では、かなり厳しく相互啓発を図っているそうだが、多少、基本が疎かになっている気配を感じた。基本とは、高く上に出ていく語り口のことである。ベテランになると、いろいろなことをしたくなって、基本が疎かになったものか。

 どんなにベテランになっても、どんなに朗読や舞台に慣れてきても、基本を疎かにすると朗読表現が雑になってしまうと注意した。観客に心から訴える気持を込めて精一杯に語りかける朗読を忘れてはならない。「満天星」にはそういう人はいないが、自称プロの朗読者は上から目線で朗読する場合がある。そういうのは駄目だ。

 今回は、詩の朗読があった。詩の朗読の場合には、視点の転換、イメージの転換、心情の転換、要するに詩を表現する側の認識の転換が大切である。そういうことを吉本隆明の言葉を引用しながら強調した。心から観客に語りかけ、訴えかけて、そのような表現する側の認識の転換を観客に共有してもらうような表現が必要である。

 また、セリフ表現がとても上手なメンバーに対しても、そのセリフ表現をさらに際立たせるために、また、作品全体としての感動を深めるためにも、地の文の表現が大切であることを強調した。さらに、セリフ表現と地の文の表現の組み合わせ方、統一のさせ方が大切である、と。ま、打上げの場には相応しくない講評ではあった。




第6回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後69年(2014年)10月19日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「六の宮の姫君」芥川龍之介原作  花崎ななみ、松尾佐智世
            藤田多恵子、村井とし子、助川由利、吉田光子(朗読順)
2「ドンドコ山の子ガミナリ」斎藤隆介原作       小田志津子
3「おそすぎますか?」田辺聖子原作          細川美智子
               <休 憩>
4「溝」江國香織原作                   杉山佐智子
5「父とガムと彼女」角田光代原作           内嶋きみ江
6「猿若町月あかり」藤沢周平原作            内田升子
7「みのむし」三浦哲郎原作               吉永裕恵子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

《館長のコメント》

 今回の観客は約70人であった。会場(メディアエッグ)の客席数が80席だから多少の空席があった。サークル会員と私は9時30分に集合し、会場の設営やら直前のリハーサルその他の準備をした。会場の設営に関してはサークルの皆さんは完全に自立的にやっていた。ここ数年は私はただ立合っているだけの傍観者に徹している。

 直前のリハーサルも傍観者に徹しようと考えていたのだが、とうとう我慢が出来ずに口を出してしまった。もちろん、皆さんはかなり仕上げてきているのだが、最後の一点を詰め切っていない感じがしたのである。その効果は著しかった、と私は思っている。本番では見事に私の直前のダメ出しを消化し、なかなかの朗読をしていた。

 最後の舞台挨拶で、私は、このサークルも10年の節目を迎えたこと、絶対的なレベルはともかく1年1年少しづつでも着実に上達している点が私の誇りに思っている点であるという趣旨のことを述べた。毎回聴きに来て下さっている観客の方々は、私の言葉に同意して下さったようである。ロビーでそう明言して下さった方もいた。

 打上会の会場に移動する前に、観客の帰った会場で大まかな講評会をやった。私がざっと講評し、後は会員が1人づつ感想&意見を述べていった。講評の内容とそれに対する反応で、会員1人1人の今のレベルが分かるものだ。その意味でこのサークルの会員はなかなかレベルが高くなったと感心した。やはり10年は伊達でない。

 打上会は楽しかった。1期生はもちろん2期生も大いに談笑していた。これはどのサークルも同じだが、1期生には2期生の上達ぶりが驚異のようである。しかし1期生の欠点もキチンと指摘していた。2期生も1期生の朗読レベルの高さ、指摘の鋭さが驚異のようである。これはサークル全体のレベルが向上した証左であろうか。




朗読漫画『花もて語れ』単行本(第13集)発売

〔発行日〕戦後69年(2014年)9月30日(火)

〔出版社〕小学館

〔目 次〕

第102話 瓶詰地獄(12)
第103話 蜜 柑(1)
第104話 蜜 柑(2)
第105話 蜜 柑(3)
第106話 蜜 柑(4)
第107話 蜜 柑(5)
第108話 蜜 柑(6)
第109話 蜜 柑(7)
第110話 小さき者へ(1)
最 終 話 小さき者へ(2)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)

〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ

〔単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕 637円(税込み)

《館長のコメント》

 芥川龍之介原作「蜜柑」は主人公・佐倉ハナが朗読コンクールの自由課題として朗読する。朗読的にはすでに朗読ステップ1〜6までは辿り終えたので、最後に朗読の原点を再確認することにしている。すなわち「視点の転換」の重要性と作品を深く解読して作品世界のイメージ(場面と心情)を豊かに創造する重要性の2点である。

 その意味で、この「蜜柑」の朗読シーンは完結号にふさわしい朗読的な内容であった。また漫画表現としても完結号にふさわしい出来栄だった。また担当編集者と資料調査スタッフの立場からしても、芥川龍之介原作「蜜柑」の中で小娘が蜜柑を撒いた踏切の場所を現地調査の末に特定するなど完結号にふさわしい仕事ぶりだった。

 ところで、第11集〜第13集で主人公・佐倉ハナが朗読コンクールに参加するが、この朗読コンクールに対する私の考え方をここで改めて明確にしておきたい。今の日本でもかなりアチコチで朗読コンクールが開催されているようだ。朗読者がそれに参加するのは自由だが、その結果にあまり一喜一憂する必要はないと私は考える。

 なぜなら、今の日本の朗読文化はまだ全く低い段階にあり、真に芸術的な朗読を的確に審査できる審査員など今の日本にはほとんど存在していないからだ。放送アナウンサー出身者の朗読観も、演劇出身者の朗読観も、そのレベルはまだ全く低い。朗読の原点であり土台である筈の、文学作品の解読方法すら全く確立されていない。

 従って、他人の朗読表現を的確に聴き取る認識能力をもった審査員も、今の日本にはほとんど存在していないことになる。その点で、クラシック音楽とは全く事情が違っている。私は『花もて語れ』で朗読コンクールを扱うことにも反対であった。しかし『花もて語れ』を物語的に盛上げるためにはぜひ必要だということであった。

 この第13集(最終完結号)においては、片山ユキヲさんが巻末のオマケ漫画の中で朗読漫画『花もて語れ』を制作面で協力した方々の紹介をしている。私も「朗読原案」者として紹介された。自宅におけるレクチャー場面では、家人まで紹介されている。私も家人も、オマケ漫画とはいえ漫画に描かれるとは全く想定外であった。

 また担当編集者の高島雅さんはもちろん、資料調査やレクチャーのテープ起し、あるいは取材メモの整理などに手腕を発揮したライターの安井洋子さん、単行本の表紙などをデザインしたデザイナーの黒木香さんも紹介されていた。またアシスタントの方々やその他の協力者もそれぞれ丁寧に紹介されている。これは良い記念となる。

 オマケ漫画の冒頭で片山ユキヲさんは読者の皆様へのお礼を丁寧に記している。私もこの場で朗読漫画『花もて語れ』の読者の皆様に心からのお礼を申し上げる。またネット上で好意的なレビューを書いて下さった皆様。この『花もて語れ』を高く評価して広く紹介して下さった皆様。マスコミ等で取り上げて下さった皆様にも。




朗読発表会『少年口伝隊一九四五』
  〜第2期・朗読ステップ5修了記念〜

〔日時〕戦後69年(2014年)9月27日(土) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔演目〕

 野坂昭如原作『凧になったお母さん』
 井上ひさし原作『少年口伝隊一九四五』

〔プログラム〕

【第1部】 凧になったお母さん
         <休 憩>
【第2部】 少年口伝隊一九四五

〔出演〕

 篠原知惠子、冨田博子、守田公子、植本眞弓、市川すすむ、竹川則子、小林正子、吉崎瑠璃子、大塚拓一、江本なつみ(朗読順/八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員)

〔台本・朗読指導・演出〕 東 百道

〔舞台演出〕 江本なつみ

〔主催〕八千代朗読サークル「新・みちの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今年は、昨年のように台風に襲われることなく、爽やかな秋晴れに恵まれた。そのためであろう、来場者は受付に記帳した方々だけで145人。開演後にも遅れて会場に入ってきた来場者も結構いたから、実際は160人くらいにはなっていたと思う。昨年の約100人に比べればかなりの盛況だった。設定した客席数は264席。

 今回は、舞台照明や出演者の舞台への登場の仕方や配置、最後の舞台挨拶への移行の仕方などについて、舞台演出的な工夫を色々と試みた。反面、バック音楽は各作品の最初と最後を除いて全くつけなかった。観客の皆様に、聴覚の方は朗読に集中していただくためである。出演者の朗読水準がかなり上がってきたためでもある。

 朗読時間は全体で100分、ほぼ予定通りだった。第1部が野坂昭如原作「凧になったお母さん」。朗読の出来栄は、練習時に比べて格段に良かった。第2部は井上ひさし原作「少年口伝隊一九四五」。これも、朗読の出来栄は、練習時に比べて格段に良かった。ただ、少年3人のセリフ表現はまだまだ互いの違いが不鮮明だった。

 昨年の藤原てい原作『流れる星は生きている』も朗読的にかなりむずかしかったが、今年の「凧になったお母さん」と「少年口伝隊一九四五」はさらにむずかしかった。特に「少年口伝隊一九四五」の方は内容も構成もかなり変則だったばかりではなく、3人の少年の性格の違いも表現する必要がある。特に《間》が不可欠である。

 原作そのものも朗読劇を念頭にかかれており、その場合には3人の少年は別々の出演者に配役される。しかし私の志向する朗読は1人の朗読者が3人の登場人物のセリフをすべて独りで表現する。全員で読み継ぐ場合でも、1人の会員が分担する箇所に登場人物が何人出てこようがその箇所はその朗読者がすべて独りで朗読する。

 1人の朗読者が、少年と若い女性と老人の男のセリフを自然な声出しと語り口で表現し分けることはむずかしい。しかし、同じ年代だが性格の違う3人の少年のセリフを自然な声出しと語り口で表現し分けることはさらにむずかしい。今回の出演者でそれがほぼ出来ていたのは1人だけであった。それくらいむずかしい台本である。

 今回は舞台演出をその1人である江本なつみさんにお願いした。実際は江本さんと私とで相談しながらやったので、共同演出というべきかも知れない。江本さんは、会員の自主練習会のときにも、他の会員にいろいろとアドバイスをしてくれたようだ。その自主勉強会を何回も積み重ねていく過程で、会員の結束も強くなっていった。

 終演後の打上げ会で、会員は皆かなり疲労しているようだった。それでも、会員の皆さんはとても和気藹々として大いに話しが弾んだ。今年で11年目の1期生や、すでに5年間のレッスンを経た2期生はもちろん、少し前に他のサークルから転入してきた会員や全くの新規入会者も、今やこのサークルにすっかり馴染んだ様子だった。




ふなばし東老朗読会(第19回)

〔日時〕戦後69年(2014年)9月25日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

「利休にたずねよ」山本兼一原作  小林いさを
「秋」芥川龍之介原作           亀田和子
「芋羊羹」内海隆一郎原作          山本扶美子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 今回も「ふなばし東老朗読会」担当役員が、朗読会の模様をファックスで報告してくれた。観客は事前の申込みが19名、実際の観客は14名と若干少なかったようだ。やはり大型台風16号が来るという前日までの天気予報と当日午前の時折の土砂降りが影響したようである。今回の観客14名のうち初参加は3名だったという。

 実質的に企画&運営をまかされている船橋朗読サークル「はなみずき」の会員が、出演者を除いて9名も参加したというから、会場の図書室(定員20名)は十分に満杯の雰囲気になったと思う。観客14名のうち11名はリピーターだから、会員ともかなり顔なじみになっており会場全体がリラックスムードに包まれていたという。

 朗読は三作品とも好評だったらしい。今回も朗読の後で常連のリピーターと出演者の間で活発な質疑応答や意見&感想の交換があった。常連は文化部を自称し、船橋市東老人福祉センターを利用しに来る人たちにこの「ふなばし東老朗読会」の宣伝と勧誘をしてくれているらしい。真にありがたくも心嬉しい関係ができているようだ。




第12回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後69年(2014年)9月07日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕東京都品川区中小企業センター・レクレーションホール

〔プログラム〕

1.朗読サークル“こだま”
「真珠」三島由紀夫原作
2.朗読の会「宙」
「海からの贈りもの」安房直子原作  
「倫敦搭」夏目漱石原作
3.品川朗読サークル「あやの会」
「幸福の彼方」林芙美子原作  赤塚弘子
「蜜柑」芥川龍之介原作      岡林和子
「昼日中」森銃三原作        白澤節子

〔主催〕朗読サークル“こだま”
     朗読の会「宙」
     品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 当初、私は家人とこの「品川朗読交流会」を聴きに行くつもりであった。しかし結局、体調保持や他の仕事を優先して参加を見合わせた。ところが、当日の夜に、品川朗読サークル「あやの会」の渉外責任者の会員がこの交流会の模様を電話で知らせてくれた。参加者は全部で65人ほどで予想よりも少なかったということだった。

 公演はプログラムのとおりに無事に終了したという。出演した3つの朗読グループは、それぞれに工夫をこらしたり、練習を重ねた成果を発表し、お互いの良いところを学び合う。内心は、対抗意識もあるだろうし、相手の短所や欠点を批判したい気持ちもあると思う。しかし「品川朗読交流会」の意義と目的を全員が理解している。

 円滑で円満な運営をおこなうために、3グループがある点は議論を重ね、ある点は互いに譲り合い、ある点は意見を統一させて、これまで順調に「品川朗読交流会」を定期開催してきた。朗読時間の配分も3グループで平等に分け合ってきたが、今回は「あやの会」の朗読が制限時間をいささかオーバーしてしまった、と反省していた。

 これまでも、どこかのグループが制限時間をオーバーした場合もあったが、多少のことはお互い許容し合ってきたらしい。しかし、朗読の制限時間は、皆が神経質なくらい遵守すべきだ、というのが私の持論である。それは個人同士であれ、グループ同士であれ、お互いが遵守するという気持ちを持つと朗読会がうまくいくからである。




朗読漫画『花もて語れ』の『週間 BIG COMIC スピリッツ』連載完結

〔発売日〕戦後69年(2014年)7月28日(月)

〔出版社〕小学館

〔連載完結誌〕『週間 BIG COMIC スピリッツ』2014年35号(2014年7月28日発売)

〔最終話〕第111話 小さき者へ(2)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)

〔担当編集者〕高島雅

《館長のコメント》

 この第111話&最終話は、主人公・佐倉ハナにが朗読コンクールで芥川龍之介原作「蜜柑」を朗読した6年後、そのエピローグの後半部分である。この朗読漫画『花もて語れ』は、主人公・佐倉ハナが新たな門出を記念する朗読会で、この漫画の最後の朗読作品となる有島武郎原作「小さき者へ」を朗読するシーンで総て終わる。

 これまで4年間続いた連載が完結するのは寂しい。しかし、この朗読漫画『花もて語れ』は、全体的に引き締まった日本漫画の一傑作として完結したと思う。朗読的には一環して私の「朗読の理論」の基本が土台となっていた。特に私が提唱している朗読の上達過程(ステップ1〜6)が朗読的な主軸とした物語展開となっていた。

 私の「朗読の理論」をかなりキチンと描き込んでくれたので、拙著『朗読の理論』の副読本(解説書)としても読めるものになった。その結果、これまでの日本になかった新たな「朗読の理論」の啓蒙書(普及書)の役割も期待できるものとなった。日本の朗読文化にはもちろん、日本の学校の国語教育にも寄与し得る内容になった。




習志野朗読サークル「茜」朗読発表会
   〜朗読ステップ1〜6修了記念〜

〔日時〕戦後69年(2014年)7月27日(日) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕習志野市市民会館

〔プログラム〕

1「ひめゆりたちの祈り」                       石津谷法子
2「花咲き山」斎藤隆介原作                     今関研一郎
3「八 郎」斎藤隆介原作                平野かほる、山本時子
4「ざしき童子のはなし」宮澤賢治原作                すわ麦穂
5「善女のパン」オー・ヘンリー原作/大久保康雄訳       飯田三美
6「走れメロス」太宰治原作          大嶋京、西山洋子、鈴木邦子
                 <休 憩>
7「赤いテープ」〜赤羽礼子&石井宏原作『ホタル帰る』より 下屋美樹子
8「もんがく」斎藤隆介原作                 松本恵、石田和美
9「いちょうの実」宮澤賢治原作                    千名和子
10「ちんちん小袴」小泉八雲原作/池田雅之訳         糸久初江
11「虔十公園林」宮澤賢治原作      央 康子、遠藤昌子、土田和子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕習志野朗読サークル「茜」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今回の来場者数は約150人であった。高齢の来場者も何人か見かけたが、暑い中をわざわざお出かけいただいて、ありがたい限りであった。今回は、何はともあれ朗読ステップ1〜6(6年間)の全カリキュラムをやり遂げた終了記念の朗読発表会であった。そのため上演時間は約3時間(13時〜16時)と少し長めになった。

 会場はエアコンが効いていたが、それにしても猛暑の午後に約3時間もの朗読を聴くのは大変だったと思う。最後まで聴いて下さった来場者の皆さまには、心から感謝している。肝心な朗読は、これまでの練習に比べてもっともよい出来栄であった。しかし絶対的なレベルとしてはまだまだであった。今後に期するもの大である。

 今回は、朗読ステップ1〜6(6年間)終了記念の朗読発表会であり、これを機に5人の会員が習志野朗読サークル「茜」を退会することになった。1期生は全部で11人いたから、そのうちの6人が2期の朗読ステップ1〜6に進むことになった。すでに新規入会した2期生が6人いるから、2期突入の会員数は12人である。

 1期生が6人いれば習志野朗読サークル「茜」としての継続性は何とか保たれると思う。また新規入会した6人にしても、すでに半年〜1年のレッスン(1期の仕上げの朗読ステップ6)は経験しているから、習志野朗読サークル「茜」の雰囲気にはかなり馴染んでいる。サークルとしての一体感はすでに十分にでき上がっている。

 今回の朗読発表会が朗読ステップ1〜6(6年間)終了記念ということもあって、途中で退会した1期生のほとんど(4人)が聴きに来てくれた。何年かぶりで再開したのだが、何だかそんな気がしなかった。つい最近まで朗読レッスンしていたような感覚であった。今回退会した5人の会員に対する感覚は、より深いものがある。




ふなばし東老朗読会(第18回)

〔日時〕戦後69年(2014年)7月24日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

「一つの花」「ぬまをわたるかわせみ」今西祐行原作  御代川裕子
「仙人」芥川龍之介原作                    遠田利恵子
「幸福の彼方」林芙美子原作                     赤塚弘子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 「ふなばし東老朗読会」(第18回)の報告が、船橋朗読サークル「はなみずき」の「ふなばし東老朗読会」担当役員からファックスで送信されてきた。この「ふなばし東老朗読会」は、これまでは船橋「はなみずき」が実質的に主催し、私が出演者を構想してきている。ただし、実際の主催者は船橋市東老人福祉センターである。

 私は開催日時(奇数月の第4木曜日13時30分開演)が千葉朗読サークル「わかば」のレッスン日時と重なるために、これまでこの「ふなばし東老朗読会」に参加したことは1度しかない。今回(第18回)も、まことに残念ながら参加することがかなわなかった。「ふなばし東老朗読会」(第18回)は無事に終了したという。

 来場者は20名、そのうち新規来場者は3名、ほとんどがリピーターであったという。今回は他に東京で朗読活動をしているという若い男性が1人見学にきた。また「はなみずき」から12人が参加したから、聴き手は30人超である。朗読の後で、常連の来場者と出演者の間で活発な質疑応答や意見&感想の交換があったという。

 さらに終演後には、主催者・船橋市東老人福祉センターの一室で、出演者と船橋「はなみずき」の参加者、そして遠く東京から来てた若い男性の見学者が、麦茶や来場者がさし入れてくれたお菓子を飲食しながら歓談したという。朗読者にとって、また朗読会を実行する者にとって、そういう歓談の一時が最高の楽しみなのである。




第1回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」
=「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」助成対象事業=

〔日時〕戦後69年(2014年)7月09日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市東南公共センター・ホール(5階)

〔プログラム〕

1「虹の空」藤沢周平原作               久保田和子
2「葉っぱのフレディ」レオ・バスカーリア原作  吉崎瑠璃子
3「死神どんぶら」斎藤隆介原作            志村葉子
              <休 憩>
4「富士を見て」阿久悠原作              吉永裕恵子
5藤沢周平原作『三屋清左衛門残日録』シリーズ(第1話)
 「醜女(しこめ)」藤沢周平原作              東 百道

〔司会進行〕 飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道

〔主催〕「感動をつくる・日本朗読館」

〔参加〕 入場券1000円(予約販売&当日販売/全席自由)

【「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」助成対象事業】
 「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」は、かつてフランスのシャンソン歌手イベット・ジローが八千代市でチャリティコンサートをやった際の収益金を原資に、その他の寄付金をも加えて、昭和61年に誕生した文化福祉基金です。毎年、申請のあった文化・福祉活動の中から2件程度を選定して、助成しています。この「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」は、平成25年度の「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」助成対象事業に選定されました。

《館長のコメント》

 何とか無事に第1回「小さな朗読館」を開催することができた。来場者数は約130人。4人のゲスト出演者は、いずれもリハーサルの時に比べて格段に良い朗読をしていた。本番に強いというか、本来、朗読は聴き手あってのものであるからであろう。ご来場いただいた観客の皆様からも大変に好評であったので、ホッとした。

 こういう形の朗読会は初めてだし、使用した会場も初めてだったから、会場の設営、朗読会の運営、舞台上あるいは舞台裏の諸々について、細かい失敗や手違いは色々とあった。しかし、もともと私は格式張らずにアットホームな朗読会にしたいと思っていたから、それらを含めても、まあまあの出来ではなかったかと思っている。

 とにかく終演以降、私は疲労困憊の状態である。何しろ会場の設営(特に客席としてのパイプ椅子の配置)、音響装置の設置&調整(私の手持ちの音響装置を持ち込んだので私が専ら設置&調整役)、冒頭の挨拶からバック音楽の音出し、全体的な舞台進行、そして、最も肝心な朗読表現まで、総てに私はかかわっていたのだから。




第1回「世田谷朗読交流会」

〔日時〕戦後69年(2014年)7月06日(日)
     開場12時00分 開演12時30分 終演16時00分(予定)

〔会場〕調布市文化会館たづくり8F映像シアター
     東京都調布市小島町2−33−1 ☎042−441−6111

〔交通〕京王線調布駅下車 南口から徒歩3分

〔プログラム〕

【第1部】
「厩火事」(落語)                         林 恭枝
「はしるってなに」和合亮一原作        茂木博子、小川さゆり
「夕焼け」吉野弘原作                      橋元隆子  
「トマトと氷水」池波正太郎原作              清水紀美子
「本当の下町」多田富雄原作                吉野美津子
【第2部】
「あだ桜」向田邦子原作                   春宮美智子
「りゅうりぇんれんの物語」茨木のり子原作  伊藤葉子、紙上静子
【第3部】
「むく鳥のゆめ」浜田廣介原作
「壇ノ浦残花抄」安西篤子原作  
      飯田鈴美、友野孝子、渋川志津江、飯倉久江、横内一美

〔参加団体〕「朗読の会・くれまちす」
        「すずの会」
        「朗読ボランティアグループのぞみ」

〔主催〕「朗読の会・くれまちす」

〔参加〕入場無料(全席自由)/定員100名

〔お問い合わせ〕
「朗読の会・くれまちす」☎042−843−2326 紙上(しがみ)
「すずの会」☎03−3483−0885 横内
「朗読ボランティアグループのぞみ」☎03−3421−4633 豊田

《館長のコメント》

 とても残念だったが、私はこの第1回「世田谷朗読交流会」を聴きに行くことができなかった。私が主宰する第1回「小さな朗読館」が間近に迫っていたので、その準備に集中していたからである。後で「朗読の会・くれまちす」の林恭枝さんが、お電話で開催模様を知らせて下さった。大盛況(観客数100人)だったようだ。

 複数の朗読グループが自発的に1つの朗読会を開催することは、とても貴重な試みだが、それを実現するには多くの努力が要る。まして、それを定期的に開催しつづけていくことは大変な努力が要る。今後ともこの「世田谷朗読交流会」を末永く継続していっていただきたい。何ごとも「継続は力」である。どうぞ頑張って下さい。




ボランティア朗読会『ホタル帰る』
 ——特攻隊員と母トメと娘礼子——

〔日時〕戦後69年(2014年)7月01日(火) 

〔会場〕品川区立荏原第6中学校/教室

〔演目〕赤羽礼子・石井宏原作『ホタル帰る』

〔プログラム〕

1回目『ホタル帰る』   8時50分 〜 9時40分
2回目『ホタル帰る』   9時50分〜10時40分
3回目『ホタル帰る』 10時50分〜11時40分

〔出演〕
 赤塚弘子、木下徳子、片桐瑞枝、山本扶美子、志村葉子(品川朗読サークル「あやの会」の会員有志5人)

〔台本〕 東 百道

〔参加〕品川区立荏原第6中学校/生徒

《館長のコメント》

 品川朗読サークル「あやの会」の会員の有志5人が、品川区立荏原第六中学校の3年生(品川区では小中一貫学習として9年生と称している)の社会科の授業の一環として、先の大戦時の特攻隊の悲劇をテーマにした『ホタル帰る』を、読み継ぎ形式で上演した。今回は品川ケーブルテレビのナレーターとコラボという形であった。

 品川区立荏原第六中学校の3年生は3クラスあるので、それぞれのクラスで上演した。その上演模様を品川ケーブルテレビが放送したものを、ある会員が録音録画したDVDをいただいた。それを視聴したところ、会員有志の皆さんは、品川ケーブルテレビのプロのナレーターの朗読にヒケをとらない、良い朗読表現をしていた。







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過去のイベント記録/戦後69年(2014年)前期

過去のイベント記録/戦後69年(2014年)前期

             (戦後69年01月30日 新規) 
             (戦後69年03月10日 更新)
             (戦後69年03月25日 更新) 
             (戦後69年04月08日 更新)
             (戦後69年04月28日 更新)
             (戦後69年05月31日 更新)
             (戦後69年06月16日 更新)
             (戦後69年07月24日 更新)

                         



【過去のカレンダー】



6月30日(月)朗読漫画『花もて語れ』第12集発売 NEW!
  /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

6月08日(日)第6回「小さな朗読館・ちば」
 /千葉朗読サークル「風」主催

6月04日(水) Beat Sweet(ビートスイート)ティータイム朗読会
 /「ルルヴェ」主催

5月29日(木)「東百道・講演と朗読の会」DVD&BD(ブルーレイ盤)発売
           〜芥川龍之介の文学とその軌跡(後期)〜
 /〔著作&出演者〕東百道 〔発行〕木鶏社

5月25日(日)「響」朗読ライブ Vol 3
 /朗読の会「響」主催

5月22日(木)ふなばし東老朗読会(第17回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

5月20日(火)朗読発表会『あ・うん』
 /品川朗読サークル「あやの会」主催

4月23日(水)朗読発表会『白旗の少女』
 /船橋朗読サークル「はなみずき」主催

3月29日(土)朗読発表会『あの日夕焼け』
 /八千代朗読サークル「花ことば」主催

3月22日(土)第11回「品川朗読交流会」
 /品川「あやの会」他2グループ共催

3月13日(木)ふなばし東老朗読会(第16回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

3月01日(土)「小さな朗読館 in ソルシエール」(第2回)
 /カフェ&ギャルリ「ソルシエール」主催

2月28日(金)朗読漫画『花もて語れ』第11集発売
  /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

2月25日(火)朗読発表会『グスコーブドリの伝記』
 /千葉朗読サークル「わかば」主催

1月23日(木)ふなばし東老朗読会(第15回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

1月22日(水)「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」贈呈式
 /「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」主催

1月20日(月)「東百道の朗読館」納めの会
 /「東百道の朗読館」実行委員会主催




【くわしい内容】



朗読漫画『花もて語れ』単行本(第12集)発売 NEW!

〔発行日〕戦後69年(2014年)6月30日(月)

〔出版社〕小学館

〔目 次〕

 第92話 瓶詰地獄(2)
 第93話 瓶詰地獄(3)
 第94話 瓶詰地獄(4)
 第95話 瓶詰地獄(5)
 第96話 瓶詰地獄(6)
 第97話 瓶詰地獄(7)
 第98話 瓶詰地獄(8)
 第99話 瓶詰地獄(9)
第100話 瓶詰地獄(10)
第101話 瓶詰地獄(11)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)

〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ

〔単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕 637円(税込み)

《館長のコメント》

 この第12集に取り上げられた朗読作品は、夢野久作原作「瓶詰地獄」である。この「瓶詰地獄」を、主人公・佐倉ハナの朗読の先生・藤色きなりの親友・五十土園子が朗読する。朗読コンクールの舞台を活用し、佐倉ハナと藤色きなりに向けたメッセージを発する。朗読の理論的な面では、朗読ステップ5〜6を説明している。

 この朗読ステップ5〜6を分かりやすく説明するために、片山ユキヲさん(漫画家)と高島雅さん(担当編集者)は、先の第11集の坂口安吾原作「風博士」と今回の第12集の夢野久作原作「瓶詰地獄」というかなり異色ま文学作品を、朗読コンクール1日目の「課題作品審査」の課題作品として、わざわざ選考した側面がある。

 これらの異色な文学作品の朗読が朗読漫画『花もて語れ』の読者にどう受け取られるか、私はいささか心配であった。しかし、インターネットに書き込まれた反応を見る限り、かなり前向きに受け入れられたようである。それどころか、一部には熱狂的に歓迎された気配さえ伺える。この2作品は意外に知られていたようである。

 朗読漫画『花もて語れ』の読者には、文学的なレベルあるいは素養が高いのか、または、かなり変わり者が多いのか。今時の若者の実情に疎い私には、そこのところは分からない。朗読の理論的な面では、朗読ステップ6を分かりやすく説明するために、4つの手紙文から構成されている「瓶詰地獄」を採用したのは達見であった。

 また、この第12集では、ステップ6における自分の朗読の聴き方には2通りあることも、キチンと記されている。1つは「朗読に精通した玄人的な聴き方」。2つは「朗読に詳しくない一般的なお客さんの聴き方」。そして、2つ目の聴き方が「完全にできる朗読者はそうはいない」ということにまでステップ6を展開している。

 実は、昨年から今年にかけてこの事実を改めて再確認した。ご当人自身の朗読の聴き方が十分できないばかりか、他人の朗読の聴き方もロクにできないために、他人の朗読について的外れな感想(悪口)や論難を公言する朗読者に遭遇したのである。ステップ6が困難である実例を提供してくれたと思えば、必ずしも悪くはないか。




第6回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後69年(2014年)6月08日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「龍」芥川龍之介原作
  小田志津子、杉山佐智子、内嶋きみ江、内田升子、吉永裕恵子
2「花咲き山」斎藤隆介原作                 花崎ななみ
3「春の雲」斎藤隆介原作                  松尾佐智世
                <休 憩>
4「緑色のギンガムクロス」江國香織原作         藤田多恵子
5「紅梅」川端康成原作                    村井とし子
6「魔術」芥川龍之介原作                   助川由利
7「台所の音」幸田文原作                   吉田光子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

《館長のコメント》

 本番では、出演者はかなり良い朗読をしていた。おそらく、全員が、今までで最も良い朗読をしていたのではないだろうか。私は、最後列の中央の座席で聴いていたが、会場の観客も出演者の朗読に聴き入ってくれていたようだった。もちろん、朗読自体はまだダメ出しすべき点が多々あった。しかし、それはまた別の問題である。

 今回は3人の新規会員が初めて朗読を披露したが、3人ともかなりよく出来たし、観客からの評判も良かった。朗読だけでなく、いろいろな意味でレベルの高い新規会員である。もちろん、ベテラン会員の朗読も良かった。今回初めて辛口の知人友人から褒められた、と喜んでいたベテラン会員もいた。まあまあの出来であった。

 会場は客席数が80席と少ないので、今回も整理券を発行した。整理券は90枚くらい出たようだが、実際の観客数は80人弱であった。客席はほとんど埋っていた。整理券を受け取った人の1割ちょっとが欠席した勘定になる。今回の欠席率は、かなり少ない方ではなかったかと思う。客席は和やかで楽し気な雰囲気であった。

 16時少し前に終演した。観客を送り出し、出演者と私は会場に再集合した。会場の要撤去時間18時まで約2時間の時間があった。打上げ会の会場に出かける時間まで、その場で講評会をやった。1人づつの朗読について、当人を含めた全会員の感想&意見を述べてもらい、最後に私が簡単にまとめる、というやり方でやった。

 こういう場合、このサークルの会員はドンドン発言する。ベテラン会員だけでなく、3人の新規会員も堂々と各自の感想&意見を開陳していた。ベテラン会員が醸し出すザックバランな雰囲気に触発されたせいもあるだろうが、その感想&意見もなかなかしっかりしていた。その内容に、ベテラン会員たちは改めて感心していた。

 どのサークルも同じだが、途中から入会してくる新規会員は、かなりしっかりしている人が多い。すでに出来ている朗読サークルに1人で飛び込んでくるのだから、朗読に対して強い意欲をもっているか、自分に対して何かしらの自信をもっていければ、なかなか思い切れないのかも知れない。とまれ頼もしい新規会員たちである。




Beat Sweet(ビートスイート)ティータイム朗読会

〔日時〕戦後69年(2014年)6月04日(水)
    13時00分 開場 13時30分 開演

〔会場〕喫茶 ビートスイート(八千代市勝田台南1−2−18 小林ビル2階)

〔交通案内〕

・京成本線勝田台駅 南口徒歩約8分
・京成本線勝田台駅 京成バスまたは東洋バスにて「こてはし団地」行、「千葉スポーツセンター」行、「米本団地」行に乗車し、「八勝園前」下車

〔プログラム〕

1 転 生(志賀直哉原作)      糸久初江
2 梅薫る(藤沢周平原作)    本間かおる
3 さあ、行こう(山口 花原作)   内田洋子      
4 魔 術(芥川龍之介原作)   助川由利  

〔主催〕「ルルヴェ」
 (八千代朗読サークル「花ことば」の元会員、他朗読サークルの現会員の有志が結成)

〔会費〕1000円(ケーキ&コーヒー・紅茶付)

《館長のコメント》

 会場の喫茶店はギッシリと満席となった。観客は約30人であった。出演者は4人だったが、それぞれなかなか良い朗読をしていた。緊張しながら、満席の観客といっしょに朗読というものを心から楽しんでいた。観客の反応も良かったし、終演後には出演者に好意的な感想を語ってくれたらしい。私も終演後の講評会に参加した。

 出演者の4人は達成感に浸っていたが、私はできるだけ正直に自分の感想や意見を語った。どうも指導者面になってしまったが、4人とも私が朗読指導した方々だから仕方がない。芸術としての朗読は、朗読者の努力や才能などさまざまな要因によって上達していくものだが、一定水準に達した朗読は、聴き手の心に入って来る。




DVD&BD「東百道・講演と朗読の会」ライブ盤発売
       芥川龍之介の文学とその軌跡(後期)
  〜〜中期における文学的な復路の展開とその限界〜〜

〔発行日〕戦後69年(西暦2014年)5月29日

〔著作&出演者〕東 百道(ひがし・ももじ)

〔撮影&制作者〕 kami企画

〔発行〕木鶏社

〔発売〕星雲社

〔定価〕3500円+税

〔製盤〕DVDあるいはBD(ブルーレイ盤)の2枚組

〔付録〕プログラム&講演資料(ライブ当日配布したものの縮小版)

〔ライブ収録内容〕

【第1部】 講 演                              
1 芥川龍之介における三つの作品世界            
2 芥川龍之介における四つの時代区分
3 芥川龍之介における後期文学作品の全体像
4 後期における江戸的世界の最終段階
5 後期における古典的世界の最終段階
6 後期における個人的世界の本格転化しとその最終段階
7 後期に置ける最終到達点(「河童」の作品世界)
8 芥川龍之介における文学的な意義と限界(まとめ)

【第2部】 朗 読
1『點鬼簿』
2『玄鶴山房』




「響」朗読ライブ Vol 3
 風薫る 5月の日曜日 朗読会 〜心にひびく朗読をお届けします〜

〔日時〕戦後69年(2014年)5月25日(日)
     第一部 10時30分 開場 11時00分 開演
     第二部 14時30分 開場 15時00分 開演
    (第一部と第二部は共に同じプログラムです)

〔会場〕シャンテ八千代(京成本線八千代台駅 西口徒歩5分)

〔プログラム〕

1 花言葉(連城三紀彦原作)     辻口恭子
2 夜消える(藤沢周平原作)    依田紀美子
3 夜 福(林芙美子原作)        猪俣智子
        <休 憩>      
 ♪♪♪ヴァイオリン演奏  辻口恭子♪♪♪
4 空の嘘(谷川俊太郎原作)    恵比寿暦  
5 遊女夕霧(川口松太郎原作)   守田公子
6 報 復(藤沢周平原作)     須藤美智子
7 器量のぞみ(宮部みゆき原作)  舘はとみ

〔主催〕朗読グループ「響」
    (元八千代朗読サークル「こちの会」会員有志が結成)

〔会費〕 500円(茶・菓子付)/要予約

〔連絡先〕047−459−3975(舘) 
       047−482−8128(猪俣)

《館長のコメント》

 今回は1日2回公演であった。私は午後に予定があったので1回目を選んだ。1回目の公演時間は休憩とヴァイオリン演奏を含めて2時間45分であった。公演時間は長かったが、出演者は1人1人が熱演していて聴き応えがあった。昨年の同時期に開催したVol.1よりは確かに上達していた。1年間の精進の成果を聴くことができた。

 会場のシャンテ八千代は35人も入れば満席になるような狭い会場である。午前の部は文字通り満席であった。主催者の話しでは予約者数は全部で70人ということだったから、午後の部も満席だったと思う。出演者はマイク無しで朗読していた。防音の効いた客席数35席の狭い会場では、無理な声出しをしなくても十分に声が通る。

 こういう会場で朗読する分には、マイク無しの朗読を自慢するまでもなく、誰でもマイク無しで朗読できる。逆にこの朗読会で、マイク使用の有無が聴き手の感動を左右しないこともよく分った。語りかける語り口がある水準に達し、心をこめた朗読をすれば、マイク使用の有無にかかわらず観客の心を十分に惹きつけることができる。




ふなばし東老朗読会(第17回)

〔日時〕戦後69年(2014年)5月22日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

「おかめひょっとこ」斎藤隆介原作  谷千和子
「おきなぐさ」宮澤賢治原作       昌谷久子
「小さい針の音」小川未明原作        小林正子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 観客は、一般の来場者が20人弱、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員が10人。全部で約30人であったという。この催しは毎奇数月の第4木曜日に開催される。まことに残念ながら、私は千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンと重なって出席できない。そこで担当役員が朗読会の模様を報告してくれることになっている。

 昨年までは、一般の来場者は約10人であった。ところが、今年1月の第15回から、その来場者数が約20人となり、一挙に倍増した。毎回のように聴きにくる常連客も何人かいるらしい。今回は船橋朗読サークル「はなみずき」の会員も多数来場したので、狭い図書室は文字通り満杯になったのではないだろうか。良い傾向である。

 今年になって一般の来場者数が倍増した要因は、よく分からない。しかし、その後に開催した2回の朗読会も倍増した来場者数が減らずに維持されている点に注目したい。過去3年の実績によって徐々にその存在が知られるようになり、その影響が今年の初めから一挙に来場者の倍増になって現出した、という推測が可能だからである。




朗読発表会『あ・うん』
    〜第2期・朗読ステップ2修了記念〜

〔日時〕戦後69年(2014年)5月20日(火) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区五反田文化センター・音楽ホール

〔演目〕向田邦子原作『あ・うん』

〔プログラム〕

【第1部】 狛 犬
    <休 憩>
【第2部】 蝶 々

〔出演〕

 福永尚彦、木下徳子、坂本優美、山本淑子、白澤節子、佐々木澄江、藤本敦子、馬場圭介、岡林和子、小松里歌、根本泰子、片桐瑞枝、山本扶美子、赤塚弘子、田中早苗、志村葉子(朗読順/品川朗読サークル「あやの会」の会員)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 午前中は舞台やロビーの設営準備、記念撮影、全体の手順を確認する簡単な通し稽古、そして、最後の舞台挨拶のリハーサルを行なった。このグループには強烈な雨運をもった会員がいるらしく、過去の朗読発表会はほとんど天候不順で、激しい春嵐に遭遇したことさえあった。しかし、今回は5月の爽やかさのある良いお天気であった。

 観客数は受付記帳数が120人〜130人ということであった。記帳しなかった来場者もいたと思われるので、実際はもっと多かったと思う。会場の五反田文化センター・音楽ホールは客席数が250席であるから、雰囲気的にはまあまあの入りであった。来場者は朗読サークルの元・現会員やサークル員の知人友人その他の方々である。

 本番の舞台の朗読は、これまでやってきた「あ・うん」のどのレッスンよりも良い出来栄であった。しかし、この向田邦子原作『あ・うん』は朗読表現が、大変むずかしい作品である。向田邦子の晩年のこの傑作は「地の文」と「セリフ」の表現に凄いほどの冴えがある。それを朗読者が自分の音声言語で再表現するのは至難の技である。

 品川「あやの会」の会員は、そのむずかしい「地の文」と「セリフ」の表現に良く食らいついていたと思う。通常の朗読発表会では、朗読表現をバック音楽で支援する。しかし、今回の作品と朗読は下手にバック音楽を入れると、かえって表現を邪魔してしまう。そこで、バック音楽を極力ひかえ、朗読そのものを聴かせるようにした。

 バック音楽抜きの朗読だけで、観客を長時間(約2時間)引きつけ続けることができるかかなり不安もあった。しかし、客席は最後まで舞台に集中してくれていたようである。映画の一般的な上映時間は2時間である。それと同じ時間を、朗読だけで観客を引っぱっていくことができたとするならば、それは誇っても良いことであろう。




朗読発表会『白旗の少女』

〔日時〕戦後69年(2014年)4月23日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔演目〕比嘉富子原作『白旗の少女』

〔プログラム〕

【第1部】 避難民の群れのなかへ
        <休 憩>
【第2部】 おじいさん、おばあさんとの運命的な出会い 

〔出演〕
 鳥海治代、井上みつ江、御代川裕子、平松歩、谷千和子、村木ひろみ、小林いさを、遠田利恵子、中山慶子、飯野由貴子、亀田和子、昌谷久子、畑野欸子、久保田和子、内田洋子(朗読順/船橋朗読サークル「はなみずき」の会員) 

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕船橋朗読サークル「はなみずき」

〔参加〕入場無料

《館長のコメント》

 観客数は約140人(受付記帳者数120人)であった。会場の船橋市市民文化創造館(きららホール)は約160席あるので、ほぼ満席状態で、会場全体に盛況感が漂っていた。こういう会場の雰囲気は、出演者に多大な力を与えてくれる。特に、船橋市の市報や地域新聞の情報欄を見て、聴きに来て下さった未知の方々が3割もいた。

 船橋市は人口が約62万人という大都市である。同じ市報や地域新聞に記事が載っても、私が居住している八千代市のように人口が約19万人に比べると、反響の大きさがまるで違う。代表のところに事前に電話で問い合わせてきた人数も多いし、事後に入会を希望してきた人数も少なくない。こういうことも出演者に力を与えてくれる。

 朗読の出来栄は、立ち稽古やリハーサルに比べれば2〜3割は良くなっていた。この点は、どの朗読サークルも同じである。しかし、今回の「白旗の少女」のように、先の大戦の悲劇を直接体験した人間が書いたものは、本番の舞台で朗読する朗読者の気持の入り方が違う。聴き手の気持の入り方も、一般の文学作品と全く違うのである。

 それだけに、普段のレッスンや立ち稽古やリハーサルに比べて、朗読表現も格段に良くなる。新しい会員の感想のなかに、本番では、まるで別の作品かと思うほど違っていたというのがあった。バック音楽の音入れをしていた私の耳にも、まあまあの出来栄に聴こえた。会場のあちこちですすり泣く声が、舞台でも聴こえたそうである。

 自分たちの朗読を聴いていただいた方々が泣いていたのを喜ぶというのは、いささか不謹慎な気がしないでもない。しかし、朗読する者にとっては、自分たちの朗読を聴いて、泣くほど感動していただいたということは、正直いって、これ以上の喜びはないのである。そういう会場の雰囲気に、舞台で朗読する方も大いに感激したという。




朗読発表会『あの日夕焼け』
    〜第2期・朗読ステップ3修了記念〜

〔日時〕戦後69年(2014年)3月29日(土) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔演目〕鈴木政子原作『あの日夕焼け』

〔プログラム〕

【第1部】 小さな学校
      終戦の日
      一円札
     <休 憩>
【第2部】 錦州へ
      冷たい病室
      さよなら満州

〔出演〕
 松本恵、磯部晴玄、石田和美、守田公子、百咲文恵、安部奈々子(朗読順/八千代朗読サークル「花ことば」の会員)

〔台本・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「花ことば」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 客席数が258席のところ、観客数は70〜80人であった。目安の100人には届かなかったが、それなりの雰囲気は会場に醸し出されていた。今回の出演者は6人であった。6人で朗読時間140分の大作を読み継いだわけである。出演者1人当たりの朗読時間は20数分。朗読は熱演であったが、最後はかなり疲れたという。

 上演時間140分といえば映画でも大作である。実は、一昨日(3月28日)、映画を観に行った。上演時間が2時間30分のSFX大作だったが、最後はかなり疲れてしまった。今回の『あの日夕焼け』はそれに近い時間を、朗読だけで聴かせる。観客が途中で疲れて、舞台に集中できなくなってしまうのではないかと心配していた。

 私は、会場の後部座席の隅で、バック音楽の音入れをしていたが、観客は最後まで舞台に集中してくれていたようだ。原作『あの日夕焼け』の内容が非常に深刻だったということもあるが、6人の出演者が熱演していたことも確かだった。ともあれ140分(2時間20分)の間、観客を舞台に集中させたことは誇っても良いと思う。

 終演後のロビーでいつもどおり観客を見送ったが、その何人かは明らかに眼を赤くしていた。出演者の話しでは、朗読していると客席からすすり泣くような声が聴こえたので、出演者の方が感激してしまった、ということであった。これは6割は原作の力であろうが、3割くらいは朗読の力。残りの1割はバック音楽の力であろうか。

 終演後、朗読発表会の打上会を行なった。これは、八千代朗読サークル「花ことば」の解散会を兼ねて行なわれた。最後に残った6人の会員のうち、2人は体調が不良なので、しばらく精密検査や治療に専念するという。1人は自宅が西東京市にあって、通うのが大変なので、できれば品川朗読サークル「あやの会」に移籍したいという。

 結局、従来通りにレッスンを継続したい会員は3人ということになる。新たに会員を募集するにしても、サークルの核となる現会員が3人では、現在のサークルをそのまま存続させる意味があまりない。むしろ、継続したい3人の会員が、別の既存の朗読サークルに移籍する途を選ぶべきだ、というのが全員のほぼ一致した意見であった。

 この3人の事情を勘案し、移籍先を決定した。1人は八千代朗読サークル「新・みちの会」に移籍する。1人は居住地の習志野朗読サークル「茜」に移籍する。1人は、昼間は仕事があるため、現在、唯一、夜間にレッスンしている習志野朗読サークル「茜」移籍する。かくて、八千代朗読サークル「花ことば」は解散することになった。




第11回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後69年(2014年)3月22日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕東京都品川区荏原第5地域センター・第一集会室

〔プログラム〕

1.朗読の会「宙」
「注文の多い料理店」宮澤賢治原作
2.品川朗読サークル「あやの会」
「詩集 風のなかをひとり」藤本敦子原作より     藤本敦子  
「うさぎのミミちゃん」               佐々木澄江、木下徳子
3.客演(読み語りの会「あかさかな」)
「赤い靴」合田道人原作                     田中静枝
4.朗読サークル“こだま”
「まほうのこなぐすり」(紙芝居)
「さいごのまほう」中島和子原作
「なわばり」三浦哲郎原作

〔主催〕朗読の会「宙」
     品川朗読サークル「あやの会」
     朗読サークル“こだま”

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今回は約30人の参加者であったという。もともと、この「品川朗読交流会」は参加グループの相互交流と相互啓発が主目的であるから、それほど積極的に観客を集めていない。そのかわり、参加者の皆さんはお互いの良いところを学び合おうという謙虚な姿勢を保っているばかりでなく、実に良い雰囲気が暖かに醸し出されている。

 この「品川朗読交流会」は、参加している3つの朗読グループが主体的に企画・運営・出演している。私は指導者面して出しゃばらないように特に気をつけている。まあ、朗読レッスン日と重なることが多いので、参加する機会も少ないのであるが。今回も参加できなかったので「あやの会」の渉外担当の会員が様子を知らせてくれた。

 今回は、正規の参加グループではないが、読み語りの会「あかさかな」から田中静枝さんが客演者として出演したという。田中静枝さんの朗読はとても評判が良かったそうだ。読み語りの会「あかさかな」は、品川区で朗読活動をしているグループらしい。これを機会に、正規に「品川朗読交流会」に参加したら良いのにと思っている。

 品川朗読サークル「あやの会」から出演した藤本敦子さんは詩人である。今回、自作の詩集「風のなかをひとり」の詩をいくつか心をこめて朗読したという。とても評判が良かったらしい。「うさぎのミミちゃん」を朗読した佐々木澄江さんと木下徳子さんの朗読も、とても良かったらしい。参加者の皆さんは、頑張ったようである。

 世田谷区で活動している「朗読:くれまちす」から、伊藤葉子さんが観客として参加してくれたらしい。「朗読:くれまちす」は、この「品川朗読交流会」に触発されて、世田谷区の他の朗読グループに「朗読交流会」を呼びかけ、今年の6月頃にその第1回を開催するらしい。このように「朗読交流会」の輪が広がっていくと嬉しい。




ふなばし東老朗読会(第16回)

〔日時〕戦後69年(2014年)3月13日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「羅生門」芥川龍之介原作   朗読/平松歩、御代川裕子、鳥海治代、飯野由貴子、小林いさを、遠田利恵子、亀田和子、久保田和子(朗読順/船橋朗読サークル「はなみずき」の会員)
「桜桃」太宰治原作   朗読/井上みつ江、村木ひろみ、中山慶子、谷千和子、昌谷久子、畑野欸子、内田洋子(朗読順/船橋朗読サークル「はなみずき」の会員)

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 観客は一般の来場者が20人。その5〜6人が初来場だったようである。当日は悪天候であったようだが、それにしては20人も聴きに来ていただけたことは良かった。今回は今年度の最後を締める「ふなばし東老朗読会」ということで、船橋朗読サークル「はなみずき」の全会員(15人)が総出演したから、参加者は40人に近かい。

 この「ふなばし東老朗読会」は、来年度も継続することになった。年に6回も朗読表現の真剣勝負の場が与えられることは、望外の幸せである。出演者は船橋朗読サークル「はなみずき」の会員が中心だが、他の朗読サークルの会員も何人かはゲスト出演している。今後、こういう朗読公演の場が、ますます増えていくことを願っている。




「小さな朗読館 in ソルシエール」(第2回)

〔日時〕戦後69年(2014年)3月01日(土) 
     開場14時00分 開演14時30分

〔会場〕カフェ&ギャルリ「ソルシエール」
      【住所】船橋市三山7−12−8
      【電話】047−476−0627

〔プログラム〕

「身投げ救助業」菊池寛原作     内田升子(ゲスト出演)
「じいさんばあさん」森鴎外原作   江本なつみ(ゲスト出演)
「貧の意地」太宰治原作          東 百道

〔会費〕1500円(コーヒー・お菓子つき)

〔主催〕カフェ&ギャルリ「ソルシエール」

《館長のコメント》

 第2回「小さな朗読館 in ソルシエール」の観客数は30人であった。当初の座席定員は25席だったが、急きょ座席を増やしたようである。店内は盛況感に満ちていた。ゲスト出演者の内田升子さんが朗読した菊池寛原作「身投げ救助業」と、江本なつみさんが朗読した森鴎外原作「じいさんばあさん」は、共に素晴らしかった。

 レギュラー出演者の私が朗読した太宰治原作「貧の意地」も、会場の笑いを取ることが出来た。後日の電話における、店主の安藤しげ子さんの話しでは、客席の横手のカウンターの中で見ていたら、客席には可笑しそうな笑顔が溢れていたそうである。実は、当日、私は少し体調が不良だったが、それにしてはまあ良く出来ようである。

 今回は、遠く神奈川県から聴きに来てくれた観客が2人もいた。1人は、内幸町ホールの「東百道・講演と朗読の会」も2回ほど聴きに来てくれていて、私の朗読は3回目だという。もう1人は、朗読漫画『花もて語れ』を読んで、ぜひ私の朗読を実際に聴きたいと思ってやって来たという。2人とも、とても満足してくれたようである。




朗読漫画『花もて語れ』単行本(第11集)発売

〔発行日〕戦後69年(2014年)2月28日(金)

〔出版社〕小学館

〔目 次〕

 第82話 風博士(1)
 第83話 風博士(2)
 第84話 風博士(3)
 第85話 風博士(4)
 第86話 風博士(5)
 第87話 風博士(6)
 第88話 風博士(7)
 第89話 風博士(8)
 第90話 風博士(9)
 第91話 瓶詰地獄(1)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)

〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ

〔単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕 620円(税込み)

《館長のコメント》

 第11集の朗読作品は、坂口安吾原作「風博士」である。この「風博士」を主人公・佐倉ハナが朗読するのだが、それと対をなす形で第12集において夢野久作原作「瓶詰地獄」を五十土園子が朗読する。この二人が朗読コンクールの場で対決する。第11集の最後に、第91話としてその「瓶詰地獄」が1話分だけ顔を出している。

 漫画として盛上げるために、一度は主人公・佐倉ハナを朗読コンクールに出場させたい、というのが担当編集者としての高島雅さんの以前からの狙いだった。私は、朗読をコンクールなどで競わせたり審査することに賛成しなかった。高島さんは時期と方法を探っていたと思う。今回、物語を締めくくるために、ということでこうなった。

 朗読ステップ5〜6を分かりやすく説明するためにも、この物語の全体を締めくくるためにも、また、このコンクールを思い切り変則的(非現実的)なものにするためにも、思い切って風変わりな作品を朗読させようと、坂口安吾原作「風博士」と夢野久作原作「瓶詰地獄」を課題作としたようである。読者にどう受け取られるだろうか?

 坂口安吾原作「風博士」の朗読シーンが『週刊スピリッツ』に連載されだすと、ネット上ではいろいろな反響が出てきた。私は、坂口安吾や「風博士」が、若い世代にもかなり知られていることに驚いた。担当編集者・高島雅さんが、坂口安吾は若い世代にも根強く読み継がれていると言っていたが、それは意外にも本当のことであった。

 発売翌日の「小さな朗読館 in ソルシエール」に、遠く神奈川県から聴きに来てくれた方は、従来から『花もて語れ』の愛読者だったという。この第11集も、この朗読会の前に読んでおきたいと思い、急いで購読したという。この方は、私よりはるかに若いのに、坂口安吾や「風博士」のこと知っていた。大したものだと感心した。

 坂口安吾原作「風博士」は、遺書が重要な構成要素になっている。夢野久作原作「瓶詰地獄」は、作品そのものが4つの手紙文から構成されている。片山ユキヲさんや高島雅さんは、朗読ステップ5〜6を漫画的に分かりやすく説明するために、この遺書や手紙文に眼をつけたのである。これは、かなりの達見だったように思っている。




朗読発表会『グスコーブドリの伝記』
    〜第2期・朗読ステップ2修了記念〜

〔日時〕戦後69年(2014年)2月25日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・ホール

〔演目〕宮澤賢治原作『グスコーブドリの伝記』

〔構成〕

【第1部】 一.森
       二.てぐす工場
       三.沼ばたけ
       <休 憩>
【第2部】 四.クーボー大博士
       五.イーハトーブ火山局
       六.サンムトリ火山
       七.雲の海
       八.秋
       九.カルボナード島

〔出演〕

 岩田康子、金子方子、田中和代、的場正洋、石井せい子、吉野久美子、大山玲子、神田和子、仲田紘基、井手陽子、金子可代子、石井春子、高木幸恵(朗読順/千葉朗読サークル「わかば」の会員)

〔朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は約100人であった。会場(千葉市生涯学習センター・ホール)は300席なので、さすがに空席が目立ったが、不思議なことに観客が100人も集まるとそれなりの良い雰囲気が出てくる。今年も、このサークルの会員たちが関与している視覚障害者施設から、視覚障害者と付き添いの方々が20人近くも聴きに来て下さった。

 朗読の出来栄は、立ち稽古や舞台リハーサルに比べれば2〜3割は良くなっていた。それは確かだが、私がイメージした作品世界、また、私がイメージした朗読作品からは、まだまだかなり乖離していた。これは、作品解釈が不十分なだけでなく、まだ「語り口」が自分の言葉になっていないための表現力不足によるところが大きい。

 終演後の楽屋で講評を求められたので、率直にそのような感想を話した。ところが、出演した会員たちは、皆それぞれにかなりの達成感に浸っていたようである。自分でもかなり上手く朗読出来たという自己評価をしていただけでなく、終演後の会場ロビーで聴きに来てくれた知人友人たちからかなり褒められたという。この落差は何だ?

 その要因の1つは、このサークルの会員構成にある。なにしろ1期生が全体の3分の1以下であり、レッスン歴がまだ2年ちょっとの2期生が3分の2以上を占めている。レッスン歴が2年強の朗読サークルとして聴けば、確かに上出来の朗読発表会であった。私は、何となく、レッスン歴8年の朗読サークルとして聴いていたのである。

 その後、場所を変えて開催された打上会でも、発表会についての話しに花が咲いた。全体の3分の1に満たない1期生は、それだけに使命感も強く、全体の3分の2を越す2期生を熱心にリードしてくれたという。その1期生の毅然とした的確なリードを、2期生はとても感謝していた。これは私の理想とする朗読サークルの形である。

 また2期生の中に、このサークルに入る前に東京の朗読教室をいくつか体験した上で、最終的に私のレッスンを受ける決意を固めた会員がいることも分かった。決意を固めたのは、私が指導&演出したいくつかの朗読発表会を聴いて感動したからだという。私は、内心「へえッ、あの朗読発表会で感動ねえ〜」と思わないでもなかった。

 同時に、この落差が、今回の朗読発表会における私の講評と出演者の達成感の落差にも通底している、と思い当たった。朗読は、聴く立場によって、印象や感動の度合いがかくも大きく喰い違うのだと、改めて思ったりもした。ともあれ、次回から、第2期・朗読ステップ3の朗読レッスンに入っていく。会員の皆さん、共に頑張ろう!




ふなばし東老朗読会(第15回)

〔日時〕戦後69年(2014年)1月23日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

「ある夜の物語」星新一原作                平松 歩
「ちっちゃなかみさん」平岩弓枝原作  中山慶子
「明烏」藤沢周平原作                        吉田光子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 観客は、一般の来場者が21人、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員が5人(その他に「ふなばし東老朗読会」の担当役員が2人)の、計26人であったという。この催しは、毎奇数月の第4木曜日に開催されるので、私は朗読レッスンと重なって出席できない。そこで、毎回、担当役員が朗読会の模様を報告してくれるのである。

 昨年までは、一般の来場者は約10人であったが、新年初めの今回は21人と一挙に倍増した。毎回のように聴きにくる常連客も約6人いるらしい。車椅子の人もいたため、船橋市東老人福祉センターの所長さんからの希望により、1作品の朗読が終わるごとに休憩を入れることにしたという。徐々に行き届いたサービスになってきた。

 前回に引き続き、今回も、休憩時間のときに、観客を含めた全員で相田みつをの詩を朗読したそうである。それが大変に好評で、詩をひと通り朗読した後に来場者から「もう一度!」という声がかかり、再度、全員が大きな声で朗読を繰り返したという。朗読を聴いていると、自分もやりたくなるのであろう。それが朗読の良さでもある。




「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」贈呈式

〔日時〕戦後69年(2014年)1月22日(水)
     開始14時00分

〔会場〕三井住友信託銀行八千代支店3階会議室

〔助成対象事業〕「感動をつくる・小さな朗読館」の開催事業

〔助成対象団体〕「感動をつくる・日本朗読館」(館長/東百道)

〔助成金〕金5万円

〔主催〕「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」

《館長のコメント》

 この「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」は、かつてフランスのシャンソン歌手イベット・ジローが八千代市でチャリティコンサートをやった際の収益金を原資に、その他の寄付金をも加えて、昭和61年に誕生した文化福祉基金である。毎年、申請のあった文化・福祉活動の中から2件を選定して、助成金を贈呈している。

 昨年の秋に、朗読サークルの会員の1人からこのジロー基金のことを教えてもらった。そこで、今年から始める「感動をつくる・小さな朗読会」の会場費に当てるつもりで、ダメ元の精神で申請したのである。その結果、昨年12月に助成金の贈呈が決定した旨の通知があり、このジロー基金贈呈式に出席する運びとなったわけである。

 今回は特例として3件が選定されたということで、3つの団体の代表が出席していた。私の場合は、私にこの基金のことを教えてくれた会員と、同じ日に近くの会場で開催されたポレポレ祭りを支援していた会員にも出席してもらった。14時00分から行なわれた贈呈式の後、審査委員と3つの団体の出席者とで小1時間ほど懇談した。




「東百道の朗読館」納めの会

〔日時〕戦後69年(2014年)1月20日(月)
     開始11時30分〜14時30分

〔会場〕東天紅 千葉スカイウインドウズ
    (千葉駅前、そごう隣りのセンシティタワー23階)

〔朗読〕

「雛の花」浅田次郎原作  
   吉永裕恵子、助川由利、内田升子、吉田光子、本間かおる
   (朗読順/「東百道の朗読館」実行委員)
「貧の意地」太宰治原作              東 百道

〔フルートと篠笛の演奏〕

 ポピュラー曲を4曲                大澤貴子

〔主催〕「東百道の朗読館」実行委員会主催

〔参加〕「東百道の朗読館」関係者&招待客(一般非公開)

《館長のコメント》

 会場には中華料理店特有の円卓が4つ、それぞれに約9人づつが着席し、総計35人の参加。前半が朗読と音楽演奏、後半が食事をしながら順々に参加者の発言を聴く、という構成であった。参加者は「東百道の朗読館」実行委員会が招待した方々である。音楽演奏のコラボをしてくれた演奏家、絵画展示のコラボの関係者などである。

 具体的には、コラボレートしてくれたハープ演奏家の本間美貴子さんとフルート&篠笛演奏家の大澤貴子さんのお二人。マリンバ演奏家の岡谷有紀さんとピアノ演奏家の直江弘子は残念ながら都合により欠席であった。イラストレーターの池田憲昭さんもご多用で欠席であったが、ボランティア支援の中屋朋子さんは出席してくださった。

 あとは「東百道の朗読館」の運営を側面支援してくれた千葉朗読サークル「風」と「わかば」の会員たち。それから実行委員の知人友人たちである。その多くは「東百道の朗読館」の常連客であったが、初めての方々も何人かいた。しかし、大部分の方々は永年の顔なじみである。会場全体に和気藹々の雰囲気が漂っていて、楽しかった。

 朗読と音楽演奏の後は中華料理に舌鼓を打った。食事をしながらも、司会のすばらしいリードで、参加者の多くがそれぞれ素晴らしいスピーチを披露してくださった。特に、実行委員の各位や朗読サークルの会員の皆さんのスピーチには、私にとって真にありがたい内容が数多く含まれていた。私も、お礼のスピーチをさせてもらった。

 ともあれ、この日本の一隅に、少ないながら10年近くも朗読を心から楽しみ継続している仲間が確かに存在し、今回「東百道の朗読館」の納めの会という会合を開き、その場で朗読や音楽演奏を互いに披露し合い、中華料理やスピーチを大いに楽しんでいる。こういう現状は、とても素晴らしく、とても貴重なものではないかと思う。




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過去のイベント記録/戦後68年(2013年)後期

過去のイベント記録/戦後68年(2013年)後期

             (戦後68年07月31日 新規) 
             (戦後68年08月03日 更新) 
             (戦後68年09月05日 更新)
             (戦後68年09月23日 更新)
             (戦後68年10月15日 更新)
             (戦後68年11月16日 更新)
             (戦後68年12月03日 更新)
             (戦後68年12月13日 更新)
             (戦後68年12月29日 更新)
             (戦後69年01月29日 更新)




【過去のカレンダー】


12月21日(土)「響」朗読ライブ Vol 2 更新!
  /朗読の会「響」主催

12月26日(木)「一人暮らしの高齢者の方のお食事会」 更新!
  /東京都品川区荏原第5地域民生委員主催

12月10日(火)第6回「東百道・講演と朗読の会」
          〜〜芥川龍之介の文学とその軌跡(後期)〜〜
  /「感動をつくる・日本朗読館」主催

11月29日(金)朗読漫画『花もて語れ』第10集発売
  /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

11月28日(木)ふなばし東老朗読会(第14回)
  /船橋市東老人福祉センター主催

11月27日(水)(ビートスイート)ティータイム朗読会(第1回)
  /ルルヴェ主催

10月31日(木)「東百道・講演と朗読の会」ブルーレイ盤発売
          朗読とはなにか〜朗読の基本から実技の上達まで〜
  /〔著作&出演者〕東百道 〔発行〕木鶏社

10月27日(日)第5回「小さな朗読館・ちば」
  /千葉朗読サークル「風」主催

10月22日(火)第2回朗読倶楽部「満天星」朗読会
  /朗読倶楽部「満天星」主催

10月08日(火)第10回「品川朗読交流会」
  /品川「あやの会」主催、他2グループ共催

9月16日(月)朗読発表会『流れる星は生きている』
  /八千代朗読サークル「新・みちの会」主催

8月30日(金)朗読漫画『花もて語れ』第9集発売
  /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

7月31日(水)朗読発表会『ユタとふしぎな仲間たち』
  /習志野朗読サークル「茜」主催

7月25日(木)ふなばし東老朗読会(第13回)
  /船橋市東老人福祉センター主催

7月06日(土)「小さな朗読館 in ソルシエール」
  /カフェ&ギャルリ「ソルシエール」主催




【くわしい内容】



「響」朗読ライブ Vol 2 更新!
 〜宮澤賢治 朗読会〜 雪降る前に賢治のぬくもりを・・・

〔日時〕戦後68年(2013年)12月21日(土)
      14時00分〜16時00分

〔会場〕八千代市緑ヶ丘公民館(5F)会議室

〔プログラム〕

1 よだかの星(宮澤賢治原作)  依田紀美子
2 いきなぐさ(宮澤賢治原作)     猪俣智子
3 氷と後光(宮澤賢治原作)      辻口恭子   
4 祭りの晩(宮澤賢治原作)    須藤美智子
5 いちょうの実(宮澤賢治原作)    舘はとみ

〔主催〕朗読グループ「響」
    (元八千代朗読サークル「こちの会」会員有志が結成)

〔参加〕入場無料

〔連絡先〕047−459−3975(舘) 

《館長のコメント》 更新!

 朗読グループ「響」からご案内は受けていたのだが、あいにくこの日は八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンと重なっていた。この日は第3土曜日だから、本来はレッスンはないのである。しかし、私の個人的な事情で11月の第2土曜日(11月9日)のレッスンを休会し、この日にスライドしてもらったのである。

 そのため残念ながら、この朗読会を聴きに行けなかった。旧「こちの会」の皆さんが自立的な勉強会でどのくらい上達したのか、自分の耳で確かめたかったのだが、叶わなかった。従って、上演の模様などは全く分からない。来年の4月には、Vol 3の朗読会を開催するようだから、そちらは是非とも聴きに行きたいと思っている。

 その後、朗読グループ「響」から届いた今年(戦後69年/西暦2014年)の年賀状によって、この「響」朗読ライブ Vol 2の様子が少し分かった。今回は、ほぼ予定通りの来場者があり、宮澤賢治特集は大変に好評であったようである。次回は、私の指導する朗読サークルに、事前にチラシを配布できれば良いのだが、と思った。




「一人暮らしの高齢者の方のお食事会」 更新!

〔日時〕戦後68年(2013年)12月26日(木) 変更!
       11時00分〜11時30分

 

【注】当初の開催日は12月19日(木)であったが、当日は悪天候だったため1週間順延された

〔会場〕東京都品川区荏原第5出張所・第1集会室

〔プログラム〕

「トキ」斎藤隆介原作            岡林和子
「花咲き山」斎藤隆介原作      根本泰子
「かさじぞう」松谷みよ子脚本    白澤節子

〔主催〕東京都品川区荏原第5地域民生委員

《館長のコメント》 更新!

 品川朗読サークル「あやの会」の会員の1人がこの地域の民生委員をやっている関係で、この地域の民生委員の皆さんが担当している方々を対象とした「一人暮らしの高齢者の方のお食事会」に依頼されて、サークル会員の有志が朗読出演したものである。一般公開の朗読会ではないから、私は聴きに行くことを遠慮したものである。

 従って、私は上演の模様などは全く分からなかった。ところが、このサークルが2014年1月21日に発行した『あやの会通信・25年度第4号』に、この「一人暮らしの高齢者の方のお食事会」で上演した朗読のことが記事になって載っていた。発行者&執筆者である「あやの会」のサークル代表の許可を得て、その記事を転載する。

「年末12月26日には、第5出張所において、民生委員企画の、『一人暮らしの高齢者の方のお食事会』に参加させていただきました。根本さんが持ってきてくださった、お庭の柿は、枝とともにオブジェのように会場を飾り、『トキ』の朗読の前には、岡林さんが、トキの大きなカラーコピーを、みなさまにおみせしたり、やさしい心配りがステキでした。

 プログラムは、岡林さんの表情豊かな『トキ』で始まり、つづく『花咲き山』では、味わい深い根本さんの読みに、大型絵本が花を添え、最後の『かさじぞう』は、昔なつかしい紙芝居を、白澤さんが、リズミカルに演じてくださいました。渡辺さんの拍子木、私、山本の鈴も、楽しい演出になったと思います。

 当日の参加者は、40人ぐらいでした。お天気の都合で1週間遅れになったのですが、ちょうど年の瀬に合った、ほっこり、あたたかな時を持つことができました。おいしいお弁当と、年末ということで、特別にお赤飯のおみやげもいただきました。尚、プログラムはなかなか好評で、今後も出演依頼があるようです」(『あやの会通信・25年度第4号』平成26年1月21日発行)


 


第6回「東百道・講演と朗読の会」
    〜〜芥川龍之介の文学とその軌跡(後期)〜〜

〔日時〕戦後68年(2013年)12月10日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千代田区立内幸町ホール

〔交通〕

○JR新橋駅(日比谷口)より徒歩4分(広場より階段を下りる)
○都営浅草線、銀座線:新橋駅7番出口に向かい内幸町地下通路(E方面)より徒歩5分
○都営三田線:内幸町駅A−5番出口より徒歩5分(広場より階段を下りる)
【注意】専用駐車場はありません。お車の方は新幸橋ビルなど周辺の有料駐車場をご利用ください

〔講演&朗読〕東 百道

〔プログラム〕

【第1部】 講 演  「芥川龍之介の文学とその軌跡(後期)」
                       <休 憩>
【第2部】 朗 読 「點鬼簿」「玄鶴山房」

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館

〔参加〕チケット予約券/2000円
     チケット当日券/2500円
     (全席自由/183席限定)

《館長のコメント》

 今回の観客数は80人〜90人の中間くらいではなかったかと思う。発行したチケット数を1割くらい下回ったが、午前中に強い雨が降ったことを勘案すれば出席率はかなり良かったと思う。悪条件の中を会場に来て下さった観客の皆様に深く感謝している。また、支援して下さった「あやの会」の有志にも深く感謝している。

 第1部の講演は80分で予定どおりであった。自宅練習では、どうしても80分を切ることができなかったのだが、本番では余裕で80分ちょうどに収めることができた。やはり、本番では気合いの入り方が違うのであろう。第2部の朗読は「點鬼簿」が20分で「玄鶴山房」が40分。朗読時間も、ほぼ予定通りで演じ終えた。

 昨年に続けて、講演の場合のバックは黒色の垂れ幕、朗読の場合はホリゾント照明を使った。ただし、照明の色は「點鬼簿」を青一色、また「玄鶴山房」を緑一色で通した。昨年とは異なり、朗読の場面に応じて途中でバックの色を変えることは止めた。花は、ある方が花屋から届けて下さったものを、水差し用の台に飾った。

 今回は、遠路、山梨県から聴きに来て下さった方が3人もいた。いずれも山梨県の朗読家・永田京子さんに朗読指導を受けている方々である。その内の1人(男性)は、2年前(戦後66年)の7月に私が山梨県立文学館で公演した講演と朗読を聴いて、朗読をやろうと思い立ち、永田京子さんに相談し教わることになったという。

 他の2人は女性である。1人は、何年も前からいつも聴きに来てくださる、いわば常連さんである。もう1人は初めての方であったが、受付にお土産までことずけて下さったにもかかわらず、とうとう言葉を交わすことができなかった。終演後のロビーで多数の方々と応対していた私に、声をかけるのを遠慮されたのかも知れない。

 また、愛知県から、遠路、朗読家・石田麻利子さんがわざわざ聴きに来て下さった。石田麻利子さんとは、今年の5月に、東京駅の近くの大丸百貨店の8階「イノダコーヒー」で、2時間あまり朗読談義をしたことがある。そのご縁で、今回も聴きに来て下さったのである。その他、お名前は上げないが、様々な方に来ていただいた。

 当日の朗読については、辛辣な批評者である家人によると、最近の私は朗読が少し上手になり、今回の朗読も力(りき)が入っていたそうである。さらに手厳しい2人の実姉も、今回は講演も朗読もまあまあの出来であった、というご託宣であった。私自身は、講演には少し自信がある。しかし朗読の方は色々と不満だらけである。

 今回も昨年に引き続いて、講演と朗読の一部始終を録音録画し、ブルーレイ盤とDVD盤に収録して製品化するつもりである。そして、それを発行元/木鶏社(出版社)、発売元/星雲社という形で、出版物の全国流通ルートにのせるつもりである。また、過去4回の芥川龍之介シリーズは、単行本としてまとめて出版するつもりである。




朗読漫画『花もて語れ』単行本(第10集)発売

〔発行日〕戦後68年(2013年)11月29日(金)

〔出版社〕小学館

〔目 次〕

 第72話 ぽっぽのお手帳(1)
 第73話 ぽっぽのお手帳(2)
 第74話 ぽっぽのお手帳(3)
 第75話 ぽっぽのお手帳(4)
 第76話 ぽっぽのお手帳(5)
 第77話 ぽっぽのお手帳(6)
 第78話 ぽっぽのお手帳(7)
 第79話 ぽっぽのお手帳(8)
 第80話 ぽっぽのお手帳(9)
 第81話 ぽっぽのお手帳(10)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)

〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ

〔単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕 620円

《館長のコメント》

 この「ぽっぽのお手帳」という童話作品のレクチャーをしたとき、童話世界と現実世界が逆転構造になっていること、最初と最後に出てくる「君」が実は童話の世界を理解してそこに観念的に入り込んで来た「すずちゃん」であることを解説した。そのときの片山ユキヲさん、高島雅さん、安井洋子さんの驚いた様子が今も目に浮かぶ。

 今回の『花もて語れ』第10集の巻末に、次の第11集の予告宣伝が載っている。そこに「完結まであと3冊!最終章・コンクール編、開幕!!」と記されている。この「完結まであと3冊!」が、ネット上で『花もて語れ』ファンの話題を呼んでいる。私は、夏頃から、このことを知らされていた。『花もて語れ』は第13集で終わる。

 第11集における朗読作品は坂口安吾原作「風博士」である。これはすでに『週刊スピリッツ』に連載中である。第12集と第13集における朗読作品もすでに決まっているが、それをここで公表することはできない。基本的には、それぞれの集に1作品づつが取り上げられる。物語の展開も大筋は決まっているが、これも内緒である。

 本当は、私としては、第15集まで続けてもらって、最後の2集(第14集〜第15集)は特別編として宮澤賢治原作の「セロ弾きのゴーシュ」をジックリと取り上げて欲しかった。実際、そういう提案もしたのだが、いろいろな事情があるらしく、残念ながら私の提案は却下されてしまった。まあ、第13集まで行けば、良しとするか。




ふなばし東老朗読会(第14回)

〔日時〕戦後68年(2013年)11月28日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

「洟をたらした神」吉野せい原作         村木ひろみ
「かけす」川端康成原作               内田洋子
「第一夜」夏目漱石原作『夢十夜』より     志村葉子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 観客は、一般の来場者が10人、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員が8人(そのうち「ふなばし東老朗読会」の担当役員が2人)の、計18人であったという。この催しは、毎奇数月の第4木曜日に開催されるので、私は朗読レッスンと重なって出席できない。そこで、毎回、担当役員が開催した模様を報告してくれるのである。

 一般の来場者10人のうち、新規の来場者が6人いたらしい。その半分に当たる3人は、以前、事情があって船橋朗読サークル「はなみずき」を退会した元会員が妹さん夫婦を誘って聴きに来てくれたものだという。また、わざわざ柏市から見学に来た方が1人いたそうである。その方は朗読に大変に関心がある、ということであった。

 今回は、出演者が、自分の朗読をする前に、原作について説明したそうである。また、途中の休憩時間のときに、観客を含めた全員で相田みつをの詩を朗読したそうである。それが思いがけないほど好評だったので、次回もやることを予定しているという。たしかに、朗読会の参加者全員で短い詩を朗読することは良い試みだと思う。




(ビートスイート)ティータイム朗読会(第1回)

〔日時〕戦後68年(2013年)11月27日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕喫茶・ビートスイート

〔アクセス〕

・京成勝田台駅南口より徒歩約8分
・京成勝田台駅南口より京成バスまたは東洋バスの「こてはし団地行き」「千葉スポーツセンター行き」「米本団地行き」に乗車し「八勝園前」下車

〔プログラム〕

「鳥取の布団の話」小泉八雲原作      糸久初江
「秋」芥川龍之介原作              内田洋子
「名前」角田光代原作              助川由利
「雁の別れ」久世光彦原作          本間かおる

〔主催〕ルルヴェ

〔参加〕ケーキ&コーヒー(紅茶)代1000円(定員25名)

《館長のコメント》

 「ルルヴェ」は、八千代、千葉、船橋、習志野の4つの朗読サークルの元会員と現会員の有志5人で結成した朗読グループである。年2回の朗読会を開催することを目指している。今回はその第1回目で会場は「ビートスイート」という喫茶店である。会場には約30席分の椅子が並んでいたが、満席であった。

 観客は、大部分が喫茶店「ビートスイート」の近所に住んでいる方々であった。出演者の1人が喫茶店「ビートスイート」の近所の住民で、喫茶店のマスターとも、近所の住民とも、幅広くつき合っている。その出演者の知人友人が約20人も、聴きに来てくれたわけである。

 4人のメンバー(1人は事情があり出演を辞退)が、1人づつ自分と作品の紹介を兼ねた短いトークをしてから、朗読作品を順々に披露していった。全部の朗読の終了後にティータイムとなり、客席にケーキと飲物(コーヒーか紅茶)が配られた。この喫茶店のマスターは、こういう催しに不慣れとみえ、かなりバタバタしていた。

 今回の朗読会は、いろいろと事情があって、急きょ開催されたようである。したがって、このための自主勉強会は全くやらず、直前にリハーサルを1回やっただけだったらしい。それにしては、4人の出演者は、皆、堂々と朗読していた。観客も、このようなステージ朗読は初めての方が多く、皆さん、盛んに拍手をしてくださっていた。

 今後は、毎年、5月と11月に定期的に朗読会を開催していく計画だという。また、次回からは、事前の自主勉強会も月に1〜2回はキチンとやっていくという。会場は、必ずしも固定せず、いろいろな会場を試しながら上演していく、ということである。この「ルルヴェ」のように、朗読サークルの枠組を超えた朗読活動は心楽しい。

 先行している「朗読くらぶ『満天星』」や「朗読の会 響」もそうだが、いろいろな事情で私の指導する朗読サークルを退会することになった元会員が、朗読サークルは辞めても、朗読そのものを辞めずに、気の合った朗読仲間と新たな朗読グループを立ち上げて、いろいろと朗読に関する活動を継続していくことは大変に望ましい。




ブルーレイ「東百道・講演と朗読の会」ライブ盤発行
      朗読とはなにか〜朗読の基本から実技の上達まで〜

〔発行日〕戦後68年(西暦2013年)10月31日

〔著作&出演者〕東 百道(ひがし・ももじ)

〔撮影&制作者〕高橋重清

〔発行〕木鶏社

〔発売〕星雲社

〔定価〕3500円+税

〔製盤〕ブルーレイ(2枚組)

〔付録〕プログラム&講演資料(ライブ当日配布したものの縮小版)

〔ライブ収録内容〕

第1部  講 演                               

【朗読の基本から実技の上達ステップ】
1 朗読の二つの特異点(この二つは互いに関連している)            
2 朗読の演技のプロセス(朗読はイメージに始まりイメージに終わる)
3 聴き手が朗読から受けるイメージと感動が深くて鮮烈な理由
4 朗読における文字言語を認識する技の重要性の根拠とその基本
5 朗読するためにイメージすべき作品世界の構造(四層構造)
6 朗読の上達ステップ(個別の台本を仕上げるステップと共通)

【文学作品の朗読的な読み方】〜文字言語を認識する技を求めて〜
1 文字言語の朗読的な読み方のポイント            
2 実際の《解読》例〜太宰治原作「黄金風景」を題材にして〜
3 太宰治の思想の基本

第2部  朗 読
1 太宰治原作「黄金風景」
2 森鴎外原作「高瀬舟」

《館長のコメント》

 夏前から取り組んでいた「東百道・講演と朗読の会/朗読とはなにか〜朗読の基本から実技の上達まで〜」のブルーレイ・ライブ盤を発行することができた。制作者との間で入念な編集と校正を重ね、ようやく発行日(10月31日)を迎えるにいたった。発売元を引き受けてくださった木鶏社の方々には大変に気をつかっていただいた。

 今回も総て家内工業的な手造りで行なった。専門業者が制作&販売するものに比べると、商品としての洗練さの面ではかなわないかも知れない。しかし、家内工業的な手造りの良さは十分に感じてもらえる出来栄になったと思っている。また、内容に関してならば、一般市販の同種のものと比べて、優るとも劣らないと確信している。

 今年6月に開催した「東百道・講演と朗読の会/感動をつくる朗読をめざして」を主催してくださった「朗読の会/くれまちす」の皆さんに深く感謝する。また、事情の変化によって、本来ならばお願いすることを遠慮すべき高橋重清氏には、すでに企画が進行中だったため、引き続き撮影と製造を引き受けていただいた。深く感謝する。

 このブルーレイ「東百道・講演と朗読の会」ライブ盤は、副題を「朗読とはなにか〜朗読の基本から実技の上達まで〜」とし、講演には、拙著『朗読の理論』に記した朗読の基本と、いずれ上梓する計画の次著『朗読の上達法』(仮題)に記した朗読の「技」の基本的な部分を説明している。また、太宰治「黄金風景」を解読している。

 朗読には、太宰治原作「黄金風景」と森鴎外原作「高瀬舟」を収録している。後日、ライブで朗読を聴いてくださった方から、私の「高瀬舟」の朗読にひき込まれて、特に「喜助」の告白部分にひき込まれ過ぎて、一瞬、気が遠くなってしまった、という感想をいただいた。これには、私の方が感激してしまった。ありがたいことである。

 また、同じその方から、私の「黄金風景」の解読についても、次のような感想を告げられた。その方は、以前から、太宰治の「黄金風景」にいろいろと腑に落ちないところがあってモヤモヤしいたという。しかし、私の解読を聴いて、その総てが吹き飛んで、きわめてスッキリしたという。この方は、とても文学的な感度が高いと思った。




第5回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後68年(2013年)10月27日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「硝子戸の中(抄)」夏目漱石原作
    藤田多恵子、村井とし子、助川由利、内田升子(朗読順)
2「モチモチの木」斎藤隆介原作      細川美智子
3「疑惑」芥川龍之介原作           杉山佐智子
               <休 憩>
4「春愁」三浦哲郎原作              大島範子
5「野ばら」小川未明原作            内嶋きみ江
6「明烏」藤沢周平原作              吉田光子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料

《館長のコメント》

 会場のメディアエッグは客席数80席でかなり少ないので、いつも整理券を発行している。整理券は95枚くらい出たようだが、実際の観客数は70人弱くらいであった。整理券を受け取った人の4分の1以上が欠席した勘定になる。昨日は台風一過で天候は最適だったが、やはり直前に来襲した台風の影響が残っていたのかも知れない。

 出演者はかなり良い朗読をしていた。おそらく、1人1人が、それぞれ今までで最もレベルの高い朗読をしていたのではないだろうか。私は、一番後ろの中央の座席で聴いていたのだが、会場の観客の反応も出演者の朗読にかなり良く反応していた。20数分の読み継ぎも、15分以内に抑えた1人1作品形式の朗読も長く感じなかった。

 途中の休憩時間(15分)をはさんで2時間くらいの朗読会の場合には、朗読時間を1人15分くらいに抑えた方が良いと感じた。会場のメディアエッグでそのまま講評会をやった。私が出演者一人づつに講評している最中にも、合間合間に他の会員からの発言が頻繁に入ってくる。それが、私の講評の非常に良い補足になっていた。

 そういう他の会員の発言を聴きながら、特に1期生の会員が、私の朗読指導(朗読ステップ1〜6)を良く理解していること、それに基づいて他人の朗読を聴き分ける耳のレベルが向上していること、を実感した。これなら、仲間内の相互指導くらいのことならば十分にできる。そして、自主勉強会の場でその相互指導力を磨いている。

 先日の「満天星」のメンバーもそうだったが、私の朗読レッスンをひと通り朗読ステップ1〜6まで受けた会員は、たとえその内容を身につけていない場合でも、少なくとも、その内容を理解し、他人の朗読に対して的確な指導が出来るくらいの耳ができているようである。徐々にだが、朗読指導者としての力量を身につけてきている。

 このような事実が、私の指導する朗読サークルが第1期(最初の朗読ステップ1〜6)を終了し、第2期に突入している現在、徐々に明らかになってきた。これは、私にとってとても心嬉しい事実なのである。これまで、私は次の朗読指導者を育てる方法をどうしようかと模索していた。しかし、現実にはそんな心配はなかったようだ。

 私の朗読指導法は、三浦つとむの認識論、表現論、言語論、吉本隆明の文学論、武谷三男の技術論と南郷継正の技術上達論などを踏まえた、私なりの朗読の理論に基づいている。そして、その「語り口」は、現実に行なわれている音声語表現の法則性に基づいた客観性を持っている。その理論性と客観性は、私が自負しているものである。

 その理論性と客観性が、私の朗読指導を受けた人間の朗読者としてのレベルを向上させるだけでなく、いつの間にか朗読指導者としての能力をも醸成していたのである。そういう事実が、あちこちの朗読サークルその他の自主勉強会の場で次々に明らかになってきている。朗読研究者としての私にとって、これほど心嬉しい事実はない。




第2回朗読倶楽部「満天星」朗読会

〔日時〕戦後68年(2013年)10月22日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「津波から生き残った馬」白木恵委子原作   大野栄子
2「蜜柑畑」山本周五郎原作                誉田信子
3「洟をたらした神」吉野せい原作            小林正子
4「雛の花(謎の老紳士)」浅田次郎原作      櫻井芳佳
                  <休 憩>
5「雛の花(永遠の別れ)」浅田次郎原作      上田悦子
6「うつせみ」樋口一葉原作                 江本なつみ
7「今昔物語(美女ありき)」田辺聖子原作      成川洋子

(司会進行:上田悦子、大野栄子)

〔主催〕朗読倶楽部「満天星」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 「朗読くらぶ『満天星』」は、八千代朗読サークル「新・みちの会」の元会員と現会員の有志7人で結成した朗読グループである。年1回のLiveを目指し、月2回の朗読勉強会を継続している。昨年はシャンテ八千代で開催したのだが、今年はもっと広い会場ということで、船橋市民文化創造館「きららホール」で開催したのである。

 船橋市民文化創造館「きららホール」は客席数をいろいろと変更できるのだが、今回は常設の客席数(約160席)に設定されていた。ところが、その客席が文字通り満席になり、それでも足りなくなったので急きょパイプ椅子を増やさなければならなくなった。来場者は、恐らく170人くらいにはなっていたと思う。大盛況であった。

 受付などの手伝いは、八千代朗読サークル「新・みちの会」の後輩(2期生)たちがやっていた。先月(9月)の八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読発表会『流れる星は生きている』のときには、逆に先輩である「朗読くらぶ『満天星』」の元会員たちが手伝っていた。こういう両グループの関係は、大変に良いものだと思う。

 朗読は、1人1作品形式の上演であり、1人の朗読時間は20分前後であった。私が指導している朗読サークルが1人1作品形式の朗読会を行なう場合には、人数が多いこともあって、1人の朗読時間を15分に抑えている。1人20分の朗読時間で、観客を最後まで引きつけられるか心配だったが、何とか保たせていたようで安心した。

 7人の出演者は、皆、舞台で生き生きと朗読していた。現会員の2人はもちろん、元会員の5人も昨年の第1回Liveに比べて格段に上達していた。終演後のロビーで私がそのことを指摘したら、元会員から「朗読勉強会で、毎回6人の先生に指導されるのだから当然です」という回答が返ってきた。互いにシゴキ合っているらしい。

 続けて「その6人の先生の指導は、皆、東先生から教わったことを土台にしていますが」と、一応、私に対するフォローをしていたが・・・。私が「今にして、ようやく、私の言っていたことが分かってきたんじゃありませんか?」と冷やかすと、元会員の一人が「そうなんです!」と半分は真顔で応えていた。まあ、そんなものである。

 客席には、私が指導している朗読サークルの会員の顔が多数あった。出演者の地元である八千代市の朗読サークルや、会場(きららホール)の地元である船橋市のサークルはもちろん、習志野市、千葉市、そして、遠隔の東京都品川区のサークルからも、それぞれ何人もの会員の皆さんが聴きに来てくれていた。ありがたいことである。

 また、一昨日に朗読会を終えたばかりの「朗読の会 くれまちす」のメンバーの一人も、わざわざ東京都世田谷区から聴きに来てくださっていた。もちろん、私の知らない出演者の知人友人親戚の方々も多数来ていただいていたに違いない。また、その他にも、いろいろと未知の方々が多数聴きに来てくださっていたと思う。感謝。感謝。

 今回の出演者が、舞台の上で生き生きと朗読できたというのも、また、この1年間の朗読勉強会の成果を十分に発揮できたというのも、会場が満席以上になるほどご来場いただいた観客の皆様のエネルギーをいただいたからである。満席の会場というものは、それ自体が、その会場にある種の劇的空間(劇的雰囲気)を醸成してくれる。




第10回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後68年(2013年)10月08日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕東京都品川区立中小企業センター・大会議室

〔プログラム〕

1.品川朗読サークル「あやの会」
「父はわすれる」リヴィングストン・ラーネット原作  坂本優美
「柿」夏目漱石原作                        片桐瑞枝
「黄金風景」太宰治原作                    赤塚弘子
「予感」山川方夫原作                      田中早苗
2.朗読サークル“こだま”
「羅生門」芥川龍之介原作  
「狐の嫁入り」
3.客演(ねりま朗読研究会)
「花咲き山」斎藤隆介原作                   小林大輔
「きつねの窓」安房直子原作                  沼尻 秀
4.朗読の会「宙」
「松の花」山本周五郎原作

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」
     朗読サークル“こだま”
     朗読の会「宙」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 私はこの「品川朗読交流会」には直接の関与を一切していない。総ては主催3団体の総意で企画・運営されている。関与しないどころか、これまでは、スケジュールの都合もあって、観客として参加したこともホンの数回に止まっている。今回は第十回という節目であるので、聴きに行った。外出先から到着いたのは12時半頃であった。 

 会場の品川区中小企業センター・大会議室には、客席が約100席以上がつくられていた。観客数は約100人だったというから、ほぼ満席の盛況であった。満席に近い観客が入ると、それ自体が会場に熱気と集中力を醸成するものらしい。会場の熱気と集中力は、出演者にもエネルギーを与えてくれる。それが、また客席にも伝わる。

 最初の品川朗読サークル「あやの会」は、1人1作品の形式で上演した。朗読サークル“こだま”は、5人が芥川龍之介原作「羅生門」を、2人が池波正太郎原作「狐の嫁入り」を読み継ぎ形式で上演した。客演の「ねりま朗読研究会」の小林大輔さんと沼尻秀さんは1人1作品。朗読の会「宙」は、3人がドラマリーディング形式の上演。

 今回は、いろいろのタイプの朗読を聴き比べることができたので、それぞれの長所短所を聴き分けることができた。主催&客演した各朗読団体の参加者の皆さんは、大いに勉強になったのではないか。こういう点が「品川朗読交流会」の良いところである。特定の朗読観や価値観に固執せず、大らかな気持で互いの長所短所を勉強しよう。

 終演後、喫茶店で、主催3団体の出演者を初めとする有志の皆さんが簡単な打上げを行なった。私にもお呼びがかかったので、遠慮しいしい参加した。講評を求められたので、これも遠慮しいしいそれらしいことをお話しした。遠慮しいしいの筈だったが、つい辛口のことを言ってしまった部分もある。朗読指導者の性であろうか。




朗読発表会『流れる星は生きている』
    〜第2期・朗読ステップ4修了記念〜

〔日時〕戦後68年(2013年)9月16日(月) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔演目〕藤原てい原作『流れる星は生きている』

〔プログラム〕

【第1部】
 1 宣川の日本人に引揚げの機運動く
 2 三百円儲けた話
 3 観象台疎開団の分裂
 4 親書の秘密
 5 赤土の泥の中をもがく
 6 凍死の前
 7 かっぱおやじの禿頭
        <休 憩>
【第2部】
 8 二千円の証文を書く
 9 市辺里につく
10 草のしとね
11 川を渡るくるしみ
12 死んでいた老婆
13 38度線を突破する

〔出演〕
 押田節子、松田洋子、冨田博子、倉林成年、竹川則子、市川すすむ、植本眞弓、大塚拓一、吉崎瑠璃子、小林正子、江本なつみ(朗読順/八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員)

〔台本・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「新・みちの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 本番当日、大型の台風18号が関東地方を直撃した。そのため、前日から当日にかけて、予定通り開催するかどうかの問い合わせ電話が、朗読サークルの代表や会場の事務室に何件もかかってきたという。一旦、世間に開催を広報した朗読会を中止するのは極めて面倒である。台風の直撃くらいなら、思い切ってやった方が良いのである。

 台風の影響をもっとも受けるのは、来場者の数である。それでも、今回は100人前後の観客が会場まで来てくださった。受付に記帳してくださった来場者数は80人。記帳なしに入場された来場者もかなりいたから、約100人と見積もっている。特に今回のような場合、来場者は1人で数人分の重さがある。ありがたいお客様である。

 その中には、ご自身が敗戦時に大陸から引き揚げて来られ、藤原てい原作『流れる星は生きている』とほぼ同じ体験をされた方が、出演者の知人ということでわざわざ聴きに来てくださっていた。朗読指導と演出をやった私は、非常に恐縮すると共に、こういう方に少しでも恥ずかしくない舞台にしなければならないと強く思った。

 また、朗読発表会への出演を予定していた八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員・松田益孝さんが、開催直前に逝去された。最後まで出演する意志を強く保持しておられたという。今回は、その松田益孝さんの奥様と息子さんとお嬢さんの3人が、わざわざお出でくださっていた。この方々にも、恥ずかしい舞台はお見せ出来ない。

 そういう想いは、サークル会員も同じだったとみえ、皆さんは本番の舞台の上で、これまでの稽古よりはるかに心情のこもった朗読をしていた。何よりも、切迫した心情、緊迫した心情が、レッスンや立ち稽古や舞台リハーサルの時よりも、格段に朗読表現にこもっていた。観客の皆様も、かなり感動して聴いてくださったようである。

 朗読というものは、朗読する者の心の持ち方が如何に大切か、ということを改めて再確認させられた想いであった。また、前回に続いて、今回もこの朗読会のためにボランティアで手伝いにきてくださった男性が二人いた。客席エリアの前半分にパイプ椅子を並べる作業、受付の設営、写真撮影などをやってくださった。ただただ感謝!

 また、いつものようにイラストレーター・池田憲昭さんを支援するボランティアの方々が、彼の絵をポストカードにしたものを会場ロビーに展示&販売してくださった。台風の影響で来場者が少なかった割には、多くの売上があったそうである。会場スタッフの方々もよく協力してくださった。皆さんのご協力で朗読会は成り立っている。

 打上げは、近くのイタリア・レストランで行なった。出演者が順番に感想などを発言してくれたが、その内容もそれぞれ面白かった。こういう場での発言を聴くと、皆さんがそれぞれ一所懸命に朗読に取り組んでいることを改めて強く感じる。たまにある失敗なども、和気藹々とした雰囲気の中で披露されると、良き想い出と化していく。




朗読漫画『花もて語れ』単行本(第9集)発売

〔発行日〕戦後68年(2013年)8月30日(金)

〔出版社〕小学館

〔目 次〕

 第61話 皿(1)
 第62話 大漁
 第63話 皿(2)
 第64話 皿(3)
 第65話 皿(4)
 第66話 皿(5)
 第67話 皿(6)
 第68話 皿(7)
 第69話 皿(8)
 第70話 皿(9)
 第71話 皿(10)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)

〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ

〔単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕 630円

《館長のコメント》

 この第9集に取り上げられた朗読作品は火野葦平原作「皿」である。また、その朗読は漫画の登場人物5人による「群読」ということになっている。もともと「群読」という言葉の意味は曖昧である。1作品を複数の人が朗読することを全て「群読」と言っている場合もある。私に言わせると今回のは「ドラマリーディング」である。

 片山ユキヲさん(漫画家)と高島雅さん(担当編集者)は、朗読漫画『花もて語れ』の登場人物に是非一度この「群読」をやらせたかったようである。この「皿」という作品は、昨年6月の第5回「東百道の朗読館」で私が朗読したものだが、リハーサルを取材した高島さんが大変この作品を気に入り、今回の作品候補に推したのである。

 私が「群読」はもちろん、このような「ドラマリーディング」も好かないことを気にしたのだろうか、片山さんと高島さんは普通の「ドラマリーディング」ではなく、大変おもしろいアイデアを考案してきた。それが、この第9集で展開された「地の文」の中の《視点の転換》を意識して、それによって朗読の配役を決めるやり方である。

 従来の「ドラマリーディング」は、登場人物の「セリフ」しかない文学作品(戯曲など)を採用することが多かった。普通の文学作品の場合には「地の文」を朗読する人を別に割り当てる、というやり方がほとんどだった。その「地の文」の中に《視点の転換》があること、登場人物の視点で表現する箇所があるなどとは考えなかった。

 ところが、片山さんと高島さんは、私がレクチャーした「地の文」の中の《視点の転換》に、最初から深い関心をもっていた。朗読漫画『花もて語れ』の朗読表現における「地の文」を、初めからA〜Fの視点ごとに文字フォントを割り当てて表現し分けていた。それが、今回の「ドラマリーディング」のアイデアに結実したのである。

 こういう「ドラマリーディング」は、恐らく、日本の従来の朗読者が誰も考えもしなかった、初めてのやり方だと思う。しかし、そのやり方が、今回の「皿」の朗読シーンに、非常に効果的な厚みと面白さをもたらしていた。また、漫画の物語の展開にも大変に良くマッチしていた。朗読的にも、物語的にも、グッド・アイデアであった。

 インターネットで検索した、今回の朗読漫画『花もて語れ』第9集に関する感想文においては、朗読シーンにおける主人公・佐倉ハナの顔の表情が主に注目されているようであった。今回の「ドラマリーディング」に関するアイデアの斬新さに触れたものは、管見の範囲ではほとんどなかった。せめて、朗読者はこの点に注目して欲しい。

 もっとも、一般的な朗読者においては「地の文」における《視点の転換》という問題すら、必ずしも十分には理解されていないと思う。人間の言語表現における「視点の転換」の最もシンプルな説明の仕方としては、自己中な人間に対してなされる「もっと相手の気持になって考えろ!」という注意(叱責)がある。正に拳拳服膺すべし!

 とにかく、今回の朗読漫画『花もて語れ』第9集で示された「ドラマリーディング」のやり方は、実に画期的なアイデアであった。もともと「群読」や「ドラマリーディング」をあまり好かないこの私にさえ、このような「ドラマリーディング」ならやっても良いかな、と思わず考えさせてしまうような、グッド・アイデアであった。




朗読発表会『ユタとふしぎな仲間たち』
   〜〜東北地方の座敷わらしの物語〜〜
       〜朗読ステップ5修了記念〜

〔日時〕戦後68年(2013年)7月31日(水) 
      開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕習志野市市民会館

〔演目〕三浦哲郎原作『ユタとふしぎな仲間たち』

〔構成〕

 

第1部(前半の部)
    <休 憩>
 第2部(後半の部)

〔出演〕
 石津谷法子、飯田三美、下家美樹子、大嶋京、千名和子、鈴木邦子、央康子、西山洋子、遠藤昌子、糸久初江、土田和子(朗読順/習志野朗読サークル「茜」の会員)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕習志野朗読サークル「茜」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 会場の習志野市市民会館は客席数が364席(固定席)であるが、来場者数は200人を越していたようである。364席の客席に200人以上が座ると、会場はかなり盛況の感じになる。暑い中を、これだけの方々が聴きに来て下さったのは、本当にありがたいことであった。会員の皆さんも、今回は、かなり真剣に宣伝に励んでいた。

 出演者の朗読は、その絶対的なレベルにおいてはまだ1期の朗読ステップ5ということで、良くも悪くもそれなりの表現であった。しかし、これまでの会員の朗読の経緯を知っている私からすると、これまででもっとも良い朗読をしていたように感じた。来場者の皆さんも、昨年より一段と上達していたことは、認めていただけたと思う。

 来場者の中には、何人か子供も混じっており、最後まで熱心に聴いていてくれた。また、ある障害福祉施設に通っている青年が、最前列で喰い入るように聴いていた姿が、出演者の眼にもとまったという。終演後、その青年は「茜」の代表に、是非、自分の通っている障害福祉施設の利用者全員に聴かせたい、という希望を述べていた。

 打上げ会の時にも、そのことが話題となった。今後「茜」の代表が、その障害福祉施設の園長さんに事情を説明し、できるだけその青年の希望を叶える方向で話しをもっていく、ということで全会員の賛同を得ていた。私は、そのように大変に有意義であり、朗読としても最も難しい上演の場をいただけるなら、素晴らしいことだと思う。

 しかし、やるからには、その障害福祉施設と良く相談しながらキチンとした企画を立て、上演演目も慎重に選び、そして、十分に練習を重ねて臨まなければならない。逆に、そういう朗読上演に真剣に取り組むならば、自分たちの朗読を上達させるためにも、最上の手段に転化できる絶好のチャンスにもなる。是非、実現して欲しい。




ふなばし東老朗読会(第13回)

〔日時〕戦後68年(2013年)7月25日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

「野ばら」小川未明原作        飯野由貴子
「濃紺」(幸田文原作)         久保田和子
「忠五郎のはなし」小泉八雲原作  吉永裕恵子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 観客は、一般の来場者が9人、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員が8人(そのうち「ふなばし東老朗読会」の担当役員が3人)の、計17人であったという。この催しは、毎奇数月の第4木曜日に開催されるので、私は朗読レッスンと重なって出席できない。そこで、毎回、担当役員から開催の模様を報告していただいている。

 この「ふなばし東老朗読会」は、単なる朗読会ではない。文学作品の朗読と共に、その文学作品とその朗読に関して、観客と朗読者の間で意見交換や感想を語り合う。いわば、読書講習会のような側面ももっているのである。今回も、3人の朗読者が作品についての解説や原作者についての解説を行ない、いろいろな意見交換も行なったようだ。

 後日、その時の模様を録音した「ふなばし東老朗読会」の担当役員から録音CDをいただいた。その録音CDを聴いたが、出演した3人の朗読者の朗読は、それぞれとても素晴らしかった。私が指導する朗読サークルの会員が、このように素晴らしい朗読を外部の朗読会で上演してくれることは、私には本当に心嬉しいことなのである。




「小さな朗読館 in ソルシエール」

〔日時〕戦後68年(2013年)7月06日(土) 
     開場14時00分 開演14時30分

〔会場〕カフェ&ギャルリ「ソルシエール」
    【住所】船橋市三山7−12−8
    【電話】047−476−0627

〔出演〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔プログラム〕

 トーク「朗読の魅力について」
 朗読「なわばり」(三浦哲郎原作)
          <休 憩>
 朗読「高瀬舟」(森鴎外原作)

〔会費〕1500円(コーヒー・お菓子つき)

〔主催〕カフェ&ギャルリ「ソルシエール」

《館長のコメント》

 お客さまは、ほとんどが常連客であり、予約制にもしてあったので、主催者の安藤しげ子さんはその総てをリスト・アップしていた。そして、全員が来店したのを確認してから、開演の挨拶を行なった。若干、遅れて来るお客さまもあったので、実際に開演したのは、当初の予定より10分ほど後の14時10分くらいであった。

 最後の「高瀬舟」の朗読が終わったのが16時頃でほぼ予定通りであった。その後で、安藤しげ子さんの司会により、お客さまからの感想や意見を聴く時間が始まった。これが何と1時間以上も続いたのである。お客さまが次々にマイクを手に取り、感動した、引き込まれた、などという感想を温かく、かつ、真剣に述べてくれた。

 特に印象的だったのは、成田市(茨城県から最近移転)から見えたお客さまの発言だった。この方は常連客ではない。インターネットでこの朗読会を知り、私の朗読を聴くために初めてこのお店を訪れたという。約10年前に私の存在を知り、このブログや朗読漫画『花もて語れ』を愛読し、今回、私の朗読を聴きに来たという。

 ご自分でも読み聴かせをやっており、いろいろな朗読指導者のレッスンも受けたという。それらの朗読指導者は、文学作品のイメージなどは2の次で、もっぱらアクセントや発声やイントネーションなどについて重箱の隅をつっつくような指導に終始していたという。それが苦痛でもあり、面白くもなく、どこも長続きしなかった。

 私の著作とブログ、朗読漫画『花もて語れ』を読んで、とても納得がいったので、どうしても私の朗読を実際に聴いてみたくて、遠路、駈けつけたという。そして、私の朗読を聴いて、やはり朗読は自分の言葉で「語りかける語り口」でやるのが最も良いのだと心にストンと落ち、従来の朗読に関するモヤモヤが総てスッキリしたという。

 来場者の中に、八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員が2名いた。この2名は、もともとの「ソルシエール」の常連客である。そのうちの1名は、私と安藤しげ子さんの仲立ちをしてくれた人でもある。この会員は、お客さまからの感想や意見を聴く時間にも、今回の催しの開催にいたる経緯などを、来場者に説明してくれた。

 最後に、お店のスタッフやチラシを作ってくれた山入端径さん(安藤さんのお嬢さん)も次々に感想を述べてくれた。このお店のスタッフは、いわゆる従業員ではない。お店を運営していくための、いわば同志のような存在である。そのせいか、経営者・安藤しげ子さんとお店のスタッフの間に、温かい一体感があるように感じられた。

 お客さまからの感想や意見の中には、今回の「小さな朗読館 in ソルシエール」を今後も続けて欲しい、という要望もあった。こういう朗読会を初めて主催した安藤しげ子さんは、準備の段階から、お客さまの反応を気にしていたが、実際のこういう反応を聴いて安心すると共に、次回を開催する意欲も湧いて来たらしい。

 私も、こういう文字通りの「小さな朗読館」は大好きだから、要請があれば喜んで出演するるつもりである。ところで、私が朗読指導している朗読サークルには、どこに出しても恥ずかしくない朗読をする会員が何人もいる。そういう会員たちに、こういう朗読会に出演する機会を設けていきたいと、私は常に考えていた。

 この「小さな朗読館 in ソルシエール」も、毎年1〜2回定期的に開催してもらって、そういう会員1〜2名を、毎回、ゲスト出演させてもらえると嬉しい。そういう提案をした。安藤しげ子さんも、前向きに検討してみるということであった。今後も、あちこちで今回のような「小さな朗読館」が立ち上がることを期待したい。






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過去のイベント記録/戦後68年(2013年)前期

過去のイベント記録/戦後68年(2013年)前期 

             (戦後68年01月24日 新規) 
             (戦後68年03月09日 更新)
             (戦後68年03月23日 更新)
             (戦後68年04月02日 更新)
             (戦後68年04月30日 更新)
             (戦後68年06月08日 更新)
             (戦後68年06月22日 更新)
             (戦後68年07月30日 更新)
             (戦後68年08月03日 更新)



【過去のカレンダー】


6月28日(金)「東百道・講演と朗読の会」 更新!
         〜感動をつくる朗読をめざして〜
  /「朗読の会・くれまちす」主催/「感動をつくる・日本朗読館」共催

6月17日(月)ボランティア朗読会『ホタル帰る』
  /品川朗読サークル「あやの会」/於品川区立荏原第六中学校

5月31日(金)朗読漫画『花もて語れ』第8集発売
    /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

5月29日(水)「感動をつくる朗読」をめざす全サークル会員総会
  /「感動をつくる・日本朗読館」主催

5月23日(木)ふなばし東老朗読会(第12回)
  /船橋市東老人福祉センター主催

5月21日(火)朗読発表会『銀河鉄道の夜』
  /品川朗読サークル「あやの会」主催

4月24日(水)第2回「小さな朗読館・ふなばし」
  /船橋朗読サークル「はなみずき」主催

4月21日(日)「響」朗読ライブ Vol 1
  /朗読の会「響」主催

3月28日(木)ふなばし東老朗読会(第11回)
  /船橋市東老人福祉センター主催

3月27日(水)第9回「小さな朗読館・やちよ」
  /八千代朗読サークル「花ことば」主催

3月26日(火)第9回「品川朗読交流会」
  /品川「あやの会」他2グループ主催

3月17日(日)第4回「小さな朗読館・ちば」
  /千葉朗読サークル「風」主催

3月15日(金)「東百道・講演と朗読の会」ブルーレイ盤発売
           〜芥川龍之介の文学とその軌跡(中期)〜
  /〔著作&出演者〕東百道 〔発行〕木鶏社

2月28日(木)朗読漫画『花もて語れ』第7集発売
     /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

2月27日(水)朗読発表会『散るぞ悲しき』
    /千葉朗読サークル「わかば」主催

1月23日(水)ふなばし東老朗読会(第10回) 
    /船橋市東老人福祉センター主催




【くわしい内容】



「東百道・講演と朗読の会〜感動をつくる朗読をめざして〜」 更新!

〔日時〕戦後68年(2013年)6月28日(金) 
      開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕調布市文化会館 たづくり

〔講演&朗読〕 東 百道(「感動をつくる・日本朗読館」館長)

〔プログラム〕

【第1部】講演:感動をつくる朗読をめざして
        <休 憩>
【第2部】朗読:太宰治原作「黄金風景」
          森鴎外原作「高瀬舟」

〔主催〕「朗読の会・くれまちす」〔共催〕「感動をつくる・日本朗読館」

〔参加〕資料代1000円(全席自由)

《館長のコメント》 NEW!

 観客数は、会場の座席数100席(ただしビデオ撮影用に6席分使ったから実質的には94席)が全て埋まったほど盛況であった。これは、主催者「朗読の会・くれまちす」の皆さん(林さん、伊藤さんなど)が一所懸命に宣伝して下さったお蔭である。また、私が指導している朗読サークルの会員の協力も大きな力となった。

 第1部の講演の前半は「朗読の基本から実技の上達ステップ」という標題の下、私の朗読に関する基本的な考え方を説明した。特に、現在執筆中の『朗読の上達法』の基本部分を中心に説明した。かなり非日常的な用語を使わざるを得なかったし、最後の方は急ぎ足で説明したので、総てを理解していただけたかかなり不安である。

 第1部の講演の後半は「文学作品の朗読的な読み方」という標題の下、太宰治原作「黄金風景」を題材に、文学作品の朗読的な読み込み方をかなり詳しく説明した。この「黄金風景」は、朗読漫画『花もて語れ』(第5集)でも取り上げたが、そこでは解読の最後の部分が欠落していたので、その部分を今回は補ったのである。

 今回の新たに補った部分は、太宰治の思想に密接に関連しているところなので、講演している私もつい力が入ってしまった。毎年12月に開催している定例の「東百道・講演と朗読の会」では、来年から太宰治のシリーズを始めるのだが、今回解説した部分が全体の基軸になると思われる。そのために、より力が入ったのだろう。

 第2部の朗読は、太宰治原作「黄金風景」と森鴎外原作「高瀬舟」の2作品を実演した。風邪の余波で、声が最後まで保つかどうか心配だったが、何とか2作品を読み終えることができた。ただし、もう少し盛り上げるべきところと分かっていながら、盛り上げ切れないままに通り過ぎてしまったところがところどころにあった。

 逆に、全体的にもう少し声を抑え気味にした方が良いと分かっていても、つい声を上げ気味に終始してしまった感覚が最後まで消えなかった。レッスンでは、盛んに普段通りの声を出すべきことを説いておきながら、いざ自分がその段になるとなかなかそれができない。まだまだ未熟だとつくづく思う。朗読とはむずかしいものだ。

 申込みを受けつけた伊藤さんのメモによると、観客のほとんどは自身でも朗読をやっている方々のようであった。私が指導している朗読サークルの会員のように朗読を習っている方々もいるが、世間的に朗読家とみなされている方々も何人かいた。私は朗読界には疎いので、知っている方もいたが、知らない方もいたようであった。

 その中に、小林大輔さん(元フジテレビアナウンサー)と渡辺知明さん(コトバ表現研究所所長)もいた。小林大輔さんと渡辺知明さんは後に、それぞれの感想をホームページやブログなどに書いている。残念ながら、それらの感想は、あまり参考になる内容がなかった。ご当人たちの朗読観という色眼鏡によった感想でしかなかった。

 小林大輔さんは、私より4歳ほどの年長者である。私は年長者に対しては一定の敬意と配慮を堅持することにしている。また、小林大輔さんの感想の中には、私に対する敬意も認められる。そこで、小林大輔さんの感想の問題点に対する直接の応答は控え、私の見解は「館長の朗読指導メモ」欄に個別のテーマとして記すことにした。

 しかし、渡辺知明さんは、私より6歳ほどの年少者である。しかも、渡辺知明さんの感想の中には、感想の対象である私に対しての敬意などは全く欠片もなかった。その上、渡辺知明さんの感想はあらゆる意味で問題点だらけであった。このような、ためにする「感想」=「悪口」に遠慮は無用である。私は徹底的に反論を加えておいた。

 その詳細は「館長の朗読指導メモ」欄の「他人への論評は逆に当人の足元を露(あらわ)にする」と「降りかかった火の粉は払わねばならぬ」という記事を見ていただきたい。ただし、徹底的な反論といっても、私は、反論の内容を渡辺知明さんの「感想」=「悪口」のレベルからなるべく引き上げ、読み手の参考になるように努めたつもりである。

 最後になったが、今回の「東百道・講演と朗読の会〜感動をつくる朗読をめざして〜」を主催して下さった「朗読の会・くれまちす」の方々に深甚なる感謝の意を表する。伊藤葉子さん、林恭枝さん、蔭マイクをして下さった川合麻里さん、受付をして下さった伊藤美紗子さん(伊藤葉子さんのお嬢さん)に、心からお礼を申し上げる。

 特に、伊藤葉子さんと林恭枝さんは今回の催しにつて、企画〜準備〜運営の総てにわたって本当に力を傾けて下さった。大変にありがたいことであった。その上に、今後もぜひ「東百道・講演と朗読の会」を継続的に開催していきたい、というお申し出までいただいている。こういうお申し出は、何よりもありがたい評価なのである。

 


ボランティア朗読会『ホタル帰る』

  ——特攻隊員と母トメと娘礼子——

〔日時〕戦後68年(2013年)6月17日(月) 

〔会場〕品川区立荏原第六中学校/教室

〔演目〕赤羽礼子・石井宏原作『ホタル帰る』

〔プログラム〕

1回目『ホタル帰る』  9時50分〜10時40分
2回目『ホタル帰る』 10時50分〜11時40分

〔出演〕
 白澤節子、山本淑子、渡辺芳枝、岡林和子、山本扶美子(品川朗読サークル「あやの会」の会員有志5人)

〔朗読指導・演出〕 東 百道

〔参加〕品川区立荏原第六中学校/生徒

《館長のコメント》

 私はこの朗読会には直接関与していないので、以下のことは出演した有志からの報告の基づいている。朗読会は成功であった。中学生たちは、2クラス共、シンとして聴き入っていた。授業担当の先生だけでなく、校長先生も聴きに来てくれた。この中学校のホームページでも、この朗読会『ホタル帰る』のことを取り上げてくれた。(http://blog.goo.ne.jp/ebara6tyu)

 終演後に、先生方と出演者たちが話し合った結果、今年の1回だけでなく、来年以降も継続して定例的にこのボランティア朗読会『ホタル帰る』を開催するよう要請された。この要請は、今回の朗読会に対する最高の評価であり、最大の成果である。これで、中学生に先の大戦の悲劇を朗読で語り継ぐ体制が一つできたと思う。

 ところで、今回のバック音楽を担当した会員によると「バック音楽を担当して初めて、バック音楽の効果の凄さが実感できた」そうである。たとえ小規模でも朗読会を総てを自立的にやり切ると、色々と勉強できる好例である。今回の朗読会を品川ケーブルテレビが取材し、その模様を20分にわたって放送してくれるそうである。




朗読漫画『花もて語れ』単行本(第8集)発売

〔発行日〕戦後68年(2013年)5月31日(金)

〔出版社〕小学館

〔目 次〕

 【第49話】注文の多い料理店 (4)
 【第50話】注文の多い料理店 (5)
 【第51話】注文の多い料理店 (6)
 【第52話】注文の多い料理店 (7)
 【第53話】注文の多い料理店 (8)
 【第54話】注文の多い料理店 (9)
 【第55話】注文の多い料理店 (10)
 【第56話】注文の多い料理店 (11)
 【第57話】注文の多い料理店 (12)
 【第58話】注文の多い料理店 (13)
 【第59話】注文の多い料理店 (14)
 【第60話】注文の多い料理店 (15)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)

〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ

〔単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕630円

《館長のコメント》

 この第8集は全册をあげて宮澤賢治原作「注文の多い料理店」の朗読を取り上げている。そして同時に、この第8集は第5集〜第8集にわたって展開された第2部「宮澤賢治篇」の完結編として位置づけられている。この「注文の多い料理店」は、宮澤賢治が生前に出版した童話作品の中の代表作だから、完結編にふさわしい。

 第8集に展開されている「注文の多い料理店」の解読部分が、どのように読まれ、どのように評価されるかに、私は注目している。子供たちにこの作品を教える学校の先生方やこの作品を読み聴かせる母親の皆さん、あるいは、この作品を朗読する朗読者の皆さんには、この解読部分を参考にしていただくことを願っている。

 第8集の巻末に次のように記されている。曰く「この巻の『注文の多い料理店』の朗読も、東百道さんにレクチャーしていただいた、作品解釈・朗読原案に基づいています。第53話に登場する『春と修羅』の『序』、『注文の多い料理店』の『序』に関する解説も、その際、レクチャーしていただいたものです」と。

 また、それに続けて次のように記されている。曰く「そのいずれも、ご著書『宮澤賢治の視点と心象』に詳しい解説があり、それらも大変参考にさせていただきました。また『ステップ4』の解説は、ご著書『朗読の理論』を参考にさせていただきました」と。これを読みながら、思わずレクチャーした日のことを思い返した。

 登場する二人の紳士の性格の違いを解説したときのその場の雰囲気の盛り上がり方。特に、二人の紳士をおどかす二匹の山猫の性格が、二人の紳士と相似している点を解説したときに、思わずその場に湧き起こった楽しげな笑い声などは忘れがたい。この第8集は、その創作に関わった側にも強くて深い印象をのこしている。




「感動をつくる朗読」をめざす全サークル会員総会

〔日時〕戦後68年(2013年)5月29日(水) 
     開場13時00分 開始13時30分

〔会場〕八千代市東南公共センター・ホール(5階)

〔目的〕館長が朗読指導する7つの朗読サークルの全会員の懇親・交流を図る

〔内容〕懇親・交流を図る目的で以下の議題(話題)を考えている

 ・朗読サークルの個別活動状況
 ・朗読サークル相互の交流と全体的な朗読活動のあり方
 ・「感動をつくる朗読」グループ全体の定期朗読会
 ・全国的な朗読ネットワーク形成のイメージ
 ・その他

〔主催〕「感動をつくる・日本朗読館」

〔参加〕館長が朗読指導する朗読サークルの会員(会費500円)

《館長のコメント》

 予定通り5月30日の13時30分から、八千代市東南公共センター・3階ホールで、初めての全朗読サークル会員総会を開いた。参加申込をした会員は60名で全会員の約3分の1。そのうちいろいろな事情で欠席した会員が7名。したがって、実際に出席した会員は53名であった。これは全会員の約60%に相当する。

 全体の団体名が未定なので、会場の予約も「感動をつくる・日本朗読館」主催として申し込んだ。今後それらの点については明確にしていかなくてはならないと思っている。今回は実際の諸準備も私とマネージャー役の家人の二人で行なったから、名目だけでなく、実質的にも「感動をつくる・日本朗読館」の主催であった。

 午前の9時ちょっと過ぎには会場に着き、車に積み込んだ茶菓子や総会資料などの荷物を5階ホールまで運び込んだ。それから、設計していたとおりに21の長机を配置していった。また、それに合わせて椅子も長机1本につき3脚づつ配置していった。さらに、参加人数分の茶菓子などを皿に盛りつけて、配置していった。

 それから「ロ」の字型の長方形に並べた長机の4辺に、それぞれワイヤレス・マイクを1本配置し、マイクテストを行なった。長机の配置も、実際にそれをやるとなると、当初の設計どおりにはいかないところがあって、いろいろと微調整する必要があった。ともかく会場の設営が完了したのは11時30分頃になってしまった。

 その後、マネージャー役の家人は余分な荷物を車に積んで引き上げて行った。それから、受付役を頼んだ八千代朗読サークル「新・みちの会」の数人の会員が来るまでの約1時間は、5階のロビーの長椅子に横になっていた。12時30分頃に受付役が到着してから、総会が始まる13時30分まではあっという間であった。

 総会は、私が進行役を務め、総会資料の目次にそってほぼ淡々と進行していった。まず、私が簡単な挨拶をし、次に各朗読サークルの代表(あるいはその代役)が、3分くらいの持ち時間で自分の朗読サークルの紹介をしていった。内容的には、対外的な活動の紹介を中心にするように、事前に依頼しておいたものである。

 次に、今回のテーマ「全サークル的な相互交流と朗読活動のあり方」「『感動をつくる朗読』グループ全体の定期朗読会」その他の項目について、私から総会資料にそって全体的な説明をし、会員の皆さんの意見を訊くべき諸点について順次訊いていった。会員の皆さんは、適宜マイクを廻しながらかなり活発に発言していた。

 今回の全朗読サークル会員総会は、株式会社の株主総会とは違い、何かを決定する集まりではない。全体的な懇親を深めながら、会員の皆さんの総意を確認することが目的である。しかし、その総意を確認するために、挙手で賛否の数を数えた方が良い項目もあったので、必要に応じてそういうことも行なっていった。

 その、総意の主なものを以下に記しておく。もちろん、今後の実際のやり方に、今回の総会で確認された参加者の総意は、極力、反映させていこうと思っている。しかし、それは、総会で決定したから、不参加者も無条件で従うべき、というような「決定」ではないので、その点はくれぐれも誤解のないようにお願いしたい。

 ①全サークル会員総会を年1回程度開催する
   /事務局は各サークル持ち回り
 ②常設あるいは定期的な代表連絡会的なものは不要
 ③全サークルの会員名簿の配布は不要
   /全サークルの3役名簿を各サークルの代表に配布
 ④全サークルの総称をどうするかは今後の課題
   /対外的に呼称が必要な場合には「感動をつくる・日本朗読館」を使用
 ⑤「感動をつくる朗読」グループ全体の定期朗読会は原案どおりに開催
   /定期朗読会の当日の運営などは各サークル持ち回りで支援

 総会は、当初の予定であった16時00分より約30分ほど過ぎた16時30分に終了した。約3時間かかったが、途中で休憩時間も茶菓子を食べる時間もとらなかった。私は総会資料の説明や、全体の進行、そして、質問などに対する受け答えに集中していたせいか、3時間があっという間に過ぎてしまった感じである。

 全体の雰囲気も途中でダレたような感じはなかった。今回は、初めての全朗読サークル会員総会ということで、議題(話題)が多く、それに関する意見交換や意見集約にほとんどの時間を要してしまった。総会終了後のロビーでの雑談では、次回は立食パーティー形式にして、会員同士の会話の場にしたい、という意見も出た。

 途中で朗読をやったりしたらどうか、という意見もあった。私も、今回は初回だし、議題(話題)も多かったからこのような形になったが、次回からは持ち回りで当番になったサークルがやり方を自由に工夫してもらったら良いと思う。本来の目的が全サークルの懇親を深め、全体的な連携を強めることにあるのだから。




ふなばし東老朗読会(第12回)

〔日時〕戦後68年(2013年)5月23日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

「同居人」吉村昭原作           畑野 欸子
「外郎売り」(2代目市川団十郎口上)  中浜ツトム
「梅の蕾」吉村昭原作             本間かおる
「よだかの星」宮澤賢治原作        江本なつみ

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この「ふなばし東老朗読会」が開催される、第4木曜日の午後は、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンがあるので、残念ながら、私は基本的に参加することができない。そこで、実際の開催模様に関する部分がは、この朗読会の窓口役の会員からの報告に基づいている。このことを念のためにお断わりしておく。

 この「ふなばし東老朗読会」も、今年度で3年目に突入する。船橋市東老人福祉センターから船橋朗読サークル「はなみずき」が依頼されて、奇数月の第4木曜日の午後に定期的に開催している朗読会である。船橋朗読サークル「はなみずき」だけでは出演者が足りないので、他の朗読サークルにもゲスト出演を依頼している。

 当面、この「ふなばし東老朗読会」のプログラム構成は、次のような方針で私が担当することになっている。①2年タームで出演者や演目を構想する。②毎回の出演者は原則3人とし、1期生、2期生、外部ゲストの各1名とする。③年度末の朗読会は船橋朗読サークル「はなみずき」の全会員が2作品を読み継ぐ朗読をする。

 今回は、今年度における最初ということもあって、特別に出演者を4人にした。1期生1人、2期生1人、ゲスト2人の構成である。報告によると、初回ということで、船橋市東老人福祉センターの所長さんの挨拶もあったらしい。休憩を挟んで、全体で70分くらいかかったという。ただ、それほど疲れた感じはなかったという。

 肝心の観客数は9人。そのうち約半数はリピーター、約半数が新規の来場者だったらしい。観客の他に、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員や出演者などで、20人で満席という狭い会場はほぼ満杯となったようだ。今後は、この福祉センターを利用している方々だけで会場が満席になるように、朗読の方で努力していきたい。

 プログラムは、前半が吉村昭原作「同居人」、2代目市川団十郎の口上「外郎売り」、吉村昭原作「梅の蕾」、後半が宮澤賢治原作「よだかの星」である。途中で5〜6分の休憩を入れて、その間に司会者が気分転換の指体操(?)のリードをしたという。今年度の初回としては、まあまあの滑り出しであったようである。




朗読発表会『銀河鉄道の夜』
    〜第2期・朗読ステップ1修了記念〜

〔日時〕戦後68年(2013年)5月21日(火) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区五反田文化センター・音楽ホール

〔構成〕

第1部(前半の部)
     <休 憩>
第2部(後半の部)

〔原作〕宮澤賢治原作『銀河鉄道の夜』

〔出演〕
 白澤節子、片桐瑞枝、岡林和子、亀井久子、木下徳子、佐々木澄江、高橋朝子、渡辺芳枝、山崎光世、山本淑子、根本泰子、山本扶美子、田中早苗、志村葉子(朗読順/品川朗読サークル「あやの会」の会員)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 午前中は舞台やロビーの設営準備、全体の手順を確認するための簡単な通し稽古、そして、最後の舞台挨拶のリハーサルを行なった。このグループには、お天気運に見離された会員がいるらしく、過去の朗読発表会は全て天候不順であった。激しい春嵐に遭遇したことさえあった。しかし、昨日は珍しく温暖で雨も降らなかった。

 観客数は受付記帳数が140人ということであった。記帳しなかった来場者もいたと思われるので、実際は150人を越していたと思う。会場の五反田文化センター・音楽ホールは客席数が250席であるから、雰囲気的にはまあまあの入りであった。来場者には元会員など旧知の人もいれば、昨年の末以来知り合った方々もいた。

 本番の舞台での朗読は、やはり練習のときに比べて気合いの入り方が違う。現在の会員の皆さんの朗読レベルからすると、最高の出来栄であったと思う。しかし、この宮澤賢治原作『銀河鉄道の夜』は朗読表現にとっては、大変に難しい作品である。2時間余の読み継ぎ上演として成功したかどうかとは、また別の問題である。

 この作品は、書かれている文字言語の意味をたどって、次々と展開される場面のイメージを的確に朗読表現するだけでも、かなり素晴らしい作品世界となる。しかし、それを表現している原作者(宮澤賢治)や登場人物の視点と心情に立って自分事(わがこと)としてこれを的確に朗読表現することは、至難ともいえる作品である。

 モニター役として客席で聴いていた家人の印象では、観客は2時間余(途中の休憩時間を入れると約2時間30分)の間、舞台に集中して聴いて下さったようである。舞台袖でバック音楽を担当し、ときどき映像モニターを覗いた私の印象では、確かに会場はダレはしなかったが、水を打った状態にまでは至らなかったと思う。

 終演後の打上げ会は、大いに盛り上がった。私の総括的な講評、事情により退会する2人の会員の挨拶、6月に千葉「わかば」から移籍してくる新規会員の挨拶、役員交代のお知らせと新旧3役の挨拶、そして、回収したアンケートに記されてあった文章の朗読などが行なわれ、打上げ会の雰囲気は大いに盛り上がっていった。

 それらのセレモニーが終わった後、改めて全員が一人一人、今回の朗読発表会の感想や意見を述べていった。その過程で打上げ会の雰囲気は最高度に盛り上がっていった。会員の皆さんは、なかなか素晴らしいテーブル・スピーチを披露していた。こういう表現力を舞台で発揮すれば良いのに、と私は内心で思ったほどである。

 アンケートは大部分が好評であった。書き手は会員の知人友人がほとんどだから、お世辞もあるだろうが、やはり嬉しい反応であった。ただ小林大輔さんだけは、かなり率直で辛口の感想を長文にわたって書いて下さっていた。会員の皆さんはそれを真摯に、前向きに、しかし、かなり自立的そして客観的に受けとめていた。




第2回「小さな朗読館・ふなばし」

〔日時〕戦後68年(2013年)4月24日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「羅生門」芥川龍之介原作  平松歩、御代川裕子、中浜ツトム、下野圭子
   飯野由貴子、小林いさを、遠田利恵子、亀田和子、久保田和子(朗読順)
2「おかめ・ひょっとこ」斎藤隆介原作             谷千和子
3「手袋を買いに」新美南吉原作               井上みつ江
4「洟をたらした神」吉野せい原作               村木ひろみ
              <休 憩>
5「ひのきとひなげし」宮澤賢治原作               昌谷久子
6「女ぶり」平岩弓枝原作                       中山慶子
7「同居」吉村昭原作                          畑野欸子
8「かけす」川端康成原作                      内田洋子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕船橋朗読サークル「はなみずき」

〔参加〕入場無料

《館長のコメント》

 観客数は、座席数155席に設定した会場がほぼ満席状態であったから、140人前後ではなかっただろうか。雨天だったにもかかわらず、多数の皆さんに聴いて頂けたことは嬉しかった。朗読の上演は、概ね順調に推移した。出演者の出来栄も、これまでで最も良かった。ここの会場スタッフは応対が親切で、腕も良かった。

 前回は、私は会場で観ていたが、今回は、舞台袖で全体の進行を見守った。そこで、会場スタッフと司会をしてくれた会員の落ち着いた対応の一部始終を見ることができた。この司会者は、このサークルの今期の代表を務めてくれた会員である(代表は当番制である)が、本職はプロの司会者&ナレーターをやっている人である。

 今回は、そういうわけで、舞台袖のモニター用のテレビ画面と音声でしか出演者の朗読を聴くことができなかった。また、一人一人の出来栄をメモすることもしなかった。したがって、終演後の打上げの場でも、くわしい講評はできなかった。しかし、このグループの会員たちも、毎年、着実に上達していることは実感できた。




朗読の会「響」朗読ライブ Vol 1

〔日時〕戦後68年(2013年)4月21日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕シャンテ八千代(京成八千代台駅 西口徒歩5分)

〔プログラム〕

1 濃 紺(幸田文原作)       辻口恭子
2 雪 女(小泉八雲原作)   須藤美智子
3 冬の日(藤沢周平原作)   依田紀美子
          <休 憩>
♪ ヴァイオリン演奏         辻口恭子       
4  蛾 (室生犀星原作)      猪俣智子
5 紙吹雪(宮部みゆき原作)   舘はとみ

〔主催〕朗読の会「響」
    (元八千代朗読サークル「こちの会」会員有志が結成)

〔参加〕入場無料(要予約)
     会場都合により先着35名様とさせていただきます
     ご予約をお願いいたします
     【連絡先】047−482−8128(猪俣) 

《館長のコメント》

 会場のシャンテ八千代の約35の客席は文字通り満席であった。途中の休憩と辻口恭子さん(「響」の一員)のヴァイオリン演奏を挟んで、5人のメンバーが5つの作品を朗読した。しっとりしみじみした話が3作品、ちょっと怖い話が2作品。皆、面白かった。それぞれ冒頭と末尾にバック音楽をつけていた。

 全員が、朗読の基本である「語りかける語り口」が一応できていた。また、ちょっと驚いたのは、全員が、かなり自然な《間》がとれていたことである。それらの結果、全体的にかなり自然な朗読表現ができていたように思う。私の口うるさい指導を離れたせいか、全員がかなり伸び伸びと朗読しているように思われた。

 会場で配られたプログラムには、①毎月の第1月曜日と第3土曜日のそれぞれ午後2時00分〜午後5時00分に練習をしていること、②新会員を募集していること、が記されていた。先発の朗読倶楽部「満天星」に続いて、朗読の会「響」が私から自立して、本格的な活動を開始したことが明記されていたわけである。

 この八千代市において、私が現在も朗読指導を続けている八千代朗読サークル「新・みちの会」と八千代朗読サークル「花ことば」という2つの朗読サークルの他に、私の朗読指導から自立していった朗読倶楽部「満天星」と朗読の会「響」という2つの朗読グループの合計4つが、本格的に朗読活動していることになる。

 私は、自分が住んでいる八千代市において、朗読文化が盛んになることを夢みて、10年前に本格的な朗読指導を開始した。そして10年後の今、私が朗読指導した4つの朗読集団が朗読活動するところまできた。まだまだ道半ばであるが、それなりの成果が上がっていることも事実だと思う。これを励みに今後も頑張ろう。




ふなばし東老朗読会(第11回)

〔日時〕戦後68年(2013年)3月28日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

「蜜柑畑」山本周五郎原作(読み継ぎ形式による朗読) 

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この「ふなばし東老朗読会」は、船橋市東老人福祉センターから船橋朗読サークル「はなみずき」が依頼され、隔月(奇数月)に開催される定期朗読会である。一昨年の7月から始まり、以降、毎奇数月に欠かさず開催してきた。この3月の第11回は今年度最後の開催である。2012年度の締めのスペシャル版である。

 そういうわけで、今回は「はなみずき」の1期生が総出で山本周五郎原作「蜜柑畑」を読み継ぎで朗読した。ただ、残念ながら、私はいつものとおりレッスンと重なるので行けなかった。この「ふなばし東老朗読会」は、来年度から3年度目に突入する。来場者の評判も良く、主催者から来年度も継続を依頼された。

 今後も何年かは継続することを見通して、窓口&企画準備体制を見直すことになった。これまで窓口担当を専担してくれた2人の会員が共に多忙になり、他の会員と交代する必要が出てきた事情も重なった。先ず、窓口担当を当番制にして、全会員が1年交代で担当する。出演者は、原則的に「はなみずき」の会員でまかなう。

 従来は「はなみずき」の会員だけでは足りなかったので、私が指導する他の朗読サークルの朗読ステップ1〜6を修了した会員にゲスト出演してもらってきた。しかし「はなみずき」の会員も拡充したし、1期生はもちろん2期生の実力もついてきたので、来年度から原則的には総てを自前のタレントで行なうことにした。

 「ふなばし東老朗読会」は毎回3人が出演する。年度の最後の回はスペシャル版として特別のプログラムを組むから、他の5回を3人でまかなえば良い。従って15人の出演者を確保すればよい。現在の「はなみずき」の1期生と2期生(この中には実力のある経験者もいる)を合わせると、人数的には十分間に合うのである。

 今後は、当番制の窓口担当を軸に自立的にプログラムを企画し、出演者も自立的に原作を選定し、台本化し、練習して「ふなばし東老朗読会」に臨むことになる。どうしても都合がつかない場合は、他のサークルの応援を求めるにしても、基本的にはすべて自力で開催していくことになった。このような自立化、万歳!




第9回「小さな朗読館・やちよ」

〔日時〕戦後68年(2013年)3月27日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕オランダ家花見川店・ホール(2階)

〔プログラム〕司会:永田空、本間かおる

1 桜桃(太宰治原作)
    高橋初栄、永田空、百咲文恵、安部奈々子(朗読順)
2 カッパの笛(斎藤隆介原作)      柳沢豊子
3 天狗笑い(斎藤隆介原作)       磯部晴玄
            <休 憩>
4 最後の一葉(O・ヘンリー原作)     松本 恵
5 手紙=序章=(東野圭吾原作)    守田公子
6 かけす(川端康成原作)       野中れん子
7 梅の蕾(吉村昭原作)         本間かおる

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「花ことば」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 第9回「小さな朗読館・やちよ」の主催・出演は、前回と同じ八千代朗読サークル「花ことば」である。会場も前回と同じオランダ家花見川店のホール(2階)。客席数はパイプ椅子を70席ほど並べた。観客はざっと60人ほどであったろうか。交通の便が良くなく、雨模様の天気だった割には、大勢のお客さまに来ていただいた。なかには「地域新聞」を見た方々や朗読倶楽部「満天星」や朗読の会「響」のメンバーもいた。

 出演者の朗読表現は、継続的にレッスンしている私の耳には、今まででもっとも良い出来だったように聴こえた。特に、1期生はなかなか良い《間》がとれるようになってきていた。また、今回、初めて1人1作品を朗読した新しい会員も熱演していた。朗読経験のあった2期生は、ほとんど1期生並みの朗読をしていた。




第9回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後68年(2013年)3月26日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕東京都品川区荏原第五区民集会所/第3集会室

〔プログラム〕

☆朗読サークル“こだま”
  よだかの星(宮澤賢治原作)
  針の音(連城三紀彦原作)
☆朗読の会〈宙〉
  秋の風鈴(安房直子原作)
  外郎売りの科白(二代目市川団十郎原作)
  花咲き山(斎藤隆介原作)
☆品川朗読サークル「あやの会」
  キャベツ猫(向田邦子原作)            山本扶美子
  デューク(江國香織原作)               山本淑子
  おおきな木
     (シェル・シルヴェスタイン原作/村上春樹訳)  高橋朝子
  「夢十夜」より「第一夜」(夏目漱石原作)      志村葉子

〔主催〕朗読サークル“こだま”
     朗読の会〈宙〉
     品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 私はもともとこの「品川朗読交流会」には直接関係していない。参加している3つの朗読グループの構成員が主体的に企画・運営・出演している。私は、指導者面して出しゃばらないように気をつけている。また、この朗読会は参加グループ相互の友好と啓発が主目的であるから、それほど積極的に観客を集めていない。

 観客の大部分は3つの朗読グループの構成員である。しかし、今回は特別の観客が何人かいた。朗読家の小林大輔さんとお弟子さんの沼尻秀さん、今年6月の「東百道・講演と朗読の会」を企画&準備している世田谷区の林やすえさんと伊藤葉子さん、拙著『朗読の理論』の読者や他所で私の朗読会を聴いた方々である。

 結局、定員が40人(席)の開場は椅子が足りなくなった。品川朗読サークル「あやの会」の何人かは立ち見をしていた。しかし、観客の朗読への集中度は高い。この「品川朗読交流会」は、発足時は4グループだったが、事情によって今は3グループになっている。関係者は、何とか参加グループを増やしたいと思っている。

 品川区内の朗読グループに参加を呼びかけているのだが、なかなか思うようには集まらない。しかし、考えてみれば、何も品川区内の朗読グループに限る必要はない。そこで最近は、品川区以外でもご縁や機会がある度に色々な朗読グループに参加を呼びかけている。今回は思いがけなくも小林大輔さんが聴きに来て下さった。

 そこで、主催者はさっそく小林大輔さんに、指導している朗読教室の参加をお願いしていた。小林大輔さんは検討を約束し、次回は自らも出演することを申し出て下さった。主催者の3グループは大喜びであった。沼尻秀さんも小林朗読教室の一員だが、自分の朗読教室が参加することに賛成してくれた。

 主催者は、世田谷区の林やすえさんと伊藤葉子さんにも参加を呼びかけていた。お二人も検討する旨を約束して下さっていた。もし、小林朗読教室と世田谷の「朗読:くれまちす」が参加することになれば、この「品川朗読交流会」は一気に楽しくにぎやかになる。

 この「品川朗読交流会」は、出演者の朗読を比較したり、批判することはしない。あくまで、タイプの違う互いの朗読を楽しみ、その長所は参考にし、短所があればその点の自分の朗読を反省するに止めている。朗読の上演後に互いに感想を述べ合う場を設けているが、そこでは自らの短所を反省し相手の長所を褒めている。

 このコメントでも、他のグループの朗読には触れない。私が指導している品川朗読サークル「あやの会」から出演した会員有志の朗読についてコメントするに止める。今回は驚いたことに、4人の会員有志の全員が「自然な《間》」すなわち「必然性のある《間》」が取れていた。明らかに朗読のレベルが上がっていた。

 4人は1人1作品の形式で個別に朗読したが、これらを朗読するに当たって私は一度もレッスンをしていない。総て自力で、作品を選び、台本化(カット)し、朗読作品として仕上げたのである。ただ、仕上げに、自主勉強会を開いて、私の普段のレッスン方法やレッスン内容をベースに、互いの朗読のダメ出しをしたらしい。

 この事実を知らされたときは、特に嬉しかった。すでに、かなりの程度に、私の指導法(=上達法)が身についてきたこと、そして、それが客観性を持ち、有効であることを証明してくれたからである。観客の1人が「そういう朗読レッスンを私も受けてみたい」と思わず口にしていた。こういう反応も私は実に嬉しかった。




第4回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後68年(2013年)3月17日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下1階)

〔プログラム〕

1 じいさんばあさん(森鴎外原作)     高橋正枝、杉山佐智子
                       大島範子、内嶋きみ江、吉田光子(朗読順)
2 猟銃〜彩子の手紙/遺書〜(井上靖原作)  藤田多恵子
3 暗い金魚鉢(阿刀田高原作)             村井とし子
                       <休 憩>
4 名前(角田光代原作)                 助川由利
5 忠五郎のはなし(小泉八雲原作)         吉永裕恵子
6 化粧(川端康成原作)                 内田升子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料(客席数80席分の整理券を事前に発行/全席自由)

《館長のコメント》

 この会場の客席数は80席と小さいが、観客は満席であった。出演者の朗読レベルはバラツキがあるが、着実にレベルアップしていた。今回の朗読は《間》のとり方が明確に2つに分かれていた。一方は《間》は取れているのだが必然性が感じられない。他方はその《間》がなければ次が語り出せない、という必然性が感じられた。

 一方の《間》は、すでに書かれている文章を上手に読んでいるだけ、という感じで聴き手の耳に入ってくる。他方の《間》は、朗読者が自分の言葉で語っている、という感じで聴き手の心に入ってくる。聴き比べると、両者の朗読の間には、確然とした差があることが鮮明になる。これは、朗読レベルの有効な判定基準になる。




ブルーレイ「東百道・講演と朗読の会」ライブ盤発売
       芥川龍之介の文学とその軌跡(中期)
  〜〜中期における文学的な挫折と創作路線の大転換〜〜

〔発行日〕戦後68年(西暦2013年)3月15日

〔著作&出演者〕東 百道(ひがし・ももじ)

〔撮影&制作者〕高橋重清

〔発行〕木鶏社

〔発売〕星雲社

〔定価〕3500円+税

〔製盤〕ブルーレイ(2枚組)

〔付録〕プログラム&講演資料(ライブ当日配布したものの縮小版)

〔ライブ収録内容〕

【第1部】 講 演                              
1 芥川龍之介における三つの作品世界            
2 芥川龍之介の文学的な生涯における四つの時代区分
3 芥川龍之介における文学的な生涯の全体像
4 芥川龍之介における中期文学作品の全体像
5 中期の憂悶と文学的な挫折の自覚と新たな模索
6 中期の文学的な挫折(主に古典的世界の挫折)の表白
7 江戸的世界の創作路線の内容的な転換
8 文学的な創作路線を大転換する決意を表白

【第2部】 朗 読
1『私の出遇ったこと』 (後の「蜜柑」と「沼地」)
2『六の宮の姫君』
3『トロッコ』

《館長のコメント》

 昨年から取り組んでいた「東百道・講演と朗読の会/芥川龍之介の文学とその軌跡(中期)」のブルーレイ・ライブ盤を発行することができた。関係者との間で事前の入念な校正と調整を重ね、ようやく最終製品を製造するための準備を完了し、何セットか実際の製品を製作し、ついに発行日(3月15日)を迎えることができた。

 今回は総てを家内工業的な手造りで行なった。専門業者が製造&販売するものに比べると、商品としての洗練さの面ではかなわないかも知れない。しかし、家内工業的な手造りの良さは十分に感じてもらえる出来栄になったと思っている。内容に関してならば、一般市販の同種のものと比べて、優るとも劣らないと確信している。

 昨年12月に開催した「東百道・講演と朗読の会/芥川龍之介の文学とその軌跡(中期)」の運営を手伝って下さった朗読サークルの有志の皆さん、初めてのブルーレイ・ライブ盤のための撮影と製造を引き受けて下さった高橋重清氏、そして、発行に関する面倒な手続きをしていただいた木鶏社には、心から感謝しています。

 今後も「東百道・講演と朗読の会」のブルーレイ・ライブ盤を発行していく予定である。また「感動をつくる朗読」の基本を語る講演も、極力ブルーレイ・ライブ盤として発行していきたい。私のように、いわば多品種少量生産方式でブルーレイ・ライブ盤を発行して行くためには、今回のやり方が唯一最善であったと考えている。




朗読漫画『花もて語れ』単行本(第7集)発売

〔発行日〕戦後68年(2013年)2月28日(木)

〔出版社〕小学館

〔目 次〕

 【第39話】注文の多い料理店 (2)
 【第40話】注文の多い料理店 (3)
 【第41話】おきなぐさ (6)
 【第42話】おきなぐさ (7)
 【第43話】おきなぐさ (8)
 【第44話】おきなぐさ (9)
 【第45話】おきなぐさ (10)
 【第46話】おきなぐさ (11)
 【第47話】おきなぐさ (12)
 【第48話】おきなぐさ (13)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)

〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ

〔単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕620円

《館長のコメント》

 この第7集においては、宮澤賢治原作「おきなぐさ」の全文が、朗読という形をとって掲載されている。また、次の第8集では全冊を上げて「注文の多い料理店」が朗読される。そして、前の第6集においては、宮澤賢治が「おきなぐさ」の舞台とした生森山から観た雫石盆地その他の景観が現地見学という形で描かれている。

 すなわち、第6集〜第8集の3冊を上げて、副主人公・佐佐木満里子による「おきなぐさ」の朗読と、主人公・佐倉ハナによる「注文の多い料理店」の朗読とを絡ませた形で、現地の見学旅行から朗読シーンまでが大きく展開されている。この大きな展開は、片山ユキヲさんと高島雅さんが試みた、新たな一種の挑戦である。

 第1集〜第4集は、連載されていたのが『月刊!スピリッツ』という比較的マイナーな漫画雑誌であったため、その1集1集が、継続できるか打切られるかを迫られる、いわば瀬戸際の勝負であった。したがって、単行本をまたがるような大きな展開を構想する余裕はなく、各朗読ごとに物語展開上の完結が求められた。

 第5集は、掲載される雑誌が『週刊スピリッツ』に移籍した直後であったから、それまでの経緯をうまく盛り込むことに神経を集中させた。それが、この第6集にいたって、ようやく今回のような大きな展開に挑むことができるようになった。したがって、今回の第6集〜第8集が、この漫画の最初の本当の勝負なのである。

 朗読の理論としても、朗読ステップ4は全6ステップの後半である朗読ステップ4〜6の最初に当たる。朗読の土台である前半の朗読ステップ1〜3の成果を踏まえて、後半の各ステップはステップごとにグイグイと朗読の本質に迫っていき、その圧倒的な魅力(凄み)が朗読シーンに顕われてくる。その最初の山場なのである。




朗読発表会『散るぞ悲しき』
    〜第2期・朗読ステップ1修了記念〜

〔日時〕戦後68年(2013年)2月27日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・ホール

〔演目〕梯久美子原作『散るぞ悲しき』

〔構成〕

【第1部】 プロローグ
       一 出 征
       二 硫黄島
       三 作 戦
       四 覚 悟
    <休 憩>
【第2部】 五 米軍上陸
       六 戦 闘
       七 最 後

〔出演〕
 的場正洋、岩田康子、金子方子、藤本敦子、田中和代、石井せい子、吉野久美子、大山玲子、神田和子、井手陽子、金子可代子、高木幸恵、石井春子、仲田紘基(朗読順)
(千葉朗読サークル「わかば」)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は80人ほどであった。今日は夜中から雪になるという天気予報があり、実際には雪こそ免れたが午前中はずっと雨が降りつづくという悪天候であった。このグループは元々観客動員力が弱いこともあり、この悪条件ではこのくらいの観客数でも仕方がないとは思う。しかし、今後は集客活動の面で努力が必要であろう。

 このような悪天候にもかかわらず、今年もある視覚障害者施設から視覚障害者と付き添いの方々が計10数人も聴きに来て下さった。この施設で行なっているお楽しみツアー(年何回かの食事付き外出行事)の一環として、ここ数年間、千葉「わかば」の朗読発表会を団体で聴きに来て下さっているのである。感謝感謝である。

 さて、肝心の朗読だが、今のこのグループにしては上々の出来栄だったと思う。何しろ1期生が全体の3分の1以下であり、レッスン期間がまだ2年弱の2期生が3分の2以上という構成である。その2期生のうちの数人に朗読経験者がいるとはいえ、大部分が全くの初心から始めたにしては、本当によく頑張ったと思う。

 打上会で聴いた話では、何回かやった自主勉強会で、全体の3分の1に満たない1期生が、全体の3分の2を越す2期生を、熱心に指導してくれたそうである。その1期生の毅然とした的確な朗読指導ぶりを、2期生はとても感謝していた。こういう1期生と2期生の関係は、私のイメージする朗読サークルの理想形である。

 このように1期生が2期生を熱心に指導することは、もちろん2期生の朗読上達に大いに役立つ。しかし、それ以上に、そのように指導する1期生自身の朗読上達に役立つのである。朗読指導こそは、まさに「情けは他人のためならず」なのである。これが如何に真実かは、実際に経験したものでなければ分からないと思う。

 今回の朗読発表会を通じて、千葉朗読サークル「わかば」の会員の皆さん(1期生も2期生も)が、その真実を実際の経験によって実感できたなら、それ自体が非常に素晴らしいことである。また事実、2期生はもちろん、1期生の朗読レベルが格段に向上していた。今回は、その事実をサークルの全員が実感したと思う。

 遠路聴きに来て下さった沼尻秀さん(小林大輔さんのお弟子さん)が「出演者の声がしっかり出ていた」という感想を述べて下さった。これまでも同じ感想をよく聴いたが、通例的な発声練習はあまり意味がないとして、レッスンではそれを全く行なっていない私としては、この感想はまさに我が意を得たりで、嬉しかった。




ふなばし東老朗読会(第10回)

〔日時〕戦後68年(2013年)1月23日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

1「父と呼べ」藤沢周平原作     中山慶子
2「箭竹」山本周五郎原作      大塚拓一
3「富士をみて」阿久悠原作    吉永裕恵子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 窓口担当からの報告によれば、今回はリピーターも増え、また、そのリピーターが新しい方を誘ってくださったため、一般の来場者数が少しづつだが増加傾向に転じたという。まことに結構なことである。出演者も、今年度は他の朗読サークルの応援を求めたが、来年度からは「はなみずき」単独でもやれそうである。

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過去のイベント記録/戦後67年(2012年)後期

過去のイベント記録/戦後67年(2012年)後期

            (戦後67年12月17日 新規)


            


【過去のカレンダー】



12月11日(火)第5回「東百道・講演と朗読の会」 NEW!
         〜〜芥川龍之介の文学とその軌跡(中期)〜〜
  /「感動をつくる・日本朗読館」主催

11月30日(金)朗読漫画『花もて語れ』第6巻発売  更新!
  /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

11月26日(月)朗読くらぶ「満天星」Live(第1回)
  /朗読くらぶ「満天星」主催

11月22日(木)ふなばし東老朗読会(第9回)
  /船橋市東老人福祉センター主催

11月21日(水)第1回「小さな朗読館・ふなばし」
  /船橋朗読サークル「はなみずき」主催

10月26日(金)第8回「小さな朗読館・やちよ」
  /八千代朗読サークル「花ことば」主催

10月21日(日)第3回「小さな朗読館・ちば」
  /千葉朗読サークル「風」主催

9月28日(金)朗読発表会『ホタル帰る』
        〜第2期・朗読ステップ3修了記念〜
  /八千代朗読サークル「新・みちの会」主催

9月27日(木)ふなばし東老朗読会(第8回)
  /船橋市東老人福祉センター主催

9月11日(火)第8回「品川朗読交流会」  
  /品川「あやの会」主催、他3グループ共催

8月30日(木)朗読漫画『花もて語れ』第5巻発売  
  /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

7月27日(金)朗読発表会『今日われ生きてあり』
  /習志野「茜」(朗読ステップ4修了記念)

7月26日(木)ふなばし東老朗読会(第7回)
  /船橋市東老人福祉センター主催




【くわしい内容】



第5回「東百道・講演と朗読の会」 NEW!
    〜〜芥川龍之介の文学とその軌跡(中期)〜〜

〔日時〕戦後67年」(2012年)12月11日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千代田区立内幸町ホール

〔交通〕

○JR新橋駅(日比谷口)より徒歩4分(広場より階段を下りる)
○都営浅草線、銀座線:新橋駅7番出口に向かい内幸町地下通路(E方面)より徒歩5分
○都営三田線:内幸町駅A−5番出口より徒歩5分(広場より階段を下りる)
【注意】専用駐車場はありません。お車の方は新幸橋ビルなど周辺の有料駐車場をご利用ください

〔講演&朗読〕東 百道

〔プログラム〕

【第1部】講 演「芥川龍之介の文学とその軌跡(中期)」
     〜〜中期における文学的な挫折と創作路線の大転換〜〜
1 芥川龍之介における三つの作品世界
2 芥川龍之介の文学的な生涯における四つの時代区分
3 芥川龍之介における文学的な生涯の全体像
4 芥川龍之介における中期文学作品の全体像
5 中期の憂悶と文学的な挫折の自覚と新たな模索
6 中期の文学的な挫折(主に古典的世界の挫折)の表白
7 江戸的世界の創作路線の内容的な転換
8 文学的な創作路線を大転換する決意を表白
                         <休 憩>
【第2部】朗 読
「私の出遇ったこと」(後に「蜜柑」と「沼地」に分離&改題)
「六の宮の姫君」
「トロッコ」

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館

〔参加〕チケット予約券/2000円
    チケット当日券/3000円
    (全席自由/183席限定)

《館長のコメント》

 本番当日は幸い晴天にも恵まれ、無事に上演することができた。わざわざ会場に足を運んでくださったご来場の皆様には深く感謝している。また、サークルを上げて支援してくださった品川朗読サークル「あやの会」の皆さん、および、その他の朗読サークルの会員の皆さんにも、深く感謝の意を表したい。

 今回の来場者数は90人を少し超えたくらいであった。発行したチケット数の1〜2割は欠席という通例は、今回も当てはまった。会場の客席数183席が90席以上埋まると、ある程度は来場者が来ているという雰囲気になる。しかし、今回は前回よりも10人ほど少なくなっている点が気になっている。

 今回に新しく試みたのは、講演と朗読の一部始終を撮影したことであった。朗読サークルの会員のご主人がプロ並みの腕前をもっておられることを知ったので、この撮影をお願いしたのである。それをブルー・レイに録画して製品化し、木鶏社(出版社)を通して全国に頒布できる体制を整えることを計画している。

 第1部の講演は、75分を見込んでいたが、ほぼ予定どおりであった。自宅練習では、どうしても75分を切ることができなかったのだが、本番では逆に少し時間が余ったくらいであった。やはり、気合いの入り方が違ったのであろう。余った数分で、次の第6回「東百道・講演と朗読の会」のPRをすることができた。

 第2部の朗読は、今回、初めてホリゾントの照明を使ってみた。朗読の場面に応じて、バックの色を変えてみた。朗読サークルの朗読発表会ではやっていたのだが、今回は自分の朗読に使ってみたのである。品川朗読サークル「あやの会」が寄贈してくれた舞台の花にも照明を当てたが、それがとても栄えたようである。

 今回は、電話で予約チケットを購入して下さった方がかなりいた。東村山市や横浜市など遠路から来て下さった方もいた。また、ご縁のできた元テレビアナウンサーの小林大輔さんや俳優・ナレーターの西村俊彦さんも聴きに来て下さっていた。小林大輔さんは、その後ご自身のブログで好意的に論評して下さっている。



朗読漫画『花もて語れ』単行本(第6巻)発売 更新!

〔発行日〕戦後67年(2012年)11月30日(金)

〔出版社〕小学館

〔目 次〕

 【第29話】野ばら (1)
 【第30話】野ばら (2)
 【第31話】野ばら (3)
 【第32話】野ばら (4)
 【第33話】おきなぐさ (1)
 【第34話】おきなぐさ (2)
 【第35話】おきなぐさ (3)
 【第36話】おきなぐさ (4)
 【第37話】おきなぐさ (5)
 【第38話】注文の多い料理店 (1)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)

〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ

〔単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕620円(税込み)

《館長のコメント》 NEW!

 朗読漫画『花もて語れ』は、昨年(戦後66年/西暦2011年)末まで『月刊!スピリッツ』に連載されていたが、今年5月末からは『週間 BIG COMIC スピリッツ』へ連載誌が移籍された。この第6巻は、第5巻に続いて連載移籍後の2冊目の単行本である。この巻も、まだ、連載移籍の影響を受けている。

 新しい読者に向けて、副主人公・佐佐木満里子の現在と過去を詳しく紹介し、加えて、主人公・佐倉ハナとの現在の関係を詳しく紹介する。他方、元からの読者に向けては新たな朗読シーンを提供する。それが、小川未明の「野ばら」を、佐佐木満里子と佐倉ハナが、別個に、しかも同じように朗読するシーンとなった。

 さらに、この第6巻の後半において、いよいよ連載移籍後の全く新たな展開に移っていく。その発端が、佐倉ハナと佐佐木満里子の二人が、宮澤賢治の作品を朗読するために、岩手県の雫石盆地と小岩井農場を現地取材しに行く道行きである。ここから、連載移籍後の本格的な物語と朗読の展開が始まるのである。



朗読くらぶ「満天星」Live(第1回)

〔日時〕戦後67年」(2012年)11月26日(月)
     開場12時30分  開演13時00分

〔会場〕シャンテ八千代 ミニホール

〔交通〕京成本線・八千代台駅より徒歩3分)

〔プログラム〕司会進行(上田悦子・大野栄子)

【第1部】
「十三夜」樋口一葉原作   小林正子、大野栄子
              成川洋子、誉田信子
             <休 憩>
【第2部】
「傲慢な眼」坂口安吾原作          櫻井芳佳
「檸檬(れもん)」梶井基次郎原作    江本なつみ
「糸車」山本周五郎原作            上田悦子

〔参加〕入場無料(定員30名/要予約)

〔主催〕朗読くらぶ「満天星」

《館長のコメント》

 会場は八千代台駅から徒歩で3分ほどのところにある、個人が設営した「シャンテ八千代」という小ホール。客席数は35席ほどで少ないが、とても雰囲気の良い空間である。今回は正に満席であった。この「満天星」は、八千代「新・みちの会」の旧会員と現会員の仲良しグループ的に立ち上げた朗読倶楽部である。

 諸々の事情で「新・みちの会」を退会したが、朗読を介した交流は続けたいという趣旨で設立し、今年の前半から自主勉強会を続けてきた。そうして、今回、朗読会を開催することになった。こういう朗読会に臨むとき、私は、2つの視点を内面にもって、その2つの視点から同時併行的に朗読を聴くことにしている。

 1つは、朗読会を心の底から楽しむ鑑賞者としての視点である。2つは、朗読を自ら研究し、指導し、実演している研究者としての視点である。このように複眼的に聴くことは、なかなかむずかしいが、それが出来ると朗読会は楽しい。この点について、今回、自分の内面ながら2つの面白いことに気がついた。

 1つは、朗読の上達度が高い場合の方が、研究者としての視点で聴く比重が大きい、ということである。これは、朗読の上達度が高いほど、朗読の作品世界を容易にイメージできるから、いわば安心して研究者としての視点で聴けるからであろう。作品世界のイメージを楽しみながら、あれこれ考えられる至福のときである。

 2つは、初めて聴く未知の台本(文学作品)の場合には、鑑賞者としての視点で聴く比重が大きく、既知の台本の場合には、研究者としての視点で聴く比重が大きい、ということである。初めて聴く未知の台本の場合には、次はどうなるのか、という方に意識が集中して、つい鑑賞者としての視点で聴いてしまうのであろう。

 終演後の歓談において、次の2つのことを強調しておいた。1つは、仲良しグループは、皆が元気で参加しているうちは良いが、何らかの事情で徐々に仲間が抜けて行くと、残った仲間だけではなかなか存続がむずかしい。その場合はあまり閉鎖的に考えないで、新しい仲間を受け入れることを考えるべきだ、ということ。

 2つは、各人が「新・みちの会」を退会した事情が好転した場合には、また「新・みちの会」に復帰して欲しい、ということ。6年かけてせっかく朗読が上達したのだから、今度は後輩会員を先導・指導し、できるだけ早く「新・みちの会」が自立的な指導体制を構築できるために協力してもらいたい、ということである。



ふなばし東老朗読会(第9回)

〔日時〕戦後67年(2012年)11月22日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

1「助け合い運動」「豆腐」向田邦子原作      百咲文恵
2「葉っぱのフレディ」レオ・バスカーリア原作  吉崎瑠璃子
3「窓」堀辰雄原作                        亀田和子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この朗読会は、私の朗読レッスン日と重なるので、ほとんど参加することができない。いつも、出演者の調整やプログラムの構成を考えるくらいしか、この朗読会には寄与できていない。今回も参加することができなかった。事後に、船橋朗読サークル「はなみずき」の窓口担当や出演者から報告を受けたのみである。

 この朗読会は、船橋市東老人福祉センターの図書室で行なわれるが、20人も入るとほぼ満杯になる小さな会場である。今回も、会場は満杯であったと聞いている。この朗読会も今年度は後2回を残すのみである。朗読会の主催者は船橋市東老人福祉センターであるが、来年度もこの企画が継続されることを期待している。

 今回のふなばし東老朗読会(第9回)は、第1回「小さな朗読館・ふなばし」を開催した翌日に開かれたので、窓口担当や出演者を初めとする船橋朗読サークル「はなみずき」の会員有志は大変だったと思う。報告では、今回もおおむねうまくいったようである。ただ、一般の観客数が伸びていかない点を心配していた。



第1回「小さな朗読館・ふなばし」

〔日時〕戦後67年(2012年)11月21日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1 芥川龍之介原作「仙人」  谷千和子、井上みつ江、村木ひろみ
           中山慶子、畑野欸子、昌谷久子、内田洋子(朗読順)
2 下野圭子作「良寛さん」                        下野圭子
3 山本兼一原作「利休にたずねよ」                小林いさを
4 夏目漱石原作「夢十夜」より「第一夜」              中浜ツトム
                      <休 憩>
5 小川未明原作「月夜と眼鏡」                    飯野由貴子
6 幸田文原作「濃紺」                            遠田利恵子
7 芥川龍之介原作「秋」                          亀田和子
8 芥川龍之介原作「たね子の憂鬱」               久保田和子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕船橋朗読サークル「はなみずき」

〔参加〕入場無料

《館長のコメント》

 会場「きららホール」に、客席数を約150席ほど(うち電動収納式移動観覧席が136席)設営した。来場者は約100名。それに船橋朗読サークル「はなみずき」の会員と私で15名が加わるから、客席には約120名が座っていた。厳密に見れば30席ほど空いている計算であるが、一見した限りでは満席状態であった。

 受付簿によると、約30名が市報や地域紙を見て来たという未知の一般市民の方々であった。100名の観客のうち、このように約3割も一般市民の方々に来て頂けると非常に嬉しい。この会場は何と云っても交通の便が良いから、その影響もあるかも知れない。今後は、その比重が過半を超えてくれるとありがたいと思う。

 この「きららホール」は、上演中に会場スタッフが3人(総括担当、音声担当、照明担当)ついてくれた。3人ともスキルが高く、応対態度も良かった。移動式の舞台や舞台周り(両脇の引き幕や背景のスクリーンなど)も良かった。司会のプロの会員によると副調関係の機材も最新のものが揃っているということだった。

 特に、今回使用したコンデンサー・マイクは良かった。出演者のかなり前の低い位置に設置してもキチンと音声を拾ってくれるので、出演者はマイクの存在を気にすることなく、朗読や椅子への着席や離席に専念できる。観客も、マイクに邪魔されずに出演者の朗読する姿を見ることが出来る。それが大変に良かった。

 肝心な朗読の出来栄は、レッスンや立ち稽古のときより2〜3割ほどアップしていた。立ち稽古のときまで声が十分に出ていなかった会員も、それなりの声が出ていたし、作品世界に集中する度合いも格段にアップしていた。下手で癖のある朗読と、個性的な朗読とは紙一重であるが、何ほどか個性的な朗読に聴こえた。

 終演後、開演後に遅れて会場に入ってくる来場者をどうするかで、会員と意見を交換した。結論として、次回からは、開演後も受付とドアに会員を配置して、朗読が一区切りつくまで入場を待ってもらうようようにしようということになった。この会場のロビーは、上演中の舞台の音声が聴こえるから、そこで聴いてもらう。

 音楽演奏会などでは、開演時間に遅れないように入場することや、万が一遅れた場合には演奏が一段落するまで入場を控えることは、常識になっている。しかし、残念ながら、朗読会に関しては、まだそういう基本的なマナーが常識になっていない。日本の朗読文化向上には、こういうマナーの向上も含まれていると思う。



第8回「小さな朗読館・やちよ」

〔日時〕戦後67年(2012年)10月26日(金)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕オランダ家花見川店・ホール(2階)

〔プログラム〕

1「美少女」太宰治原作  磯部晴玄、柳沢豊子、松本恵
        野中れん子、守田公子、本間かおる(朗読順)
2「『日本百名山』より」深田久弥原作           高橋初栄
3「牛女」小川未明原作                     永田 空
                     <休 憩>
4「髪」幸田文原作                         百咲文恵
5「薮の蔭」山本周五郎原作                河西礼子
6「デューク」江國香織原作                安部奈々子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「花ことば」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 「小さな朗読館・やちよ」は、八千代市内で私が朗読指導している朗読サークルが適宜に主催・出演を交代しながら開催を重ねている。今回の第8回「小さな朗読館・やちよ」の主催・出演は八千代朗読サークル「花ことば」であった。今回の会場はオランダ家花見川店・ホール、観客はざっと50人ほどであったろうか。

 交通の便があまり良くない割には、予想以上の入りという感じだった。爽やかな秋晴れに恵まれたせいもあろうが「地域新聞」を見てこれまでも2〜3回は聴きに来ているという未知のリピーターも何人かいた。

 出演者の朗読表現は、観客の耳にはどのように聴こえたかは不明だが、継続的にレッスンしている私の耳には、今まででもっとも良い出来だったように聴こえた。もちろん、絶対的な意味での評価は別ものだろうし、出演者によっての出来不出来も違いがあった。私の評価は、今までのレッスンに比べてのものである。

 舞台挨拶で私が話したことだが、このオランダ家のホールは、6年前に第1〜3回の「小さな朗読館・やちよ」を開催した会場である。あの3回の朗読会はとりあえずの試行版であったが、とても懐かしい。当時の出演者も、これを聴きに来た観客も、私と似た想いを持っているらしく、この会場は意外に人気がある。

 安普請の割には色々なデコレーションをあしらった、いかにも田舎のホールといった会場なのだが、こういう小さな朗読会には手頃な広さを持っている。防音設備はまるでなく、隣室に店員が出入りする音は無遠慮に聴こえてくるし、会場担当者の応対や気遣いはなっていないが、妙に華やいだ雰囲気があって捨てがたい。




第3回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後67年(2012年)10月21日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下1階)

〔プログラム〕

1「桜桃」太宰治原作  高橋正枝、藤田多恵子、内嶋きみ江
            村井とし子、吉永裕恵子、内田升子(朗読順)
2「チヨ子」宮部みゆき原作                  杉山佐智子
                  <休 憩>
3「首飾り」モーパッサン原作(新庄嘉章訳)      大島範子
4「驟り雨」藤沢周平原作                    助川由利
5「清兵衛と瓢箪」志賀直哉原作              吉田光子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料
    (客席数80席分の整理券を事前に発行/全席自由)

《館長のコメント》

 この「小さな朗読館・ちば」も3回目ともなると、会員の皆さんは手慣れたもので、自立的にドンドン準備を進めていく。直前のリハーサルも、午前中で声が出にくいにも関わらず、全員がプログラムの順に自分の持分を全部朗読する形でドシドシ進めていく。私は、節目節目で重点的に注意するだけで済んでしまった。

 肝心な「小さな朗読館・ちば」の本番は、午前中の私の注意を80パーセントはクリアできていた。それだけで、かなり良くなったと思う。もちろん、本番特有の緊張感が、朗読表現や文学作品の本来の良さを引き出した、という作用も働いたと思うが。終演後、出演者たちは「成功! 成功!」と自己評価していた。

 最後の舞台挨拶で、私は次のような趣旨のことを話した。曰く「継続的に聴きに来てくださる方には、少しづつ上達していることが分かっていただけたと思う。これは、上達の余地が多くあるということで、ある意味では問題なのだが、しかし、毎年必ず上達しているということは、とても大切なことでもあると思う」と。





朗読発表会『ホタル帰る』
  ——特攻隊員と母トメと娘礼子——
  〜第2期・朗読ステップ3修了記念〜

〔日時〕戦後67年(2012年)9月28日(金)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔演目〕

井上ひさし原作『水の手紙——群読のために——』
赤羽礼子・石井宏原作『ホタル帰る——特攻隊員と母トメと娘礼子——』

〔プログラム〕

第1部 『水の手紙』
   <休 憩>
第2部 『ホタル帰る』
○少年飛行兵と富屋食堂の小母さん「トメ」
○特攻始まる
○特攻隊員・群像
   <休 憩>
○赤いテープ
○アリランの歌声
○ホタル帰る
○神々のたそがれ

〔出演〕

 石田和美、市川すすむ、江本なつみ、大塚拓一、小林正子、竹川則子、冨田博子、増尾克子、松田益孝、松田洋子、吉崎瑠璃子(アイウエオ順)
(八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「新・みちの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 この会場の最大座席数は326席。来場者数は120人くらいであった。これくらい入ると、客席の中央部分はほぼ満席となり、かなりの雰囲気ができ上がる。舞台は、第1部の「水の手紙」も、第2部の「ホタル帰る」も、大過なく上演できた。2人の会場スタッフにお願いした音響と照明もほぼ完璧であった。

 私は、客席の最後列でバック音楽の音出しを担当したので、客席の反応も大体分かった。観客の感動度は、いろいろな面から推測できる。確かなのは拍手である。①お義理でする拍手。②やっと終わったかという拍手。③なかなか良かったという拍手。④心から感動したという拍手。今回は③〜④の拍手であった、と思う。

 今回は、サークル代表の知人(男性)が2人、ボランティアで会場整備や記念写真の撮影などを手伝って下さった。この会場は、前半分の床がフラットになっており、通常は、その部分の座席はパイプ椅子を出演者が並べなければならない。それで一汗なくのだが、それをこの2人の方がやって下さったので大いに助かった。

 イラストレーター・池田憲昭さんの絵画とポストカードの展示も、朗読とのコラボレーションとして、会場のロビーで行なった。これも、いつもボランティアの方々が展示の準備やあと片づけを引き受けて下さる。こういうボランティアの方々の縁の下の力持ちに、こういう催し物は支えられて成り立っている。感謝。感謝。

 終演後の打上げ(懇親会&講評会)は、盛上がった。こういう本格的な舞台上演が初めての2期生は、大いに達成感に浸っているようだった。こういう舞台が5回目で、慣れているはずの1期生も、3年ぶりということもあって、かなりの達成感を抱いたようである。こういう達成感こそが、次のエネルギーになるのである。



ふなばし東老朗読会(第8回)

〔日時〕戦後67年(2012年)9月27日(木)
      開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

1「清兵衛とひょうたん」志賀直哉原作   遠田利恵子
2「驟り雨」藤沢周平原作          助川由利
3「水籠(みずごもり)」伊藤左千夫原作   小林正子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この朗読会は、私の朗読レッスン日と重なるので、ほとんど参加することができない。いつも、出演者の調整やプログラムの構成を考えるくらいしか、この朗読会には寄与できていない。今回も、同様に参加することができなかった。事後に、船橋朗読サークル「はなみずき」の窓口担当や出演者から報告を受けるのみである。

 朗読会への参加者は関係者を含めて約30人。リピーターが多いが、新規参加者も3人ほどいたという。リピーターが多いので、終演後の感想や意見を述べ合う時間には活発な発言が相次いだという。東老人福祉センターのスタッフ方も、とても気をつかって熱心に朗読会を支えて下さっているようである。感謝。感謝。

 他サークルの出演者の話しによると、観客の皆さんは朗読を楽しみに聴いていて下さるので、朗読する方も気持ち良く演技することができるという。また、東老人福祉センターのスタッフ方はもちろん、主催する船橋朗読サークル「はなみずき」の皆さんもとても気をつかって下さるので、とても楽しい朗読会だったという。



第8回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後67年(2012年)9月11日(土)
    開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕東京都品川区五反田文化センター・音楽ホール

〔プログラム〕 

☆朗読の会「宙」
 山月記(中島敦原作)
☆品川朗読サークル「あやの会」
 鼓くらべ(山本周五郎原作) 片桐瑞枝、岡林和子、山崎光世
    渡辺芳枝、根本泰子、赤塚弘子、山本扶美子【朗読順】
                <休 憩>
 網走まで(志賀直哉原作)     山崎光世
 贋のビーチ(原田宗典原作)    田中早苗
☆朗読サークル「こだま」
 にごりえ(樋口一葉原作)

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」

〔共催〕朗読サークル「こだま」
    朗読の会「宙」
    「朗読塾 Live 品川教室」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今回の第8回「品川朗読交流会」は、初めて東京都品川区五反田文化センター・音楽ホールという大きな開場で開催された。観客数は、最大時で約100人、終演時には約50人であった。当初は、観客数が出演者数(12人)よりも少ないのではないか、と冗談半分に心配していた。

 当初の心配に比べれば予想外に多数の観客数であった。私にはよく分からなかったが、出演者の話では、観客の中に、品川区内で様々な朗読活動をやっている方々の姿もけっこう見かけたらしい。最後の舞台挨拶でも、品川区内で朗読活動をやっている方々に「品川朗読交流会」への参加を呼びかけていた。

 互いに自立した複数の朗読グループが、まったく自発的に協力し合って、このような朗読交流会を定期的に開催するような例はめったにない。お山の大将的になったり、排他的になりやすいためであろうか。そういう壁を乗り越えて、是非、他の多くの朗読グループも参加してもらいたいと、私も心から願っている。

 ところで、私はこれまで、この「品川朗読交流会」に直接参加したことはなかった。従来の開催日は、私の朗読レッスン日と重なって、時間的な都合がつかなかった事情が大きい。しかし、今回は、どうにか参加することができた。私はいわば新参者だから、なるべく遠慮しつつ、舞台裏に詰めていた。

 出演者はそれぞれ異なる朗読グループの所属だから、朗読スタイルもかなり違っている。違っているからこそ、相互啓発の場としての朗読交流会の意味がある。この「品川朗読交流会」は優劣を競う場ではないし、また、そういう場にしてはいけない。私は、今回、それぞれの朗読を楽しませていただいた。

 私が指導する品川朗読サークル「あやの会」の会員7人は、山本周五郎原作「鼓くらべ」を読み継ぎ形式で上演した。この「鼓くらべ」にはバック音楽をつけた。そのバック音楽を構想したのは私だが、今回は舞台袖の音出し作業は総て「あやの会」の会員が自力で行なった。なかなか上手くやっていた。

 終演後に同じ品川区五反田文化センターの3階会議室で行なわれた反省会(?)にも、今回は参加させていただいた。皆さんは、淡々とした雰囲気の中にも、満足した心情を漂わせていた。次の交流会を来年3月に開催すること、会場はいつものように荏原第5集会所の集会室で行なうこと、などが話し合われた。

 もともと、この交流会には4つの朗読グループ(朗読塾Live、朗読の会「宙」、朗読サークル「こだま」、品川朗読サークル「あやの会」)が参加していた。今回は、いろいろな事情があって、朗読塾Liveからの出演が見送られた。しかし、今後も「品川朗読交流会」への参加は継続していく、ということであった。

 その朗読塾Liveの主催者・吉田真理さんが、開演前の楽屋裏へ挨拶に来られた。いろいろとお話しをしたが、その中には、吉田さんの友人が朗読漫画『花もて語れ』をとても気に入ってくれている、という嬉しいお話もあった。私からは、吉田さんに、今後とも「品川朗読交流会」をよろしく、とお願いしておいた。



朗読漫画『花もて語れ』単行本(第5巻)発売

〔発行日〕戦後67年(2012年)8月30日(木)

〔出版社〕小学館

〔目 次〕

 【第20話】ごん狐
 【第21話】麦藁編む子の唄
 【第22話】黄金風景 (1)
 【第23話】黄金風景 (2)
 【第24話】黄金風景 (3)
 【第25話】黄金風景 (4)
 【第26話】黄金風景 (5)
 【第27話】黄金風景 (6)
 【第28話】黄金風景 (7)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)

〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ

〔単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕630円(税込み)

《館長のコメント》

 朗読漫画『花もて語れ』は、昨年(戦後66年/西暦2011年)末まで『月刊!スピリッツ』に連載されていたが、今年5月末からは『週間 BIG COMIC スピリッツ』へ連載誌が移籍された。この第5巻は連載移籍後の初の単行本である。したがって、この単行本は連載誌の移転をつなげるべきむずかしい立ち位置にある。

 一方で、新しい読者のために従来の内容(朗読と物語)を分かりやすく紹介しつつ、他方で、元からの読者にも新たな内容を提供しなければならない。この両睨みのような内容を構想することは、大変であったようだ。朗読は私の担当だが、物語の構想・展開や朗読作品との絡ませ方は漫画家と担当編集者の担当である。

 この第5巻では、先ず主人公・佐倉ハナの過去を紹介し、次に現在の藤色朗読教室のメンバーをざっと紹介する。さらに、主人公・佐倉ハナの職場の状況や人間を紹介する。そして、最後に、副主人公・佐佐木満里子の佐倉ハナに関わる過去と現在を紹介する(この副主人公に関わる部分は次の第6巻に持ち越しとなる)。

 しかも、単に紹介するだけでなく、それと朗読を絡めなければならない。主人公・佐倉ハナの過去の紹介と絡めて新美南吉原作「ごん狐」を、藤色朗読教室のメンバーの紹介に絡めて金子みすゞ原作「麦藁編む子の唄」を、主人公・佐倉ハナの職場状況や人間紹介と絡めて太宰治原作「黄金風景」を朗読するのである。

 11月頃に発売予定の第6巻の前半で、現在、すでに『週間 BIG COMIC スピリッツ』に連載を終えた小川未明原作「野ばら」の朗読が収録されるが、その朗読は副主人公・佐佐木満里子が主人公・佐倉ハナに関わる過去と現在の紹介に絡めて行なわれる。それで、やっと連載誌移転に伴なうつなぎの部分が終わるのである。

 つまり、連載誌の連載移籍に際して、移籍前と移籍後をつなげるために、何と単行本1巻半に相当する分量をかけたわけである。しかも、その1巻半の内容が、つなぎであるが故に、より一層、朗読的にも、物語的にもクオリティの高い充実したものにしなければならない。そこにこそ、創作に携わる人間の苦心があった。

 ネットに書き込まれたレビューや感想を見る限り、その苦心はまあまあ報われたようである。私としても「ごん狐」「麦藁編む子の唄」「黄金風景」の朗読シーンが、かなり評価されているのでホッとしている。特に「黄金風景」を解読した、従来とは全く異なる作品世界がとても好意的に評価されているのは嬉しかった。




朗読発表会『今日われ生きてあり』

〔日時〕戦後67年(2012年)7月27日(金)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕習志野市市民会館

〔演目〕神坂次郎原作『今日われ生きてあり』

〔構成〕

【第1部】
一 心充たれてわが恋かなし
二 取違(といたげ)にて
三 第百三振武隊出撃せよ
       <休 憩>
【第2部】
四 サルミまで……
五 背中の静(しい)ちゃん
六 素裸の攻撃隊
七 あのひとたち

〔出演〕

 飯田三美、石津谷法子、糸久初江、遠藤昌子、遠藤都子、大嶋京、下家美樹子、鈴木邦子、千名和子、土田和子、央康子、西山洋子
(習志野朗読サークル「茜」)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕習志野朗読サークル「茜」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 会場の客席数は400席である。今回は、猛暑のせいもあってか、観客の数はあまり多くなく100人くらいだったであろうか。400席の会場で100席くらいしか埋まっていないと、いささか寂しい感じである。まあ2回目はこんなものかも知れない。来年に向けて、広報活動も見直す必要がある。

 会場スタッフは3人ついてくれた。総合(舞台)担当、音声担当、照明担当の3人である。バック音楽は私が担当したが、客席の中央後方の客席を2列分つぶして機材を設置してもらい、音出し調整用の座席も確保した。このようにしてバック音楽を流したので、音声とのバランスはまあまあ上手くいった。

 さて、肝心の朗読だが、少なくとも今までのどの練習よりも良い出来栄であった。ただし、その絶対水準は、まだまだ、まだまだ、と答えるしかない。まあ、今回の台本が朗読的にもの凄くむずかしかったのも事実であるが、切迫感や緊迫感が、まだまだ、まだまだ、なのである。

 今回も、反省すべき点が多くあった。来年は、戦争の悲劇をテーマにした台本ではなく、一般の文学作品を読み継ぐことに挑戦する。一般の文学作品の場合には、さらに表現力を高めないと、とても観客に感動してもらうことはできない。会員の皆さんの更なる精進を求めたい。



ふなばし東老朗読会(第7回)

〔日時〕戦後67年(2012年)7月26日(木)
    開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

1「花かんざし」立原えりか原作  昌谷久子
2「スミレ島」今西祐行原作      永田 空
3「虹の空」藤沢周平原作    久保田和子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この「ふなばし東老朗読会」も7回を数えるが、来場者もかなり常連客が増えてきたようである。その常連客は耳が肥えているらしく、朗読上演後の感想や意見も盛んに出てくるということである。なかには、かなり手厳しい指摘もあるようである。今回も、題材の選び方や、原作のカットの仕方について、遠慮のない意見が出たと言う。

 原作の選び方については、夏になると先の戦争に関わる題材がよく朗読されるが、戦争体験者にはつらい想い出が沢山あって、そういうものをこういう憩いの場で改めて聴かされるのは嬉しくない、というような意見が出たらしい。この問題はよく聴く感想である。この問題は、客層にもよるし、題材にもよるし、朗読の出来栄にもよる。

 原作のカットの仕方については、大幅にカットしたために過去の経緯が十分に説明されず、主人公の行動に矛盾があると感じられてしまった、ということらしい。これも、限られた時間に、長い原作を無理に朗読しようとすると、必ず発生してくる問題である。原作選び、台本づくり(カットの仕方)から、すでに朗読は始まっている。


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過去のイベント記録/戦後67年(2012年)前期

過去のイベント記録/戦後67年(2012年)前期

            (戦後67年01月30日 新規)
            (戦後67年02月28日 更新)
            (戦後67年03月08日 更新)
            (戦後67年04月01日 更新)
            (戦後67年04月30日 更新)
            (戦後67年05月28日 更新)
            (戦後67年06月21日 更新)
            (戦後67年07月05日 更新)


            


【過去のカレンダー】



6月30日(土)八千代「こちの会」朗読発表会 NEW
          〜朗読ステップ6修了記念〜
    /八千代朗読サークル「こちの会」主催

6月27日(水)第5回「東百道の朗読館」 NEW
    /「東百道の朗読館」実行委員会主催

6月11日(月)ボランティア朗読会『ホタル帰る』
          ——特攻隊員と母トメと娘礼子——
    /品川「あやの会」/於品川区立荏原第6中学校

5月24日(木)ふなばし東老朗読会(第6回)
    /船橋市東老人福祉センター主催

5月22日(火)朗読発表会『「ヴィヨンの妻」幻影』
           〜朗読ステップ6修了記念〜
    /品川朗読サークル「あやの会」主催

5月21日(月)朗読漫画『花もて語れ』の移籍連載開始
     /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

4月25日(水)船橋「はなみずき」朗読発表会
          〜朗読ステップ6修了記念〜
    /船橋朗読サークル「はなみずき」主催

3月31日(土)第7回「品川朗読交流会」
    /品川「あやの会」など4グループ共催

3月30日(水)朗読漫画『花もて語れ』第4巻発売
     /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

3月29日(木)ふなばし東老朗読会(第5回)
    /船橋市東老人福祉センター主催

3月23日(金)八千代「花ことば」朗読発表会
    /八千代朗読サークル「花ことば」主催

3月04日(日)第2回「小さな朗読館・ちば」
    /千葉朗読サークル「風」主催

2月24日(金)千葉「わかば」朗読発表会
         〜朗読ステップ6修了記念〜
    /千葉朗読サークル「わかば」主催

1月27日(金)富里市立七栄小学校を会場とする
          富里市教育研究会・公開研究会
    /富里市教育研究会主催

1月26日(木)ふなばし東老朗読会(第4回)
    /船橋市東老人福祉センター主催




【くわしい内容】



八千代朗読サークル「こちの会」朗読発表会 NEW
            〜朗読ステップ6修了記念〜

〔日時〕戦後67年(2012年)6月30日(土) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔プログラム〕

1 螢(織田作之助原作)              植本眞弓
2 たきび(三浦哲郎原作)            井上八重子
3 ざしき童子のはなし(宮澤賢治原作) 須藤美智子
  雨ニモマケズ(宮澤賢治原作)      須藤美智子
              <休 憩>
4 十三夜(藤沢周平原作)           辻口恭子
5 太市(水上勉原作)               猪俣智子
6 神無月(宮部みゆき原作)         月舘はとみ

〔朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「こちの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 来場者の数は80人くらいであった。客席数264席の会場に観客が80人というと、いかにも少ないように聴こえるが、実際にはまあまあ観客が入ったという雰囲気になる。今回の朗読会は出場者がわずか6人と少なかったから、観客数がこのくらいであれば上々ではなかったかと思う。

 出演者は、皆、自分の持てる力を振り絞って朗読していた。もちろん、絶対的な朗読レベルはまだまだであるが、出演者のこれまでの朗読表現を知っている私、あるいは、毎年この朗読発表会を聴きに来てくださっている観客には、この1年の進歩向上の跡がはっきりと分かったと思う。

 いろいろな事情で、この八千代朗読サークル「こちの会」の朗読レッスンは、今回の朗読発表会を最後に終了することになった。残念な面もあるが、ほぼ全員が初心者のレベルからスタートしたグループとしては、6年間の朗読レッスンの成果として、まあまあの線まで到達したのではないかと思われる。

 会員の皆さんは、ある人は自分本来の舞台芸術の場で朗読レッスンの成果を生かしていくであろうし、ある人は他の朗読仲間や朗読グループといっしょに更に朗読の上達をめざしていくであろうし、ある人は私が指導する他の朗読サークルに移籍して第2期(朗読ステップ1〜6)のレッスンを続けていくであろう。

 いずれにしても、せっかくこの6年間で128回の朗読レッスンをこなしてきたのだから、今後も何らかの形で朗読を継続し、その経験と成果を有効に生かしていって欲しいと思う。そして、ご縁があって、またいつか今回と同じメンバーで朗読会を開く機会でもあれば、こんな嬉しいことはないと思う。



第5回「東百道の朗読館」 NEW
 〜〜朗読をフルートと篠笛の調べにのせて〜〜

〔日時〕戦後67年(2012年)6月27日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市ハーモニープラザ・ホール

〔プログラム〕

【第1部】
○宮澤賢治原作「おきなぐさ」
 トーク&朗読/東 百道
 フルート&篠笛演奏/大澤貴子
○フルート&篠笛独奏/大澤貴子 
        (ピアノ伴奏/伊藤由莉子)
 1 ひまわり(葉加瀬太郎作曲) 
 2 Song From A Secret Gerden(Secret Gerden)
 3 蘇州夜曲(服部良一作曲)
 4 リンゴ追分(米山正夫作曲)
 5 川の流れのように(見岳章作曲)
 6 「七つの子」変奏曲(林光作曲)
 7 情熱大陸(葉加瀬太郎作曲)
        <休 憩>
【第2部】
○火野葦平原作「皿」
  トーク&朗読/東 百道
  フルート&篠笛演奏/大澤貴子

〔主催〕「東百道の朗読館」実行委員会

〔後援〕千葉市教育委員会

〔参加〕前売券1500円(全席自由/200席) 要予約

《館長のコメント》

 千葉市ハーモニープラザのイベントホールは客席数が200席あるが、ほぼ満席であった。実際には空席がいくらかあったのだろうが、チケットは完売していたから、空席があったとすれば、それは当日事情があって来れなくなった方の1部である。一般的に、チケットは客席数の1割増を目途に販売する。

 今回は、フルート&篠笛演奏(演奏者:大澤貴子/ピアノ伴奏:伊藤由莉子)とのコラボレーションであったが、そのフルート演奏と「おきなぐさ」の朗読、篠笛演奏と「皿」の朗読とが、非常に合っていたと大変に評判が良かった。また、池田憲昭さんの絵とポストカードも大変に好評であったという。

 お客様の反応と「東百道の朗読館」実行委員会のメンバーが感じた手応えも、そして、私などが感得した実感においても、今回は前回よりもさらにお客様の満足度が上がったような気がする。毎回、お客様の満足度が徐々にでも上がっているならば、それは実行委員会のメンバーや私にとって非常に嬉しいことである。

 今回は、第1部の「おきなぐさ」の前に、私のトークで作品解読の一部を20分ちかく入れてみた。逆に、第2部の「皿」の朗読は、緞帳の上がる前から篠笛で緊迫した雰囲気を演出し、そのまま直ぐに朗読につなげ、朗読のみで第2部を終了させてみた。こうした演出は、実行委員会と大澤さんと私の合作である。

 この「東百道の朗読館」も、今回で第5回となった。5回も上演できたのは、一重に実行委員会の皆さんのお蔭である。また、実行委員以外でも、チラシなどの制作、会場の受付などの当日実務、池田さんの絵やポストカードを展示するボランティア活動、舞台周りなどなどを担当していただいている方々がいる。

 もちろん、会場に毎回ご来場いただくお客様あっての継続である。その中には、遠路、山梨県から駆けつけてくださった方々もいる。他に、朗読サークルの会員やその知人友人の方々もいる。もちろん、今回のコラボ相手の大澤貴子さん、伊藤由莉子さん、池田憲昭さんもいる。とにかく皆さんに感謝また感謝である。

 また、一言で5回といっても、1年に1回の上演であるから、その間に5年の歳月が流れたことになる。パワーのある実行委員会のメンバーも、年々、疲れやもの忘れなどが少しづつ嵩じているようである。もちろん私もその点は同じである。それだけに、毎回、少しでも良いものに仕上げたいと願っているのである。



ボランティア朗読会『ホタル帰る』
  ——特攻隊員と母トメと娘礼子——

〔日時〕戦後67年(2012年)6月11日(月) 

〔会場〕品川区立荏原第6中学校/教室

〔演目〕赤羽礼子・石井宏原作『ホタル帰る』

〔プログラム〕

1回目『ホタル帰る』 8時50分〜9時40分
2回目『ホタル帰る』 9時50分〜10時40分

〔出演〕
 岡林和子、白澤節子、高橋朝子、根本泰子、山崎光世、山本淑子、山本扶美子、渡辺芳枝
(品川朗読サークル「あやの会」の会員有志)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔参加〕品川区立荏原第6中学校/生徒

《館長のコメント》

 品川朗読サークル「あやの会」の会員の有志8人が、品川区立荏原第六中学校の3年生(品川区では小中一貫学習として9年生と称している)の社会科の授業の一環として、先の大戦時の特攻隊の悲劇をテーマにした『ホタル帰る』を、読み継ぎ形式で上演した。

 品川区立荏原第六中学校の3年生は2クラスあるので、それぞれのクラスで上演した。1番目のクラスは、バック音楽の準備がもたついたため、上演の最後の最後の部分で終業のチャイムが鳴ってしまったが、2番目のクラスは大丈夫であった。

 今回は急な話しだったので、先生との事前の打合せや会場(教室)の下見などが一切できなかった。先生の方からは、できれば来年も依頼したいというお話しがあったので、その場合には、前もってスケジュールを立て、事前の準備をしたいと考えている。

 これを機に、今後もこの『ホタル帰る』のボランティア朗読の機会が増えることを見越して、上演体制を整えることにした。台本は、今回は授業時間が50分ということなの急きょ40分版の台本を作成した。これで120分版、50分版、40分版が整った。

 バック音楽も、品川朗読サークル「あやの会」の方でCDにダビングしておき、最悪の場合でも手持ちのラジカセで再生できるような体制を整えることになった。この「あやの会」の皆さんは積極的だから、こういう話しがドンドン進行していく。

 演出も、品川朗読サークル「あやの会」はこれまで自主勉強会を積み重ねてきたので、会員同士がお互いの朗読表現について積極的に意見を出し合う雰囲気と能力が出来ている。朗読の理論も、朗読を聴く耳も、自主的に演出できる水準に達している。

 今回のボランティア朗読『ホタル帰る』の模様は、品川区立荏原第六中学校のホームページに「9年社会科 知覧特攻隊の朗読」として紹介された。http://school.cts.ne.jp/~ebara6/student/student_study/24.6.11.9nen-syakai/24.6.11.9nen-syakai.html



ふなばし東老朗読会(第6回)

〔日時〕戦後67年(2012年)5月24日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕 

1「小切」川端康成原作     畑野欸子

2「菅笠」山本周五郎原作   河西礼子

3「雪の夜の話」太宰治原作  内田洋子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この「ふなばし東老朗読会」は、奇数月の第4木曜日に定期的に開催される。同じ日に朗読レッスンのある私は、残念ながら聴きに行くことができない。今回は新年度で最初の朗読会であったが、やはり聴きに行けなかった。今回で、この「ふなばし東老朗読会」も通算で6回目となる。

 今回も、来場者数は、関係者を含めて、約20人だったという。この数値は、昨年からだいたい横ばいに推移している。私は、この「ふなばし東老朗読会」をとても重視している。今後の展開の可能性を感じるからである。しかし、今のところは、まだ新たな展開の兆しは見えない。

 しかし、焦る必要はまったくない。こういうことは継続が生命である。来場者数が横ばいに推移している期間を、しっかりとした気持で継続していけば、何らかの転機が必ず訪れて、その後の新たな展開に結びついて行く。毎回の朗読会を大切に楽しみながら悠々と継続していけばよい。



朗読発表会『「ヴィヨンの妻」幻影』

〔日時〕戦後67年(2012年)5月22日(火) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区五反田文化センター・音楽ホール

〔構成〕

 

第一部 「燈籠」「散華」
      <休 憩>
 第二部 「ヴィヨンの妻」

〔原作〕太宰治原作『燈籠』『散華』『ヴィヨンの妻』

〔出演〕
 赤塚弘子、岡林和子、片桐瑞枝、亀井久子、佐々木澄江、佐藤えつ子、志村葉子、白澤節子、高橋朝子、根本泰子、山崎光世、山本淑子、山本扶美子、渡辺芳枝
(品川朗読サークル「あやの会」の会員)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は受付数から140人ということであった。遅れて来た来場者が少なからずいたので、実際はもう少し多かった可能性がある。会場の五反田文化センター・音楽ホールは客席数が250席であるから、雰囲気はまあまあの入りであった。雨が降り、気温が3月下旬並みに寒かった中をありがたいことである。

 私は、舞台袖で、バック音楽の音出しをしていたので、客席から聴いた朗読表現の出来栄は分からないし、観客の反応も定かには分からない。聴いていてくださった関係者に様子を訊くと、観客は心から感動して下さったかどうかは分からないが、最後まで舞台に集中して下さっていたようであった。

 私の録音機は、私がうっかりしていたものだから、第1部は録音ができなかった。しかし、第2部はしっかり録音できていたので、後日それを聴いたところ、朗読表現はなかなか良い出来栄えだった。少なくとも、現在のこのサークルの実力からすれば、上出来の出来栄えだったように思われる。



朗読漫画『花もて語れ』
『週間 BIG COMIC スピリッツ』移籍連載開始

〔連載誌〕『週間 BIG COMIC スピリッツ』

〔発売日〕戦後67年(2012年)5月21日(月)

〔内 容〕

第1話(通算第20話) ごん狐

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕 東百道(日本朗読館)

〔出版社〕小学館

〔連載担当&単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕定価320円(本体305円)



船橋朗読サークル「はなみずき」朗読発表会
            〜朗読ステップ6修了記念〜

〔日時〕戦後67年(2012年)4月25日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市宮本公民館・みやもと三百人劇場

〔プログラム〕

1「ひいふう山の風の神」斎藤隆介原作    下野圭子、小林いさを
2「天の笛」斎藤隆介原作              中浜ツトム、井上みつ江
3「ドンドコ山の子ガミナリ」斎藤隆介原作  飯野由貴子、村木ひろみ
4「小切」川端康成原作                           畑野欸子
5「父と呼べ」藤沢周平原作                        中山慶子
6「清兵衛と瓢箪」志賀直哉原作                  遠田利恵子
              <休 憩>
7「花かんざし」立原えりか原作                     昌谷久子
8「踊る手」藤沢周平原作                       野中れん子
9「窓」堀辰雄原作                               亀田和子
10「虹の空」藤沢周平原作                      久保田和子
11「雪の夜の話」太宰治原作                     内田洋子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 来場者の数は110人を超えていたようである。この三百人劇場は、名前の通り座席数が300席である。300の座席に110人以上が座ると、まあまあの盛況感が出てくる。その盛況感が、出演者を大いに力づける。朗読表現も、1人1人の会員のこれまでのどの朗読表現よりもレベルが上がっていた。

 もちろん、絶対的な朗読レベルはまだまだであるが、会員のこれまでの朗読表現を知っている私、あるいは、毎年この朗読発表会を聴きに来てくださっている観客の皆さんは、年々の進歩向上がはっきりと分かるのである。6年間の成果としては、まあまあの線まで行っているのではないかと思われる。

 現に、会場ロビーで、2人の方から入会を希望する旨の申込みをいただいた。朗読発表会での朗読表現が大したことがなければ、こういう入会希望の申込みはないはずである。また、このサークルが「ふなばし東老朗読会」を行なっている船橋市東老人福祉センターの関係者の方々も聴きに来てくださった。

 昨年の朗読発表会のさいには、上演中の会場内で携帯電話で話しをしていた来場者が2人もいたようである。今年は、さすがに、そういう不心得者はいなかった。もう一つ、昨年は、上演中に誰かが出入口の扉に鍵をかけてしまったため、終演後、来場者が外に出ることができずに、一時、大さわぎになった。

 最初は来場者の誰かが悪戯をしたものと推測していたが、事実は違うようである。この会場の扉は、鍵をかけておかないと、上演中に自然に開いてしまうという。そのために、それをふせぐために、鍵をかける人間が出てくる。そして、鍵を開けるタイミングが少しでも遅れると昨年のようなことになるそうである。

 今年も、昨年と似た状況が起こりそうになった。私は、これまで、上演中に鍵をかけないと扉が開いてしまうホールなどというものに出遇ったことがない。これは施設上の欠陥ではないか。早急に対策を打つべき問題である。上演中に地震や火災でも発生して、パニックになり、怪我人でも出たら大変ではないか。



第7回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後67年(2012年)3月31日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕荏原第五区民集会所・第1集会室

〔プログラム〕  司会進行/朗読サークル「こだま」 

【1時30分〜2時00分】  朗読サークル「こだま」
○群読「にごりえ」樋口一葉原作

【2時00分〜2時30分】  朗読の会「宙」
○「はなたれ小僧さま」(日本の昔話)
○「動物園」(落語集)
○「ソメコとオニ」斎藤隆介原作

【2時30分〜3時00分】  「朗読塾 LIVE」
○「九官鳥」西山登志雄原作
○「かあさんになったあーちゃん」ねじめ正一原作
○「三枚のお札」(東北の民話)

【3時00分〜3時30分】  品川朗読サークル「あやの会」
○「モチモチの木」斎藤隆介原作/佐藤えつ子
○「白」芥川龍之介原作/赤塚弘子
○「爺様の湯治」(福島の遠藤とき子さんの話)/志村葉子

〔主催〕 朗読の会「宙」
      「朗読塾 LIVE」
     品川朗読サークル「あやの会」
     サークル「こだま」

〔参加〕 入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今回の交流会も、私は行くことができなかった。そのため、私の方から積極的に言及することは何もない。参加した「あやの会」の会員の話しでは、激しい風雨のなか、出演者は大いに健闘したようである。また「あやの会」から出演した3人の会員の皆さんの朗読は、なかなか良かったということであった。

 今年から、交流会は年2回になって、回数は1回減らすことになった。そのかわり、2回のうちの1回は品川区五反田文化センターの音楽ホールで少し大々的に行なうことになった。これから、その準備にかかるというが、4つのグループが歩調を合わせていくのは大変だと思う。是非、成功させて欲しいものである。



朗読漫画『花もて語れ』単行本(第4巻)発売

〔発売日〕戦後67年(2012年)3月30日(金)

〔発行日〕戦後67年(2012年)4月04日(水)

〔出版社〕小学館

〔目 次〕

 【第15話】花咲き山(7)
 【第16話】トロッコ(1)
 【第17話】トロッコ(2)
 【第18話】トロッコ(3)
 【第19話】トロッコ(4)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕 東百道(日本朗読館)

〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ

〔連載担当&単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕本体590円(+税)

《館長のコメント》

 朗読漫画『花もて語れ』の第4巻は『月刊!スピリッツ』に連載された最後の部分を収録したものである。連載誌を『週間 BIG COMIC スピリッツ』に移籍することが決まったのは、たしか第4巻の中心「トロッコ」編が始まった頃ではなかったかと思う。

 単行本の掲載頁数から逆算して「トロッコ」編の分量が定められた。「やまなし」編の連載回数が5回、「花咲き山」編が7回に対して、この「トロッコ」編が4回と少なめなのはそのためである。これだけの内容を4回に収めるのは大変だったと思う。

 「トロッコ」編は朗読理論の点で大きな山場であり、とても大切なところである。かなり高度な内容を含んでいるため、この「トロッコ」編が一般の読者にどのように受け入れられるかが、『花もて語れ』という朗読漫画の大きな分岐点になると思う。

 この第4巻が、第1巻〜第3巻と同じように、あるいは、それ以上に読者に受け入れられるならば、この朗読漫画の試みは確かに成功したと言えるであろう。その意味で、朗読協力&朗読原案者としての私は、第4巻の評判を特に注目している。



ふなばし東老朗読会(第5回)

〔日時〕戦後67年(2012年)3月29日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

1「鼓くらべ」山本周五郎原作
       中山慶子、遠田利恵子、畑野欸子、野中れん子
        亀田和子、昌谷久子、久保田和子、内田洋子
        (船橋朗読サークル「はなみずき」1期生)
              <休 憩>
2「龍」芥川龍之介原作             東 百道

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(50人程度)

《館長のコメント》

 船橋市東老人福祉センターが主催する「ふなばし東老朗読会」は、同センターから船橋朗読サークル「はなみずき」が依頼されて、今年度(2012年度)の7月から奇数月の第4木曜日に定期的に開催しているものである。今回は今年度の最後であるので、スペシャル版として、第5木曜日にズラして開催した。

 どこがスペシャル版かというと、今回は「はなみずき」の第1期生が全員で山本周五郎原作「鼓くらべ」を読み継ぐ点、しかも、それにバック音楽を入れる点、また、私が芥川龍之介原作「龍」を朗読する点、そのために、会場をいつもの読書室(観客数上限20人)から和室(観客数上限50人)に変えた点である。

 観客数は関係者を含めて約40人であった。読み継ぎの「鼓くらべ」も独演の「龍」も、まあ大過なく上演することができた。特に、バック音楽付きの朗読を初めて聴いた観客は、かなり感動してくれたようであった。まあ、船橋市という地域に、この朗読会が機縁となって朗読文化が育ってくれれば本望である。



八千代朗読サークル「花ことば」朗読発表会

〔日時〕戦後67年(2012年)3月23日(金)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔プログラム〕

1「春の雲」斎藤隆介原作      高橋初栄、松本恵
2「蜘蛛の糸」芥川龍之介原作         志波澄子
3「捨子」芥川龍之介原作            永田 空
4「助け合い運動」「豆腐」向田邦子原作   百咲文恵
             <休 憩>
5「菅 笠」山本周五郎原作            河西礼子
6「山 桜」藤沢周平原作             本間かおる
7「小ぬか雨」藤沢周平原作 守田公子、安部奈々子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「花ことば」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今回は、気温が寒い上に雨が降った(天気予報は大雨)せいか、観客数は100人ほどにとどまっていた。今回は1人1作品の上演形式でもあり、会場スタッフも慣れているので、本番中、私はただ観客席で朗読を聴いていた。今回は、会場スタッフが3人もついてくれた。これはありがたかった。

 本番の朗読表現は、なかなか良く出来ていた。少なくとも、出演者それぞれの今までの朗読表現のうちでは最も良い出来であった。今回が初めての観客はもちろん分からないとは思うが、毎年聴きに来てくれている観客には、1年1年と進歩していることが分かってくれたのではないだろうか。

 昨年の朗読発表会は、東日本大震災と福島原発人災が勃発してから1ヵ月も過ぎていなかった。その余波が濃厚に漂い、会場のエレベーターも動かない状況だったが、思い切って開催したのである。今回の朗読発表会の開催中、私がもっとも心配していたのは、開演中に地震が発生することであった。

 幸い、開演中に地震も起こらず、また、ミニ・リハーサルでくり返し確認した、蔭マイク、開幕ベル、緞帳、照明、音響、司会、出演者の出入り、舞台挨拶などの所作&動作や手順も、おおむね大過なく進行した。朗読表現も、出演者の今までのものでは最も良い出来であった。まあ、目出度し、目出度し。



第2回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後67年(2012年)3月04日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下1階)

〔プログラム〕

1 美少女(太宰治原作)
     杉山佐智子、大島範子、助川由利、吉田光子
2 檸檬(梶井基次郎原作)         藤田多恵子
3 鼻(芥川龍之介原作)          内嶋きみ江
               <休 憩>
4 へんろ宿(井伏鱒二原作)       村井とし子
5 燈ともせと(塩谷靖子原作)       内田升子

6 コスモスの咲く庭(江國香織原作)  吉永裕恵子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料
   (客席数80席分の整理券を事前に発行/全席自由)

《館長のコメント》

 このホールの座席数は80席である。客席数が少ないので、整理券を発行している。整理券は約90席分出たというが、客席は20席分くらい空いていた。また客席にはこのグループの会員(出演者)も座っていたから、その分を差し引けば来場者は実質的には約60人だったということになる。

 有料の場合でも販売チケット数の1〜2割は来ないといわれている。今回のように無料の場合には整理券発行数の2〜3割は来ないと考えた方が良い。今後、無料整理券を発行する場合には、この点を考慮すべきである。他の朗読サークルの会員の中には、整理券はないために来場を諦めた人がいるのだから。

 肝心の朗読表現は、普段のレッスンや直前の会場リハーサルに比べて3〜5割ほど良くなっていた。出演者も終演後のロビーで知人友人たちからかなり褒められたらしい。たしかに、今日の朗読表現を聴く限り、このグループは、全体的に、ようやく「語りかける語り口」ができるようになってきた感じである。

 舞台挨拶でも話したが、朗読には文学作品を認識する力と、その認識内容を表現する力の二つが必要である。第1期のステップ1〜6は、どうしてもレッスンの重点が表現する力の方に向いてしまう。表現する力がある程度ついた第2期のステップ1〜6では、認識する力に重点を置いてやっていくことにしたい。



千葉朗読サークル「わかば」朗読発表会
          〜朗読ステップ6修了記念〜

〔日時〕戦後67年(2012年)2月24日(金)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・ホール

〔プログラム〕

【第1部】  花咲き山ファンタジー〜斎藤隆介の世界〜

「モチモチの木」       神田和子、田中和代
「死神どんぶら」       大山玲子、藤本敦子
「もんがく」        石井せい子、吉野久美子
「三 コ」              仲田紘基、的場正洋
            <休 憩>
【第2部】
「一週間」(井上ひさし原作)       小出ケイ
「ハナレイ・ベイ」(村上春樹原作)   井手陽子
「春の鳥」(国木田独歩原作)     金子可代子
「二十三年」(山本周五郎原作)    高木幸恵
「木綿触れ」(藤沢周平原作)      石井春子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は受付の記帳数が約100人ということだから、おそらく100人を少々超えていたと思われる。ホールの座席数は302席であるが、雰囲気としてはまあまあの入りであった。

 午前中のミニ・リハーサルでは、進行のやり方やマイクの使い方についてかなりダメ出しをしたが、午後の本番ではおおむね上手くいったと思う。朗読表現も、普段のレッスンや最終の舞台リハーサルのときに比べて3〜5割ほどは良くなっていた。出演者も終演後のロビーで知人友人たちから褒められたらしい。

 何度か経験している1期生もそうだが、今回が初めての舞台である2期生は、皆、大いに達成感に浸っているようであった。そこで、思わず「達成感には大いに浸ってよろしいが、くれぐれも慢心しないように。終演直後に朗読をけなすような知人友人はいませんから」と言わずもがなのことを言ってしまった。

 千葉朗読サークル「わかば」の朗読発表会には、ここ数年、ある視覚障害者の施設から視覚障害者と付き添いの方々が合わせて10数人も聴きに来て下さっている。お楽しみツアーとかで、年何回か食事付きの外出をしているのだが、その一つをこの朗読発表会の鑑賞に当てていただいているということである。

 しかも、年々、少しづつ参加希望者が増えているという。こんな嬉しいことはない。この施設には、千葉朗読サークル「わかば」の会員の有志がボランティアでお手伝いに行っており、ときには朗読をリクエストされることもあるという。リクエストされれば嬉しいから、喜んで朗読させていただいているという。

 朗読サークルも、長く続けていると、このようにいろいろな形で社会に貢献する機会が生じてくる。そういうご縁を大切にして、せっかく身に付けた朗読表現を役立ててもらえば、私としてもこれにまさる喜びはない。少しづつで良いから、どのサークルにも、着実にこういう機会が増えていくことを期待したい。



富里市立七栄小学校を会場とする
富里市教育研究会・公開研究会

〔日時〕戦後67年(2012年)1月27日(金)
     13時00分〜16時30分

〔会場〕富里市立七栄小学校

〔全体プログラム〕

 13時15分〜14時00分 授業展開
 14時10分〜14時20分 5〜6年生群読発表
 14時45分〜16時30分 全体会(含む記念公演)

〔記念講演〕(全体会の中で60分間の記念講演を実施)
 ○講師 東百道
 ○演題 「朗読のための文学作品の解読法
        〜斎藤隆介「花咲き山」を事例として〜」

 ○教材 斎藤隆介原作「花咲き山」

〔主催〕富里市教育研究会主催

《館長のコメント》

 小学校の授業を参観して、小学生は何て可愛いんだろうと改めて思った。私の講演は、演題を「朗読のための文学作品の解読法〜斎藤隆介「花咲き山」を事例として〜」とし、レジュメと「花咲き山」の台本を資料として事前に配布してもらって、持ち時間60分で実施した。聴き手は50〜60人くらいはいたと思う。

 60分の間、皆さん熱心に聴いてくださったが、私の主旨がうまく伝わったことを祈っている。斎藤隆介「花咲き山」の解読を通して、文学作品に書かれた文字言語を解読して、作品世界を豊かにイメージする方法をお話ししたつもりである。朗読というものは「読む」「語る」「聴く」「書く」すべてに役立つのである。



ふなばし東老朗読会(第4回)

〔日時〕戦後67年(2012年)01月26日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

 「風の旅」星野富弘原作               畑野欸子
 「ト キ」斎藤隆介原作                     昌谷久子
 「年老いた雌狼と女の子」野坂昭如原作  吉田光子
 「朝」太宰治原作                     内田升子  

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員約20名)

《館長のコメント》

 この「ふなばし東老朗読会」は、奇数月の第4木曜日に定期的に開催される。同じ日に朗読レッスンのある私は、まだ1回も聴きに行ったことがない。今回は4回目であったが、やはり聴きに行けなかった。私は、この「ふなばし東老朗読会」をとても重視している。今後の展開の可能性を感じるからである。

 聴き手に満足していただくためには、本当は第1期を修了した会員を主にした朗読会にしたい。しかし、船橋朗読サークル「はなみずき」はまだ第1期の最終年段階だから、第1期を修了した会員は一人もいない。次善の策として、出演者を1期生に限定したのだが、その1期生だけでは手が足りない。

 そこで、船橋「はなみずき」が第1期を修了して、さらに2期生のレベルがもう少し上がるまで、他の朗読サークルで第1期を修了した会員に依頼して、ゲスト出演してもらうことにしたのである。昨年は八千代市の「花ことば」と「新・みちの会」が、今回は千葉朗読サークル「風」の会員がゲスト出演した。

 また、今回は、九州の福岡県下のある公共図書館に勤務している方(男性)が、東京に出張したついでに、わざわざ見学に来られた。拙著『朗読の理論』や朗読漫画『花もて語れ』を読んで、私が提唱している「感動をつくる朗読」に関心をもったと、事前に丁寧な電話をいただいた。

 地域住民の文学書ばなれに歯止めをかけるために、朗読を介して文学作品に興味をもってもらう方法を模索しているという。そういう趣旨には、私も大賛成である。今回は、直接会えなかったのが残念であったが、朗読会の前後に出演者の皆さんのところに挨拶に見え、いろいろお話しをされたという。

 今後は、そういう、いわゆる図書館運動的なものにも、微力ではあるが、できるだけ寄与したいと思っている。少しづつだが、朗読を介して、いろいろな方面に展開して行ければよいと思う。朗読という芸術は、それだけの土台性というか、本質性が備わっているため、幅の広い応用が効く分野なのである。



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