10紹介された記事

紹介された記事 55/『八千代よみうり』第294号

紹介された記事 55/『八千代よみうり』第294号(2017年8月25日)

                                           (戦後72年9月02日 新規)


八千代朗読サークル「新・みちの会」
発表会『この世界の片隅に』
9月23日 勝田台文化センター


 日本朗読館の主宰者・東百道さん指導の八千代朗読サークル「新・みちの会」(吉瑠璃子会長)が、発表会『この世界の片隅に』を9月23日(土)午後1時30分から勝田台文化センターで開催。入場無料。問合せ電話043・253・4977(小畑)

 今回は戦時下、物資が乏しくなる中で知恵と明るさで乗り切っていく主人公すずの物語「この世界の片隅に」を朗読。作品は、こうの史代原作の漫画からアニメーション映画へ、さらに蒔田陽平が小説化して人気を博した。

 自身も東京から新潟へ疎開、玉音放送を聞く大人達の姿も覚えているという吉会長は「平和な世界で忘れられていく戦争の苦しみを語り継ごうと、この作品を選びました。アニメにもなり広く親しまれる作品ですので、ぜひ若い世代も来場を」と呼び掛けている。

【出演】植本真弓/江本なつみ/小畑勝彦/倉林成年/篠原知恵子/竹川則子/中島浩美/吉瑠璃子

【写真】八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員と東百道の集合写真


11月に選抜の朗読会

 なお、東さんが指導するサークルの選抜メンバーが出演する「第10回小さな朗読館」が11月29日(水)午後1時30分から船橋市のきららホールで開かれる。入場料1000円。会員4人と東さんが朗読。新・みちの会からは江本なつみさんが出演。問合せ&予約申込み電話047・487・3721(東)


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『八千代よみうり』第294号(2017年8月25日)









 発行/千葉東部読売会八千代支部
 編集・制作/有限会社 北総よみうり新聞社





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紹介された記事 54/『朝日新聞』(2015年10月12日 朝刊)

『朝日新聞』(2015年10月12日 朝刊)

                (戦後70年10月27日 新規)

Re LIFE 人生充実

朗読に 心をこめて

【投書】本が大好きです。仕事をリタイアしたら、朗読の活動をしたいと考えています。目が不自由な人への朗読にも興味があります。 富山市・南桂子さん(50)

【インタビュー】

視点を転換 イメージつかむ

「感動をつくる・日本朗読館」主宰  東百道さん

 朗読は、「文字」で表現された文学作品を「声」で再表現する芸術です。

 たとえば「驚いた」と黙読しただけでは、どれほどの驚きか分からない。でも最大級の驚きを声に出して表現するとどうなるか。喜怒哀楽の心情を直接表現するのが声なのです。心情にふさわしい声でないと不自然になる。

 だから大事なのは、作者が作品に込めたイメージを的確につかみ、表現すること。そのための一番のポイントは「視点の転換」です。一文一文、作者や登場人物の視点に立って考える。どんな場面でどんな心情か。徹底的にイメージし、自分のこととして声を出す。前後の文脈をヒントに、書かれていないことまでイメージする必要があります。

 イメージさえつかめば、声で表現するのは難しくありません。私たちは日本語になじんできた日本語の達人。普段の実力を発揮すればいい。作品を味わい尽くし、聴き手と感動を共有する。いわばカサカサした干しシイタケ(文字の言葉)を、水と味つけでふっくらしたシイタケに戻して味わうようなものです。

 実は朗読では年を重ねたことが優位に働きます。男と女の関係も、老いの悲しさも、人生経験が豊富な人の方が自分のこととしてイメージしやすい。声が出ないと心配する人もいますが、積み重ねた普段の語りでいいのです。

【写真】ひがし・ももじ

 1946年生まれ。朗読が題材の漫画『花もて語れ』(片山ユキヲ)の朗読協力、朗読原案を担った。著書に『朗読の理論』など。

朗読のプロセス/東百道さんへの取材から

朗読は
 イメージにはじまり、
 イメージにおわる

準備/イメージを作り上げる

イメージをつかめないとどう声を出せばいいかわからない

行間を含めて読み込み、一文ごとに作者や登場人物の視点を細かく探る

ポイントは・・・朗読における「視点の転換」
文学作品には、場所、時間、登場人物の心情、作者はどこからその場面を見ているか、などで様々な転換がある。それを意識することが大切

【イラスト1】グラフィック・山中位行

〔その時、私は「お母さん」と言った〕

『その時』
 ・・・昔なのか
   未来なのか?

『私は』
 ・・・男か女か?
   子どもなのか、大人なのか?

『お母さん』
 ・・・実母? 義母? 妻?

『と言った』
 ・・・どんな感情で?

 組み合わせは何通りにも

本番/イメージを聴き手と分かち合うために

「視点の転換」を意識することで、聴き手に鮮やかなイメージを喚起させる。このケースでは、宇宙にいる母を思う、思春期を迎えた娘になりきり、ふさわしい声を

【イラスト2】グラフィック・山中位行

お母さん…

お母さんは
宇宙飛行士。
三年の勤務を終え、
あす地球に戻ってくる。

中学生になった私は、
うれしいような、
照れくさいような
気持でいる。


学ぶ場は 

サークルなど 自主練習も

 朗読は各地のカルチャーセンターの教室やサークルなどで学ぶことができる。

 9月中旬、東京都の「品川朗読サークル『あやの会』」の集まりがあった。月に2度、東さんから指導を受けている。会員は20〜70代の男女15人。この日は13人が集まり、芥川龍之介の「龍」に取り組んだ。昔々、奈良の法師が「池から龍が昇る」というウソの立て札を立てたことから起きる騒動を描いた物語だ。

 1人ずつ順に、手元の「台本」を見ながら4分ほどを声に出して読んでいく。

 ウソを信じた見物人が押し寄せる場面では、「奈良の町は申すに及ばず。河内、和泉、摂津、播磨……」と国の名が連なる。東さんは「上空から映画を撮るかのように、国々の広がりをイメージして」と助言した。聴き手に訴えるために強調するべきポイントを次々と挙げていき、会員は台本に書き込んでいく。

 そして、迫力あふれる山場へ〜〜。

 「その刹那、その水煙と雲との間に、金色の爪を閃かせて一文字に空へ昇って行く十丈あまりの黒龍が・・・・・・」

 この日は「龍」の初回で、今後3カ月かけて指導を受ける。自主練習もする。山本淑子代表(56)は「たどたどしい読み方が、最後には大きく変わります」と話す。

いかすには 

学校や高齢者施設で朗読会

 学んだことをいかす場は様々だ。学校や保育園で活動する人や、高齢者施設に出かけるグループもある。

 9月上旬、京都府日向市の市立図書館の一室で開かれた「大人の朗読会」。白い仕切り板と黒いイスだけのシンプルな舞台で、ボランティアの女性5人が1人ずつ前に出て、ジャンルの時代も様々な五つの話を披露した。冒頭は日本の昔話。「あるところに、おかあさんと、三人兄弟がおりました・・・・・・」

 雨の中集まった年配の男女11人が、静かに聴き入る。続く江戸川乱歩の短篇は、新妻の浮気を疑う夫の物語。さて真実は? 話の成り行きは二転三転し、最後の展開に、客席は「う〜ん」とうなった。

 80代の女性は、大好きな藤沢周平の作品がプログラムに入っていたため、初めて聴きに来たという。「頭に絵が浮かんできた。自分で読むのとは感じ方が違いました」。図書館には、「高齢で字が読みづらいので助かる」「知らない本に出合えた」という感想も寄せられている。

 朗読会は年4回。メンバーは60代以上の女性7人で、十数年の経験を持つ。金子京子さん(74)は「1度きりの朗読を、『なるほど』と気持ちよく聴いてもらうのは難しい」。出だしの3行で話に引き込めるかが勝負という。

専門的に 

視覚障害者らへの「音訳」

 視覚障害者や文字を読むのが難しい人たちのため、本や雑誌などの情報を声で伝えるボランティアもある。「音訳(おんやく)」ということが多い。地域の公立図書館や点字図書館、社会福祉協議会などに、養成講座があるか聞いてみよう。

 視覚障害者を支援する日本ライトハウス情報文化センター(大阪市)では、初心者向けの講習を実施している。発声や発音の基礎▽意味の伝わる間の取り方など文章の読み方▽図表や同音異義語をどう読むかなどの実践編〜〜の3段階だ。2年がかりだが、基本はこれらを受講してから、センターで活動できる。専門的に学ぶ、英語や東洋医学、古典、図表のコースもある。

 各地の講座で講師をする奈良市の渡辺典子さん(79)の音訳経験は約35年。直接対面して読んだり、「録音図書」を作ったりしてきた。

 ジャンルは幅広く、海釣り百科や新聞の株価欄、ドイツ語の参考書を対面でリクエストされたことも。「万葉集」は注釈や論文も含め約10年かけて録音した。「(読み手にとっては)いわば強制読書。知らない分野に接すると面白いし、教えられます」

 心がけるのは、正しく内容が伝わる読み方、慣れると「読み方が2割、下調べが8割」。自宅の本棚は辞書や事典でぎっしりだ。(十河朋子)


「Reライフ」は毎週月曜日に掲載します。次回は「水耕栽培を楽しむ」の予定です。採り上げてほしいテーマをseikatsu@asahi.comへお寄せください。

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朝日新聞社発行『朝日新聞』(朝刊/全国版)
2015年10月12日(月曜日)

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《館長からのコメント》

 戦後70年(西暦2015年)10月12日の朝日新聞(朝刊)の文化欄「Re ライフ 人生充実」に「朗読に心をこめて」という標題の下に、私の理論に基づいて朗読の紹介がなされた。朝日新聞の文化欄は日本では一流という評価を得ている。そこに、入門用の紹介記事とはいえ、私の「朗読の理論」が紹介された意義は大きい。

 そこで、ここにいたる経緯を簡単に整理しておく。今から12年前に本格的な朗読指導を始めた私は、日本の朗読文化の向上に少しでも寄与したいという想いをもっていた。私の朗読指導は、朗読サークルの指導が主である。この指導方法は、身近で詳しい指導ができる反面、指導の範囲や人数が制限され、その点で限界があった。

 そこで朗読を理論的に解明した単行本を執筆&公表することを決意し、今から7年前(西暦2008年3月)に木鶏社から『朗読の理論』を発行した。この本は、学問的な批判にも耐えるように、論理性を重視した。従って、必ずしも一般受けする内容ではなかった。私は、百年後の読者に宛てて執筆したと、独りで豪語していた。

 ただ意外にも、出版直後に日本図書館協会選定図書に指定された。さらに意外だったのは、翌年(西暦2009年)2月、この『朗読の理論』の文章が立命館大学の入学試験(国語問題)として出題されたことである。極め付きの意外さは、同年10月に小学館から、この『朗読の理論』に基づいた協力を依頼されたことであった。

 小学館の編集者・高島雅さんの話しは、次のようなものであった。朗読をテーマにした漫画を企画した後、朗読について取材と調査を重ねてきたが、このままでは漫画にならないと悩んでいた。たまたま『朗読の理論』を読んで、これなら漫画になる、と考えて電話した。この『朗読の理論』に基づいた朗読協力をして欲しい、と。

 文字通り世界をリードしている日本漫画界の水準に、従来から私は一目置いていた。従って、この申し出は、意外でもあり、嬉しくもあった。かくして、その翌年(西暦2010年)1月から日本初の朗読漫画『花もて語れ』(片山ユキヲ&東百道)の連載が始まった。これが、拙著『朗読の理論』の最初の具体的な成果であった。

 朗読漫画『花もて語れ』は幸いに高い評価を受け、新聞各紙の記事にされたりもした。私の「朗読の理論」にも言及されたが、ほとんどは朗読漫画『花もて語れ』の記事の一部として扱われた。朗読そのものを正面から取り上げた記事ではなかった。それも、漫画の連載が終わった昨年(西暦2014年)7月以降は途絶えていた。

 ところが今年(西暦2015年)8月末に、朝日新聞(大阪本社)の十河朋子記者から電話があり、50歳〜60歳の読者向けに朗読を紹介する紙面づくりに協力を依頼された。十河さんの上司(デスク)の石前浩之さんが、以前から『花もて語れ』を高く評価してくれていて、朗読のことならと、私を強く推薦してくれたらしい。

 すなわち、今回の朝日新聞の記事は『朗読の理論』〜『花もて語れ』という流れの延長上に位置づけるべき成果なのである。今後、拙著『朗読の理論』〜朗読漫画『花もて語れ』〜朝日新聞(朝刊)文化欄「Re ライフ 人生充実/朗読に心をこめて」の流れの上に、どんな成果が出てくるか。結果はどうあれ、少し楽しみである。







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紹介された記事 53/『八千代よみうり』第270号(2015年8月28日)

紹介された記事 53/『八千代よみうり』第270号(2015年8月28日)
                                                (戦後70年9月06日 新規)


八千代朗読サークル「新・みちの会」
『鉄道員(ぽっぽや)』
9月26日 勝田台文化センター


 八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読発表会『鉄道員(ぽっぽや)』が9月26日(土)午後1時30分から勝田台文化センターホールで開かれる。入場無料。定員200人。問 ☎043・272・1058(市川)。

 サークルでは日本朗読館を主宰する東百道さんの指導を受けて会員13人が熱心に研鑽を重ね、年1回発表会を開催。物語の情景が脳裏に浮かぶような朗読が好評を博している。

 今回は高倉健主演の映画でもお馴染みとなった浅田次郎原作の「鉄道員」を朗読。4か月にわたる練習成果を披露する。大塚拓一代表は「会員は映画も観て鉄道用語も調べ、よく理解して話せるように努力しています。人気のある作品ですが、映画とはまた一味違った公演をぜひ聴いてください」と話している。

【物語】 一人娘を病気で失い、妻にも先立たれた北海道幌舞線「幌舞駅」の駅長・佐藤乙松は定年を控え、路線も廃止を迎えようとしていた。ある日、ホームの雪かきをしていると1人の少女が現れる。乙松は近所の寺の住職の娘だと思い込んだが・・・。

【出演】 小畑勝彦/丸山節子/篠原知惠子/竹川則子/冨田博子/倉林成年/市川すすむ/守田公子/植本眞弓/吉崎瑠璃子/小林正子/大塚拓一/江本なつみ=以上朗読順・敬称略。

【写真】 東さん(前列中央左)とメンバー

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『八千代よみうり』第270号(2015年8月28日)

 発行/千葉西部読売会八千代支部
 編集・制作/有限会社 北総よみうり新聞社





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インドアエンタメ総合誌『エンタミクス』2015年8月号/「漫画で見つけた! いきなり役立つ生活の知恵40」特集

インドアエンタメ総合誌『エンタミクス』2015年8月号
「漫画で見つけた! いきなり役立つ生活の知恵40」特集

                    (戦後70年07月09日 新規)


漫画で見つけた! いきなり役立つ40

「漫画で得られる知恵って、九字の結び方とかフランス王室に嫁ぐ時の決まりとかでしょ?」 いやいや、近頃の漫画には実用的な知識、小ネタ、裏ワザが色々と詰まっているんです。首の後ろにある眼精疲労解消のツボや、飲み終わった茶葉の再利用法など試してみたい生活ネタから、友人にドヤ顔したくなる豆知識まで、漫画で見つけた生活の知恵ネタ。この特集を読むだけで今日からプチ雑学王! さらにあなたが、お気入の“お役立ち漫画”に出会えたら、お役に立てて本望です。


《学問・芸術》意味不明の“クラムボン”からわかること(1巻)

宮沢賢治の『やまなし』に登場する、「クラムボンはかぷかぷわらったよ」というフレーズ。クラムボンの意味にはCrab+Bomb=蟹の泡など諸説あるが、ハナはこの台詞を言う子蟹の弟を、人間なら2〜3歳とイメージ。クラムボンを“幼児の想像上の生物”と考えて朗読で表現し、解釈に説得力を持たせた。その解釈を踏まえて作品を読み直すと、物語の新たな楽しさと出会えるかも?

【漫画コマの引用】片山ユキヲ・東百道/小学館・ビッグコミックス

 ハナの次のセリフが載っている部分のコマを引用
「1番めと3番めのセリフは変化があるのに、
①『クラムボンはわらったよ。』
②『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
③『クラムボンは跳ねてわらったよ。』
④『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
2番めと4番めは変化がなく、同じセリフをくりかえしていること。
 つまり②と④を言っているカニは、ボキャブラリーがない。
 幼児語しか話せない、人間で言えば2〜3歳のカニだとわかります。
「かぷかぷ」とは、ボキャブラリーがない幼い子供ならではの表現。
「クラムボン」も同じで、実在しないけど、幼い子供の想像の中では存在する、架空の生き物。」

《学問・芸術》地の文の視点を理解すれば朗読がグンと上手くなる(4巻)

小説の視点は様々。台詞じゃない“地の文”だけ見ても、まず作者視点か、登場人物視点か。さらに、作品世界の外から見ているのか、中から見ているのか、それとも心の中で思ったことなのか、と6種類に大別できる。視点を把握した上での朗読は臨場感が段違い。子供に読み聞かせる時は意識するといいかも?

【第1巻の表紙の写真】小説・朗読に詳しくなれるかも?

『花もて語れ』
片山ユキヲ
朗読協力・朗読原案:東百道

+発売中+全13巻+各586〜648円
[税込]+小学館+’10〜’14年
月刊!スピリッツ、ビッグコミック スピリッツにて連載

小さい頃から人見知りで口下手な新入社員・ハナが、朗読の楽しさに出会い成長していく朗読漫画。キャラクターの真理、『ブレーメンの音楽隊』や『注文の多い料理店』といった文学作品の解釈を、臨場感たっぷりの朗読表現を通じて描く。



発行所 株式会社KADOKAWA発行
インドアエンタメ総合誌『エンタミクス』2015年8月号


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《館長のコメント》

 朗読漫画『花もて語れ』の担当編集者だった高島雅さん(小学館)から、この掲載誌を送っていただいた。連載が終了してから約1年も経っているのに、このような形で雑誌にとり上げられたのは嬉しいことである。この記事は「漫画で見つけた! いきなり役立つ生活の知恵40」という特集の中でとり上げられたものである。

 とり上げられたのは、標題通り40項目であった。その40項目は「食物」「健康・医療」「学問・芸術」「雑学」という4つの分野に大別されている。その内訳は「食物」が14項目、「健康・医療」が9項目、「学問・芸術」が9項目、「雑学」が8項目であり、その「学問・芸術」9項目中の2項目にとり上げられていた。

 「学問・芸術」の分野でとりあげられた9項目は、つぎのような標題であった。
①運命は「じゃじゃじゃじゃーん」じゃない(音楽)
②管楽器の向き不向きがたくあんでわかる(音楽)
③アメリカの太陽は赤くない?(美術)
④意味不明の“クラムボン”からわかること(朗読)
⑤地の文の視点を理解すれば朗読がグンと上手くなる(朗読)
⑥上手な字を書くには余白も大事(書道)
⑦“永”を書けば書道の実力がわかる(書道)
⑧日本の紙幣にはヒミツがいっぱい(美術)
⑨もっと誇るべき日本の春画(美術)

 私が感慨深かったのは、朗読が音楽・美術・書道と並んでとり上げられたことである。もっとも、この場合は朗読だけでなく文学との関連も考慮されていたとは思うが。現に【第1巻の表紙の写真】が挿入された箇所に「小説・朗読に詳しくなれるかも?」というコメントが付せられていたことからも、そのように推察される。

 ともあれ、朗読としてであれ、文学としてであれ、その両分野に役立つ漫画として、朗読漫画『花もて語れ』が紹介されたことは、まさに我が意を得たりの想いがする。なぜなら、わが朗読漫画『花もて語れ』は、朗読のもっとも重要な土台は文学作品を的確に解読することだ、という考え方を全面的に展開したものだからである。

 特に大切な点は、単にそういう考え方を展開しただけではなく、文学作品を的確に解読する方法(メソッド)を具体的に提示したことである。しかも、単にそれを提示しただけでなく、その方法(メソッド)によって実際の文学作品(名作)を解読し、その方法(メソッド)がきわめて有効であることを実証してみせたことである。

 私は、多くの人びとが朗読漫画『花もて語れ』を一つの参考として、朗読の仕方だけでなく、文学そのものの読み方を、方法(メソッド)として身につけて欲しいと願っている。特に、若い世代、ひいては、小中学校で国語を学ぶ世代、および、それを教える先生方に、朗読漫画『花もて語れ』を参考にして欲しいと切望している。


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『東京新聞』2014年11月17日号(文化娯楽欄)/片山ユキヲ『花もて語れ』

『東京新聞』2014年11月17日号(文化娯楽欄)

           (戦後69年11月18日 新規)




本を楽しむ


今週は
これ!

片山ユキヲ著
『花もて語れ』

小学館・全13巻・586〜648円

仕事以外の熱くなること探してみませんか?

ヴィレッジヴァンガード渋谷宇田川店(渋谷区)
コミック担当・吉本希乃さん

【写 真】ヴィレッジヴァンガードのコミック売場=東京都渋谷区で(梅津忠之撮影)


〈大人の本気〉     趣味の世界に燃える

【本 文】

 中学や高校が舞台の漫画なら本業である学校生活はそこそこに、部活動に魂を燃やす作品は多いのに、社会人が主人公になると仕事がテーマの漫画ばかり・・・。おかしいと思いませんか? 仕事を放り出して何かに熱中する漫画が合あってもいいのではないでしょうか。だって、大人にも全力でハマっている趣味や魂を燃やす何かはあるはず!

 今回は社会人が主人公の、趣味をテーマにした漫画をご紹介します。

 まずは、❶片山ユキヲ『花もて語れ』。内向的で口下手な二十二歳の主人公、ハナは就職するも人前に出るのが苦手。仕事ができないダメな人というレッテルを貼られてしまいます。そんなハナが「朗読」に出合い、成長していくストーリーです。

 この「朗読」になじみがない方も多いと思います。演劇と読書の中間にあるものとして描かれていますが、私もこの作品で多くの技法があることを知り、驚きました。

 朗読する対象はさまざまです。宮沢賢治や太宰治らの名作も登場しますし、作者の生い立ちや書かれた当時の時代背景なども深く考察してくれます。まだ読んだことのない人や、途中で断念してしまった人はもちろん、読んだことのある人も違う目線から楽しむことができます。漫画を通して、名作小説の新しい魅力を知るなんて、新鮮な読書体験です。

 そして、内向的で受け身な性格に見えたハナはどんどん才能を開花させていきます。想像力豊かで物語の世界に入り込むのがうまく、登場人物の気持ちに深く同調することができる・・・。そのハナが声を張り、聴く人の心を打つシーンは必見!

 静かなものと思い込んできた本を読むという行為が、ドラマチックで大音量なものだという認識に変わるはずです。

【写 真】『花もて語れ』第1巻の表紙❶

                   *

 続いては❷佐久間結衣『コンプレックス・エイジ』。「楽しめ。血を流しながら」という過激なキャッチコピーがネットを中心に話題になりました。

 二十六歳の派遣社員「渚」の趣味はアニメや漫画のキャラクターの衣装を着て本物になりきるコスプレ。作中で「命かけてます!」というほどのめり込む様子は一見、楽しげに見えますが、理解のない同僚ら他者からの視点も胸をえぐるほどリアルに描かれています。努力して「完璧」を手に入れたはずなのに、自分より若くかわいい女性が現われたことで楽しかった世界が一転。タイトルにあるように、年齢により趣味を諦めなくてはいけない恐怖についても触れています。

【写 真】『コンプレックス・エイジ』第1巻の表紙❷

 さて今回の二作品はいかがでしょうか。どちらも十代の学生が主人公ではここまで心を揺さぶるようなストーリーにはならなかったと思います。子どもにはまねできない。大人の本気の世界ということでしょうか。



 

発行所 中日新聞東京本社発行『東京新聞』
     2014年11月17日(月曜日)


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《館長のコメント》

 この記事には、私のことについては何も記されていない。私が朗読漫画『花もて語れ』に「朗読協力&朗読原案」者としてかかわっていることはおろか、共著者としての名前すら記していない。従って私のブログの「紹介された記事」欄に載せるのもどうかと思ったが、せっかく『花もて語れ』が紹介されているのでここに載せておく。





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紹介された記事 50/『八千代よみうり』第259号

『八千代よみうり』第259号
(2014年9月26日)

                                         (戦後69年10月18日 新規)


八千代朗読サークル 新・みちの会

あす朗読発表会

勝田台文化センター


 八千代朗読サークル「新・みちの会」(市川すすむ代表)の『朗読発表会』があす9月27日(土)午後1時30分から、勝田台市民文化プラザ内の勝田台文化センター3階ホールで開かれる。入場無料。 ☎043・272・1058(市川)。

 日本朗読館の主宰者・東百道さんの指導を受ける2サークルが合併し再出発。1年未満のメンバーや経験10年のベテランがともに「感動を来場者と共感できる朗読」をと自主練習にも熱心に取り組み、年に1回の発表会を開いている。

 今回は薄れ行く戦争の記憶を伝えようと、野坂昭如原作「凧になったお母さん」、井上ひさし原作「少年口伝隊一九四五」を10人の会員で朗読。メンバーは「作品は原爆投下の翌月に大型台風に襲われた広島の様子が、先日の広島の水害と重なり、災害の苦しみをお伝えできるのではないかと思います」と話している。

【出演】(出演順)篠原知惠子、冨田博子、守田公子、植本眞弓、市川すすむ、竹川則子、小林正子、吉崎瑠璃子、大塚拓一、江本なつみ▽構成・演出=東百道

【写真】新・みちの会の皆さん

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『八千代よみうり』第259号(2014年9月26日)

 発行/千葉西部読売会八千代支部
 編集・制作/有限会社 北総よみうり新聞社



《館長のコメント》

 今年9月に開催した八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読発表会『少年口伝隊一九四五』に向けて、サークルの皆さんは何回も自主練習会を催して、お互いの朗読を注意し合って本番に備えていった。今回『八千代よみうり』の記者・馬場康弘さんが取材してくれたのは、その最後の自主練習会であった。

 馬場康弘さんには、これまで何回も取材してもらっており、私ともすっかり顔なじみになっている。八千代朗読サークル「新・みちの会」のベテラン会員の1人である大塚拓一さんも、いろいろなボランティア活動をしている関係で、馬場康弘さんとは顔なじみになっている。今回の取材はその大塚さんが窓口になった。

 私にも、取材の依頼があったけれども、せっかくの自主練習会の取材に私が顔を出すのはおかしいので、今回の取材は遠慮することにした。会員の1人も用事で参加できなかったため、当日の自主練習会で取材を受けた会員は9人であった。そういうわけで、私は当日の取材について記事以上にくわしいことは分からない。


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紹介された記事 49/『八千代よみうり』第256号

『八千代よみうり』第256号
(2014年6月27日)
                                      (戦後69年6月30日 新規)


感動の伝わる朗読聴いてみませんか

東百道さん指導の4人が発表

第1回 小さな朗読館 7月9日

八千代市八千代台東南公共センター

 八千代市と近隣、都内の朗読サークルに8〜10年在籍するベテラン会員による公演『第1回 小さな朗読館』(ジロー基金助成事業)が、7月9日(水)午後1時30分から八千代市八千代台東南公共センター5階ホールで開かれる。【料金】1000円。

 これは、感動の伝わる朗読を目指して八千代市近隣や都内で指導を続けている日本朗読館の主宰者・東百道さんが、各地のサークルから選抜した高いレベルに達した会員4人とともに朗読を発表するもの。

 出演者は「作品の時代背景なども考えるよう指導され、朗読が変わってきました」「先生の作品の解釈がすばらしくて、それに魅かれて勉強を続けてきました」「何度も何度も読み込むことの大切さが最近になってやっと分かりました」など素人だった主婦などが東さんの指導によって見事に成長。物語の場面が聴く人の脳裡に浮かぶような朗読を披露する。朗読をしている方はぜひ参考に聴いてみては。

【問い合わせ先】感動をつくる・日本朗読館
【電話】047・487・3721(東)

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【出演・演目】
▽久保田和子(船橋朗読サークル「はなみずき」)=藤沢周平原作「虹の空」
▽吉崎瑠璃子(八千代朗読サークル「新・みちの会」)=バスカーリア原作「葉っぱのフレディ」
▽志村葉子(品川朗読サークル「あやの会」)=斎藤隆介原作「死神どんぶら」
▽吉永裕恵子(千葉朗読サークル「風」)=阿久悠原作「富士を見て」
▽東百道(感動をつくる・日本朗読館(=藤沢周平原作『三屋清左衛門残日録』シリーズ第1話「醜女(しこめ)」
▽司会=飯野由貴子(船橋朗読サークル「はなみずき」)


【写真】東さん(中央)と出演者

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『八千代よみうり』第256号(2014年6月27日)

 発行/千葉西部読売会八千代支部
 編集・制作/有限会社 北総よみうり新聞社



《館長のコメント》

 第1回「小さな朗読館」のリハーサルを6月18日(水)の13時00分〜17時00分に行なったのだが、『八千代よみうり』の記者・馬場康弘さんが取材に来てくれた。馬場康弘さんには、過去にも何回か取材に来て、私とも顔なじみになっている。八千代市内の朗読発表会について、なかなか丁寧な取材をしてくれている。

 私の朗読についての考え方についても、かなりよく理解してくれているようである。従来も、私だけでなくサークル会員への取材もしていたが、今回の出演者にも1人1人に丁寧にインタビューしていた。多用にもかかわらず、出演者の朗読リハーサルも、時間の許すかぎり傍聴し、その朗読の印象も記事に反映してくれている。

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紹介された記事 48/『読売新聞』2014年6月27日号(京葉版)

『読売新聞』2014年6月27日号(京葉版)

                   (戦後69年6月28日 新規)


十字路

文学の魅力 

朗読で伝える


 朗読サークルを主宰する八千代市八千代台西の朗読研究家、東百道(ももじ)さん(68)が、『文学作品の素晴らしさを生徒たちと一緒に届けよう」と、7月9日に同市の八千代台東南公共センターで第1回の朗読会「小さな朗読館」を開く。

 東さんは2003年から朗読サークルを開く。最近は朗読ボランティアを目指す人も多く、音読は脳のトレーニングにもなると、主婦や定年退職者らの間でひそかなブームという。現在では八千代市や千葉市、東京都品川区など、県内外に6サークルを持ち、生徒も計約90人にまで増えた。

 月2回の指導では、作品世界のイメージや心情の込め方など細かく教える。「自分の声で作品のイメージを表現し、聴衆に分かりやすく聞いてもらう心配りが必要」と説明する。

 また、08年には『朗読の理論』(木鶏社)を出版。10年には、朗読の魅力を伝える漫画『花もて語れ』(小学館)に、「朗読協力&朗読原案者」として参画するなど、普及にも力を入れる。

 朗読のとりこになったのは40歳代初め。転勤先の甲府市で入った朗読サークルで先輩の朗読に感動し、以来、実技と理論、指導法についての研究を続ける。

 「作品の空気や光を聴き手と共有できることが喜びです」。7月9日の発表会では藤沢周平作「醜女(しこめ)」を披露する。問い合わせは東さん(047・487・3721)。

                                      (武田俊彦)


【写真】朗読の稽古に励む東さん


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読売新聞 2014年6月27日(金曜日)朝刊
京葉版


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紹介された記事 47/『日本経済新聞』2013年11月09日号(夕刊)

『日本経済新聞』2013年11月09日号(夕刊)

                   (戦後68年11月13日 新規)


うたた寝


朗読で輝く「ななつ星」


【本 文】
(編集委員 嶋沢裕志)

 10月下旬の平日の午後。千葉県船橋市内のホールがたちまち満席になった。75〜78歳の女性7人でつくる朗読クラブ「満天星」の第2回ライブだ。客の大半は中高年女性や高齢の夫婦。第1回は昨年11月、同県八千代市の会場(定員35人)で開いたが、来場者が多すぎたため、今回は152人収容の会場を借りた。それでも途中で椅子を20脚ほど追加する賑わいだ。

 スポットライトの中で7人が順に童話や歴史小説、近現代の短編小説、古典を心を込め、語りかけるように朗読する。静まった会場は文学の宇宙に包まれ、聴衆から感嘆の声が漏れる。

 代表は八千代市在住の上田悦子さん(77)。「孫にうまく本を読んであげたい」との軽い気持ちで、10年前に地元広報紙に載った朗読指導の会に参加。他の6人も会に来た地元主婦だ。先生の厳しい指導を受け、3年前「年齢も近く、気の合う7人」で満天星を発足させた。異名は「ななつ星」。月2回の勉強会では朗読の仕方や作品解釈について徹底的に議論する。

 上田さんは3年前に夫を83歳で亡くし、昨年7月に97歳の母も逝去した。「鬱になりそうな時、力をくれたのがななつ星でした」

 ホールの片隅で、先生の東百道(ひがし・ももじ)さん(67)が感慨深げに聴いていた。八千代市に住む元会社員で、40代の頃、転勤先の甲府市で朗読の勉強会に参加したのを機に自己流で朗読法を研究した。2003年に指導を開始、満天星は1期生だ。06年に退職し、ネット上に「感動をつくる・日本朗読館」を創設。08年には「朗読の理論」も上梓した。

 朗読の意味は? ライブ終了後、7人に聞くと「元気の源です!」と明るい声が一斉に返ってきた。

 

【イラスト】 トチノキ(栃の木)
 イラスト・平野 恵理子
 トチノキ(栃の木) トチノキ科の落葉高木。山地に生える。葉は対生し、大型の掌状複葉で小葉は5〜7枚。



発行所 日本経済新聞社発行『日本経済新聞』
      2013年11月09日(土曜日)夕刊


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《館長のコメント》

 今回、嶋沢裕志さんがこの朗読会を取材したのは、元々の本筋ではなかった。本来は、東日本大震災関係の取材の一環として作家の白木恵委子さんの連絡先を探していたという。インターネットで検索したところ、私のブログで、今回の朗読会の出演者の1人が白木恵委子原作「津波から生き残った馬」を朗読するという記事を見つけた。

 そこで私に電話をしてきた。その出演者があるいは白木恵委子さんの連絡先を知っているかも知れないので、その出演者を紹介して欲しい、という依頼をするためである。ついでに「満天星」の朗読会も聴いてみたいので、その会場でその出演者に紹介してもらえば良い、という。私は了解して、朗読会の当日に会場で紹介したのである。

 結局、その出演者は白木恵委子さんの連絡先を知らなかった。嶋沢裕志さんは本来の目的を果たせなかったが、さすがは新聞社の生活情報部の編集委員である。転んでもただは起きない。朗読に興味が出たのか、または、座席を増設するほど大盛況だった「満天星」の朗読会に興味が出たのか、出演者や私を熱心に取材していた。

 その取材の結果が、今回の記事になったわけである。一般に全国紙と呼ばれている新聞は、首都圏や大坂圏などの外では夕刊がない。したがって『日本経済新聞』の夕刊に掲載されたこの記事が、日本のどの地域まで出回っているか分からない。とまれ、少しでも多くの人の眼にとまって、70歳代の方々の「元気の源」になって欲しい。

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紹介された記事 46/『日経ビジネスAssocie』2013年9月号

『日経ビジネスAssocie』2013年9月号
「今、読むべき本〜仕事に効く200冊 完全ガイド〜」特集

                          (戦後68年09月29日 新規)

本好きのためのマンガ案内

朗読の奥深さを


【本 文】

 「本」を好きな人が、マンガ好きとは限らない。そして、本はすごくて、マンガはくだらないという風潮は、驚くことにいまだ健在だ。しかし、そう語る人たちは、本当に日本のマンガを読んで言っているのだろうか。これほど芳醇な世界があるというのに。

 とにもかくにも、ここでは「本好きのためのマンガ」を紹介しよう。例えば、図書館を舞台にしたマンガは、たくさんある。本のコンシェルジュたる司書を主人公に、本を探す楽しさ、それをきっかけに始まる冒険などを味わってみよう。古書店もまた、本好きたちの大好物の場所であるに違いない。

 さて、『花もて語れ』は、本の朗読をテーマとしたマンガだ。朗読とは、単なる音読のことではない。まずは朗読する作品の世界観を踏まえ、場面ごとに誰の視点なのかなどを整理し、その切り替えごとに読み方も変わる。

 かつて読んだことのある小説が朗読の対象となって詳細に読み解かれていく時、文字通り、目からウロコがぽろぽろと落ちていく。そうか、これはトロッコに乗っている少年の視点を描いているから、この表現になるのか。なるほど、これは水の中からの視点なのか、と。本の読み方が変わる体験を、ぜひ味わってほしい。

 『草子ブックガイド』は、主人公の少女が毎回、ブックガイドを書く。悩みを抱える人のために、本を選び、丁寧に書いたガイドが、読んだ人の心に響く。そんな場面に、本の力を改めて実感する。

 『重版出来!』は、本を作り、売る人たちのお話。一生懸命作った本が、思い通りに売れるとは限らない。でも、頑張った結果、多くの人たちに喜んでもらえた時のうれしさといったら、連日の徹夜の疲れなど見事に吹き飛ばしてくれる。それはもちろん、本に限ったことではないだろう。


【写 真】

図書館にて
『鞄 図書館』の表紙/『鞄 図書館』芳崎せいむ(東京創元社)
『図書館の主』第Ⅰ巻の表紙/篠原ウミハル(芳文社コミックス)
『夜明けの図書館』の表紙/『夜明けの図書館』埜納タオ(双葉社 ジュールコミックス)
『永遠図書館』の表紙/『永遠図書館』赤星治人(講談社 シリウスコミックス)

古書店にて
『ビブリア古書堂の事件手帖』第1巻の表紙/三上 延原作、ナカノ漫画、越島はぐキャラクター原案(カドカワコミックス・エース)
『金魚屋古書店』第1巻の表紙/『金魚屋古書店』芳崎せいむ(小学館  IKKI COMIX)

ブックガイドを
『草子ブックガイド』の表紙/『草子ブックガイド』玉川重機(講談社 モーニングKC)

本を売るということ
『重版出来!』第1巻の表紙/『重版出来!』松田奈緒子(小学館 ビッグコミックス)

朗読を
『花もて語れ』第1集の表紙/片山ユキヲ(小学館 BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)


発行所 日経BP社発行『日経ビジネスAssocie』2013年9月号

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《館長のコメント》

 インターネット上のある投稿記事によって、この『日経ビジネスAssocie』2013年9月号に朗読漫画『花もて語れ』が紹介されていることを知った。最寄の書店でこの雑誌を購入して読んだところ、思ったより丁寧に朗読漫画『花もて語れ』の特長が書かれていたので、ここに引用する。

 ただし【写真】で『花もて語れ』の第1集の表紙が掲載されているところの注書きに、朗読協力&朗読原案を担当している上に、著者のところにも共著者として名前が出ている私のことがまったく触れられていない。本文の内容が、もぱら朗読協力&朗読原案にかかわることを書いているにもかかわらず、である。

 こういうところに、その出版社とその雑誌のレベルが如実に顕われるということを、発行者や編集者や記事の書き手はもっと真剣に考えた方がよいと思う。好意的に取り上げてくれたことは大変にありがたく感謝しているが、こういう点はもっとキチンとして欲しいという苦言は呈しておく。

 このような雑誌の記事を、このようなブログに、このような形で引用することは、著作権その他の点で問題があるのかどうか、厳密なところ分からない。しかし、仮にそれらの問題があるとしても、上記のように朗読協力&朗読原案を担当している私の名前を出さなかった問題と、相殺して欲しいものである。

  

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